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No.156 大雪山
黒岳石室と白雲岳避難小屋に泊り、黒岳から銀泉台までの表大雪を歩きました。今年は、例年より雪が多かったのにもかかわらず、6月の後半に一気に雪解けが進み、高山植物がいっせいに咲き出したとのことで、沢山の花を楽しむことができました。

日時 2012年(平成24年)7月8日(日)〜11日(水)
天候 7月8日(日) 曇
    7月9日(月) 雨
    7月10日(火) 晴れ
    7月11日(水) 晴れ後曇
同行 なし

7月8日 所要時間
白雲岳避難小屋とトムラウシ山
白雲岳避難小屋とトムラウシ山(小屋左上のピーク)
黒岳リフト終点(12.30) ←45分→ (13.15)8合目(13.20) ←25分→ (13.45)9合目(13.50) ←45分→ (14.35)黒岳頂上(14.50) ←20分→ (15.10)黒岳石室
7月9日 所要時間
雨のため終日黒岳石室に逗留
7月10日 所要時間
黒岳石室(5.15) ←50分→ (6.05)北海岳尾根取付(6.15) ←35分→ (6.50)休憩所(7.00) ←1時間5分→ (8.05)北海岳(8.25) ←1時間45分→ (10.10)白雲岳分岐(10.30) ←20分→ (10.50)小泉岳(10.50) ←35分→ (11.25)白雲岳避難小屋分岐(11.30) ←40分→ (12.10)白雲岳避難小屋
7月11日 所要時間
白雲岳避難小屋(5.00) ←55分→ (5.55)白雲岳分岐(6.05) ←40分→ (6.45)白雲岳(7.05) ←40分→ (7.45)白雲岳分岐(7.45) ←30分→ (8.15)小泉岳分岐(8.20) ←40分→ (9.00)赤岳(9.10) ←1時間35分→ (10.45)駒草平(10.45) ←15分→ (11.00)奥の平(11.00) ←35分→ (11.35)第1花園(11.35) ←35分→ (12.10)銀泉台


山行概要
7月8日(日) 層雲峡〜黒岳石室
黒岳石室と凌雲岳
黒岳石室と凌雲岳、後方の雲に蔽われた山が北鎮岳
旭川駅前9時15分発のバスに乗り、終点の層雲峡には11時に着きました。ここから、ロープウェイ、リフトと乗り継ぎ、黒岳7合目のリフト終点には12時5分に着きました。ここで、今朝コンビニで買ったおにぎりの昼食を取り、歩き始めました。昨年は歩き始めるとすぐ雪道になりましたが、今年は雪がありません。急坂がしばらく続きます。
天気は曇ですが、今日は日曜日のためか入山している人が多いようで、上からどんどん人が下ってきます。殆どが軽装で、中には小学校入学前の小さな子供と一緒の家族連れもいます。上から下ってくる人たちとの挨拶につかれ、急坂が少し緩くなってきたと思ったら目の前に8合目が現れました。ここで一息です。
一息入れたところで歩き始めました。少し歩いたところでこの日初めて登山道に雪が現れましたが、登山道が埋もれるほどはありませんので、雪の上を歩かなくてもすみます。比較的平坦な登山道が続き、9合目が意外に早く現れました。この辺りから高山植物?の花が目に付きだしました。特に登山道の周りの白いナナカマドウコンウツギの花が目に付きます。9合目を過ぎると周りが開けて、再び登りがきつくなり、これをしばらく歩いたところで黒岳の頂上に着きました。
頂上は雲の中で視界はありません。パラパラ小雨も降り出したので写真を数枚写して頂上を後にしました。黒岳石室に着いて宿泊の受付をすると、今日は宿泊客が少ないので好きなところに自分の寝場所を取ってよいと言われたので、石室の一番奥に陣取りました。夕食まで持参したラジオを聴いたり、石室の近くをブラブラして時間をつぶしましたが、時間の経過を少々持て余しました。午後5時過ぎに、石室の外の休憩用のベンチでボイルしたウィンナーソーセージ、ポタージュスープ、それにふりかけとアルファー米の夕食をとりましたが、食欲は今一つで、100gのアルファー米を1/3程残しました。食事をして後片付けがすっかり終わっても、まだ午後6時前です。しかし、やることもないので、寝る準備を始めました。寝袋にもぐりこんでラジオを聴きながらウトウトしていると小屋番が入ってきて、明日の天気を知らせてくれましたが、終日雨とのことです。この日の泊り客は私も含め5人で、賑やかな人が居なかったので、静かな夜になりました。いびきも聞こえず、意識が薄れかけてきた頃、かなり強い雨音が聞こえてきました。

