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通勤ノベルゲーム その30

●クサリモノ / ●カワリモノ

 実験的ノベルゲーム。ノベルという分野にやれることはまだあるはず、という考え方で、普通とはちょっと違う試みをしているノベルゲームです。物語はホラー。ちょっとグロテスクな部分あります。

 まずは「クサリモノ」。
 1ルート10分程度の短編ですが、いったん物語が終わったかのように見えた時、セーブデータが「クサリオチテ」しまいます(つまりなくなる)。でもそれは単なるプロローグ。その後、どーにかすれば物語はまた続いて行きます。
 けれど、ルート毎にやっぱりセーブデータは「クサリオチテ」しまうのです。
 どーすればいいのかはネタバレなのであえて言わないでおきます。でも、セーブデータがルートごとにクサリオチテしまうこと、それ自体も物語の一部。最後に主人公と白服の少女の関係が分かった時、きっと素敵なカタルシスが待ってます。
 仕掛けも、また、物語。シンプルだけど凄く良いギミック。こういう、ゲームシステムと物語が一体となって作り上げられてる作品って、ちょっと「ひとかた」思い出しますなぁ。

 そして「カワリモノ」。
 これも1ルート10分程度、エンディングは3種類。選択肢はありませんが分岐します。どうやって分岐するのかはネタバレだから言わないでおきますが、どーしても知りたい人のための救済策もあるので、分岐わかんなくてきぃぃぃぃ! みたいなことにはならないのでご安心下さい(笑)。
 こっちは物語性というより本当にシステム・ギミックの実験ゲーム的な意味合い、ですね。でもこういうコントロールは、あれです、ANOSちゃんがちょっとやってますね。でもANOSちゃんはAndroidに興味なさそうだから、黒猫さん期待したいなぁ、これからも。スマホでこういう「遊び」やってくれるのすごくステキ。

 ノベルゲームに何が出来るのか、というのを手探りしてる作家、というのが、ANOSちゃん以外にもいたー! という発見気分の2本。
 スマホとノベルは相性がいい、でも、タップして物語が進む、以外に何も出来ないシステムではない。
 かと言って、脱出ゲームや物探しゲームみたいに、物語とは直接関係ない難解な仕掛けがなければ「ゲーム」にならないのか、と言えば、そんなこたーない、と、私は感じます。多分、似たような思いは持っていらっしゃるんじゃないかなぁ。と勝手に共感。全然見当違いかもだけど。

固定リンク / 2016.1.30


arrows M02買った

 ……なんていうか、これは買い支えるべきだ、という気分になってしまって。
 日本のMVNO端末として、こういうのは誰かが作っておかないとならなかった、そういう端末だと思う訳です。
 知らない人のために特徴的な所を列挙しておくとですね。

・ドコモ系・au系のどっちのSIMでも利用出来るマルチキャリア
 多分、日本初じゃないでしょうか、これ。まあ日本の電話機業界は今までキャリアべったりでしたものね。
 auさんは持ってる周波数帯に不利な面があるんで、両方で技適通すって、想像だけれどめっちゃカネかかってると思うんです、そこだけで。それでこの値段に抑えてるんだから、富士通頑張ったなぁ。まぁスペックが代わりに犠牲になってるけどね(苦笑)。ただ、この頑張りは、次々登場する新興SIMフリーメーカーには出来ない芸当だと思う。それなりの規模のある大手じゃないと。
 (…余談だけど「技適」って漢字が一発変換されてちょっとびびった。どうしたMS-IME…)

・FeliCaとNFC積んでる
 まあ問題はFeliCaよねFeliCa。Suica・WAON・Edy・QUICPay・Pontaが使えれば日本じゃ敵ナシだと思う。やーいiD!(※他意はない) …nanacoはどうしたんだろう。まさかSuicaより遅いなんて思わなかった。
 というかiD、じゃなくてドコモ。対応してみろしてみろしてみろ! ケータイ払いじゃなくてカード払い連携だけでもちろんいいんだ(QUICPayが出来てるんだから出来るはず、ハード的にも多分arrows Fit焼き直しだと思ってるので問題はない…と思う)、自回線縛りやってるうちは「だからドコモは」って言われ続けちゃうぞなもし。本当に普及させる気あるのかおーい。ここでSIMフリーにも参入して来れば汎用ポイントとしてのdポイントも展開の幅が広がると思わないかい? あはん? 本気でマルチキャリア企業になる気あんのかオラー歯ァ食い縛れー!(※他意はない)

[2016.4.9追記 :
 iDアプリがSIMフリー機対応となりarrows M02が対応機種に入る予定とのこと。やっぱりやれば出来る子でしたねえ……と言いたい所だけど、本気でマルチキャリア企業になる気あんのかオラー! は変わらないデスヨ! 何故他キャリアを対応から外す!? そこが一番の突破口だってどーして気づかないかなぁ…(呆れてみる)。]

