その10 2008.11 冬の万座と音楽道路

【一足早い冬とびっくりメロディーロード】

群馬県にある万座温泉が好きで年に一度通ってます。
草津に寄ってから万座で泊まるというのが定番になっていて、ほんとうは毎月行きたいくらい。

白糸の滝
碓井軽井沢ICで降りてまずは軽井沢の白糸の滝へ。陽が当たらないせいか極寒の世界でした。あまりの寒さにじたばたしちゃいます。

次は草津へ向かいます。
2時間500円の草津中央駐車場から歩いて湯畑へ。
湯畑にも駐車場がありますが、2時間550円とちょっとだけ高いのが難点。
モクモク立ち上る湯煙と硫黄の匂いをかぐと草津に来たなあと思います。

草津温泉湯畑
湯畑の横にあるちちやで饅頭を買ってモグモグ食べると温泉気分はさらに上昇。

足湯手湯
湯畑の周囲には手を入れることができる場所が4箇所、足湯ができる場所が1箇所あります。ここに手を入れていると暖かくて気持ちがいい。1分ほど手を漬けていただけでもびっくりするほど肌がツルツルになります。草津温泉おそるべし。

湯滝
湯滝へ
湯滝もいつものように大迫力です。大量のお湯が「ド・ド・ド・ド・・・」と流れ落ちています。

ド・ド・ド・ド・・・湯滝
上から見るとちょっと大きい露天風呂のよう。

街をブラブラ散歩した後は、志賀草津高原ルートで万座温泉に向かいます。
以前は有料道路でしたが、いまは無料。

高原ルートからの展望
高原ルートの途中には硫化水素ガスが強烈に出ているエリアがあり、駐停車厳禁の看板を見るとちょっとビビります。延々と続く坂道を7割ほど上ると、眼下に草津温泉が広がる展望エリアがあわられます。ここからの景色はいつ見ても最高。夏は緑の絨毯が映え、秋は白く立ち上る草津の湯煙がはっきりと見えてキレイ。と思いきや、白く立ち上っているのは湯煙でなく硫化水素ガスでした。
この高原ルートは冬から春まで通行止めになるためここからの雪景色を見ることはできません。スキー場が近くにありますが、ここには立ち入りできないはず。冬期閉鎖により11月17日午後1時から平成21年4月22日午前10時まで通行止めになります。

この志賀草津高原ルートは毎年春になると万座から志賀にかけての大雪壁が有名です。切り立った雪の壁に囲まれた道路を観光バスが走るシーンがニュースで報じられます。
白根山を横目にみながら山頂を過ぎ、万座方面に坂道を下ること数分。
湯煙と硫黄の匂いがしてくると万座温泉に到着です。

草津温泉よりもお湯がさらに濃くて、肌のツルツル具合も長いこと持続するような気がします。毎年恒例の夏頃に行く予定が、機会を逃してしまい今年は晩秋になってようやく行けることに。

万座温泉は、標高1,800メートルの高所にあるので紅葉はすでに終わり、寒暖差で露天風呂の湯煙が竜巻状に空にのぼっていくほど冷え込んでいました。

万座亭
宿はいつもの万座亭。

熊四郎歩道
近くにある熊四郎歩道を散歩。
熊四郎洞窟から万座を一望できます。真冬のように寒いので歩いている人はほとんどいません。

宿にもどって貸し切り風呂で湯を堪能。本当にいい湯です。

ボリューム満点の夕ご飯
そして、お待ちかねの夕食です。
驚きのうまさの特製食前酒からはじまって、おいしい料理のオンパレード。
とても食べきれる量ではないと思いきや、きれいに全部食べました。今日だけはダイエットは気にせず好きなだけ食べて飲みます。大満足、満腹ごちそうさま。

インターネットの宿予約サイトのクチコミで天ぷらが冷えていたという書き込みをよく目にします。しかし、いままで天ぷらが冷めていたことは一度もありません。混雑してるときは違うのかも。

おいしい朝ご飯
朝食も小鉢が並んだいつものおかずでいただきます。ダイエットのことは忘れ心のままにモリモリ食べます。ああ、朝から満腹ごちそうさま。

雪!
標高が高いせいもあり、季節は一足早く冬です。
これからの季節はいつ雪が降ってくるかわからず、宿のホームページにも11月初旬から車で来る場合はタイヤチェーンが必要とありました。

群馬県は明け方に一時雨という予報だったのでもしかすると・・・と思っていましたが、翌朝起きてみると雪でした。今年初めて見た雪。

やはりこのくらいの時期に長野県の美ヶ原高原に泊まったときも翌朝はびっくりするような雪でした。

Amazonで注文したタイヤチェーンを出発前に受け取ってきたばかりなので安心です。

しかし、路面に積雪はなく、やや滑りそうなシャーベット状になっているだけなので4WDモードに切り替えて宿を出発。

空吹き
いつも見る空吹きもちらほらと雪が。

表万座入口のレストハウスからの展望
万座ハイウェイをしばらく走ると路面から雪は消え、麓では鮮やかな紅葉が広がり季節は再び秋に戻りました。

スキーに夢中だったヤングメンな頃、万座の手前にある表万座スキー場が好きで頻繁に通っていました。雪で真っ白な万座ハイウェイをタイヤチェーンをジャリジャリ鳴らしながら走ったのはもう15年も前のこと。
万座は間もなくスキーシーズンです。混雑せずにゆっくり静かに温泉を楽しめるのは春までお預け。

今回、ちょっとびっくりしたこと。

草津メロディーロードは左折
草津温泉へと向かう国道292号の坂を登りきったところに歌う道路がありました。
道が平坦になり緩やかな右カーブに差しかかる手前に妙な案内板を発見。

時速40キロで走行すると道路が草津節を奏でるとありました。

道路が音楽を?

と思っていたら、走行時のロードノイズが急に大きくなり・・・

「くさつよいと~こ いちど~はおいで~」
「おゆのなかに~も はな~がさく~」

うわー、ほんとうに歌ってる-。
びっくり仰天!
否、路面を凝視しました。

この道路は「草津メロディーロード」という名称で、2008年の8月に設置されたばかりだそうです。昨年はなかったもんなあ。2004年に北海道に初設置され、現在は特許出願中だそうです。

アフファルトに溝を掘り、その上を車が走行することで音を奏でるそうです。車のタイヤがレコード針で、レコードの溝の上を走る感じなのでしょうか。

道路に深さ3~6mmの溝を掘り、その溝の幅で音を作っているとか。スキーシーズン初期や後半の積雪が少なくなった時期に、タイヤチェーンを巻いたままの車が走行したら溝は無事なのか気になります。金属タイヤチェーンでゴリゴリ走られたら溝が削れそう。来年、草津に行ったときもメロディーロードの草津節が聞けますように。

Wikipediaの記事によると草津以外にもあちこちにあるようです。群馬県の榛名湖にある「静かな湖畔」も聞いてみたいな。

Wikipedia メロディーロード
http://ja.wikipedia.org/wiki/メロディーロード/

草津ミュージックロード
www.youtube.com/watch?v=jOKY4cADd3Q

知恵の輪フラッシュ 音楽を奏でる道
http://www.co-ip.jp/modules/wordpress2/index.php?p=90