My mountaineering record
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7.ガスバーナー
2005年2月作成
ガスバーナーセット
山では事情が許す限り、昼食時に湯を沸かして温かい飲み物を飲むことにしており、最近では”ねばならぬ”一種のセレモニーのようになっています。ですから、ガスバーナーは私にとって必需品です。山では何でも手早くできるようにしなければなりませんので、通常、ガスバーナーは右の写真のように、関連する用具と共に、袋に一まとめにして持ち歩いています。つまり、右の写真の黄色の袋(ネットタイプで内容物が見える・・・100円ショップ購入品)に、ガスバーナー、ガスボンベ、カートリッジ・ホルダー、軍手、予備の点火用ライターを入れています。こうすると、バラバラでザックに入れるより、収納スペースは少し余分になりますが、取り出しは、はるかに容易になります。こんなことは当たり前のことで、クドクド書く必要も無いのかもしれませんが・・・・・・
ガスバーナーセットガスバーナー本体やカートリッジホルダーなどは、購入以来ずっと故障や破損することなく使い続けていますが、これらの収納袋(スタッフバッグ)は、何れもジッパーが破損したり、縫い目が綻びたりしたので、左の写真のように交換しました。また、ライターはやはり信頼性にかけるので、今は代わりにマッチを持参しています。但しこのマッチは、手ごろなサイズの市販品が見つからないため、ビジネスホテルやレストランで時々手に入れるようにしています。
このガスバーナーは、10年以上前に購入しましたが、軽く、故障はしないし、火力も強力なので、今も満足して使用しています。


ガスバーナー本体
ガスバーナー本体
イワタニプリムス製
型番:EX-ULT-2A
重量:99g
ガスバーナー収納袋
収納袋とガスバーナー
及びライター
「軽くて、風に強いタイプが欲しい」、と山の用品店で店員にリクエストしたところ、左の写真のガスバーナーを勧められたので、購入しました。購入した店は横浜の鶴見にある石井スポーツです。故障は未だ一度もしていません。火をつけるまでの組立などの準備が簡単で、軽くて、火力も強いので満足して使っています。ガスバーナーは、昔と比べ、最も軽量化が進んだ用具の一つではないかと思っています。
強いて難点をと言われると2つほどあります。1つ目は、燃焼音が大きいことです。昔、ホエーブスというガソリンバーナーが大きな燃焼音を出しましたが、それに匹敵する音を出します。2つ目は、クッカーの項で述べましたが、、五徳が3本のため、クッカーの直径が小さいとクッカーを五徳に載せた際、クッカーの不安定さが目立ちます。このガスバーナーを購入したのは2年前ですが、私が購入してまもなく、五徳が4本のタイプにモデルチェンジしたようで、最近店頭では見かけなくなりました。このバーナーにはプラスチック製の収納ケースが付属していたのですが、かさばるので左下の写真のように袋に変えて、ライターと一緒に入れています。


2022年10月追補
山歩きを始めた際、最初に購入した用具の一つです。使用頻度が高い用具ですが、故障しないので安心して使っています。最近は火口の周りにカウリングを付けたり、妙な五徳を付けた製品を見かけますが興味はありません。山で使う用具は、シンプルで軽く操作が簡単なのが一番だと思っています。風に弱い弱点はありますが、ウィンドガードでカバーすれば十分だと思っています。

ライター
バーナーの自動点火装置が故障した時に備え、バーナーと一緒に左の写真の収納袋に入れて、持ち歩いています。見れば分るように100円ライターです。この100円ライターは2個目で、1個目は全く使用しないのに半年ほどで、ガスが空になっていました。ガスが抜けるのは、個体差か必然的なことなのか分りません。使わないからといって、放っておくと、いざというとき痛い目に会う用品ですから、2個目はこまめにガスの状態をチェックするようにしています。