7月9日(日) 黒岳石室
激しい雨音で目が覚めました。時計を見ると午前2時を少し回ったところです。起きだすには早すぎる時間なので、そのまましばらく寝袋にもぐりこんでいました。午前3時半をまわったところで石室の外を見ると薄明るくなっています。寝袋にもぐり込んでいるのに飽きていたので起きだしましたが、結構寒いのでザックの温度計を見ると5℃を指していました。今日は天気が良ければ御鉢回りをする積りだったのですが、かなり強い雨が降っており、石室の外へ出る気になれません。早々と御鉢回りをあきらめ、石室で一日過ごすことに決めました。
ルートマップ石室の泊り客やテント泊の人達が出発すると、石室には誰もいなくなりましたが、午前9時を過ぎるとパックツアーで旭岳へ向かう団体や白雲岳避難小屋から黒岳経由で層雲峡へ下る人達が雨を避けて石室に立寄るようになり、一時賑やかになりました。しかし、これも長くは続かず、再び石室の中は私一人になりました。誰もいなくなった石室でぼんやりしていると、「ここは寒いからストーブにあたりに来ないか。」、と小屋番に誘われたので、管理棟へ行き、二人の小屋番と1時間ほど雑談をして過ごしました。
午後になり、雨が小降りになって一瞬薄日も射しましたが、雨は再び本降りになりました。石室に来る人は誰も居ません。ラジオを聴いたり石室の中をウロウロ歩いたりして時間をつぶしましたが、時間を持て余しました。やっと夕方になり、食事の支度をしていると小屋番からメロンの差し入れがあり、良かったらまた管理棟へ来ないかと誘われたので、喜んでこの誘いに乗りました。夕食を済ませ、管理棟へ行ってみるとテント泊の若い登山者が小屋番二人と雑談をしていました。話を聞いているうちにこの登山者は、地質学専攻の院生で、岩石調査にやってきたことがわかりました。管理人二人と合わせ計4人で夜9時近くまで、雑談をして過ごしましたが、私の苦手の百名山の話やうぬぼれ話が全く出てこない楽しいひと時でした。山小屋でこんな気分に浸れたのは久しぶりです。話はいつまでも尽きそうにありませんでしたが、程々の所で切上げて石室の自分の寝場所に戻りました。管理棟を出る時、「石室の中にもキツネが入り込んで食料を持ち去ることがあるので、食料は出放しにしない方がよい。」、といわれました。今日の石室の泊り客は私だけで、雨が上がった静かな一夜を過ごすことができました。

