その2 2006.10 G4 MDDにHDD増設

【挿さっているコネクタは別のコネクタ】

いい気になってでかいムービーをiDVDで編集していたら何とHDD空きが4GBに。Power Mac G4 MDD(Mirrored Drive Doors)にIDEのHDDを増設しました。OS.9デュアルブート可能な機種なので発売から4年経っています。とはいえ、まだ中古が20万円前後と高値で売買されています。ただ、全体のスペックは今時の機種から見ればずいぶん古く低いです。

数世代前の機種なので、HDDも標準では80GBと少なめ、接続方式はもちろんSATA2でもSATAでもなくIDEです。ムービー編集も騙し騙し使ってきましたが、いよいよ作業スペースが不足して動作自体が不安定に・・・。というわけでHDD増設です。

Power Mac G4 MDD内部
増設するために筐体を開けます。はるか昔の頃からMacintoshの内部構造は計算されている美しさがあり筐体を開けるたびにほれぼれします。
向かって右側にATA100でHDDを縦向きに前後に2基、左側の光学ドライブの下にはATA66を横向きに上下に2基増設できます。ATA33からATA66と来てATA100。この機種の後に出たPower Mac G5はSATAになりました。今回はATA100にある古いHDDをATA66に移動し、新規にATA100側に増設します。

ATA66増設ベイにHDDを増設
HDD接続のためのATAケーブルや取り付けネジなどはすでにドライブベイに準備されています。ケーブルは余ってるかネジはあるかなどという増設する上で余計なことを考えずにすみます。光学ドライブの下にある増設ベイにHDDを取り付けて・・・。
電源とATAケーブルを挿してパワーオン。

・・・認識しません。

ケーブル挿し間違えてるかな? それともBigdrive未対応?
MDDなのでドライブの容量問題はないはず。


あれこれやっても全く認識しません。
Appleのサポートページで調べてみても特に情報なしです。もう何十分経ったでしょうか、なかばあきらめていたところでGoogleで検索してみると、なんと「マザーボード側のATAケーブルが抜けていませんか」という書き込みを発見。
ATA66ケーブルが抜けていた
まさかと思いつつ自分のMDDを見てみると・・・がびーん、抜けてる!
入ってると思っていたのは光学ドライブ側のATAケーブルで、いまHDDを増設していたケーブルは元が挿しこまれていませんでした。
冷静に眺めてみれば確かにATA66と書かれたコネクタがポカンと開いてる。

ケーブル抜けていませんかの書き込みは2004年のものでした。
時を超え語り継がれる情報。
とても助かりました。


MDD関連情報として、OS.9の別ボリューム(HDD)へのインストール方法。

OS.XとOS.9をデュアルブートできるのは便利なのですが、初期インストールではOS.9をOS.Xと異なるボリュームに入れられません。別のボリュームを選ぶということができないため。

それぞれのOSが共存した状態ではOS.9使用時にOS.Xのファイルが白アイコンで無駄に表示されます。MDDが発売された頃にOS.9使用ユーザが変なファイルがあると思いOS.Xのファイルを削除してしまいOS.Xが起動しないというトラブルがあったそうです。

そこでOS.XとOS.9を別ボリュームに入れる方法。

既存のHDDをパーテーション分けでも大丈夫ですが、できれば6~40GB程度のHDDを増設。 はじめからあるHDDにOS.XとOS.9をインストールCDに従いとくに何も工夫なしで入れます。 インストール完了後にOS.Xで起動し、起動ボリューム内にあるOS.9のシステムフォルダを増設したHDDに丸ごと移動。

起動ディスク選択でOS.9を指定し再起動。

これでOS.9起動時にはOS.X関連のファイルを目にすることもありません。昔ながらにMac OSを使ってる気分で快適です。