 一番強いのはマルチキャリアだねえ。しみじみ。モバイルWi-Fiルータ持ち歩かなくて済むんだもの。au系ネットワークに障害が起きてそうな気配なら、ドコモ系SIMに差し替えてAPN設定いじればそのまま利用出来るんですよ。
 端末とSIMって分かれているはずのものだけれど、実質日本じゃ別に考えることがほぼ出来なかった。けど、本当の意味で端末とSIMの手が切れた。これぞ真のSIMフリー、まあ日本限定だけど。

 今までずっと「小ささは正義」だった自分にとって、幅がほぼ70mmのこの端末の大きさは正直ちょっと辛いものがあります。けど、けど、それにも増して、このマルチキャリアを誰かが作ってくれなければ日本の「格安スマホ」の中にあるデカ過ぎる溝が埋まらないままだったから。スマホに不慣れだけれど安さに引かれる層なんかは、とりあえずこれ買っておけば安心みたいに言える端末が初めて出て来たって思った訳ですよ。どこのMVNO会社のSIM買っても使える訳で。買って使えなくて失敗、という事故はほぼ0な訳で(日本では)。APN設定に困ることはあれど、そもそも使えない、がなくなるだけでも凄い訳で。

 しかも。残念なことにこれ、世界には出て行けないじゃない。日本では超便利だけど日本でしか便利にならない。
 なので、ああ買い支えないとだめだ、って気分になったのです。
 これが売れないとあかん。というか、この仕様で、コンパクトモデルもありますよー、とか、ミドルスペック/ハイスペック選べるくらいに色々出てくれる時代にならないと。
 日本のメーカーの作るスマホに対する悲観論は数あれど、やっぱり日本メーカーはやれば出来る子なんだよって。そう感じさせてくれた。うん。いつかコンパクトモデルも作ってもらえると嬉しい。…シャープさん辺りがせりえみにの筐体を流用して作ってくれても私は構わなくってよ!(期待のこもった目) 京セラさんがタフネス仕様で作ったら法人需要かっさらうんじゃないかねえムフフ(肘でつついてみる)。

固定リンク / 2016.1.23


最近の音楽めも

 やっぱりちょっとぴこぴこしたの好きなんだなぁ、とか、いろいろ。

●Desire 願う / Spazzkid

 某ラジオ番組でたまたま流れている「Loving Free」を聴いて、なんだこのきれーな音は! と衝撃を受けたものの、お知り合いになるのが遅過ぎてamazonさんに「入荷予定ないっス」と蹴られて滂沱の1枚。うええん。物理ディスクで欲しかったんだけどねー。
 今はSoundcloudのお世話になって作業中のBGMにしたりしてます。
 ………うええん(自分の遅さを思い出すと泣く)。
 抜ける浮遊感とビート。こういう音は色々はかどります。うん。はかどりますなぁ。あとぼーっとしてる時に聴くのも好き。つまり何しててもいい。つまり好き(身も蓋もない)。

●A Journey to Freedom / De De Mouse

 最初に聴いたのは多分「My Favorite Swing」だった。これも確かラジオで。人の声をサンプリングして無意味音声にして楽器として使ってる、みたいな…ああもう、説明難しいからamazonで試聴出来るのでどうぞ。この音の使い方にきゅんきゅんして。ゲットして。通勤時のヘビロテ入りしました。
 Starry Mice Paradeとか超かわゆい。きゃあん。Starryなネズミ天国って舞浜方面から睨まれそうなタイトルだけど(←余計な心配)かわゆいよー。
 ……中の人が日本人だと知ったのはだいぶ後になってからでした。音には国籍ありませんねえ。かっけー。職人技だ。

●BABYLON / 1000say

 最初に出会ったのが「流星Destiny」だったので、もっと全体的にデジタルバキバキな音かと思ったらそうでもなかった。とは言え、なんっつーかこの独特な「近未来感」は何だろ。もちろんヴォーカリストさんの声が加工されているせいもあるけれども。
 ちょっと面白い人たち見つけた、と思ってしまった。半歩先に行ってる感じの音がしますねえ。全体的にデジタルなんだけれど、ヒトであることを手放していない肌触り。ご本人たちには不本意だったら申し訳ないけど、ボカロ世代の耳に一番心地いいつくり、という感じがする。……悪口じゃないですよ。