ガスカートリッジ
ガスカートリッジ
PG-110
フル充填時の
重量は210g
使用しているガスバーナーがイワタニプリムス製なので、ガスカートリッジも同じメーカーの製品を使用しています。EPIのガスカートリッジと互換性があると山の用品店の店員に言われましたが、自分で確認はしていません。私が山に携行するガスカートリッジは、殆どが一番小さいPG-110です。
PG-110はプロパンが混合されていて、寒冷地でも使用はできます。ただし、温度が下がるにつれ、元気がなくなってきます。先日丹沢山の頂上で使用した時は(体感からは0℃前後?)、いつもほど景気の良い燃焼音を出して燃えませんでした。
冬季・高所専用ガス
IP-250U
新品重量368g
通常の日帰りの山行で使用するPG-110(現在はIP-110と品番が変わっている。)は、寒冷地でも使用可とメーカーのホームページにはありますが、外気温が0℃近くまで下がると火力はかなり落ちます。それでも後述のウィンドガードを使用すると、輻射熱やガスカートリッジ周りの空気の温度上昇でガスカートリッジが暖められるためか、気温が0℃ぐらいになってもそう極端に火力は落ちません。しかし、これを使用しないと火力の低下が無視できなくなります。今年の1月、丹沢山の頂上でウィンドガードを使用せずに昼飯用の湯を沸かしましたが、火力の低下が甚だしく、結局0.5リットルほどの水を沸騰させることができませんでした。最近はウィンドガードを持参しないこともあるので、これでは少々困ります。
私が使用しているガスバーナーのメーカーのプリムスでは、季節商品的な扱いで寒冷地専用(冬季・高所専用ガス/使用温度は20℃以下を厳守のこと、との注意書きがある。)のIP-250Uを販売しているので、先日石割山で初めて使用してみました。外気温はあまり低くはなかったのですが、元気よく燃焼して、あっという間に0.5リットルほどの袋麺用の水が沸騰しました。

2022年11月追補
IP-250Uはイワタニプリムスのホームページのガスカートリッジのラインアップには掲載されていないが今でも販売している。このガスカートリッジは前述のごとく季節商品、かつ寒冷地専用(冬季・高所専用ガス/使用温度は20℃以下を厳守)なので、9月以降山の用具専門店でしか販売されていない。一般のキャンピング用品を販売している店では販売していない。・・・・・イワタニプリムスに確認

カートリッジ・ホルダー
カートリッジホルダー
私が山に携行するガスカートリッジは、前述のように最も小さいPG-110が殆どです。このガスカートリッジは設置面積が小さく、安定性に欠けるける嫌いがありますので、このカートリッジ・ホルダーを使用しています。カートリッジ・ホルダーの利点はもう一つあって、設置する地面等が凸凹であっても、3箇所の足の部分のレベルさえ出しておけば、ガスバーナーを水平に保てることです。

ホエーブス
ホエーブス左の写真は私が所有しているホエーブスです。ピッケルアイゼンと共に、様々な思い出が詰まっている用具の一つです。1日の行動が終って、小屋やテントでこの音を聞いた時のホッとした気持ちは、忘れられない思い出の一つです。私が山歩きをやめてから、弟がずっと預かってくれていたのですが、私が山歩きを再開するというので、私の所に届けてくれました。バッキンやシールは問題が無く、火をつければ、あの懐かしい大きな音を出して、青い炎で元気良く燃焼します。風に比較的強く、火力もありますが、ガスバーナーと比べれば、重く、かさばるし、余熱の時間も馬鹿にならないので、さすがに山へは持って行きません。

8.ウィンドガード
2005年2月作成
ガスバーナーを購入した時、ガスバーナーは低温と風に弱いという昔の先入観が強く残っていたので、一緒に購入しました。購入する際、店頭には金属製のものもあったのですが、重さが3倍近くあり、価格も倍近くしたので、迷わずこちらを購入しました。実際に使用してみると、風に対しては製品の名前どおり極めて有効で、これまで風でバーナーの火が
ウィンドガード
重量:100g
消えたたことはありません。またこれを使用すると輻射熱等でバーナーの熱を有効に使えますので、ガスバーナを使用する時は、風があってもなくても一緒に使うようにしています。
セットは、本体の下側に付いている3本の釘を地面等に刺して固定する方式ですから、休憩用のベンチ等、釘を刺す場所が限られるような場合、セットするのに工夫がいる場合があります。使っているうちに何とでもなるようになりましたが、最初のうちはこれが不満でした。
収納形状が細長い直方体ですので、パッキングしたザックの形状を整えたり、ザックの中の間仕切りにも、便利に使え、私にとっては必需品になっています。しかし、山では未だ他の人が使用しているのを見たことがありません。一般的には、未だ認知されていない用具なのでしょうか。

