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<< これより昔の日記 | この後の日記>>

通勤ノベルゲーム その61

●アトの世界

 ロボットもの伝奇ノベル。ちょっと昔のボーイミーツガール系ラノベのノリです。うん。
 普通の高校生だったはずの裕也の学校が、謎のパラボラアンテナ(のように見える化け物)に突然襲われる。友人の死を目の当たりにした裕也自身も重傷を負う。
 突然現れた「アト」という少女は、裕也と友人たち、家族も助けてくれると言う。代わりに求められたのは、アトの分身だという、白い竜のようなロボット「エピゴノス」を操縦して、件のパラボラアンテナを始めとする「デシメーター」と呼ばれる敵と戦うこと。
 一方、ヒロインは命(ミコト)ちゃん。元々この「デシメーター」と戦うことを使命としている彼女は、「スサノオ」と呼ばれる人型の、やっぱりロボットみたいなものを操縦してパラボラアンテナと対峙しています。が、持っていた武器が偽物とすり替えられていたらしく、ピンチに。そこに颯爽と現れて、ロボット初乗りの裕也が助けちゃうのずるいですね。まあある意味お約束(彼が強いというよりアト及びエピゴノスが強いんでしょうけれども)。
 そんな風に出会った2人。巻き込まれた裕也の約束通り、アトの能力で人々は救われる。
 裕也の活躍ぶりを見ていた命ちゃんは彼を、彼女の家……飛来家が経営する学園へと招く。約束により人は助かったけど学校や街は壊滅状態なので。
 飛来家は末端まで入れると10万人にもなるという巨大企業グループ。そして命ちゃんは15歳でその当主の地位についた凄い人。裕也はやがて、彼女が抱える使命と共に、世界の裏側で続いていた連綿と続く戦いに巻き込まれることになります。
 ……みたいな感じの話。

 ゲームのアイコンはアトさんですがヒロインは命ちゃん。アトさんの謎っぷりはまだなーんにも明かされません。多分これからでしょうか。これは第1話だそうですから。
 ビジュアルノベルですが、よくある背景+立ち絵+文という形ではなくて、文章のバックは全編イベントCGみたいな感じ。同じ絵の使い回しはごく一部なので、これ全部描くだけでも相当大変そうです…。いやお疲れ様です。
 レビューに書かれている「絵の統一感がない」は御尤もなんだけど、多分、一番胸に迫る、命ちゃんの例の話を初めて聴く場面……の絵……なのかな。少なくとも私は、何故ここでこーなる!? とちょっとコケそうになった。その次の徳重さんのアレはアレでいいと思うけど(※読んでない人にはさっぱり判らないですねこれ、スミマセンw)。
 いやはやでも、そこはもっと手を抜いても良かった(立ち絵背景切り替えで済ませて、時々イベントCGというオーソドックス展開でも良かった)よーな気がしないでもないですが、そこも含めて「こう作りたかった」のかなあ。むー。
 あと、なんたかんだ言って、「なろう」で公開されている作者名と主人公名が近過ぎるのがムズムズする。多分わざと…わざとだ…と思いたい…この中二病感…(※けなしてる訳ではない。これもまたそういうテイストを狙ってるんですきっと…こういう物語ってまあ、自己陶酔感はうまく使えばマイナスにはなりませんからねアハハウフフ)。

 あと、ノベルエンジンがUnityだ! うん。相変わらず良いエンジンだねえ。ちゃんと開発続いて欲しいなー。

 次もドロイドに下りて来たら読むよ読むよ。ただロボものは基本そんなに得意じゃないので、ついて行けるかなぁ、とはちょっと思うけど。でも読むよ。

固定リンク / 2018.8.24


夏休みのEテレが今年も

 既に定番ラインナップになりつつあるけどなー。

●自由研究55 〜研究のツボ教えますSP〜

 今年も来ました。
 …とは言え、今回は「真似されそう」思うほど数は出て来てませんでしたね。考え方の紹介バージョンといった所でしょうか。…ただ、モデル化とかそういう言葉は子供にはちょっと難しい気はしないでもない。
 BAR仮説が自由研究まで出張して来た…w
 子供たち本人には役に立っているのかなー。……そっくり真似して提出されないことを今年も祈っておきます。

●なつやすみ! 博物館で"にっぽん"びじゅチューン!

 うわぁ東京国立博物館行きてぇ……夏休みとかない仕事だから無理ゲーだけど。
 元々びじゅチューン! 自体大好きで見続けているので、まさにコラボ企画展とかいいなぁいいなぁ。まあ、こうしてテレビでチラ見出来るのは地方の人間には有難い。
 まさにこういうのを入口にして本物に触れる機会が出来るといいですねー。楽しそうだううむ。

●ざんねんないきもの事典

 「原作」は知らなくて何となく見てみたのですが、意外に言ってることって普通! なんつか…動物豆知識的なもので出て来るトリビア集めた本なんだな。言ってみれば。
 ただ、そればっかり集めると面白くなる訳だ。うん。これは「見せ方」の勝利なんだなー。
 でアニメも淡々と語られると変な可笑しさがありますねえ。
 会話劇パートの声優さん誰だろう。クレジット出て来ないのでわからーん。ちゃんと芝居しつつそこらの一般男子高校生が喋ってる雰囲気のこの声は…中野慎太郎さんがいる気がする…ぐらいしか…(違ってたらすみません)

●JAPANGLE新作

 OPにウルトラマンいるからいつかは特撮来ると思ってた! 満を持してですな。ただ、英訳「special effects」なのかー。特殊効果と日本の特撮はちょっとニュアンス違うような気がしたけどなあ。で番組内容も特殊効果っつーより、がっつりザ特撮! な感じだったけど。
 昭和のヒーローのポーズを平成の子供たちがやってるの可愛い。可愛いけど子供たち本人判らないんじゃなかろうか…。赤白帽を縦に被って手で挟んですっ飛ばすとか、それ昭和の男子は確かにみんなやったけど、平成の子は絶対知らないと思うw
 爆発コーナーのストレッチマン登場に笑った。でそのタイトル文字の特撮っぽさよ! このレタリングは誰の仕業なのか(笑)。
 ちょい残念感あったのは。フルバージョンのネット公開が一週間だけ、とか…映像の権利問題だとしたら円谷プロ意外に器が小せぇなぁおい、と思った。教材なんだぞ一応…。