 最後に。珍しく「まだ聞いてない」けどちょっと書きたくなったので。

●META / Metafive

 多分買うと思います。聴くと思います。……ただ、ちょっともやもやするの。
 公式サイトのtitleが既にイヤミなほど物語ってますけれども、構成メンバーの「派手さ」と言ったらもう折り紙つきで。でも、そればっかり前面に押し出して来てる感じがしてちょっと気持ち悪い。
 ……いやまあ、判るの。うん。今の音楽業界に於いて、物理ディスクを買ってもらうために出来ることとしては正しいとは思うの。YMOとかフリッパーズ・ギターとかコーネリアスとか電気グルーブとかDeee-Liteとか、こーやって並べただけで私は鼻血吹き出して倒れるメンツだし(笑)、20代後半から40代くらいまででしょうかねえ、名前で反応する人たちは多いはずです。で精髄反射でポチっちゃう層もきっといるはずです。
 です。けれども。
 ……えーと。なんつーか。……一緒にやる意味あるんですかこの人たち。
 それぞれソロで充分やってけるんじゃないの? なんで混ぜるの?(笑)
 で発売前に出ている音源を聴いてても、どの曲も誰か1人の音が強いように聞こえちゃってどうしても。「誰々っぽい」って思っちゃって。
 かつてのYMOの3人もそれぞれ劇薬の個性が集まってやっていたユニットで、それ故にアルバムごとに強烈に音がブレまくっている印象でしたけれども(ただ、どの方向でも完成度高いのが才能ですよねえ)、どうなんだろうメタファイヴ。同じ轍を踏むんじゃないかしらとか、1枚だけで終わったらどうしようとか、……そんな風に感じてしまいますねえ。続く気がしない。
 売るだけ売ってさくっと終わってしまうんだろうか。あとギャラ高そう(←下衆の発想)。
 ……お金の話はまあ置いといて。ちょっとしばらく行く末をじんわり見守ります。私のこのもやもやが単なる下世話な妄想で終わりますように。
 買います。そのうち。うん。聴きます。ヘビロテ入りするかどうかは別としても。

 あとは余談。
 ……最近、ますます「名前」で音を買わなくなりました。ラジオとか街角とかで突然耳に入った音から手繰って、音でピンと来るものを聴くってのが多くて、特定アーティストのディスクなら何でも聴くみたいな追い方はもうやらなくなってしまった。
 ただ、それが出来るようになったのもネットのお蔭なんだよなぁとも感じる。しみじみと。Siriさんに尋ねたり、名前でググって試聴音源聴いて特定したり。そもそもいいと思った音に再会することが、ネットなしにはもう出来ない。こんな風にメモることも出来ていない訳で。
 いい時代になったものです。

固定リンク / 2016.1.16


スマホのFeliCaが逝ってしまわれた

 決済とかの外からのアクセスが何やっても無反応に(アプリからは情報見えるんだけど)。
 ……心当たりならある。派手に落としてしまったのですよ。でも、装着していたハードケースがぱかーんと割れただけで本体は無事でした。で、電話とかネットとかは問題なく、ゲームアプリも普通に動いていたのですが。
 FeliCaだけが…。あはは…。
 で。
 元はイーモバイル(当時)のWi-Fiルータのフロントエンド用にSIMなしで買って、その後mineoプリペイドSIMのテストに付き合ってもらったarrows ef、3度目の登板です。アプリで残高移動は出来たので(※楽天ID経由すると手数料かかりません)、機種変更みたいなフリしてarrows efに移しました。で充電した後は電源切って、決済の時だけ利用中。
 っつか買った当時はこんなに大活躍するだなんて思ってなかったよ。ありがとうarrows。君がいなかったら今残る残高ドブに捨てる以外に手がなかった。FeliCaチップの位置が端っこ過ぎて決済する時ちょっとコツが要るけれども(せりえみにはド真ん中なので、決済端末に乗せる時に何も考えなくて良かった)。

 で、やっぱりもうおサイフケータイ辞めたい。超辞めたい。
 メイン回線がMVNOになったからっていうのもあるんだけど、FeliCa使えるかどうかで端末選択肢が縛られるの、うっとおしい。めんどくさい。もうヤダ。
 ……なので、この残高使い切ったら削除して、以前買った物理カードをメインにしようと思います。ただ、個人的には、決済ポイントと会員制ポイントの二重取りさえ出来れば別にEdyじゃなくてもいいんだけどねー(二重取り基準なところが貧乏性)。
 ただまあ…。田舎だと、電子マネーの対応状況って今もEdy最強なのです。最近、じーわじーわとWAONが侵略しつつありますけれども(交通ICのまるっとポイントの影響で、ご近所の個人経営とか、非チェーン店がWAON端末置くようになって来てるのです。あと職場に一番近いのがローソンだってのもデカい。FeliCa逝った当日はWAONで払った)。