9.クッカー
2005年2月作成
アルミ製クッカー
写真 a
クッカー類は”安物買いの銭失い的な買い物”をしたり、軽さのみに惹かれて購入したら使い勝手が悪かったりと、なかなか正解に行き当たらなかった用具の一つです。

写真 a はアルミ製のクッカーで、価格に惹かれ、通販で購入しました。しかし、大きさが中途半端な上、チタン等のクッカーと比べると、重さも不満だったので、結局山では一度も使わず終いでした。
カップラーメン次に購入したのが、写真 b の一人用クッカーです。チタンは焦げ易いから、気をつけた方が良いと、人からアドバイスされ、アルミ製を購入しました。しかし、同型のチタン製の軽さに惹かれ、あまり使わないうちに、写真 c のクッカーを購入しました。
このクッカーの大きさは、一面では旨くできていて、PG-110のガスカートリッジや右の写真のカップラーメンがピッタリ収まります。しかし、ガスバーナーに掛けて、湯を沸かしたり調理をするとなるとこの大きさが、マイナス
チタン製クッカー
写真 b 写真 c
評価になります。一つは、ガスバーナーの五徳に載せたとき、底面の直径が小さく、いかにも不安定で、五徳に載せたときは、倒さないように神経を使います。もう一つは、取っ手が熱くなることです。取っ手を一杯に起こして湯を沸かしても、取っ手が高温になります。軍手をはめても、湯を沸かした直後は、取っ手が熱くて持てません。取っ手を握った部分の軍手は、焦げてしまいます。と言うことは、クッカーを暖めずに、逃げているガスバーナーの熱も多いということになります。いずれも直径が小さいことに起因している弱点です。
写真 d は、現在使用頻度が最も多いクッカーです。写真 b 及び c のクッカーより、一回り大きいのですが、重さは写真 c と殆ど変りません。バーナーの五徳の上の安定感が良く、軍手を使えば湯を
チタン製中型クッカー
写真 d
沸かした直後に取っ手を持つことができます。更に、あまり必要性を感じない機能ですが、写真 b 及び c のクッカーとシステム化されていて、写真 b 及び c のクッカーがピッタリ収まります。
写真 d のクッカーは、写真 c までのクッカーの不満が解消されていますので、今のところ湯を沸かしたり、調理をする上では、不満を感じません。ただし、このクッカーも一つ、改善すべき事項があります。蓋についている取っ手の収納方法が不満です。収納時の操作が一般的な感覚と逆で、しかも両手を使わないと取っ手が収納できません。正直な所、なぜわざわざこんな収納方法を採用したのかメーカーに聞いてみたくなるほど、センスの無いメカを用いています。 ”クッカーは細すぎると使い勝手が悪くなる”というのが私の得た教訓です。
クッカーの仕様
  写真 a 写真 b 写真 c 写真 d
容量 830cc 830cc 900cc
材質 アルミ アルミ チタン チタン
重量 280g 245g 155g 160g
備考   カップ付き カップ付き  
メーカー エバニュー snow peak snow peak snow peak
パン入れ容器
79g 20g 25g
昼食用に菓子パンやクロワッサン等のパン類を持って行くことがあります。最初のうちは、特に容器などを考えず、ザックの隙間に適当に入れていたのですが、どうしてもつぶされてしまうことを避けられず、時にはパンだかせんべいだかわからない状態になってしまうことがあります。こんなことでは、当てにした食事が台無しになりますので、そのうち上の写真cのクッカーをパンの容器に使うようになりました。しばらく、このクッカーを使用していたのですが、スーパーでポテトチップスの容器を見つけてからは、これらをパンの容器に使用しています。
今は右の写真のように大きさの異なる容器を幾つか揃え、パンの大きさに合わせて使用しています。いずれもクッカーより軽いのが取柄です。因みに写真一番左は娘からもらったキャラメルの空き缶、真中と右はポテトチップスの空容器です。
テント泊、或いは北海道の小屋泊など、3食の自炊が必要な山行をする機会が増えてから、それ
カップ
容量:350cc
重量:46g
まで殆ど使用していなかった右上写真cのクッカーにセットで付いているカップを使用する頻度が増えました。3食自炊となると単に湯を沸かすだけでなく、湯を沸かしながら別の調理をしたり、調理の都合や水を節約したいために水の計量をしたくなる、等々が使用頻度の増加理由です。このカップには以下のようなメリットを感じています。
 1.軽い
 2.左上写真dのクッカーとシステム化が図られていて、この底にぴったり
   収まるので、ザックへの収納が楽である
 3.50cc単位の計量目盛が付いていて300ccまで湯や水の計量ができる
 4.取っ手が付いていて直接火にかけておかゆなどの簡単な調理ができる