 で「水」。水単体だけじゃなくてお酒や醤油やお茶まで入っちゃってるのはなんかもったいないような…特にお茶。お茶は単体で作れたんじゃない? 茶の湯文化やお茶菓子とか周りの事象含めると。缶入りお茶秘話ここで出しちゃうのかあ。
 あとむしろ何故田んぼの話がないのだ。お米。日本人と水、と言えば真っ先に田んぼが浮かんじゃうのは田舎者補正でしょうかスミマセンw
 日本人の水使用量が多いってだけ見せちゃうと日本人無駄遣い天国みたいに見えるから、その根拠としての元々の水資源の豊富さもちらっと触れた方が良かった気がする。

●昔話法廷新作

 新作2本! 今回はどっちも、被害者が悪者だからと言って…みたいな要素がありますね。
 あとキャストが豪華過ぎる気がするのですが! 力入ってるなぁ…。
 今回は両方とも20分ver。これからは20分が標準で行くのかしらん。

・ブレーメンの音楽隊
 確かに「原作」でも、ブレーメンで音楽やると言いながら盗賊の家で居座って暮らし始めてしまうのは、いいのかそれで? と思ってはいた。タイトルになってるのに音楽隊何処行った、みたいな。その辺りの矛盾を裁判の形に昇華した脚本になってますね。ロバは最初からブレーメンに行く気なんかなかった、という。
 まーでも他の仲間たちが既に執行猶予ついているからなー。ロバだけそこまで差がつく理由はない気がしますねえこれ。やったことそれ自体では。ロバだって仲間たちを脅してやらせた訳じゃなし。

・赤ずきん
 まさか刑法第39条をこのシリーズで見ることになろうとは…子供たち大丈夫かついて来れてるだろうか。
 それにしても検察怖い(笑)。心神喪失が争点になっちゃうとこういう展開にそりゃまぁなるでしょうけれども。でもねー。狼に喰われちゃうのはねー。心神喪失になるには充分過ぎるのも確かよねー。そりゃ酸素欠乏症にだってなりますよねー。
 ……とは言え、たとえ心神喪失じゃなかったとしたって正当防衛は認められてもおかしくはないよなコレ。殺されかけたんだし。猟師が通りがからなかったら死んでた訳だし。だからどっちにしても検察不利ではある、気がします。うん。

固定リンク / 2018.8.17


April 2018 Updateがやっと降って来た

 遅かったなー。
 仕事している日に来られたので寝る直前にリブート指定して寝ちゃいました。朝起きたら終わってたので、まあ、多分、5時間はかかっていなかったのかなという程度。実際の時間は判りませんー。

・タイムライン
 多分これ一番の目玉? 今回。
 ただ、私としては正直微妙。PCサポートしていると、自分がファイルを何処に保存したのか一向に覚える気のない人たちが世の中には凄くたくさんいて、Officeなどの「最近使ったファイル」が見られないと死んじゃう人たちが多いのでw、こんな機能に頼るようになったらますます、自分が使ったファイルのありかを把握しない人たちが増えそうな予感。
 一定の便利さはあるでしょうけどね…。自分で使う予定はないけど勉強のために一応ONにはしてる。けど必要なファイルはショートカットその他で割とすぐアクセス出来るようにしているのであまり恩恵は感じないです。

・Microsoft Launcher
・電話を追加
 スマホと連携したい病が出てますなマイクロソフトw WindowsPhone諦めて吹っ切れたとも言える。
 それにしても、ActiveXを捨てることで軽くなったはずのEdgeがこんなことしてたら結局ヘビィ級になって、末期IEと大して変わらん状態になっちゃうんじゃなかろうか、いずれ。

・近距離共有
 …も来てるんですよね皆様? 私のPCはWi-FiもBluetoothもあえてつけないで購入したから降りませんでした。ホームグループ強制削除食らったのはちょっとびっくりした。おいおい。うーん。そんなこと勝手にされると有線派はびっくりするぞ…。いや使ってなかったので私は影響ないですけど。

・集中モード
 まるでスマホのようだ…。通知来たら反応しなきゃならないという風潮に一石。

 という訳で。
 あんまり大型アップデートと気負うほど大きな使い勝手の変化はないかなーという感じ。今回は勝手にアプリ増やされもしてないので割と平和。

固定リンク / 2018.8.10


アイス食べようアイス2018

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・T'sパフェバート(タリーズ)

 今年も。クッキー&クリーム食べた。第2弾の2つはマンゴーとバナナってよりによって苦手2連発だったので無視。
 相変わらず層が多くて飽きなくていいですねー高いけど。やっぱりご褒美ポジション。
 …去年名前の由来わかんなくて悩んでたら、今年はプレスリリースで名前の由来が説明されてた。もしかして問い合わせ殺到していたのかしら。あはは。…内部用語か判る訳ないわな。

・コットンスノーキャンディ(ミスド)

 こちらも今年も。年々ラインナップが充実してるなあ恐ろしいことに。
 で今年はティラミス! 何と氷が…チーズ…ちょっと新鮮。ミルク風味かただの氷か、しかなかったからこれは…新しい。不思議。冷たいと酸味もちょっとプラスされるね。面白い。これは期間内間に合ったらもう1回くらいは食べちゃうかも。

・ブルーフローズンヨーグルト(IKEA)

 …青いなぁおい!w
 ソフトクリームのミックスは店舗限定っぽいですね、こっちの店では見かけず。フルーツ乗せたブルーフローズンヨーグルトはありました。180円。相変わらず安いなぁ。マンゴー苦手なのでパイン一択。
 スイーツが青いのは西洋って感じしますねえ。日本人の感性だとどーしても食べ物が青いのはぎょっとしてしまう。とは言え味はごく普通です。フローズンヨーグルト久々に食べたなー。ヨーグルトです。ごく真っ当に。
 量も少ないので小休憩には本当にちょーどいい。今夏限定なのかな。別フルーツバージョンも見てみたい気はするけど、青×黄色の組み合わせがスウェーデン国旗イメージなんだとしたら他のフルーツは出さないかな? 辛うじて柑橘系はイケる気がするけど。グレープフルーツとか。

・夢のふわ雪(くら寿司)