 とはいえ。ちょっと今、後払い電子マネーに心が傾き気味です。残高って厄介だねえ。こういう時に。物理カードだって壊れることはあるんだろうし。ただ、私が持つ一番古い物理カードはnanacoで、2007年から同じカードでずっと使い続けてる。ケータイやスマホよりは圧倒的に長生きなのは明らかだけれど。うーむ。
 ただなー。後払い電子マネーに切り替えるとしたらiD一択なのよねえ。田舎だから。Quicpay弱いのよねえ。チェーン店でも「一部使えない店舗が」のその一部にぶち当たるんだよなぁ。そしてその他はまるっきり論外。見かけない。
 ……単に個人的にドコモに儲けさせるの嫌だなぁってそれだけなんだけどねー(ごめんよドコモさんw)。でも背に腹かも知れないですねえ。既に現金で払う選択肢が存在していないのはやっぱり貧乏性。
 まあもうちょっと悩んでみようと思います。サークルKサンクスが生きてるうちはEdyでいいけど、ファミマに食べられちゃったら、楽天スーパーポイントの使いどころが本気でなくなるので、Edy捨ててもいいやーとか思っちゃうけど。……でもサークルKとサンクスが合併した時みたいにブランド残っちゃったりしてね。うーん。どーなることやら。ファミマは食いたがってるけどサークルKサンクスはしぶとそうだよね…。

固定リンク / 2016.1.9


昔話法廷面白い…

 年末年始にたまたま目に入って撃ち抜かれた。いいなぁこの発想。公式サイトはこちら。全話ネット配信されてます。

 最初に見たのがカチカチ山だったからますます。
 だって、子供の頃に初めてこの物語を知った時から思ってたですよ、どー考えてもウサギ、あんたそれはやり過ぎでしょうが!! って。
 殺された恨みを殺しで返すのは下衆の発想だ。しかも、やけどさせて、薬と偽って唐辛子塗ったくった上に、泥船で沈めて水死させるとかさ。ひっどいよねえ…(※そこに本気にならなくていい)。
 あれだね、裁判員裁判の教材として素晴らしく向いている。理解出来る。映像化するとますますステキ。

 一応子供向け教材として作ってはいるけど、裁判制度のサの字も知らないド素人の大人でも充分に考える切っ掛けになる気がします。
 私は上に書いたように、ちょっとウサギひどくない!? という立場であります(笑)。ただ「昔話法廷」ではちょっと前提が変わってるので、こうなると素直に断罪は出来ないけれども。原作(?)通りだったら有罪一択なんだけどなぁ……。
 みたいなことを考えてしまう時点でもうハマらされてますよね私。うん。してやられた。

 最初に放送されたの夏なんですかね。夏休み向けだったんでしょうか。こういう作品って社会人は狙って探し出せないから悩ましい。全然知らなかったよ。

固定リンク / 2016.1.2


通勤ノベルゲーム その29

●セカイノミカタ

 ショートノベル、という長さになりますかねー。ゲームタイトルでは「ミステリーノベル」と説明されていますが、いわゆる本格推理モノではないので、そっちを期待する人はやめた方がいいかもです。
 私はこういう毛色は嫌いじゃないな。あと、作者の出身地が。なので、出て来る地名が、架空だけど、実在の地名を捻ってるので、馴染みあり過ぎなんだよ…フリガナなくても全部読めちゃうんだよ…位置関係が想像出来ちゃうんだよ(笑)。

 お話。
 主人公・直(女子)の姉は、予知能力を持っていました。両親にすらそのことは話していませんでした。
 その能力を使って(だと直は思っていますが)、この街で6年前に起こったマンホール爆破予告事件の犯人逮捕に協力した、として、地元ではちょっとした「お手柄小学生」として報道されたこともあります。
 でも、姉が能力を使って明らかに何かをしたのはそれが最初で最後でした。彼女は、あの震災の日、高台にあった家からわざわざ遠出して沿岸部に出かけ、津波で亡くなってしまうのです。直はその遺体を姉だとは信じられないと何度も泣きますが、それは姉を失った感傷と言うより、姉は、能力があるのだから、知っていたはずなのに、という思いだったのです。
 そんな震災から数年。姉は生前、妹である直に、「誕生日にはおいしい紅茶を飲め」と勧めていました。直の誕生日が、リプトンの創業者と同じだから。直はその言葉を律儀に守り続け、その日、カフェ「クルーズ」を訪れます。
 そこで彼女は法条宝という青年と出会います。彼は直を姉と勘違いして声をかけて来ます。彼は、姉を知っていました。その予知能力のことも含めて。
 姉が他人に自身の能力を話していたとは思っていなかった直は驚きます。そして、どうして姉が彼をそこまで信頼していたのかが気になり、彼に興味を持つようになります。

