その3 2006.5 お膝攻防

【asahi-netやまもぶからの転載】

ある冬の寒い夜に人間の膝を巡る攻防がありました。
小さい猫が膝を占拠したことからはじまります。


小さい猫「暖かいなあ」
大きい猫は寒そうです。


大きい猫:「僕も乗ろうっと」


小さい猫:「狭いなあ。もうちょっと向こうに行ってくださいよ」


大きい猫:「あああ、僕のこと押したよ」


大きい猫:「よっこいしょと。僕はどかないよ」


小さい猫:「せまいよお」


大きい猫:「せまいなあ」


人間:「重いなあ」
めでたし、めでたし。


とある、別の寒い夜・・・。
仲良く狭い膝をわけあってます。


小さい猫:「狭いなあ」
あまりの狭さに小さい猫の顔が邪悪な色をおびてます。

おしまい

その3 2006.5 重量上げ



小さい猫が何やら背中で持ち上げていました。
その灰色の重そうなのは何?

テレビ・・・!。


「重い~」


「もう、だめだ~」
「へこたれちゃう~」


踏ん張れ小さい猫!
エールを送ります。


「よっ!」
踏ん張った。


実は、ぐるっと傾けると・・・。
テレビの後ろで一体化して寝ていたのでした。

おしまい