旧川越織物市場のホームページへ ようこそ おいでくださいました。

解体の危機に直面していた近代化遺産旧川越織物市場の保全再生に取り組んでいる「川越織物市場の会」(従来の「旧川越織物市場保存再生を考える会」を2003年1月19日に発展的に組織改編)のホームページです。旧川越織物市場は全国的にも唯一の残存例といわれる貴重な木造織物市場建築です。

 東西2棟の市場棟が中庭をはさんで、ほぼ創建当時の姿で残っている。
 

タイトル画面について

 背景の図柄は川越唐桟(かわごえとうざん)です。肌合いを絹に似せた縞柄を特徴とする綿織物です。


 川越織物市場の「川」と「市」を図案化したもので、市場棟2階屋根の丸瓦のデザインとして用いられています。

 



 


目次

 織物市場ニュース
 旧川越織物市場とは(概略)
 織物市場への誘い
 周辺地図
 保存再生運動
 織物市場に関する資料・文献
 川越市の近代化遺産
 リンク


織物市場ニュース

開発業者から、川越市が旧川越織物市場の建物の寄贈を受け、
川越市土地開発公社がその敷地を買取り、
2002年12月10日に、登記手続・売買代金決済も終了し、
旧川越織物市場の現在地での保存が確定しました。

これまでのご支援・ご協力ありがとうございました。

今後は、新たに「川越織物市場の会」として、川越市と協働しながら、
旧川越織物市場の保存再生活用を行って行きます。

2005年3月29日に、織物市場と手前の栄養食配給所が、川越市指定文化財となりました。

3月は、26日(日) 正午から午後3時まで 公開見学会

2005年8月6日 東京都新宿区の工学院大学で開催された
「全国都市再生まちづくり会議」に参加

午前11時から展示、
午後1時半からは分科会に分れて、交流会。
川越織物市場の会は、産業遺産・産業活性化」という分科会に参加。

展示は、全国から60くらい参加した。
川越織物市場の会は、優秀活動賞受賞

2005年7月30日 夕涼み会実施
 お囃子講談(すなが寿々女さん・幼き日の家光)
 730名来場
夕涼み会にあわせて、
 一部屋を川越市が修復し、きれいになりました。
 掲示用の幕が作られ、入口(川越市作成)
 織物市場東棟(織物市場の会)付近を、飾りました。

2005年5月22日 正午から午後3時まで一般公開 午後2時から第3回総会
江戸時代から残る大蔵を3年かけて再生し、新たな文化の
発信地にしようとしている、
お茶亀屋の山崎正博さんが記念講演
 山崎さんのサラリーマン時代のアメリカ、ブラジル、ベルギーでの
経験から、まさにグローバルな発想で、古き伝統的建造物に
新しい文化という、ソフトを生かしていく話
 たいへん刺激的な話に45名の総会参加者、数十名を超える見学者が
聞入りました。
総会で決定された、17年度の役員事業計画予算

2005年 4月16日 正午から午後3時まで 桐生の業者と協力して
買場紗綾市(かいばさやいち)in織物市場を
開催しました。桐生から11業者が参加
240名が来場いただきました。
 今後もよろしくお願いします

2005年 3月27日
正午から午後3時まで 一般公開
2005年 2月27日
正午から午後3時まで 一般公開
2005年 1月23日 正午から午後3時まで 一般公開
2004年11月28日 正午から午後3時まで 一般公開
2004年10月24日

正午から午後3時まで 一般公開
2004年 9月23日から9月26日まで 午前10時から午後5時
 武蔵野美術大学建築学科学生作品展 川越歴史的地区の保存と活用
  お茶亀屋と川越市が取得した跡地などの総合的な利用計画について
  様々な角度から、創意と工夫にあふれた提案がなされました。
2004年 8月22日

正午から午後3時まで 一般公開
2004年 7月24日 午前中に草むしりを松江町2丁目一中会、浦島囃子連と共同で実施
 草が生い茂っていましたが、60名参加の中、短時間できれいになりました。
午後5時から午後8時半 夕涼み会
 634名という大勢の方に来訪いただき、たいへんにぎわいました。
(以上速報まで、追って写真などを掲載します)

2004年 4月25日 午前11時から午後2時 「ふだん着としての着物ものがたり」展
 織物市場内 ふだん着としての着物を市場内に展示し、
       同時に、建物の見学会を実施 約200名参加
 当日の状況
午後2時から午後4時 記念講演および総会
 記念講演 
木村和恵さん
 (NPO秩父まちづくり工房理事・銘仙きもの収集家・華道家)
 「秩父での建物保存、銘仙きものの保存・復活にむけて」
 記念講演終了後、第2回総会(記念講演含め約70名参加)
総会で決定された、16年度の役員事業計画予算