7月10日(月) 黒岳石室〜白雲岳避難小屋
北海岳登りの休憩所から見た北鎮岳
北海岳登りの休憩所から見た北鎮岳
黒岳石室の小屋番に礼を言って、午前5時15分に石室を出ました。昨日の雨がウソのような素晴らしい青空が広がっています。北海岳までは昨年歩いているので、勝手知ったる道のはずなのですが、北海沢は昨年と雪の状態が全く異なっているので少々戸惑いました。しかし、昨年のように道探しで時間をロスすることなく、北海岳の尾根の取付きに着きました。
ここで北海沢と別れ、尾根道を登りますが、すぐに登山道の両側にいろいろな花が現れます。花の写真を写しながら歩くと、やがて視界が開けて少し先の休憩所のベンチが目に入りました。ここで休憩です。目の前には北鎮岳、その右方向に黒岳が見えます。汗をかき出した体に心地よい微風が吹いています。カッコウの鳴き声を聞きながら心地よいひと時を過ごしました。あまり長居をすると歩く気持ちが萎えてきます。名残を惜しみながら先へ進みました。
この休憩所を過ぎて少し歩くと、北海岳から東へ伸びる稜線沿いに斜面をトラバースするようになり、登りも緩やかになります。やがて砂礫地の稜線に出て、少し歩くと北海岳の頂上です。見晴しは素晴らしく、正面に北鎮岳、その反対側に白雲岳が眺められます。旭岳も間宮岳の向うに頭を覗かせています。昨年、黒岳石室の小屋番に、「ここは風の強いところだ。」、と教えられ強い風が吹いていましたが、今日は殆ど風がありません。周りに広がる景色に見惚れて少し長めの休憩を取りました。今日はまだ先が長いので、ここも心は残りますが先へ進むことにしました。北海岳から白雲岳へ向かうと、ここも登山道の両側に花が沢山咲いており、エゾコザクラチングルマイワヒゲなどのお花畑が目を楽しませてくれます。北海岳の頂上から緩い下りを歩き、その後2〜3回、小さなアップダウンを繰り返したところで、休憩用のベンチが目の前に現れ、更に進むと道は左に曲がり、その先で雪渓を横切ります。雪渓はこの後もう一つあり、これを横切って少し登ると導標が立つ白雲分岐に着きました。
ここはだだっ広い所で、目の前に大きなお椀を伏せたような小泉岳、その反対側に白雲岳の岩峰、振り返ると北海岳とその向うに北鎮岳が眺められます。私が着いた時、数組のパーティーが休憩用のベンチで休んでおり、私が挨拶するとその中の4〜5人組の中高年の女性パーティーから声をかけられました。「言葉からすると北海道の人ではないね?何処から来たの?横浜から?私達は北海道のパークゴルフ発祥の地から来たの?何処だか知ってる?今日は何処まで?私達はこれから旭岳。」、等々しばらく取り留めのない話が続きました。

話しが一段落して、彼女達が去った後、小泉岳へ向かいました。しばらく緩やかな登りが続きますが、上からどんどん人が下ってきており、その多さに少々驚かされました。緩い登りを登りきったところに銀泉台と小泉岳頂上へ向かう分岐があり、分岐からほんの僅か歩いたところが小泉岳の頂上でした。先を見ると緑岳と思われるピークが遠望できます。ここは頂上の標識を写しただけで先へ進みました。ガイドブックでは、これから歩く小泉平は花の多いところだと紹介されており、また一昨日、黒岳石室で一緒になった登山者からも、小泉平は花が多かったと言われていたので期待に胸が膨らみます。実際に歩いてみると、確かに花の種類は多いのですが、その密度はというとイマイチで、先ほど歩いた北海平の方が花数は上だと思いました。
小泉岳からダラダラ下ってきて小さなピークを越えて下った先に白雲岳避難小屋へ向かう分岐があります。ここで一息入れて、今日の目的地である白雲岳避難小屋へ向かいました。少し下って雪渓を2つ横切り、頭の上まで生い茂った潅木の中の道を少し登ると、目の前に白雲岳避難小屋が現れました。小屋の前の休憩用のベンチで一息入れたあと、受付をしようとしたら、「受付は後でするから、好きなところに自分の場所をとってよい。ただし、混んで来たら詰めてもらう。」、とのことだったので、2階のコーナーに自分の場所をとりました。
この日、小屋の2階にはパックツアーの5〜6名の団体1組を含め、20名ほどの登山客が泊りました。幸い私の一角は最も空いていて畳1.5〜2畳分ぐらいのスペースをとることができましたが、例によってあちこちから聞こえてくるいびきに悩まされました。