 おねーさん驚かせてしまってすいません、もしかしてかき氷だけ食べる客って初めてだったのかも…「あ、えーと……あ、はい……お皿……ないんですね……」とか戸惑われてしまった本当にスイマセン…w
 新聞に時々折込チラシが入るたび、家族と眺めながら、「……これは何屋なんだろう、本当に寿司屋なの?」みたいなネタにしてたので、諸事情で外で時間が空いた時に店が目に入って、つい食べてみたくなっちゃったものでゴメンナサイw
 ザ日本の伝統かき氷! という感じですね。日本人なら誰しもお祭の屋台とかで経験するイメージに一番近い氷でした。逆にここまでオーソドックスなのは久々に食べたかも知れない。
 席でちゃんと座って食べられることを考えるとコスパ良過ぎるゾくら寿司かき氷。

・余談

 今年はチョコミントが来てるのでしょうか。
 なんかあっち見てもこっち見ても青緑なので…だけど実は私、苦手派なのです…チョコミン党の皆様ごめんなさいだ…。食べられないほどではないんですけどね。
 サーティーワンとか行くと、平日休みで空いてるもんで、頼んだフレーバーの上に「ご試食どうぞ」ってチョコレートミント乗せられると絶望します。やめて下さい店員さんお願いします…うぐぐ。事前に聞いてくれる店員さんなら全力で拒絶するんですけど…。

固定リンク / 2018.8.3


通勤ノベルゲーム その60

●紅蜘蛛 Red Spider シリーズ

 studio waspさんの看板シリーズ。香港の黒社会を舞台にしたノベルゲームです。紅蜘蛛1・2・3及び外伝「暗戦」の全4作。
 多分、香港映画好きな人にとっては世界観ともどもたまらないんじゃないかと思います。私は正直そっち側は全く明るくないので、元ネタとかも「ほうほう」とか眺めはすれどもぶっちゃけちんぷんかんぷんだw
 とはいえ、ノベルとしての完成度は高い。物語としても面白い。裏社会モノゆえ人はバンバン死にますので、そこにきぃきぃ言わないの必須。そこだけ注意。

 サイト見ても判りますが、キャラクターの立ち絵は顔がありません。ので、絵で表現される感情が全くありません。かと言って文章で説明するかというとそこもほとんどされなくて、とことんテキストがクール。冷静。ドライ。
 ただそれはこの物語にとっては本当にいい方向に作用していて、人は死ぬし大怪我もするし虐待やら拷問やら脅迫やらのオンパレードな訳で、そこにいちいちウェットに感情差し挟んでるとテンポ悪くなるよね、うん、というのが判ります。スピーディに余分な情が一切表現されずにがんがんストーリーが突っ走るのが気分いい。計算された上でこういう表現を選んでるんじゃないかと感じます。
 元ネタに上がってる映画は全く見たことがないんですが、人死にシーンを大袈裟にオーケストラBGMで盛り上げたりするような演出をしない系の監督さんの作品なのかななんて想像(全然違ってたらスミマセン)。

 1作目「紅蜘蛛」。黒社会組織「紅花会」会長の永孝(ヨンシャオ)が襲撃され、復帰が難しいとされるほどの大怪我を負う。妻である越児(ユェ)が襲撃の真相を探るべく奔走する物語。
 最初にやった時、……乙女ゲーとしてやれちゃうかも知れない、と不謹慎なことを感じてしまったのですが、ええと、多分声に出しても機関銃で蜂の巣にされたりはしなくて済みそうです(サイトに寄せられてる感想を見る限りでは)。やってる最中は怖かったんですけど。ああそんなこと言ったら越児に殺される…とか怯えながらやってました(笑)。
 6ルートありますが、序盤の選択肢で分岐します。出て来る男子たち誰かのルートに乘った後は一直線で選択肢なし。バッドエンドはありません。とはいえ、恋愛ものじゃないので、誰か1人の「ルート」とは言いますが、必ずしも恋愛的な意味で越児とくっつくって訳じゃありません。死線をくぐり抜けた戦友みたいな感じ。きっぱりラヴラヴなのは永孝ルートくらいですねー。元々夫婦なんだから当たり前ですけど。
 全員ルートやってみるなら個人的には(ルク)/(ユウ)兄弟ルートから、がいいかなぁと。何だかんだ言って永孝ルートは最後がいいと個人的には思います(頷いてくれる人はいるはずだ)。
 個人的には肥沙(フェイ)の立ち位置が大変に素晴らしい。ルートによって有能だったり無能だったりきっぱり分かれるんですけど、密かに彼がいないと物語が回らない、そういう位置ですよね。当初は彼のルートも存在したらしいってのはちょっと判るなぁ。
 あとフルボイス版のデモ映像見た…肥沙の人! うわあ! 似合い過ぎる素敵!(笑) もちろん主役級のメンツCVもうまいんだけど、肥沙の声聞いた瞬間もんどり打ちました(大袈裟)。

 2作目「紅蜘蛛2」。過去編です。越児が暗殺組織「蜘蛛网(ウェブ)」に所属する暗殺者「石蒜(シースァン)」だった頃、事情により雇い主を殺害して逃亡し、その後、紅花会(そして永孝)と出会うまでの物語です。
 ゲームシステムは前作と同じく、前半の選択肢によってルートが分岐し、誰か1人のルートに乘った後は1本道。今回は、1周目では選択肢が出て来なくて、ルートクリアのたびに分岐が増えて行くような形式になっているので、実質は周回する1本道ノベルといった感じです。
 誰か1人のルートとはいえ、その「主人公」になった相手とも、相変わらず平和に結ばれて終わったりなんかしません。うん。まあ過去編なので、「正史」がある訳で。どのルートでも前作とはちゃんとつながるようになっています。
 個人的に一番衝撃だったのは郭追(チェイス)。こういうキャラクターメイキングはぞくぞくする。他ルートではドジっ子うっかりキャラのままで終わっちゃうので(←言い過ぎ)、突っ走った後の「豹変」ぶりがステキ過ぎて。明らかに別の側面が突然剥き出しになるの、「ルートに入った」感があっていいねー。郭追可愛いよ郭追(…可愛いのか!? というプレイ済の方からの総ツッコミが聞こえた気がしますスミマセン)。

