スリランカ料理トモカのレシピ―  


ゴトゥコラ・サンボール
ගොටුකොල සංබෝලය

ゴトゥコラ サンボーラヤ
ගොටුකොල සංබෝලය

 

ゴトゥコラ・サンボール 調理の手順

どんな料理? 

 サンボールと名がつくシンハラ料理のそもそもはおそらくタミル起源。サンバルという料理が南アジアにありますが、どれも食欲をそそるアペタイザー。でも、ゴトゥコラ・サンボールは、どういうわけか異質で、サラダ感覚で食べる野菜の料理です。
なぜって、そして、スリランカではちょっと特別な野菜です。
それは、これが自生の草としては唯一、生で食べられるからです。トマトやビーツなどの外来の圃場で育てる野菜は生食されますが、自生の草で熱を加えずに料理されるのはこれだけでしょう。
ゴトゥコラはユキノシタや血止め草の仲間。その薬効がスリランカでは広く知られています。なにしろ、血圧を下げ精神安定に役立つという、今時の世情の災いを一気に解決しようという優れものだからです。






●材料
 裏山で引っこ抜いたゴトゥコラ一掴み 少量のたまねぎ 好みの量の青唐辛子 削ったココナツ 砕いた鰹節(モルディブ・フィッシュ) 少量の酢橘の汁(デヒ) 塩
●作り方
①ゴトゥコラ、たまねぎ、青唐辛子を微塵に切る。
②塩と酢橘の汁を加えて味を整える。

*このゴトゥコラサンボールの作り方を応用して、トマト,キュウリ,ミントで生のサンボールが作れます。いずれの場合も,酢橘と塩でシンプルに調味すること,鰹節(モルディブ・フィッシュ、シンハラ名ウバラカダ)を隠し味に使うのがコツ。鰹節が入っているとシンハラの人たち、とても幸福そうに笑顔を見せてくれます。

ゴトゥコラ・サンボールは冬でも作れる New Gotukola Sambol
簡単【裏技】・ゴトゥコラ・サンボールを冬に作る



食べ方
他の料理と同じようにご飯に混ぜ合わせて食べます。

大林信彦監督の「異人たちとの夏」。映画冒頭のシーンで主人公二人が電話で待ち合わせて会食するけど、あれ、待ち合わせたのはスリランカ料理・トモカのお店。大林監督は学生時代、スリランカ人が同級生にいた、と、あのにこやかな表情で話してくださり、撮影にノリノリでした。映画の中で風間杜夫と長島敏行が食べる料理、ずいぶん上手な指使いでシンハラ料理を召し上がったので、びっくり。アンブル・ティヤルとポル・サンボール。そして、アーッパ。カットの撮りなおしで何度もアーッパを焼いて、お二人は何度も召し上がったけど、あのシーンにゴトゥコラ・サンボールも入っています。良く見て。見つかるかな? 
 撮影の後、大林監督はディレクター・チェアを蹴って(って、トモカの例の椅子に腰掛けてたのですが)、テーブルにやってきてポルサンボールとアーッパをもりもり食べたのです。/FONT>




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