丸枠内がMa’sのレトルト・カレー
Ma’s レトルト・カレー。
スリランカらしさを保つ逸品。
スリランカ料理・道案内 第6回 スリランカ料理・道案内 
No.6 Ma'sレトルト・カレー 2010-01-03



 ●スリランカのお土産にスリランカ・カレーを選ぶ人も増えてきた。何十年も前からカレー・スパイスを持ち込む人はいたけど、カレーをそのままスリランカから持ち出せるなんて、これまでなかった。ここに紹介するのは日本風のカレーという体裁を持った正真正銘のスリランカ・カレー。
 カレー粉とスリランカのトゥナ・パハの違いが分からない人にはスリランカのカレーといっても、その特徴は分からないだろうけど、ここに紹介するMa’sのレトルト・カレーはスリランカのカレーの特徴を保っている。

 
 写真はMa’sのレトルト・カレー。どこのスーパーでも売っている。英国やオーストラリアに輸出されているから、外国に暮らすスリランカ人が好んで買い求める。
 日本人好みに仕上がっているのに、これがまだ日本に上陸しないのは、不思議だ。
 スパイスは超深入り。でも、ココナツ・ミルクは淡くやわらか。この淡さが大事。同じくMa’sが出しているお土産用カレー粉があるが、これはココナツ・ミルクが濃すぎてスリランカの味も匂いもすっ飛んでいる。酷評する人は洗濯石鹸の臭いがすると言う。けど、このレトルトはスリランカの味を思い出させる。なにより、カラピンチャが入っているのがいい。


 一袋250グラム。電子レンジで温めて封を切る。量が少ない、と感じるだろう。でも、この辛さと塩加減は熱帯スリランカのまま。完璧に、熱帯している。
 私は指先で丁寧にご飯とカレーを混ぜあわせて食べる。カレーの量は少なくていい。そうして食べるとカレーライス5皿分にもなる(3人前の分量と言うことだけど)。
 このMa’sレトルトにポル・サンボールとアッチャール、それと、蕗で作った野菜カレーを加えて4品とすれば申し分のないスリランカ料理になる。

 チキンやビーフのレトルトを開けても、肉は既につぶれていて原形をとどめていない。そこは、難点。

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