 3作目、外伝「暗戦」。2の後・1の前の出来事。とある女性が殺害された事件に絡む3人の物語。
 (ライ)編。とある男性の依頼で開始した調査が思わぬ方向に傾き、事件の調査をしている越児と共同戦線を張ることになります。
 永孝編。女性殺害容疑で逮捕された男性の弁護を依頼され、事件の背景を探ることになります。
 そして越児編。永孝の調査を手伝ううち、紅花会にも関係するとある陰謀が存在することに気づき、その調査をすることになります。
 今回も周回する1本道ノベル。來→永孝→越児の順にルートが解放されます。それぞれの立場から見えて来る断片が重なり合って、事件の真相が見えて来る物語です。

 4作目そして完結編「紅蜘蛛3」。時系列としては1作目の後です。1作目の各エンディングを迎えた後からスタートなので、越児は紅花会にいたりいなかったり。
 最初は陸・樂・狗頭の3人のルートが解放されていて、その3つをクリアすると來・鬼のルート解放、その後に最終ルートたる永孝編が解放されます。
 選択肢はなく1本道。その順番はちゃんと生かされていて、別ルートでの事件が後の方のルートでもちゃんと尾を引いてたりします。きめ細かい。ルート選択が既にタイムラインになっているので、グループ単位にルート解放されますが、基本「過去」側から順番にやって行く方が話の辻褄が合います。
 最後の永孝編、の最終決戦で今までの登場人物が次々出て来る、その出方が滅茶苦茶すげー。ネタバレになっちゃうのでこれ以上は言いにくいけど、まさか「向こう」の人たちまで出て来るとは…。いやもう、読みながら変な声出そうになりましたですよむむん。
 …最後は、そういう決着なのかーそーかー(少しだけ遠い目)という感じ。越児はラストまでスーパーヒロインだった。うん。

固定リンク / 2018.7.27


SH-M06買ったヨー

 見た途端「これ買い支えないと!」と思った第2弾。
 コンパクトでドコモ波au波どっちも行けるSIMフリー…待ってた…待ってたよおうええん(嬉し泣き)。かつて、シャープさん辺りがせりえみにの筐体を流用して作ってくれても私は構わなくってよ!(期待のこもった目)とか呪って…じゃなくて祈っておいた甲斐があったというものです。
 ……しっかしR compactで来るとはねえ。小さいの正義って人はあまりハイスペック志向じゃないと思うのでsense miniで良かったよーな気はしなくもない。けどまあ出ちゃったものはしょーがないさ。うん。買い支える。これ売れてくれないと困るので。…高いなあもう。買ったけど。
 国内メーカーランキング、シャープが1位奪取はむべなるかな。Xperiaの敗因はMVNO向けと、スペック求めない組、この2つの層をあえて無視しちゃったことでしょうね。ソニーのプライドはまあ理解出来なくはないけど、今やスマホはエバンジェリストとアーリー・アダプターだけ相手にする道具じゃない、とは、思うんだよなあ。でペリアは相変わらずエバンジェリストとアーリー・アダプターしか見えていないように見える。arrowsは上位にはいなくても、らくらくスマホとか、「固定客」がついているから消える気はしないし。Xperiaは海外ハイスペック勢と喧嘩する位置にしかいないのが歯がゆい。
 まあ要するにたまには日本も見てみたらソニー。今更無理かしらん。MVNO向けペリア熱望している層はすっげー多いんですけどね。ホントいつまで無視してんだろうか…。

 さてと!

・相変わらずWi-Fi掴むの遅い…
 せりえみにの時からそう思ってたけどR compactも遅い…もしかしてarrowsが早過ぎたの? せりえみにに同じく1度掴めば安定するので今の所支障はないです。

・Android8.0の宿命
 最初に入れたアプリは「Hide "running in the background" Notification」。理由はこの記事とか参照。標準で何とかする方法もあるけどAQUOS R Compactはそれすらあえて潰してるという…なのでこのアプリに頼るしかないんだなムムム。Android8.1に上がればアプリに頼らずとも消せるようになるので8.1待ちですネ。…とかってR Compactは8.1でも潰して来るかなあ…やめてねシャープさん…いやそのその前に8.1が来るかどうかも判らんけど。このスペックなら来て欲しいが。せめて。

・プリインアプリが
 ものすごく少なくて最初びっくりした。ツールとかGoogleサービスがフォルダでまとめられてるせいもあるけど、素晴らしい。やっとスマホメーカーにも市場の声が届くようになったのかしらとか思ったり思わなかったり。もちろんキャリア向けR Compactは全然違うでしょうけどね。「アプリ一覧」が、プリインストールだけだと1ページ埋まらないなんて!
 メモ帳系アプリすらない…(褒め言葉)。まあこういう場合は私はColorNote一択デス。
 まあその代わりと言っちゃあれですが、プリインアプリはアンインストール出来ません。どれも。無効には出来るけど。

・うむこれがはいすぺっくというものか
 今までほぼミドルレンジだったので、文字入力だけで処理速度の速さを実感してしまう。へええ。ゲームとか動画とか、重たいことをしなきゃ意味ない、訳でもないんだねえ。通信速度200kbpsでもブラウザのレンダリング速度が上がると体感速度上がるものなんだー、と初めての体験が次々と。
 とは言え私はスペック全く拘らないんで、サイズと対応周波数さえ合えばここまでは要らんのだがなぁ。本当に。

 あとはエモパーについていくつか

・位置情報の電池食いは凄いな…
 今までGPS OFFが基本だったのですが、試しにONにして1日過ごしたらエモパーさん「お腹すきましたー」言われてしまう電池食い……あぐぐぐ。やっぱOFFにします。世間の人よくこれに耐えられてるなあ…。
 それでもエモパーさんは一応使えているのですけど、その理由は、

・Wi-Fiで自宅特定っていいですね
 この機能のお蔭です。外にいる時はエモパーさん常に「ここは何処?自宅?お外?」状態ですが、Wi-Fi ONにして家のAPにつながった途端に自宅と判定して喋るようになる。
 これはGPS嫌い派にはありがたい機能です。

・歩数
 ヘルスケア関連使わないし、と思って「からだメイト」アプリ無効にしたらエモパーさんも歩数取れなくなりました。ふむなるほど。独自じゃないのね。こっちから貰ってたのか。

