KhasyaReport さとやま食らいふ 021

柿酢で牡蠣酢を食べる

さとやまの牡蠣酢 
出来立ての柿酢は無色透明でにおいもない。

 昨年の12月初めごろ、2度目の干し柿をつるした。柿が熟してだいぶ柔らかくなったのがあったけど、ペティでさっと皮を剥いて、ポリの紐に芯の茎を結んで軒下にぶら下げた。それを昨日になって思い出して、取り込んだ。うまい具合に白い粉が吹いて柿の実も柔らかい。そして、ほんのりと甘い。これでしばらくは食後のデザートに事欠かない。
 干し柿を食べて思い出した。干し柿を作ったとき余った柿をそのままステンレスの寸胴に入れて、麺打ち棒でつついて実を潰し、ひと冬放っておいたはずだ。うまくいけば柿ビネガーが出来上がっている。
 冬の間温度が変わらない廊下に寸胴を置いておいた。蓋を取ってみると、紅茶キノコのような塊が浮いている。レードルでプワプワのクラゲのような塊を外すと柿の汁がサイダーのように細かな泡をたてている。甘酸っぱい。バースプーンで一口を含めば柔らかなビネガーの味。一冬でビネガーができていた。

 出来立ての柿酢に生協が運んでくれるボイル牡蠣を入れて、大葉で香り付けて食べる。出来立ての柿酢はスパークリングする。牡蠣を食べて、ついでに酸っぱい柿酢を飲み干したら、翌朝、腹が下り気味となった。柿酢はほんの少量を飲むべし。
 ウッド・ブリッジの空き瓶に柿ビネガーを移して薪ストーブに掛けた湯の鍋にひたすと、泡立ちが激しくなった。泡が止むまで湯に浸す。
 柿酢に牡蠣と大葉を入れてぺろりと食べた。ついでに牡蠣酢もすべて飲み干したら、翌朝、ヨロガワのミル飲んで腹クラレリヤ、となった。柿酢を食すには注意がいると言われるが、その通りだった。これ以降、柿酢を飲む前に腹にでんぷん質の食品を入れておくことを怠らなくなった。滑らかで軟らかいから柿栖はそのまま飲めるのだが、くわばら、くわばら、大きなオペの後、5年をかけてリフォームした腸を危険にさらす訳にはいくまい。      


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