2003年11月29日から
    12月6日まで
連日
午後1時から午後4時まで

かわごえ まちなみ・たてもの展を開催
(大学生たちなどによる川越についての提案・展示、
市場の会は提案書を掲示)
約400名参加

2003年7月26日 市場の一般公開、夕涼み「見学会」実施
約500名参加、浦島囃子連の協力を得て囃子も実施
市場が提灯のあかりに浮かび上り、きれいでした

2003年7月20日 市場の草刈・清掃を実施 43名参加
おかげさまで、きれいになりました。

2003年7月12日 再生活用検討委員会の第4回作業部会(47名参加)
および第3回委員会(32名参加)を開催
再生活用提案について、議論しました。

2003年5月23日 旧川越織物市場保存再生検討委員会の作業部会開催
50名弱が参加し、活発な議論がなされました。
議論の内容についてはこちらを参照ください。
今後、事務局で提案内容の案をまとめ、
会員、川越市、商工会議所、周辺商店街・自治会などに意見を求め、
7月上旬に最終の再生活用検討委員会を開催する予定です。

2003年5月9日 旧川越織物市場保存再生検討委員会(第二回)を開催
立教大学観光学部長の溝尾教授、東海大学の羽生教授、
地元の商店街、商工会議所、JC、川越工業高校などから
多数出席し、再生の方法、今後の活用について活発な意見が
交わされました。

2003年5月3−4日 一般公開を実施。2日間合計で、729名もの方が訪れてくださいました。
アンケートにも161通回答があり、多数の意見が寄せられました。
アンケート集約結果はこちらをご覧ください

2003年5月2日 旧川越織物市場の屋根の応急補修工事が終了
(雨漏り対策が終わりました。)

2003年4月4日 旧川越織物市場保存再生検討委員会の作業部会開催
議論の方向については別紙参照

2003年3月23日 見学会とシンポジウムを開催しました。
シンポジウムのパネリストは、以下の4名
伊郷吉信氏(伝統技法研究会・織物市場の調査を担当)
田村均氏(埼玉大学教授・織物産業史)
羽生修二氏(東海大学教授・博物館の模型を監修)
益田兼房氏(東京芸術大学教授・元文化庁文化財部職員)
活発に議論が展開されました。参加者約100名

2003年3月8日
2003年3月9日

川越織物市場のお掃除会兼見学会を行いました。
現在、警備システムがあり、無断で施設内に入りますと
大がかりな事件になりますので、ご注意ください。

2003年2月3日 川越織物市場の会の主要構成団体である「川越蔵の会」の会長原知之氏
朝日新聞埼玉版のKeyperson@Saitamaに取り上げられる。
会がかかわった印象に残る取り組みとして、
「旧織物市場の保存」が触れられています。
2003年1月19日 お掃除会を開催、80名が参加
川越織物市場の会設立

2002年12月22日 見学会を実施。75名が参加
昨年調査を行った伝統技法研究会の伊郷氏、
埼玉大学の田村教授(織物史)の説明に参加者が耳を傾けました。

2002年12月11日

今後の措置について、川越市に要望しました。
2002年6月23日 市場近くの会員宅(同会員宅も川越市の景観重要建築物)において
「旧川越織物市場保存再生フリーマーケット」を開催
多くの方に来場いただき、売上200,609円集まりました。
この売上はすべて旧川越織物市場保存再生基金に寄付されます。
ご協力ありがとうございました。

2002年6月2日 朝日新聞が川越唐桟復活の第一人者のひとり、
東村田鶴子さんを取り上げる。
東村さんのコメント「もし(旧川越織物)市場が残るなら、
そこで機を織り、展示してみたい」

2002年5月21日 「散歩の達人」6月号が、川越特集 旧川越織物市場を取り上げる



2002年4月28日 川越市市制施行80周年記念事業「ふるさと発見! 川越を持って帰ろう 
小江戸来夢ナイト」の
「小江戸DEモード」(参加21団体・個人)に
おいて「旧川越織物市場の保存・再生を考える会」が
「小江戸ベストマッチ団体賞」を授与されました
(川越唐桟等を着て、かつ、市場創設時の子どもの服装を再現)
当日の様子

2002年3月23日 講演会 「川越織物市場 文化遺産とまちづくり」を開催しました。
詳細

2002年3月6日 (朝日新聞) おばけん猫の小江戸めぐりで織物市場が取り上げられました。

2001年12月17日-18日 川越市の委託を受けた伝統技法研究会による建物現地調査がおこなわれました。
調査参加者の感想

   ニュースのバックナンバーは「保存・再生活動の経緯」に掲載しています。

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旧川越織物市場とは

 川越織物市場は明治43年に建てられました。鉄道が敷設されるなど、交通がますます便利になってきたため、いままで商業の中心だった川越を織物製品が素通りし、不況を呈する状況に陥りました。その原因が製品を集結させる市場がないためと川越商人たちは考えました。八王子、桐生、足利など先行する関東各地を参考にし、川越の総力を結集して織物市場を作りあげました。当時の活気ある様子を伝える写真が残されています(文献)。