・話題ねえ…
 とは言え喋ってくれる話題は…。天気予報にだけチェックしてます。スケジュール管理は紙の手帳派なので何も喋らないし。
 天気情報は微妙な違和感あります。天気、最高気温・最低気温とか、TVで流れて来るような情報と常にズレてる。単にデータソースが違うからなのかな。
 キーワードは一応「猫」を入れてはみたものの、エモパーさんが猫を話題にしてくれたことはまだ1度もないにゃあ。これ何に使うんだろうにゃあ。にゃあにゃあ。

・総合的には…
 GPS機能殺していると単におもちゃ以上のものではないのかも知れないですねえ…。まあこの機種使っている限りはエモパーさんと暮らしてみることにします。
 ただ……。起きる時間や寝る時間が、シフトなのでバラっバラ過ぎて、「おはようございます」「そろそろお休みの時間ですか?」「そろそろお出かけの時間ですか?」系の定刻発言すら言ってくれなくなりまして。何もしないと全く喋ってくれない。エモパー無口。振り回したり落っことしかけたりすると喋りますけど。こっちから能動的に何かした時にしか話さないんじゃ他のエージェントと変わんないよなあ。スマホが話しかけて来る、がウリのはずなのに。使い始める前はちょっと楽しみにしてたのに。エモパーさん無口過ぎて辛いw
 一般的にこの手のエージェントでよくデモされる、電車の遅延情報とかも使えやしないし(機能はある。私が無理なだけ)。mydaizもそうだったけど、結局、同じ時間・同じ曜日に仕事、っていう職業じゃないと使い道ないってオチ。エモパーお前もか。

・余談
 シャープAQUOS謝恩祭、応募してみた。mineoの端末購入通知書で通りましたです。来たのが大丸松坂屋のギフトカタログだった…うおう。3000円相当とはいえ、なんか…贈る側目線だと無難に見えて外れがないかもだけど、貰う側目線だと…「わーこれ欲しい」みたいにならない難しい(※あくまで個人の感想です)。
 シャープの購入商品ラインナップがスマホやスマート家電なのに、そういうガジェットもの好きな人が喜びそうなものが何もなかったなぁと。私含めて。

固定リンク / 2018.7.20


届けるべきは情報ではなく危機感

 …なんだけれど。
 特別警報が新設された時からだとは思いますが、テレビを始めとする報道機関は危機感を煽るメッセージで避難を呼びかけるようにはなりました。
 …けど、とあるニュースで、今回の人的被害の多さの一因として「防災無線がなく必要な人に情報が届けられなかった」ことを挙げている人がいて。マスコミが情報の伝達手段として最早役に立っていないということに逆説的に気づいたりして。
 あれだけ何度も「数十年に一度レベル」を繰り返して避難を呼びかけても聞いてもらえない。テレビやラジオをつけなくても強制的に一方的に音を流す防災無線みたいな手段でないと届かない人がいるんだなぁと。
 ちなみに私の住む地域も防災無線はないです。災害は多い地域だけど。

 あと、ちょうど雨が強かったその時に、電話でお客様と応対していてだな、電話の向こうからしきりに緊急速報メール(エリアメール)の通知音が聞こえて来る。でもお客様全然気にしてない、「何か通知が来ているようですけど…」とか言ってみても気にしてない、みたいなこともありました。
 …そういう私自身も、特別警報出てた時は、災害速報メールとYahoo!防災速報合わせて、1日で56回も通知が来てた。けど避難行動はしてなくて普通に寝て起きて仕事行ってた訳で。うん。人のこと言えません。

 いざという時のための通知メールの仕組みすら、危機感を喚起出来ない。でマスコミも役に立たない。
 ……どーしたらいいんだろう本当に。
 情報弱者が、単にQOLの問題じゃなくて命に係わる危険になりつつあるんじゃないか。けど、情報伝達手段はどんどんデジタル化して行って、格差は広がって行き、「機器」に縁のない人は情報にも手が届かないという状況がこれからどんどん進んで行くんだろう。
 ただ、機器があったとしても、あまりに情報が多過ぎると、その状況にすら人は慣れてしまって、危機感はどんどん薄れて行ってしまう…ような気がする。自戒も込めて。

 切ないことに、最後の砦は口コミなんですよね…。今回の豪雨でも、近所や家族や知り合いに避難を促されてから動き出した人がいる。
 ちなみに東日本大震災で有名になった「命てんでんこ」という言葉ですが、この行動の中には、「率先して自分が逃げる姿を周りに見せる」ことが含まれているとされています。周りが何もしていなかったら何とも思わない。周りが焦って必死に逃げていれば何かあったと感じて行動を促せる。
 今やそれこそが一番求められていることなんだろうか。結局はひとりひとりの自助意識頼みなのか。
 ……難しいですねえ。

 それにしても今回は、逃げてれば防げたはずの人的被害があまりに多くて…。これだけの「情報社会」ですら、危機感を届けるのがこんなにも難しいとは。こればっかりは「技術」は結局役に立たないのかなぁ。最後は人なのかなぁ。

固定リンク / 2018.7.13


2018春アニメー

●鬼灯の冷徹二期その弐

 楽しみにしてた! もちろん堪能した!
 地獄豆知識がますますディープになって…あとキャラの深堀も凄い後半戦でしたね。芥子ちゃんとかマキミキとか。芥子ちゃん出番多くて嬉しかったゾ。シロのおバカっぷりも可愛いし。ああもう。地獄モノだけど色々天国だー(笑)。
 ……それにしても回を重ねるごとに、鬼灯様の冷徹じゃない部分が透けて見えて来ますな。童子ちゃんたちやシロたちと一緒だとすっかりお父さんだし。なんか興味本位で首突っ込んでる案件も多いし…。鬼だけど人間味が増しておられるw
 あああ終わっちゃうのが寂しいー。