7月11日(火) 白雲岳避難小屋〜銀泉台
白雲岳避難小屋から見たトムラウシ山
白雲岳避難小屋から見た高根ヶ原とトムラウシ山
周りのガサゴソの音で目が覚めました。時計を見るとまだ午前2時を少し回っところなので、まだ早いと、寝袋の中で目を閉じましたが、周りの音はどんどん大きくなり、そのうち小屋を出発する人に足を蹴飛ばされたり、カウベルの音が始まって、寝るどころではなくなりました。結局午前3時を少し回ったところで、寝袋から起きだし出発の準備を始めました。最近の例に漏れず、食欲はありません。おかゆの朝食を無理無理食べました。ザックのパッキングをし、私が泊った2階を出る時、残っていたのは私の隣の登山者一人だけでした。
昨日に続いて今日も快晴です。写真を写しながら最初の目標の白雲岳分岐へ向かいました。白雲岳避難小屋の水場を過ぎるとジグザグの登りが始まります。振り返ると白雲岳避難小屋をアクセントにして、南の大雪の山々の素晴らしい眺めが広がっています。やがて、登りが緩やかになり、残雪とその周りのお花畑が目の前に現われました。写真を写し、しばし休憩です。ここを過ぎると道はフラットになり、白雲分岐に着きました。白雲岳に向かったと思われる人達のザックが幾つか目に付きます。私もこれに習い、ザックを置いて白雲岳に向かいました。平らな道がしばらく続き、その先の岩場を過ぎると火口壁の内側に入り、白雲岳の頂上が見えるようになります。道の両側に咲く花を見ながら平らな道を進み、その先で頂上直下の岩場を登ると白雲岳の頂上に出ました。
私が頂上に着いた時、先に居た登山者と入替りになり、頂上は私だけでした。眼下に広がる広大な高根ヶ原の向うの山々の上に頭を見せているトムラウシ山、さらにその右手遠方の十勝連峰、目の前には緑と白のまだら模様の旭岳や北鎮岳が眺められます。誰もいない頂上から目の前に広がる山々の眺めを心行くまで楽しみました。20分ほど頂上で景色を楽しみ、頂上を後にしました。頂上から下ると、白雲岳分岐に着くまでに5〜6名の登山者と行き交いました。今日は好天なのでこれから多くの人達が白雲岳に向かうのでしょう。
白雲岳の分岐で再びザックを背負い、昨日登った小泉岳の緩い登りを再び登って、今日の目的地の銀泉台へ向かいました。小泉岳への分岐を過ぎると赤岳までは、荒涼とした感じの緩い下りの砂礫地の中を歩きます。これまでより花数は少なくなりますが、それでも登山道の脇の白や黄色の高山植物の花が目に付きます。赤岳の頂上には多くの人が休んでいました。殆どの人は軽装です。私も釣られるように腰を下ろしました。
赤岳を過ぎると急な下りが続きます。雪が残っている急な斜面を2回下って道が平坦になり、少し進むと駒草平に着きました。名前の通り、コマクサが群生しています。下から登ってきた女性の登山者がこれを見て歓声をあげていました。駒草平を過ぎるとまた雪渓が現われ、これをトラバース気味に下りきった所に奥の平の標識が立っていました。登山道はこの先で樹林の中に入ります。視界の得られなくなった雪解けでぬかるんだ道を1時間ほど歩いて、今日のゴールの銀泉台に着きました。

ホースから勢いよく水が流れ出ている水場で登山靴とスパッツについた泥をザット落とし、バス停の脇のベンチに腰をかけ、「午後3時半のバスまで3時間以上待たなければならない。さてどうしよう。」、などと考えながら休んでいると、私に声をかけてくれる人が居ました。行き先を聞かれたので、層雲峡でバスを乗り継いで、旭川駅前のワシントンホテルまで行くと答えると、なんと自宅へ帰る途中なので車に同乗させてくれるとのことです。大喜びでこの好意に甘えさせてもらいました。旭川の駅前で車を降りる際、「ぶしつけで申し訳ありませんがバス代の積りです。」、とお礼を渡そうとしたのですが、これを固辞されて走り去りました。車の中の会話では、この人は51歳の公務員ということだけで、名前も知りませんので、今となってはお礼のしようがありません。