 明治43年3月3日の上棟式の撮影と考えられる。北側から望む。

 しかし、対面形式の商売は時代遅れとなり、また恐慌の影響を受けるなど浮き沈みを繰り返し、ついに大正8年には閉鎖されました。その後は住居などとして、2001年12月まで使われておりました。かつては関東各地にあった織物市場ですが、この建物のみがほぼ完全な形で残されました。川越のみならず、関東全域の織物産業を記念する文化財としての価値がここにあります。

 大正時代、市場として使われた最後の好況期の写真。

 織物市場の建物は、広い中庭をはさむ2棟からなる長屋形式の建物です。江戸時代の町屋の様式を濃厚にのこしています。川越一番街に見られる蔵造りの伝統的建造物群に勝るとも劣らないとの評価が得られています。建物は90年を超える風雪に耐えて、かなり痛んでいるように見えます。しかし、2001年12月に行われた学術調査によると、当時の柱や梁(はり)が9割のこっており、しかもとてもしっかりしているとのことです。また、どこかしらに創建当初の建具が残されています。このために当初の姿に復元することが十分に可能です。

住居として使われていた頃の最後の様子:2001年11月(F.H.氏撮影)

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織物市場への誘い

織物市場:歴史への誘い       織物市場:建物への誘い
 

 川越地方の織物業、古き良き時代への誘い

周辺地図

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保存再生運動

2002年11月、高層マンション建築のため、旧川越織物市場が解体されようとしました。私たちは市内外の幅広い賛同を得て、「旧川越織物市場の保存再生を考える会」を結成し、織物市場の保全を訴えました。川越市による市場建造物と土地の買い取りを求める署名運動を中心とした行政への陳情、保存再生基金への募金活動、自主警備、多角的な利用方法の検討などをおこなってきました。

織物市場保存運動の経過は 保存・再生活動の経緯 をご覧ください。
 

旧織物市場の保存再生を考える会

保存・再生活動の経緯

 2002年1月24日現在
 署名総数     : 20314人
 保存再生基金合計 : 423250円

保存再生基金受付中です。皆様のご協力に感謝いたします。

「旧織物市場の保存再生を考える会」保存再生 提案書

保存再生基金趣意書
 趣旨にご賛同頂けますならば、郵便振替にて募金頂きますようお願いいたします。保全が達成されたとき、募金いただいた方のお名前を復元作業時に使用する屋根瓦などに墨署することを検討しております。あなたも織物市場サポータになりませんか?

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川越織物市場に関する資料・文献

埼玉県の近代化遺産:埼玉県近代化遺産調査報告書 平成8年3月 埼玉県教育委員会
旧川越織物市場調査概要報告書:協同組合 伝統技法研究会 2001年12月25日
かわら版川越唐桟 第14号から 織物市場の建築について:
川越商工会議所75周年誌
川越市立博物館第2回企画展 写真展 明治・大正・昭和の川越 図録 1990年 川越市立博物館
川越市立博物館常設展示図録 川越市立博物館 2000年度版  20分の1模型
図説川越の歴史:監修 小泉 功 2001年 郷土出版社
目で見る川越の100年 1998年 郷土出版社
大江戸・小江戸(川越)対比 歴史年表事典 小泉功、青木一好 共著 1999年 株式会社ルック 
旧川越織物市場保存・再生計画 提案書 旧川越織物市場の保存・再生を考える会 2001年11月

市制60周年記念 川越の歴史 発行川越市 昭和57年 ぎょうせい 
わが町 川越歴史散歩 小江戸の残照 小泉 功 1995年 株式会社ルック
さきたま双書 埼玉ふるさと散歩 川越市 新井 博 平成4年 さいたま出版会

新聞報道記事見出 一覧

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川越市の近代化遺産

川越織物市場は「川越でもっとも近代化遺産にふさわしい」といわれている建物です。ここでは川越市にある他の近代化遺産を紹介します。

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リンク集

川越市役所:小江戸川越の観光案内を掲載しています。
川越市立博物館:20分の1模型、当時の遺品、ビデオによる展示により織物市場を紹介しています。
川越蔵の会:織物市場に関する記事掲載中
川越市都市計画部都市計画課:近代化遺産を含む都市景観重要建築物等を紹介しています。

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このページに関するお問い合わせ

「川越織物市場の会」

最終修正日:2006年2月26日

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