10.ヤカン・コップ
2005年2月作成
ヤカン コップ
ヤカン コップ
メーカー:トランギア メーカー:ベルモント
容量:600cc
重量:140g
 容量:300cc
 重量:47g
山歩きを再び始めた頃は、昼食に湯を沸かしても、インスタントの味噌汁やココア等を作るだけでしたので、ヤカンを携行していました。クッカーより底面積が大きく、単純に湯を沸かすことだけなら、ヤカンの方が熱効率は上だと、思っていたからです。そのうち、湯を沸かすだけでは、少々物足りなくなってきて、自家で作って持参した料理を温めたり、ごく簡単なボイリング等の調理をし始めてから、クッカーを持参することが多くなり、ヤカンの出番が減ってきました。昨年、家内が膝を痛めてからは、一人で山へ行くことが多くなりました。昼食はインスタントラーメンとコンビニのお握りやおいなりさんが定番になるようになり、インスタントラーメンの収納容器にクッカーを使うので、やはりヤカンの出番は少なくなっています。
クッカーほど山では見かけませんが、用途さえはっきりしていれば有用な用具だと思っています。

食器
食器、重量:155g
コップは、ヤカンを携行していた頃、飲み物を入れる食器として、常にヤカンとセットで使用していました。店頭にあったシェラカップは、取っ手の処理が今ひとつだったので、このコップを選びました。ヤカンの使用頻度が減ると、コップの使用頻度も減り、最近は山へ持って行くことが殆ど無くなりました。なお、これは蛇足ですが、コップはカタログ重量より実測重量が小さかった、数少ない用具の一つです。

山の用具をそろえ始めた時、いずれ山で自炊をすることもあるだろう、そんなときは食器が必要になるだろう、と漠然と考えただけで3点セットの食器を購入しましたが、結局未だ一度も使っていません。
体裁さえ気にしなければ、わざわざこの食器を持参しなくても、クッカーやカップラーメンのカップなどを食器の代用にできますので、専用の食器を持参する必要性は全く感じません。この食器、最近はあることさえ忘れていました。

11.スプーンセット
2005年2月作成
割り箸とスプーンセット
スプーンセットはsnow peak製
重量はケース込みで41g
右の写真が山で使用している、スプーンセットと割り箸です。コンビニでおにぎりや漬物を注文すると割り箸を付けてくれるので、山で食事する際は、この割り箸を使用するのが通例です。家内が同行していた頃は、昼食の際、主食以外になにやかやと、店を広げていたので、スプーンセットも利用価値があったのですが、最近は全く出番がありません。それでも、コンビニで時折割り箸をもらうのを忘れることがあるので、用心のためにスプーンセットは常時ザックに入れています。重さも微々たるもので、かさばるものでもありませんので、何か非常用にでも使えればという気持ちもあります。

12.水筒
2005年2月作成
私が山で使用している水筒類は、使iい方で区分すると、3つに大別されます。一つは行動中に飲む水を入れておく水筒、次は、炊事や予備の水を入れておく水筒、それと魔法瓶です。通常の日帰りの山行では、1リットルの水筒と0.5リットルの水筒を持参しています。これに、夏ならば氷水用の水筒、冬ならば魔法瓶を追加することがあります。
2022年11月追補
水筒は、この項に記載した用具を一通り使いましたが、山歩きには以下が自分のスタンダードになりました。
日帰りの場合は通常以下を携行しています。
  ◎炊事用の水を入れた0.9リットル〜1リットルのペットボトル1本
  ◎500mlのスポーツドリンク入りのペットボトル1本
  ◎500mlのプラティパス1本かまたは上記500mlのスポーツドリンク入りのペットボトルを1本追加
500mlのプラティパスの代わりに夏は氷水入り、冬はホットレオモンなどの暖かい飲み物入りの魔法瓶を持って行くことがあります。