「山の花」に以下の花の写真を追加しました。
ホソバウルップソウエゾコザクラトカチフウロイワヒゲなど

7月8日 層雲峡〜黒岳石室
層雲峡バスセンター 層雲峡バスターミナル
層雲峡の旅館街の外れにあり、黒岳ロープウェイ山麓駅はこの上で、徒歩数分のところにある
写真の建物の中には、郵便局とインフォーメーションセンターがある
リフト乗り場 リフト乗り場
ここのリフトはペアリフトで、ザックは背中から降ろして乗る
標高差250mの登りを10分ほどかけて登る
晴れていればここから黒岳山頂が眺められるが、この日は雲の中だった
リフト終点とロッジ リフト終点
リフト終点が黒岳の七合目
左の建物がリフト山頂駅、右の建物がロッジ
黒岳へは、このロッジの前を通って登って行く
ロッジの窓口に入山者名と歩くコースを記載するノートが置かれていた
黒岳への登り 黒岳への登り
リフトを降りて歩き始めるとすぐ急坂が現れる
この急坂は8合目近くまで続く
昨年、この辺りはまだ雪が残っていたが、今年はこの先も殆ど雪は残っていなかった
黒岳八合目 八合目
ここから九合目まで、比較的緩やかな登りになる
登山道の残雪 残雪
登山道に残っていた残雪は八合目と九合目の間のここだけ
黒岳九合目 九合目
休憩用のベンチが設置してある
晴れていれば見晴しの良さそうな所だったが、この日は雲が湧いていて、見晴しは得られなかった
山頂直下 黒岳頂上直下
九合目を過ぎると周りが開けてくる
この辺りはウコンウツギの白い花が沢山見られた

黒岳頂上 黒岳頂上
頂上は広く、写真の小さな祠が祀られている
去年に続いて今年も回りに雲が湧いていて、眺望は得られなかった
黒岳石室 黒岳石室
黒岳を下ってしばらくすると眼下に見えてくる
写真のまだら模様の山は北鎮岳
黒岳石室 黒岳石室
手前右の建物は管理棟
我々が泊る石室は管理棟に隣接して、管理棟の奥にある
石室の後方の山は桂月岳
黒岳石室内部 黒岳石室内部
写真手前左側が入口で、奥まで通路が通っており、宿泊場所は通路両側の2段のカイコ棚
午後8時過ぎまで電灯をつけてくれる
名前は石室だが、中の作りは一昔前の山小屋と同じ
昨年は何処でストーブを使用しても良かったが、今年は入口の2ヶ所のテーブルの上以外は使用禁止になっていた
黒岳石室販売品 黒岳石室の販売品の料金表が張ってあった
利用料素泊まり 2000円
レンタルシュラフ 1000円
缶ビール(350ml) 500円
カップ麺 500円
レトルトカレー 500円
レトルトご飯 500円
ガスボンベ(容量はプリムス225g、EPI230g) 500円
携帯トイレ 400円
黒岳石室のトイレ 黒岳石室のトイレ
黒岳石室に隣接して建っている
バイオ式で使用料は200円/回との表示がある
石室宿泊者は無料といわれた

