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No.168 丹沢山
丹沢山に登るのは約2年ぶりです。これまで、丹沢山の頂上は見晴しが無いと思っていたのですが、今回の山行で富士山を眺められることを初めて知りました。

日時 2013年(平成25年)1月28日(月)
天候 晴
同行 なし

所要時間
塩水橋(7.45) ←20分→ (8.05)ワサビ沢出合(8.05) ←45分→ (8.50)塩水林道終点(9.00) ←45分→ (9.45)堂平沢(9.45) ←1時間15分→ (11.00)天王寺尾根(11.00) ←1時間25分→ (12.25)丹沢山で昼食(13.15) ←1時間10分→ (14.25)堂平沢(14.25) ←25分→ (14.50)塩水林道終点(15.00) ←1時間→ (16.00)塩水橋

山行概要

丹沢山頂から見た富士山
丹沢山頂上からの富士山
この写真では分かり難いが山中湖も見える
自宅を出て厚木付近で雪がありましたが一時的で、塩水橋に着いた時は、上空に青空が広がっていました。辺りは一面にうっすらと雪が付いているので、雪道の支度をして、つまり軽アイゼンをつけて歩き始めました。駐車スペースの先の林道のゲートをくぐり、瀬戸橋を渡って少し歩いたところで、後から来た車に声をかけられました。この先で、工事をしているが、よければそこまで乗って行かないかとのことです。大喜びで乗せてもらい、林道をショートカットするワサビ沢出合いの少し手前まで運んでもらいました。
ワサビ沢出合いで林道と別れ、登山道へ入ります。ここから林道の終点の堂平入口まで九十九折の急な登りが続きます。所々に雪が出てきますが、積もっているというよりは融けかけた雪がへばりついているといった感じです。少し汗ばんだところで林道の終点に着きました。林道の大半を車に乗せてもらったので今日はまだあまり歩いてはいませんが、ここで一息入れ、額の汗をぬぐったり、行動食のチョコやキャラメルなどをポケットのに入れました。
ここで林道を横切り、堂平のスギの植林帯へ入ります。植林帯へ入ると雪が深くなりますが、しっかり雪が踏み固められた道が続いており、ここを辿れば雪をふみ抜くようなことはなく、軽アイゼンの爪が良く効くので、快適に先へ進めます。やがてブナの林の中を歩くようになり、このブナ林が終わると目の前が開けて堂平沢が現れました。堂平沢の左岸を少し下り気味に歩き、流砂止めの堰堤を渡ると天王寺尾根の稜線へ向う登りが始まります。

初めて雪の丹沢山へ登った時は、軽アイゼンしか持参しなかったため、ここから始まる登りを登ることができず引き返しましたが、この日は踏み跡がしっかりついているので、問題なかろうと出発時につけた軽アイゼンのまま登り始めました。しかし、歩き始めるとすぐこれが失敗だったことに気がつきました。雪が深く、登りがきついので、踏み跡をたどっても軽アイゼンの歯が利かず、ずるずる滑ります。しばらく悪戦苦闘して、やっとアイゼンを履き替えられる平らな場所を見つけ、アイゼンを履き替えました。
ルートマップやがてブナ林の中を歩くようになると登りが少し緩やかになり一息つけます。再び登りがきつくなり、これを登りきると、天王寺尾根の稜線です。ここからガレ場までの間は、アップダウンが殆どありません。無風に近い、明るい日差しの中をのんびり歩きました。やがて木製の階段が現われ、これを越えるとこのコースで一番登りのきついガレ場が現われました。短い距離ですが雪の付いたやせ尾根の上を歩き、鎖場を越え、さらにしばらく急坂を登ります。体がへばってきており、つらい登りです。登りが緩くなり少し楽になると丹沢三峰の稜線まで、あと僅かです。最後に木製の階段を登って、丹沢三峰の稜線に出ました。
ここに立っている導標には丹沢山まで0.2kmの表示があります。いっそう多くなった雪の上を歩き、丹沢山の頂上に着きました。今日は頂上には誰もいません。前を見ると葉を落とした木の間越しにシルエット状の大きな白い雲のようなものが見えます。もしやと思い、休憩用のベンチにザックを置いて歩いて行ってみると驚きました。富士山が一望できます。これまで、丹沢山の頂上は、眺望が得られず、富士山を眺めるなら不動ノ峰の方へ少し歩かなければならないと思い込んでいたので、本当に驚きました。富士山の眺めを堪能したあと、誰もいない頂上の休憩用のベンチで湯を沸かして袋麺のソバの昼食を作り、明るい日差しの下でのんびりこれを楽しみました。昨年の天城山とは天地の差のあるランチタイムでした。


丹沢山にはこれまで何回となく登っていますが、この日まで富士山が眺められるとは思っていませんでした。言い訳がましいのですが、ここに日本百名山の標識が立てられたとき整備されたのかもしれません。
この日山中で出会った登山者は、登りで一人、下りは4人でした。

塩水橋駐車スペース 塩水橋の駐車スペース
写真の赤い杭の左側が駐車スペースで、その先に林道入口のゲートが立っている
杭の右側は県道70号線
塩水林道終点 塩水林道終点
写真右側に雨量計を納めた小さな小屋が建っている
堂平沢 堂平沢
普段は涸れ沢で水の流れは殆どない
写真中央部の流砂止めの堰堤の上を渡ると下の写真の天王寺尾根の登り口がある
天王寺尾根登り口 天王寺尾根登り口
上の写真の堂平沢を渡ると天王寺尾根の登りが始まる
ここから雪が深くなると共に、登りがきつくなるので、ある程度の積雪になると、天王寺尾根の稜線までの間は軽アイゼンでは歯が立たなくなる
天王寺尾根登りのブナ林 ブナ林
上の写真の天王寺尾根登り口からしばらくきつい登りが続くが、やがてブナ林が現われ、一息つけるようになる
天王寺尾根稜線 天王寺尾根
ここで天王寺尾根ルートと合流する
ここはアセビなどの常緑樹が多く、緑が目立つ
ここからガレ場の間は、アップダウンが殆ど無いので、気持ちよく歩ける
ガレ場 ガレ場
このガレ場を越えると急な登りが続く
振り向くと大山や丹沢三峰が眺められる
このガレ場から、樹林帯の中へ入るまでの間、きつい登りが控えている
ここから丹沢山の頂上まで標高差はまだ200mほどある
ガレ場からの眺め ガレ場はこのコースで唯一眺望の得られるところ
この日は、横浜市のみなとみらいの高層ビル群や、大山の向うに相模湾が眺められた
写真左のピークは丹沢三峰の円山木ノ頭本間ノ頭
丹沢山頂近くのブナ林 丹沢山頂上近くの登り
ブナ林の中を歩く
ブナの新緑が素晴らしいと思っているが、新緑の季節にはまだここを歩いたことがない
丹沢三峰稜線 丹沢三峰の稜線
写真手前側が堂平、左側が丹沢山、右側が丹沢三峰方向
この日、丹沢三峰へ向うトレースは無かった
蛭ヶ岳 蛭ヶ岳
丹沢三峰の稜線に出ると、右方向に蛭ヶ岳が間近に見える
頂上にある蛭ヶ岳山荘もはっきり見える
丹沢山頂 丹沢頂上
頂上は広く休憩用のベンチが複数設置されている
写真右側に通年営業になったみやま山荘が建っている
この日も営業していた

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