 ……うー。ネタバレすまいと思うと難しい。悶々。なんか何も説明してないよ!? みたいなあらすじ。我ながら。
 小さな小さな伏線がたくさん現れて、それが最後にピンと1本の糸の上に乗っかる、というカタルシス。本当に、全部が全部必要性があってそうなっていたのか、という(特に直の姉の過去の言動)のに気づくとびっくりする……その形は確かに「ミステリー」なんだけど、全部をはぎ取るほど謎が解けるって感じでもない。
 続編、考えてらっしゃるのかなあ。某登場人物の言葉「推理は物語だ」からすると、これはこれで箱庭として完成されている気はするんだけど。そういう美しさはあるんだけど。下種な野次馬はもっと内臓抉り出したくなっちゃう食い足りなさも、ちょっとだけ。まだ「先」がある気がするんだよなー。
 でもこういう余韻残せる書き手は好きよ。うん。

 次回作(続編ではない)ももうすぐ配信スタートらしい。うふふ。オフライン可なら読ませていただきたいねえ。楽しみに待っておこう。

固定リンク / 2015.12.26


交通系ICカードを手に入れた!

 (RPGのアイテム手に入れたみたいなBGMで)
 だいぶ前から電車の改札自体はICカード対応だったのですが、定期路線内にバスがあり、バスが非対応だったので定期をICカードにすることが出来ずにいたのでした。
 で、やっとバスを(というか、バスを含めた定期を)ICカードにすることが出来るようになって、「すいかってたべもの?」状態の田舎者でも交通系ICカードとやらを手に入れたよ! やー、未だにカードケースから定期を取り出しそうになるよ。長年のクセが抜けませんな。

 ちょっと驚いたのが、取り扱いのめんどくささ。いやまあ、普段は全く面倒じゃないんですけど。タッチするだけだし。
 しかし、ポイント制度採用してるんですよね、定期では関係ないんですけれど、ICカードにチャージした現金から支払うとポイントが溜まり、それをまたチャージして運賃として再利用出来る仕組みがある。
 …で、その運賃ポイントとは別に、色んな機能がついてる。まあ、サイクルシェアの認証カードとか、パーク&ライドやカーシェアの割引とかは、広い意味で「移動手段」だからなんとなーくつながるものの、ちょっとびっくりしたのがまるっとポイント
 いわゆる共通ポイントシステムの1つなんですが、ご当地WAONがポイントカード(WAONのポイントとは別)になるっていうサービスで、加盟店はチェーン店ではなくていわゆる個人経営みたいな小さなお店。そういうお店が、自分の店だけで独自にポイントカードを作るんじゃなくて、共通ポイントカードの加盟店になれる、っていうシステム。基本はご当地WAONなのですが、交通系ICカードで初参入っぽいですね、サイト見る限り。

 ……共通ポイント慣れしている人や若い人(携帯Felicaが色んな店のポイントカードになるっていうのを体感出来る世代)はともかくとして、年齢が上の皆様は絶対混乱すると思うのですよ。運賃系ポイントとは別のポイントが1枚に同居するっていうのが。
 と言いますか、既にうちの母が軽くパニック起こしてます。
 まだ敬老乗車証(高齢者に支給されている、5000円分まで無料でバスに乗れるカード)が実際にどうなるのかは正式アナウンスはされていない(と思う)のですが、来年磁気カードが廃止になり、磁気カードの回数券に残る残額をICカードにチャージするサービスが始まることはアナウンスされているので、多分敬老乗車証もIC化するのだと思われます。ICカード対応のバス精算機、磁気カードリーダーが、物凄く取り外したくなる「後から無理につけた感」で乗っかってるし。外す気満々な感じ。
 その時、あれも出来るこれも出来るなんて説明されたとしたら、まるっとポイント貯めたらバス代が安くなるとか絶対思う。うん。思うな。うん。
 それともあれかな、そういう福祉系ICカードにはまるっとポイント乗らなかったりするのかしら。むしろその方がいいと思うなぁ。実際に担当者の皆様がどう考えてるのかは判らないけど。

 ケータイFelicaはともかくとして、物理カードに複数の(しかも全く互換性のない)サービスが乗っかる、というのは、Felica慣れしている私ですらちょっとカルチャーショック。ましてやうちの母親の年代なんて絶対理解して貰えないと思うのだが。少なくとも浸透するまでは大変な気がするのだが。
 大丈夫なんだろうか。ううむ。