7月10日 黒岳石室〜白雲岳避難小屋
黒岳石室前の眺め 黒岳石室からの眺め
凌雲岳とその左に北鎮岳が眺められる
朝出発する時、北鎮岳にはまだ薄い雲がかかっていたが、どんどん消えていった
黒岳石室から見た北海沢と北海岳 北海岳
黒岳石室を出るとすぐ、北海沢の向うに見えてくる
写真の右端のピークが北海岳
写真左端の山は白雲岳
北海沢の渡渉地点 赤石川の渡渉地点
この日は、登山靴を履いたまま飛び石伝いに渡れた
更に水量が増すと、登山靴を履いたままでは、登山靴が水没する
この先に北海沢の渡渉地点があるが、そちらはまだ雪に埋もれていた
北海岳の夏道入口 北海岳夏道取付き点
目印の岩昨年より100mほど手前に夏道の入口があった
昨年は右の写真の矢印が描かれている岩が夏道の入口の目印になっていた
この辺りの積雪は、昨年より5〜6m少ない
北海岳登りの休憩所 北海岳の登りの休憩所
休憩用のベンチが設置されており、正面に北鎮岳が眺められる
北海岳の頂上が割合近くに見えるが、ここから頂上まで1時間ほどかかった
このあたりも高山植物が沢山咲いていた
休憩所から黒岳方向 休憩所から黒岳方向の眺め
写真中央の小さなピークが桂月岳、その右が黒岳
この写真では分からないが、ここから黒岳石室の一部が見える
北海岳頂上 北海岳の頂上
この日は殆ど風がなく、思う存分周りの景色を眺められた
写真中央のピークが旭岳
旭岳の手前のなだらかの稜線の一番高いところが間宮岳
お鉢平と北鎮岳 北海岳の頂上から見た北鎮岳
北鎮岳手前のお鉢平の異様な景観が強烈
ガイドブックには有毒温泉、立入り禁止とあるが、まさにその通りで、この中へ入って行きたいとは更々思わない
北海平路と白雲岳 北海岳頂上から見た白雲岳
北海平の向うに見えるが、お世辞にも整った山容とは言い難い
ただし白雲岳の頂上からの眺めは素晴らしかった
北海平のお花畑 北海平のお花畑
北海岳の頂上から下り始めるとあちらこちらに高山植物のお花畑が見られた
写真はチングルマとエゾノツガザクラのお花畑
北海平の休憩所 北海平の休憩所
北海岳から下ってくると、北海平の外れに休憩用のベンチがあった
登山道はここで白雲岳の山すそを回るように、左へ曲がる
白雲分岐 白雲分岐
白雲岳、白雲岳避難小屋、銀泉台、北海岳の4方向へ向かう十字路で休憩用のベンチが設置されている
何れの方向から来ても一息入れたくなるところのようで、数パーティーが休んでいた
小泉岳分岐 小泉岳への分岐
白雲分岐から登ってきてここが小泉岳の頂上かと思ったら、頂上はここから銀泉台方向から分かれて、緑岳の方へ少し歩いたところにあった
写真向うの山は白雲岳
白雲岳頂上 小泉岳頂上
頂上はだだっ広く、何処が一番高いところか良く分からない
小泉岳2,158mと表示した標識(木杭)がケルンの中に立てられていた
小泉平 小泉平
砂礫地の中に高山植物が咲いていた
全般的に花の盛りを過ぎた感じで、種類は多かったが、密度は北海平の方が上
白雲岳非難避難小屋分岐 白雲岳避難小屋への分岐
導標には白雲小屋0.7kmの表示がある
導標が立っている以外、これといった特徴はない
雪渓と白雲岳避難小屋 雪渓と白雲岳避難小屋
上の写真の白雲岳避難小屋への分岐では雲があって避難小屋が見えなかったが、下ってきて雪渓が見えたら、雪渓の上に白雲岳避難小屋が見た
白雲岳避難小屋 白雲岳避難小屋全景白雲岳避難小屋
白雲岳避難小屋の入口
この避難小屋は総二階の造り
宿泊代は1000円/1泊で、山では珍しく領収証をくれる
宿泊者の大半はトムラウシ山の行帰りの登山者だった
白雲岳避難小屋内部(1階) 白雲岳避難小屋の内部(1階)
写真手前に土間があり、写真右側に避難小屋の入口、左側に管理人室があり、その前に2階へ上る階段があった
1階の登山者の宿泊エリアはL字型
床面は写真のように黒色
炊事用バーナーは何処で使用しても可
白雲岳避難小屋内部(2階) 避難小屋の内部(2階)
1階と同様2階も床面は黒色で、炊事用バーナーは何処でも使用できる
壁面にはザックなどをかける釘が打ってある
私が着いた時は写真の2つの寝袋があっただけ
私はその対角線上の角に陣取った
白雲岳避難小屋のテント場 白雲岳避難小屋のテント場
白雲岳避難小屋の少し下の白雲分岐に向かう道沿いにある
この日は最終的に10張ほどのテントが張られたが、このぐらいならスペースに十分余裕がある
水場は写真右方向にある
白雲岳避難小屋の水場 白雲岳避難小屋の水場
ひしゃくとじょうごが置いてあった
冷たい旨そうな水が流れており、がぶがぶ飲みたかったが、エキノコックスが気になって、結局は煮沸して飲み水にした
水の流れに沿ってあたり一面にエゾノリュウキンカが咲いていた