小屋泊りの場合は、日帰りに携行する水筒に加えて山小屋の飲み水の状況によって持参するプラティパスの数を調整しています。ドリンキングチューブは小屋泊りの場合は使いますが、日帰りの山歩きの場合は使わないことが多くなりました。その理由は、
  ◎水の使用量がわからない
  ◎500ミリリットルのペットボトルなら、日帰りの山行に使用しているザックのサイドポケットを使えば
   ザックを下ろさなくても水が飲める

  ◎山では水の詰め替えが煩わしい
  ◎使用後の乾燥に時間がかかる
などです。水筒の項の最後に記載したモンベルのハイドレーションシステムは自宅で機能などをチェックしただけで、山では一度も使わずにお蔵入りになりました。


炊事や予備の水を入れる水筒(リザーブタンク) 
水筒 左から、シグ、ペットボトル、プラティパス、保温ケース
○容量:ペットボトルは0.9リットル、他は1リットル
○重量は以下の通り
シグ:
ペットボトル:
プラティパス:
保温ケース:
135g
51g
27g
65g
この中で使用頻度が一番多いのはペットボトルです。軽く、プラスチック特有の嫌な匂いがありませんし、きちんと栓をすれば水漏れの心配もありません。通常の日帰りの山行では、殆どこれを使用しています。右側のプラティパスは、かさばらないので予備として使用しています。暑い時期には水を入れて冷蔵庫で凍らし、山に持参することもあります。右の保温ケースに入れておけば、適当に氷が融けて、ほぼ一日中、冷たい水を飲むことができます。暑い時は、冷たい水が何よりのご馳走です。シグは最近使わなくなりました。山登りの用具を買い揃え始めたとき、店頭でその軽さに感動して、迷うことなく購入したのですが、その後前述のペットボトル知ってから、出番が少なくなりました。

行動中の飲み水用の水筒
ハイドロシステム
前述した水筒はザックの中に、しまい込んでいますので、行動中に水を飲むための水筒を、これとは別に持参しています。しばらくは右の写真の左側の容量500mlのプラスチックボトルを写真の青色のケースに入れ、このケースをベルトやザックのウェストベルトに取り付けて、ザックを下ろしたり開けたりせずに、行動中の水を補給するようにしていました。ところがこのプラスチックボトルは山の用品店で購入した用具にも拘らず、プラスチック特有の嫌な匂いがあったので、しばらくしてから500mlのミネラルウォーターのペットボトルに、変更しました。つい最近になって、写真右側のドリンキングチューブと容量500mlのプラティパスを購入して、現在試用中です。ドリンキングチューブの飲み口に水漏れ防止用の弁がついていて、水を飲むときコツがいりますが、確かに便利だと思っています。なお、使用するとチューブ内に水が残り、この水がなかなか乾きません。使用後、チューブ内に残った水をそのままにして保管した場合、カビが発生する恐れがあります。このドリンキングチューブは、見た目には100円ショップの商品ですが、アイデア代でしょうか、1600円もしました。
2008年1月追補
以下はプラティバスの使用感の追補です。
歩きながらでも水を飲める、というのがプラティバス最大の長所です。一方気をつけなければならない事項も幾つかあります。プラティバスは通常ザックに入れているので、水の消費量が分かりません。うっかりすると、残量の少なさにあわてることがあります。また、ザックの置き方によっては、サイホン効果でドリンキングチューブから、水が流出してしまうことがあります。私は会津駒ヶ岳でこれが原因の失敗をしています。また、ドリンキングチューブを本体に取り付けるキャップを確実にしておかないと、ここから水が流出してしまうことがあります。これも、本体をザックに入れてしまうため気がつきにくい失敗です。

プラティバスとスタッフバッグプラティバスをザックへ収納して、ザックの中へ水を漏らした失敗はこれまで2回あります。最初は南アルプスの赤石岳へ登った時で、この時は、荒川小屋で補給した水が気になり、大聖寺平の手前でザックをおろして確認したら、キャップそのもののトラブルで、水が少しずつ漏れ出していました。幸いこの時は、少し水が漏れただけで大事には至りませんでした。2回目は蛭ヶ岳の下りで、この時はプラティバスが完全に空になりました。このようなことから、最近はプラティバスをスタッフバッグへ入れ、これをザックのサイドポケットへ入れるようにしています。
こうするとザックの中へ水を漏らしてザックの中を濡らす心配がなくなると共に、ザックをおろした時、水の消費量を確認することができます。スタッフバッグへ入れてサイドポケットへ入れるようにしたのは、こうしてスタッフバッグのドローコードをザックのベルト等に固定しないとプラティバスの水が減った際、プラティバスが曲がってザックのサイドポケットから落ちてしまうためです。


