固定回線の電話サポートやっていて今結構悩ましいのがこれです。
光回線申し込む時、店員さんが良かれと思って勝手にIPv4 over IPv6つけやがるケースがあって、でユーザーも「早くなる方式」程度の認識しかなくて、それでまたサポート側が泣かされたりしてるのでもーどうしたらいいやら(笑)。
v6非対応のことをやろうとしていながらv6プラス契約しちゃってることがある。一番びっくりしたのは固定IP(IPv4の)契約して設定しようとしてるんですけど、って問い合わせ来て設定確認したらIPv4 over IPv6通っちゃっててフリーズしたことあります、おお客様どうしてこんなことを!? って問い詰めたくても言えません。
いやまた光回線売る側だって客の利用機器全部把握してから売る訳じゃないんだけどね……でもその辺りの「なんで出来ないの」が全部こっちにのしかかるってんデスヨ。それ売ったの私たちじゃないってのに。文句なら売った方に言ってヨー小1時間こっちに愚痴ったってつながるよーになんかなんねーですヨー……。
いやまあ正確には出来ない訳じゃないですけどね。でも機器買い替えとか買い足しとかって話になることが多いのでその場では大抵解決しませんのよね。あと、機器買い替えても買い足してもダメってパターンも中にはある。v6プラス通った途端にv4契約を勝手に切りやがる某プロバイダとかね。プロバイダの契約から変えないと手も足も出ない。
この問題は難しくて、今の所サポートやってて一番怖いのは↑で例に出した、IPv4 over IPv6で通るとv4の認証情報を問答無用で無効にしやがる某プロバイダ。けどまー仕方ない。IPv4 over IPv6通ったらv4認証サーバの負担減らすために切りたいというサービス提供側の気持ちも判らなくもないし、それで困ってない人もいるし。というかプロバイダはたくさんあるんだからそこ選ばなきゃ良かっただけなのよねホントに。大多数は認証情報削除まではしないんだけど。某社はねー……あそこはねえ……(遠い目)。
でも困る人はいる。でいったん困るとネット不通期間が出るしそれがいつまで続くのか不透明だし、本当にお客様が可哀想でならない。おいたわしや。
とはいえ。出来たら。私が遭遇するのはNTTコラボ系光回線なので特にそれ売る皆様。
・ネットワークカメラとか、見守りカメラとか、セ〇ム契約してるんですとか
・オンラインゲームしてるとか(特にコンシューマ機、特に任天堂)
この辺りの話出て来たらIPv4 over IPv6の話はしないで欲しい。早くなりますヨとか教えないで下さい。お客様側から使いたいって言い出したんならともかく(それなら自己責任だからね)、v6使いたいだけならせめてIPoE(+v4)に留めておいて。
っていうか任天堂サポート様、ゲーム接続不良を訴える幼気な子供たちにMTUだのUPnPだのという話をしておいて「具体的なやり方は回線業者orルーターメーカーorプロバイダに聞いて☆」って丸投げつらいです…マイナーなルータならまだしもNTTのHGWの見方ぐらい勉強する気ないのかな任天堂さん。この仕事始めて1年経ってない私ですら、経験したの1件2件レベルじゃないので。なので特に任天堂が怖いです。というか任天堂のサポート窓口の回答が怖いです(笑)。PlayStation系は1件も受けたことないんですよね。
使用ルータの型番聞いて、古かったり性能低かったりすると涙が出るぐらいホッとする、という珍しいパターンになりますw IPv4 over IPv6非対応なので、契約して料金払っていたとしても使えない、代わりにポート開放だのMTUだのUPnPだのはいじれる。なので任天堂様の仰せの通りの設定変更も案内出来る。使えないオプションに無駄金払うのはお客様の自由なのでとやかくは申しません。お客様のやりたいことが出来るって方が最優先ですからね。
でも対応ルータでIPv4 over IPv6通っちゃってたら遠い目になりつつ「(どうしてもそこいじりたいなら)おとうさんおかあさんにおねがいして、ぷろばいだのけいやくをかえてもらってください」って説明するしかない。電話口の向こうの子供たちの戸惑う空気感といったら。本当にもう。せつないです。ついでに電話の向こうで家族バトルが勃発するの聞かされてもどうしたらいいか困る(子供のゲームを取るか、他家族のネット動画のためv6接続を取るか、みたいな話で)。
まだゲームだと最悪子供説得すりゃいい話になるけど、ホームセキュリティやネットワークカメラ利用を目的に固定回線入れてる人は本当に悲劇。以前、離れている別宅のホームセキュリティのために回線入れてる人がv6プラス付けられてしまっていて(でセ〇ムの機器側はポートいじらないとならなくて)死ぬ思いしました。別宅なので契約者は常にそこにいる訳ではないので、プロバイダ契約変えたり機器設定したりするたびに交通費かけて往復しなきゃならなくて。お客様が本当に可哀想です。
そもそも売る時、というかプロバイダ選択時にちゃんと適切にしておけばこんなにトラブルは起こらない。…販売時に参考にして欲しいフローチャート作りたい気分よ。余計なお世話か。ごめんなさいw
重ねて申しますが客が自分から使いたいと言ってるならいいのヨ。コンシューマ機あるのに自ら選択してIPv4 over IPv6通しちゃったお客様とも話したことあるけど、出来ないことに気づいても、元々「出来ないことがある」ぐらいのことは薄っすら理解して下さっているのでクレームにまではならない。あとはv6をIPoEに落としてコンシューマ機を取るか、コンシューマ機諦めてそれ以外のネット接続の快適さを選ぶかはお客様次第。
IPv4 over IPv6なんて後からでも付けられるんだから、環境把握出来てないなら動作確認まではつけずに様子見という手もあるのになあ。もー。もしIPv4 over IPv6にインセンティブつけるような販売戦略があるんだとすれば殴り込んで止めさせたい…(笑)。「ネットがつながらないプロバイダ」みたいなあらぬ風評被ってるよ…得にはならないですよ…某プロバイダ様…。