7月1日 白雲岳避難小屋〜銀泉台
白雲岳避難小屋からの風景 白雲岳避難小屋からの眺め
トムラウシ山長大な高根ヶ原の向うに、山の中腹から山頂を引きちぎったような山容の特徴のあるトムラウシ山が見える
実は、この時はどれがトムラウシ山か分からなかったが、その後周りの人達の話しから、それと分かった
白雲岳避難小屋と大雪山 白雲岳避難小屋
白雲分岐へ向かう登りからの眺め
小さな丘の上に建つ赤茶色の白雲岳避難小屋がアクセントになった、素晴らしい眺めだった
雪渓のお花畑 雪渓沿いのお花畑
白雲岳避難小屋から登ってきて、白雲分岐に近づくと雪渓沿いにエゾコザクラとチングルマのお花畑が見られた
白雲分岐 白雲分岐
私が着いた時大型のザックが幾つか置かれていた
白雲分岐から見た北海岳と北鎮岳 白雲分岐からの眺め
北海岳の向うに北鎮岳が頭を出している
右のピークは凌雲岳
白雲岳山頂 白雲岳山頂
白雲分岐から歩いて来て、火口壁を越えると白雲岳の頂上が見える
白雲岳のお花畑 白雲岳の火口内にもお花畑が広がっていた
白雲岳頂上 白雲岳頂上
岩場状であまり広くないが、見晴しは最高
写真の標識の下に三角点が埋め込まれていた
白雲岳頂上からトムラウシ山方向の眺め
写真手前が高根ヶ原でその向うの中央やや左のピークがトムラウシ山、その右の遠方の山々が十勝連峰
白雲岳頂上からトムラウシ山方向
白雲岳頂上から見た旭岳、熊ヶ岳、間宮岳、昨年歩いたので山名は総て言い当てることができた
白雲岳頂上から旭岳
小泉岳分岐 小泉岳への分岐から見た小泉岳の頂上
写真左の方の小さな突起が小泉岳の頂上に立つ標識
銀泉台の方から登ってきたパーティーが、ここを過ぎて白雲岳の方へ少し歩いたところでトムラウシ山が見えたと、歓声をあげていた

赤岳への下り 赤岳への道
小泉岳から赤岳までは荒涼とした感じの砂礫地を下って行く
一見荒地のようだが登山道の脇には結構花が咲いていた
赤岳頂上から見た旭岳 赤岳から見た旭岳、北海岳、北鎮岳
これらの山々眺められるのはここが最後
銀泉台からこの眺めを見に来る人も多い
赤岳頂上 赤岳頂上
軽装の登山者が沢山休んでいた

赤岳からの下りの雪渓 赤岳からの下り
赤岳から駒草平までは急坂を下る
途中、2ヶ所、雪渓を下った
駒草平 駒草平
名前の通りコマクサが群生している
コマクサ 駒草平のコマクサ
沢山咲いていたが、花数は八ヶ岳の根石岳山荘の前の方が多い
奥の平 奥の平
登山道はここから樹林の中に入り、眺望が得られなくなる
あとはひたすら歩くのみ
赤岳登山口 赤岳登山口
登山道はここで終り、ここから銀泉台まで車が通れる林道を歩く
銀泉台 銀泉台
銀泉台のバス停の前から写した
写真は営林署の事務所棟で入山名簿が備えられている
この棟の向かいに水場、向うにトイレがある
駐車場は写真手前側にあり、数十台は駐車できる

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