シャットオフバルブプラティバスからシャットオフバルブが販売されていることを知り、ドリンキングチューブから漏水の失敗を防ぐ目的で購入しました。値段はアマゾンで750円ぐらいだったと思います。ドリンキングチューブの値段と比べれば納得できる値段です。構造は簡単で吸い口が90°回転して、片側がON、反対側がOFFになります。OFFにしておけば、ドリンキングチューブから水が出なくなるので、OFFにさえしておけば、ドリンキングチューブからの不時漏水の失敗を防げますが、OFFにするのを忘れていると、これまでと同じ失敗を繰り返します。
このシャットオフバルブは、ドリンキングチューブからの不時漏水防止のために購入したのですが、これとは別の効果がありました。水の吸い口がこれまでと90°変わったことにより、水が随分飲みやすくなりました。

最近購入したザックは何れもモンベル製で、モンベルが言うハイドレーションシステム(ザック内に水筒を収納し、これにドリンキングチューブをつけて、ザック内の水筒の水を飲むシステム)、対応とのことなの
リザーバー
写真右:タンク、左:ドリンキングチューブ、ドリンキングチューブの上はフローメーター
総重量:189g
で、このシステム用のリザーバーを購入しました。私の通常の山行の飲み水の量から、容量は1.5リットルの最小サイズを選びました。使い勝手は、結論からいうとあまり良くありません。日帰りの山行に使用しているザックにこれを取り付けると、丸く膨らんだタンクがザックの真中に宙ぶらりんの形になり、雨具やクッカー等、大きな形状の用具が入れにくくなります。また、タンクはグニャグニャで腰がないため、これを手に持って水道の蛇口から水を満タンにしようとすると、水がこぼれてしまい、流しなどの下に置かないとうまく行きません。結局、日帰りの山行では、これまで使用していたプラティバスを使用しています。結構な値段だったので、高い買い物をしてしまったと、少々悔やんでいます。
水筒をザックに収納すると水の残量が分からなくなると前述しましたが、この対策に打ってつけのフローメーター(左の写真)をモンベルが販売しているのことを知り、リザーバーと一緒に購入しました。このフローメーターは、ドリンキングチューブを適当なところで切断して、その切り口に差し込んで使用するタイプなのですが、前述のようにこのリザーバーを山では使わなくなったため、ドリンキングチューブの切り口を決めるのが面倒くさくなり、まだ使用していません。いずれ使用してみる積りです。


魔法瓶
2006年6月追補
魔法瓶
右端が本体(サーモス社製)
容量:490cc
真中と左は保温ケース
重量は本体:273g
保温ケース:96g(両方)
今は、テルモス、サーモス等と呼ばれるのが一般的なようです。昨年八ヶ岳の縦走をした時、昼食時にガスバーナーを出して湯を沸かす気にならなかったので、行動中簡単に湯を得る用具として、購入しました。その後鳳凰三山等の山行で使っていますが、朝歩きだす前に熱湯を入れておけば、昼食時にインスタントの味噌汁やスープぐらいは作れることが分りました。まだ、カップラーメンは試していませんが、そのうち試してみるつもりです。夏には氷水を入れたり、冬は寒いので、紅茶を入れて持参することもあり、便利に使っています。
保温ケース
重量:110g
この魔法瓶は、ステンレス製でカタログ重量が250gです。同一メーカーからカタログ重量230gと、20g軽いチタン製の魔法瓶が販売されていますが、値段はこのステンレス製の約4倍もします。さすがに買う気にはなれませんでした。
魔法瓶は頭の蓋の部分から逃げる熱が多いので、蓋の部分は写真のように、自作の保温ケース(真中茶色)を1つ追加し、2重にかぶせています。これで、朝5時頃詰めた紅茶が午後3時頃まで飲み頃の温度を保っています。なお、湯の温度をできるだけ高温で保つためには、一度熱湯を魔法瓶に注いで、魔法瓶を暖めてからこれを捨て、再度熱湯を入れるのが効果的です。保温ケースはその後アウトドアショップで、ペットボトル用のものを見つけ(左写真)、現在はこちらを使用しています。

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