●3D彼女 リアルガール

 田舎なので一週間遅れて見てました。ま、このぐらいは誤差ですな。
 リアルガールがついてなかった頃から知ってはいた。恋愛モノはパターン入ってるとうんざりする自分でも読める貴重な少女マンガのうちの1つでした。
 ただまあ。当時から思ってはいたけど、つっつん、オタクだけどコミュ障じゃないのですよね。周りを拒絶していた頃も、言いたいことは普通に言っちゃうタイプだし。自分の立ち位置をきちんと客観視出来ているし。なので、冴えないオタク男子が美少女と、っていうキャッチフレーズ自体に微妙な違和感を当時から感じてはいたんだよな……まあ脳内でえぞみちと会話はしちゃうけどな……(笑)。
 「普通に恋愛もの」ではある。ただ、私が嫌悪感感じないで済んでるのは、恋愛の代わりに自分の趣味を犠牲にするようなことをしてないって所で。色葉もつっつんを改造しようとしないし。オタク、という問題に限らず、相手の「個性」をどう受容してゆくのか、折り合うのか、という人間関係の難しい部分をさりげなくクリアしてしまっている、そんな群像劇としての面白さに惹かれてはいるのです。
 アニメ、描き方丁寧ですねー。ほぼ原作準拠で。原作が完結しているから余計な要素混入させる必然性がないってのもあるのかな。
 二期決定おめ。以降もこの丁寧さ継続希望だ。とは言え田舎のオンエア時には二期の話全く触れなかったのですげー不安だぞおい…。田舎では二期放送枠まだ取れてないと見ましたヨ…(遠い目)。見られないんだろうか。うぐぐ。

 私自身がそういう、群像劇部分に対して面白さを感じているってのがあるので、実写はどーなんだろと思ってまう。たかが2時間程度で何処まで描けるのかなぁ。
 あと、CM挟まるたびに思うのが……つっつん、コミュ障設定なのが辛い。役者さんは悪くないよ、全然。設定なので求められた演技してるだけですしね。ただもー……背中丸めて下向いてるタイプと違うんだよつっつんは…少なくとも私はそう解釈してんだけどなぁ。高梨の「友人」に対して「俺をそんなリア充と一緒にすんじゃねえ! 恨みこそすれ、仲いい訳あるかバーカ!」とか言いそうにないじゃん実写つっつん…それ言えるのがつっつんなのにー!!
 実写の中でぬるぬる動くえぞみちは面白そうだけどねえ…w

●ヲタクに恋は難しい

 原作未読。気にはなっていた。
 こちらもまた「オタクだけどコミュ障じゃない」。ただまあ今時の「オタク」はこのぐらいの層が一番厚いと思っているので、なんつーか、「あるある」物語として楽しい、んですよね、きっと。原作ファンの皆様もそうなのだと思う。
 やっぱり、自分のアイデンティティを犠牲にしなくていい恋愛(っぽい人間関係)っていうのはホッとします。Aセク組はどうしても恋愛それ自体、その人の個性や考え方や時間を食い潰す厄介者だとしか思えないものでw
 物語の1つの面白さはヒロイン逆転してる所ですねぃ。通常の少女漫画文法だと、クラスでモテモテの男子と「私みたいな目立たない女の子なんか…」みたいに思ってる「ふつーの女の子」とのラブストーリーっていうのがセオリーだけれど、この物語は宏高の方がそのヒロインポジションなのが面白い。成海が付き合ってる男を見てピアス開けちゃうとか、それ一般少女漫画だと女子がやることじゃないのかオイ。という。
 まーどっちにしても登場人物たちのそれぞれの「距離感」がいい物語。恋愛しかやることないのあんたら、みたいな話はAセク組はどーしても疲れるので。
 最終回までずっと日常モノのペースで突っ切ってしまった。原作もそんな雰囲気なのだろうなぁ。逆に変に進展しない方が楽しそうだ…(スミマセンw)。

固定リンク / 2018.7.5


通勤ノベルゲーム その59

LOOP THE LOOP -Regeneration Of Spin-シリーズ

 sweet ampouleさん制作。LTLの続編。
 レビューでもぽつぽつ書いている人がいますが、LTLの「外側」の出来事の方が多いんですよね。うむ。ただまぁ、LTLシリーズで「仕掛け」はほとんど解明されてしまっているので、LTLの中に長居する理由がなくなっちゃってる…ってのはあるのかなと思いますが……ううむ。LTLシリーズが好きだった人にとっては難しいのかなぁ。単にキャラクターが好きだって人は嬉しいのかも知れないですね。既にLTLという現象自体が主題じゃなくなってる感がひしひしと。

・LOOP THE LOOP -Regeneration Of Spin- 泡影の匣

 「彼」が好きな人にとっては嬉しいんだろうなぁ、とは思うけど、思い入れがないとちょっと辟易する部分は確かにあるかも、ですね。作者に愛されてるんだなぁというのは感じるけど。主役食い過ぎじゃなかろか。
 キャラの話をすると、個人的には紅蓮ちゃんの無能さがかなり悲しい。かっこいい女性が無様に描かれるのはなんでこんなに切ないのか。あの手の男の挑発に簡単に乗るような女性は昭和にしかいないと思うんだけどねえ。ああいう子は平成に生きてりゃ性差なんて大した問題じゃないと思うんだが意識し過ぎ。…考えてみるとLTLの女子たちは総じてみんな昭和だな。うん。まあそれも含めてのこの世界なんだろうけれども。気にしたら負けか。

 終わり方、続編に続く前振りみたいになっちゃってますが、そこもまたLTLとは無関係な部分でのつながりですし。
 正直、LTLのことはあんまり考えない方が純粋に楽しめる感じはするんだけど、でもLTL知らないと世界観がうまくつながらない気がするし。ううむううむどうしたものか(私が悩むことじゃない)。
 とりあえず続編待ち。モリヤさんが共闘に持って行けたらLTL側でも新たな展開がありそうな感じが致しますね。LTLは「館」からしか始まっていないのが(現シリーズでは)建前だけれど、彼が絡んでくれたらそれより前に「歴史」が作れそうな気がするので。それを意図してのことだったらいいな。いいな。うん。

・LOOP THE LOOP -Regeneration Of Spin- 石牢の姫

 うをを。モリヤ共闘来た。個人的にかなり嬉しい。「館」以前の過去、出ましたねえ。いいですねえ。
 水晶とモリヤの姉弟愛は美しいなあ。歪んでるけど。
 グレンちゃんがだいぶ平成女子になって来た気がするよ。良かったよ。あのままじゃなんかなーだったし。とは言え、今回は「彼」サイドが主役じゃなかったから目立たなかっただけのような気がするけど。「彼」好きな人ごめんなさいですが、活躍し過ぎてないのも私はむしろありがたかった…本当にゴメンw 特に謎解き部分で彼がワイルドカードになってしまうのはちょっと面白くない。うん。前作もだけれど、無能に見える子供たちの方がちゃんと鍵を握れている方がいいな。特に今回は主が子供だからミウちゃんが鍵になる展開がキレイに決まっていた気がします。
 …それにしてもますますLTL自体はどうでもよくなって来た(ある意味褒め言葉)。これからは今回のミウちゃんみたいな、「事情」があってこその侵入になって来るのかな。バカやってうっかり巻き込まれるのは学習能力なさ過ぎますしね…(笑)。