 ここからは余談。
 ……しかしなぁイオンさん。ご当地WAONにそんな機能持たせるくらいだったら、いっそのことWAONポイント加盟店として取り込んじゃった方が良かったんじゃなかろかなんて思わなくもない(笑)。
 加盟店になるのって敷居高いのかなあ。価格的に。でも共通ポイントシステムってそれこそ数の論理が勝つ世界だから、加盟店数どかーんと増やしてドヤ顔しちゃうのも手なんじゃないかと思ったり。
 まるっとポイントだって、地域応援のシステムみたいな顔してるけど結局全国どこでも使える共通ポイントなんだから、変に乱立させるより取り入れちゃった方が消費者も楽だし。ねえ。
 ただまあこういうのは手数料商売だから、体力のない小さい所はそこまで余力がないのかなあ…。店やったことないから、この手のビジネスってFelicaリーダーとかのハードの金は別として、継続的にいくらかかるものなのか見当がつかないんだけれど。

固定リンク / 2015.12.18


足りないのは誰なのか、って物語ですね

●ちーちゃんはちょっと足りない / 阿部共実

 えらい物語を描く人がいたものだ(驚愕)。「抉られる日常系」ってキャッチフレーズは何処で見たんだったかなぁ。なんとまあ的確な。うむ。的確過ぎてぐうの音も出ないとはこのことか。

 秋田書店のページから試し読みが出来るでございます。
 いわゆる日常系は全く興味がないので、最初に「このマンガがすごい!」で話題になった時、上記サイトで試し読み出来る部分だけ見てみて早々に挫折したのです(笑)。
 で、つい最近になってふと思い出してしまい、思い出すと気になってしまい、やっと読了。

 タイトル面白いねえ。(しみじみ)
 確かにちーちゃんは「ちょっと」足りない。でも、タイトルにすら出て来ない本当の主人公は、ずぶずぶに足りない。だからちーちゃん「は」ちょっと足りない。「ちょっと」で済んでいない人物が別にいて、それがこの物語の根幹を成す本当の「足りなさ」を露呈する。

 こういう物語を表現出来るメディアは恐らくコミックしかないんだと思う。次点で小説だろうけど、でも、多分、言葉でやろうと思うと「書き込み過ぎてしまう」んだろうなぁ、と感じる。
 絵柄の好き嫌い分かれそうだけど、いい意味で全体的に平坦でテンションの低い表現なのがすっごく効いてる。ウマ過ぎる。変に効果線で凝ったりせずに、読者に丸投げしてくれた方が、キッツイ余韻を残せる。そこがスバラシイ。パーフェクト。
 ええなぁ。こういう物語を見つけるとマンガが描ける人が羨ましくなる。じたばた。

 「足りない」主人公側に対して、藤岡さんの超人っぷりが凄い。小さい子供に対応するのに慣れている人間ってのは「頭がいい」よねえ。そして藤岡たちによって作られる「許された」人々と、「許されない」彼女との距離、この絶望感がまた凄い。未来永劫何百年経っても「彼女」はそこに気づけないのか、と感じさせる描写が。

 繊細な人は読むと辛くなりそうな予感なので、ある程度の「大人」になってからの方がいいかもですねえ。本当に多感な年頃には刺激の強い作品なんじゃないかしらん、となんとなく。ハダカや暴力が出て来なくてもキケンな物語はあるのだ。うむ。R15くらいでひとつ(あくまで個人の感想です)。

固定リンク / 2015.12.12


久々にキュビスムに遭いにゆく

 地元でピカソ展がございまして。美術館行ったのは5年ぶり。前回もピカソ絡みだったんだけど、ピカソ以外の作品にわーきゃー言ってる裏切者状態だった(笑)。今回はピカソしかないです。いろいろ眺めて来ました。

 「絵画」というものには全く理解がない人間なので、多分、画家、という職業を最初に知ったのがそもそもピカソだったと思う。小さい頃に見た「ゲルニカ」に撃ち抜かれて。その頃はキュビスムなんて言葉はもちろん知らなかった訳ですが。
 その後、たとえばアニメやマンガなんかで、「ピカソ」は、ヘタな絵とか、理解出来ない絵とか、そういうもののアイコンとして扱われてしまっていた気がするのです。少なくとも私が子供だった頃は。
 ただ、成長してから改めてピカソの絵に出会うたび、子供の頃に「刷り込まれた」、変な絵、というアイコンはどんどん覆されてゆくんですよね。変じゃないよなぁ、だって目は2つで鼻は三角で唇は2枚で出来ている。ヒトの顔としての構成要素は何も壊れていないんだよな、って。
 ネットの時代になって、そもそもキュビスムが何なのか、っていうのが簡単に調べられるようになった後は、当然、その表現の意図も(それなりに)理解は出来るようになったのですが。
 でも未だにやっぱり、子供向きアニメにおけるキュビスムは「変な絵」アイコンなんだよな。ううむ。こないだ偶然目に入ったはなかっぱでそんなエピソードが。
 (なのでキュビズムという世界は「会う」んじゃなくて「遭う」感じがするのです。)

