その1 2006.10 見世物小屋でへび女

【怪しさ120%の見世物小屋には歌と踊りとへび女】

東京の雑司が谷で行われる御会式(おえしき)大祭に行ってきました。江戸時代から伝わる年中行事だそうです。最終日である10月18日は駅前からお寺までいくつもの万灯が練り歩きます。
御会式(おえしき)の万灯
万灯(まんとう)は遠目で見るとふわふわしたクラゲのようで、夜の街に揺らめいているのはとても幻想的。1本に20の花がついた枝が計25本、明るい堤灯の周囲を500の花が取り囲んでいます。台車にのった万灯もありましたが人間が肩から下げた紐に棒をかけ、支え持った万灯はゆらゆらした動きが見ていて綺麗でした。波打つようにゆらゆらとした動きは海のなかでみたクラゲのようです。

境内には露店があふれ漫画やテレビで出てくる昔ながらの縁日という表現がぴったり。ほどほどの広さがある境内にもかかわらず露店と人でぎゅうぎゅうです。「ちょいとごめんよ」と江戸っ子口調でないと先に進めない感じ。露店商と人々の距離が近いのが印象的でした。様々なものが一体化したような、これまで体験したお祭りとは違う雰囲気でした。

ぜひ行ってみたかった場所があります。たくさんの露店をみながら境内の奥へ進むと、そこには今回の目的である見世物小屋がありました。何を見せてくれるかと言うと、「へび女」です。うわあ、怪しい。胡散臭さいっぱい。

雑司が谷大祭での見世物小屋入り口
呼び込みの男性も、その後ろで笑みを浮かべて手招きする女性達も怪しさ120%。

大人700円。高い! 300円なら迷わず入りますが、700円は悩む値段。しかし、もちろん入ります。躊躇なし。ここまで来て止める理由もなし。

中に入り5分ほど待つといよいよ始まりです。ロックバンドの生演奏と共にハイテンションの女性たち(デリシャスウィートスの人たち)の歌と踊りの愉快なマジックショー。出し物は、メンバーの一人であるハイジちゃんが箱から脱出するという天功も真っ青な高度なマジックショーでした。ショーのあまりのハイテンションさに我を忘れて見入ってしまいました。デリシャスウィートスの宣伝ポスターが貼ってあったのでかわりに撮影。
デリシャスウィートス

そして、場内は暗くなり・・・というか照明は何も変わっていないのですが雰囲気がここで一変しました。へびの呪いか、一気におどろおどろしくなってきました。いよいよ「へび女」の登場です。

へび女のお姉さん
見た目は普通の女性です。しかも若そう。
でも、なんか怖い。
なぜでしょう、背後に何かたくさんいるようないないような。

まずは軽くジャブで、洗面台などにあるステンレスの小さなボールの付いたチェーンを取り出し、なんと鼻から入れて口から出しました。うどんを食べてる途中に吹き出し笑いで鼻から出てきた状態。引いたり出したり驚愕です。それだけでは飽きたらず、そのチェーンを使って水の入ったバケツを持ち上げます。喉頭は人間の弱い部分のひとつだそうです。 ものすごい技。見ているこっちも喉が痛くなります。
へび女のお姉さん
驚愕の技をいくつか見せたあと、本日のメイン。おもむろに生きたへびをむしゃむしゃと。

「へび(を食べる)女」でした。 生き血を飲んだり、血で染まった舌を見せたりと過激なそうですが、今回はちびっ子も多かったせいか食べるだけでした。

東京の新宿にある花園神社でも2006年11月の大酉祭で見世物小屋(へび女)が出るそうです。新宿はきっと過激なんでしょう。いまから期待大!

デリシャスウィートス
http://www.derisya.com
新宿花園神社
http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/top/