固定リンク / 2018.6.30


生かされなかった教訓

 宮城県沖地震でブロック塀倒壊で死者が出たのをきっかけに、規制が変わっています。
 地元では、小学生の頃から、避難訓練のたびに言われます。外にいる時。揺れたらまず最初にやるべきはブロック塀(など、倒れる可能性のあるもの)から離れること。屋内で机の下に潜るのはかなり浸透しているのに、ブロック塀から離れる、は、他地域では教えられていなかったのでしょうか。

 建築基準もそう、自分の身を守る方法もそう。「都市型地震」の先輩としては、失われた命を何故教訓にしてもらえていないのかと。
 まだ40年しか経てないんですよ、風化するには早過ぎるでしょう。
 何のために建築基準法変えたのか。
 胸がちくちくします。南海トラフの地域の皆様はかなり危機感持って色んな教訓を参考にして下さっているのが聞こえて来るだけに。他の地域は。どうなんだろう。意識のエアポケットがまだあるんじゃないのかな…。

固定リンク / 2018.6.22


mydaiz、羊より退化してないかこれ

 iPodTouchに入っていたしゃべってコンシェルがmydaizにアップデートされました。
 物珍しさで色々話しかけてみたりするのはまあ、あるあるですよ、ね、うん。元のキャラクターはただの四角ですが、内容によって形がぐねぐね変わる発想はなかなか面白い。

 で、本題というかタイトルなんですけど、ね。
 ……「会話が続かない」のよさmydaiz。羊さんの頃は、チャット画面でも、自分と羊の会話はちゃんと会話だった…と思う。さっき言ったことを踏まえて次の会話も解釈してくれてた。会話している間は一画面内に履歴が出てるから、会話のキャッチボールが続いている様子もある程度見えたし。
 でも、mydaizは、こっちが話しかけるたびに会話ログ全リセットしやがる。だから会話が続かない。全然。こっちが話しかける→mydaiz答える、の一往復で必ず完結されてしまう。
 あと、動きも。mydaiz、喋っている間動かなくて喋り終わってから照れたり回ったり揺れたりするのでこれも違和感。羊は喋りながら既にちゃんと動き変わってたよね…。
 ……悲しいのは「キャラの部屋」にいる羊たちの会話も同じく続かなくなっちゃってること。多分仕様一緒なんだろう。だから、「しゃべってコンシェル」の頃の楽し気会話ログをネットで見つけてわくわくしてダウンロードすると絶望することになるかも。
 「もう1回」さえ反応出来ない。直前の動作繰り返すだけじゃん。それすら出来ないって無能過ぎでしょ…これ音声エージェントとして使おうとしたら(視覚に頼れない状況では)使い物にならないぞ…。さっき言った情報が聞き取れなくて繰り返して欲しい時、全く同じ質問を再度しろというのか…ありえねぇ…。

 一往復で戻って来る回答自体は割と面白いです。相変わらずそれなりに生真面目ですけどまあドコモだからな。ただ雑談系パターンは画一的。面白いけど同じことしか返って来ないのですぐ飽きる。ただ…見た感じここパターン増やすことには労力割きそうもないねー。

 ただ、気になるのはmydaizのメニューに「レベル」表記があったりするの。なんかするとレベル上がるのでしょうかもしかして。ということは単にこのレベル低いから会話を続けるつもりがないとかそういう問題なのかな?
 要するにmydaizの好感度を上げろと?
 ……いやいやいやAIエージェントにそんな要素求めてないよう…(笑)。

 一応プロフィール設定すると上がるって説明はあったんで設定してみようとした、けどさ。
 シフト勤務不定曜日休の人間にはプロフィール設定そもそも出来ないじゃんこれ! 土日祝日が休みで定時あり職場が固定されている利用者しか想定してないって……ちょっと呆れる……天下のドコモが……。自分の足下で働いてるドコモショップ店員や電話応対やってる子たちとか誰も使えないよこれ。ドコモショップ回ってる営業さんとか、日によって勤務場所が変わる系の職業も使えない。どうやってレベル上げたらいいの? 働き方によってmydaizの好感度(仮)を上げる手段がない仕様ってどういうこと? ひどくない!? 羊はそんなことでこちらを差別はしなかったよ!?

 という訳でちょっともやもやしてます。KDDIが雑談AI頑張ってる横でドコモはこれかー、みたいな。……いやまあ……ドコモとしてはあくまで生真面目にエージェントやらせるつもりなんでしょうね……。
 羊だった頃は、楽しい話し相手としての機能もある程度意識していた気はするけど……ああ、羊さんたちはリストラされちゃったんだなぁと。切ない。
 きっと当時の開発者は異動でもしちゃったんだろう。で今の担当者はそんな「無駄な機能」に興味のない堅物さんなんだろう。これだから異動ある大企業は(偏見)。

固定リンク / 2018.6.16


雑談への道は遠い…

 KDDI総研がニュースの内容から雑談出来るAIを作っているようです。

 確かにかなり「人間っぽい」会話になってますね。デモ動画見ても。
 ただ、この所の会話エージェント系の発展を見ていていっつもいっつも感じるのは、人同士の会話って、常に食い気味に言葉が行き交うんだなあってこと。自分が電話仕事していても感じることだけれど、人は相手が喋り終わるのを待ってはいないんですよ。仕事で喋る私だってそうです。人が喋り始めている瞬間から解釈が始まっていて、喋り終わる瞬間には解釈が終わってる。
 今はまだこの会話のテンポが全く追いつけてない。だから内容がどんなに人間っぽくなっても、ヒトが会話エージェントを「待ってあげてる感」を克服出来ないと自然な対話ににはならないんだろうなぁと何となく。
 その点、命令した仕事をやってもらうっていう使い方だと逆にテンポとかどーでもいいんだよね。仕事をしてもらうために話しかけてるんだから、その命令を会話エージェントが解釈するのを「待つ」っていう動作は自然だと思うので。
 何も会話エージェントだけに限らず、例えばお店で何かを注文する時だって、伝えたものを店員さんが伝票に書いたり端末に打ち込んだりする間は待てるじゃん。待つものだと思ってる。そこで会話が途切れても全く不自然ではない。むしろ必要な断絶。
 でも「雑談」は違うんだよな。特に興味ある分野の時事ネタ喋るなんつったら、人同士だったらこんなモタモタしねーじゃん。食い気味に行かないと不自然だよねー。