 それはいいとして。
 すごい多作の人だったんだなぁ、と改めて思う。
 彫刻と陶器は初体験だったのでちょっと面白かった。作品自体が立体で出て来ると、平面でこそ活きるキュビスムは関係なくて普通に彫刻になっちゃうのが当たり前だけど面白い(ごめんなさい変な感想で)。
 壺、なのか花瓶、なのか、上がぐんにゃり曲がっちゃってどう見ても失敗作なものがガラスケースに入って「作品」になっちゃうのがピカソだなぁ。もうなんでもありですよねえ。こんな言い方コレクターには申し訳ないけど(笑)。
 ……やっぱり良くも悪くもピカソという人は象徴なのだろうなぁ。芸術というものの。いつかまた会える時が来たらやっぱり足を運んでしまうと思います。

 それにしても。美術館、フォロワー割引とかやってた。あらまぁ…。入場料払う間だけの5分間フォロワーでも割引するんだろうか。それは何だか申し訳ない気がして満額払って来ましたけれども。

固定リンク / 2015.12.5


通勤ノベルゲーム その28

ナルキッソス 1st

 泣ける、というのとはかなり違う、考えさせる系の1本道ノベルゲーム。キャラの立ち絵がなく、文章と背景画像(と音楽)だけ、という、物語(テキスト)重視の構成です。
 元はPSP版にもなった同人ゲームの名作。2ndもいずれスマートフォン移植を考えておられるようです。楽しみですねー。
 あ、ちなみに、↑の公式サイトからリンクされているGooglePlayはリンク切れなので、興味のある方はGooglePlayで直接検索した方が良いです(機能つけ加えたバージョンアップ版を別アプリとしてリリースしてある)。

 物語は。
 運転免許を取得した直後に体調に違和感を感じて病院に行った主人公は、検査の結果、考えもしていなかった即時入院を言い渡されて戸惑います。やがて、様々な検査の結果、「先進医療を待つ場所」と説明されて同じ病院の7階に移されますが、それが意味する所を彼自身は察していました。つまり、今の医療ではこれ以上何も出来ないということ。「7階」はホスピス病棟だということ。
 7階には、子供の時からずっとそこで入院生活を送る女性、セツミがいました。ただ談話室でテレビをぼんやり見つめるくらいしかやることのない生活の中で、主人公はとりとめもないことを彼女と話すようになります。ただ、セツミは何を話しても「別に」などと気乗りのしない返事で、主人公の方に目も向けようとしません。ただ、淡路島の水仙がテレビに映った時だけ、彼女の表情や言葉が少しだけ違っていたように、主人公には見えました。
 そんなある日、主人公は、見舞いに来た父が買い物に行った隙に、置き忘れていた車のキーをとっさにつかんで部屋を飛び出してしまいます。入院以来、現実との唯一のつながりのように手放せなかった免許証、そして薬とわずかな現金だけを手にして、セツミに声をかけます。家にも7階にも居場所がないと言っていたセツミは、主人公とともに病院を出て、2人のあてのない逃避行が始まります。

 大きな事件や出来事が起こるという訳でもなく、最後まで続くロードムービー、という感じの物語。そして彼らには残念ながら「最期」は見えている訳で、そこよりも先には行けない。故に、時間とか、死生観とか、すっごく静かな物語だけれど考えさせられる。
 感動モノとか泣ける話とかにはしようとしていな感じの、あえての抑えた感じの筆致がまた良いです。
 涙腺弱い人は電車でやるとちょっと大変かも知れません(笑)。ちょっとだけね。

固定リンク / 2015.11.28


もこもこ慣れして来たかも知れない

 …のか、最近のもこもこ製品が低刺激になりつつあるのか。
 小さい頃から、裏起毛とかのもこもこしたアイテムが実は苦手でした。着用するとどーもむずむずするというか。なので、マフラーとかもなるべく起毛してないタイプを探して選んで使ってたりした。

 けど、昨年くらいから試しにちょっともこもこしたものを使い始めていて、昔ほどむずむずしなくなって当たり前に使えててちょっとありがたい今日この頃。
 11月だというのに気温がまだ高いですね。なので時間帯によってはヒーターをがんがんつけると逆に暑く感じて、でも部屋着でただ過ごすには寒いし、なんて時に、もこもこグッズで調整出来るようになって。いやまあ、世の中の人にとってはそれが当たり前なんだけれども、私はそういう生活が出来るようになったのはつい最近なものですから(笑)。