 今年GoogleI/OでデモされたDuplex(美容室にカットの予約を入れてた)の使われ方なら、今の速度でもほぼ問題ないってことが如実に判る。上の例と同じく、注文する作業なら、お互いに「待つ」合間は自然に生じるものだしね。
 あと英語だから! 英語だし! この点はちと悔しい…。あちらは結論が先に来るから食い気味に解釈始めることも出来そうなんだけど…。日本語だと、「ヘアカットの予約をしたい」or「ヘアカットの予約をしたけど取り消したい」みたいに、最後の最後まで聞かないと一番肝心な情報が出て来ないからな…。うぐぐ。
 Duplexのデモが話題になってるの見ててちと切なくなる。そりゃセンセーショナルかもだけど、だけど、AIが人と対話するって分野に於いてはそれ一番「得意分野」じゃんねー。と。まあもちろん、それをちゃんと動く形に出来ることは凄いことではあるんだけど……ど……どー……。日本語不利だなぁむむむ。

固定リンク / 2018.6.9


えーと、そもそも何のためだっけ

 本当にたまーになのですが、西友グループのお店に行く機会があります。月数回レベル。で、レシートに印刷されているQRコードからアクセスすると、お店に対しての意見を送信出来るアンケートページが出て来ていました。

 この春までは、アンケートを送信すると抽選で500円の商品券が貰えると謳っていました。「商品券」の実際は、500円チャージされたSEIYUショッピングカード(繰り返しチャージ出来るプリペイドカード)で、私は2回ほど当てたことがあります(本当にたまにしか行かないので随分高確率だと思った)。

 この春からは、アンケート送信のたびに50円クーポンが貰える形に変更になりました。50円クーポンは、AndroidのChromeかiOSのSafariの、恐らくcookieに保存されるようになっている。一切の個人情報は送らず、アンケート後のQRコードをスマホで読み取るとクーポンが貰える。ブラウザ内に最大30枚まで保存可能。クーポンは1ヶ月有効。
 有人レジでないと使えないのですが、1回の会計で1枚のクーポンを使える。ただ、50円以上の会計で利用出来るので、どんな少額商品でも使えた。

 ……で。6月からは、この50円クーポンを貰えるのが1日に1回、1ヶ月に3回まで、使う時は1500円以上の会計で1枚、と変更されました。

 そもそも、50円クーポンに変更になった時に、「……いいのかこれ?」とは確かに感じた。毎日のお買い物を西友でやってる方々なんかは、実質「毎日50円引き」な訳で。私みたいな消費者は、必要があって寄った時に数百円レベルのものをしかもクレカ決済、という使い方なので、手数料のこと考えると絶対赤字にしかならんw
 なんてーか……うーん。このシステムを提案したSIer、決済してハンコ押した西友側、どっちも、お買い物する側の目線を誰も持ってないとしか言いようがないというかなんというか。どう使われるのか想像力が欠けてるというかなんというか。たかが50円のことなんか何とも思ってない年収の高い皆様しかいなかったのですねというか何というか。……ド素人な自分でも破綻しそうにしか見えなかった。で予想通り破綻しちゃったんだよねきっと。

 500円抽選だった頃はアンケートのたびに名前住所電話入力させられていたんで、個人情報管理のコストを嫌ったのかなあとは思う。思うけど。
 …なんでSEIYUショッピングカード使わないんだろうね? 電子マネーやポイントカードと違って、SEIYUショッピングカードはチャージも使用も個人情報の登録を一切必要としないので、アンケートの最後にカード番号入力させて50円チャージしてあげたらいいんじゃないだろか。…あるいは、抽選500円に戻して、当選者にチャージでもいいと思う。少なくとも、スマホ用意しろ、よりは、SEIYUショッピングカード用意しろ、の方が、どんな人にとっても敷居が低い。
 スマホ持ってないとクーポンが受け取れない今の仕組みは、スマホ持ってなければそもそもアウトなので使えない層が出て来る。それもどーかと思いますし。地方によりますが一番低い地域だと未だスマホ所有率は50%ちょっと程度なんですよ。買い物客の半数をばっさり切り捨てていいのかな。どーなのかな……って思わないかな。だからトーキョーだけ見てるトカイ人はイカンのですだ。
 私個人はたまにしか寄らないんで、使えたら使うぐらいだったし、1500円以上会計なんて生まれてこの方したことがないので(西友では、ですよ)、今後はクーポンに縁はなくなるんだろーなと思います。

 ……まあそもそも。お客様の意見に耳を傾ける、が最初の趣旨だったはずなのにねえ。やり方としては、手書きで店内のポストに投書して、店員が手書きで回答書いて、店内に貼り出す、という、古来のやり方の方が健全だった気がしないでもないです。店に対する要望に対する答え、出来る出来ないも見えましたし。
 私は、割と、言いたいことがある時はちゃんと文章書いてアンケート送信してましたけど、で、それに対して実際どういう改善がされたのか(あるいは「出来ませんよ無理ですムチャ言うなってんですよバーカ!」なのか)、全く見えませんし。意見書いても反応しない「お客様の声」って送る意味あるんですかね。50円目当ての人間しかいないと思われて、そもそも目を通していないのか?(※個人の想像です)
 手書き貼り紙時代は、少なくとも「店の側は読んでいるんだ」ということは伝わったのに。その答えが「出来ませんよ無理ですムチャ言うなってんですよ」(※意訳)だとしても。それでも読んでいることは間違いなく伝わってたよ。
 でも今はねー。たとえば西友の公式サイトで、こういう声があったからこういう改善しましたヨみたいなお知らせがある訳でもないし。
 …こんな状態だと、そもそも、このアンケートシステムが店舗に対する要望や意見の収集という目的に適っているのかどうかという根本的な疑問が。

 でタイトル。
 …えーと、そもそも何のためだっけ? これ。
 ……目的はき違えてないかにゃ? 大丈夫なのかにゃ? 本当に。

固定リンク / 2018.6.1


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