 最初に使い始めたのが、俗に言う「おやすみマフラー」ってやつ。ググるといろいろ出て来ますが、室内用マフラーってやつです。
 寒さは3つの首(首、手首、足首)から入り込むというのはよく言われてます。手首足首は長い袖や裾でカバーが簡単ですが首はなかなか。なので、そこに短いマフラーを巻く。
 寝る時にも使えるように、ボタン留めタイプでもボタン自体がもこもこで、当たっても痛くない、とか、ボタンなくして、スリットに差し込んで緩く固定するタイプとかもあります。
 ただ、体のサイズが常人よりもいささか大きいせいか、巻くタイプを普通に巻くと実はちょっときつい。首締まる(笑)。圧迫感が。もしかしたら元々苦手だからそう感じるだけでこのフィット感が普通なのかもだけれど。
 なので、寝る時にどうしても冷える感じがしてしまう肩から首元にかけて「かける」感じで利用しています。首に巻くためにカーブを描くデザインなので、直線の掛け布団と肩の隙間を埋めるみたいな雰囲気。それでもかなり効果があります(あくまで個人の感想です、と言っておきますが)。1枚毛布を増やさなくても首元を何とかするだけでかなり違う、っていう発見をさせていただきましたです。

 あと、もこもこひざ掛けです。これも、隅っこにボタンがついていて、肩にかけて留めるとポンチョ風にも使える、みたいなタイプ。
 商品タグについていたイラストでの「ポンチョ風」だと、ボタンがバストトップくらいで止まるイメージですが、私が使うと肩甲骨に来てしまう(うわーん)……首が締まりそうな勢い。いやまぁ、うん、体格の個人差というのはどうにも埋めがたい。ただ、多少隙間はあるから「おやすみマフラー」よりは楽ですが。
 パソコンに向かって文字打ってる時(今とかまさに)はポンチョモード、週末寝っ転がって録画消化している時とかはお腹辺りにかけておく、みたいに、色んなスタイルで使えるのがなかなかいいですね。ちょっと絵柄が可愛過ぎるので職場とかには持って行けないですけど。家で使うならまぁよし。

 さっきもちらっと書きましたが、今年は何となく気温が変な気がします。去年はもうこの時期はもっと冬だった気がするけど。もうしばらくは暖房よりもこもこが重宝するのかも知れません。

固定リンク / 2015.11.21


やっと原作読んでみたー

●英国一家、日本を食べる
●英国一家、ますます日本を食べる
 いずれもマイケル・ブース著、寺西のぶ子訳。アニメの原作本です。

 しかし最初の「英国一家、日本を食べる」の段階で、どーしてこれが切り捨てられたのかなぁ、と、「ますます」の方を読んでいると感じますねえ。まあ、出版前はここまで評判を呼ぶ本になるって考えていなかったから、キャッチーな素材(と思われる部分)を取り上げた結果だったのだろうか。SMAPのあれとかさ。
 アニメ全24話で取り上げられているエピソードは、「ますます」の側に入っているものの方が多かったりする。そのセンスに私も同意です。最初に切り捨てられた続刊のエピソードの方が愉快で楽しいものが多いように感じます。

 アニメはだいぶ脚色されていて、原作は絶対ここまでコメディじゃないだろうなぁ、と思いながら見ていましたが、読んでみたら原作でもマイケルさんそんな変なことやっていたのか、とびっくりすることも多かった。
 一番はやっぱり「牛モミモミ」でしょうか。ほ、本気で揉みたかったのか英国紳士…。読みながら唖然としてしまった、絶対アニメ向けに作ったエピソードだと思ったら…むしろ他のエピソードに比べて原作に一番近いぐらいじゃないか…(笑)。
 あとサメ皮おろし器を求めてかっぱ橋商店街を歩くエピソードでも、英語が通じないので、ジョーズの音楽を口ずさみながらサメのジェスチャーするとか(アニメでは音楽は差し替えられていましたが、そういうことなんだろうなっていうのはすぐ理解した)、トシとの「そんな植物聞いたこともない地球の裏側に」ってあの会話とか、アニメ以上にアニメな行動をしてらっしゃる…面白いですなぁ。

 原作ではエミさんという女性コーディネイターが、マイケルさんが希望する取材先を探してくれたり、アポ取ったり、大変に活躍しています。でもアニメでそれが全部トシに寄せられちゃってるのはちょっともったいない気もした。優秀な女子がさらっと活躍する姿とかも描いて欲しかった気も。特にこれ、nhkworldで世界中に輸出されてる作品だし。うん。日本女子だって差別されるばっかりの存在じゃないんだよって世界に宣伝出来たのにねえ。

 1つだけ。これは誰も悪くないんだけど、マイケルさんは世界中を訪ね歩いて本を書いている人だっていうのを続刊のエピローグで感じてしまったのはちょっぴり残念な気もしてしまった。彼は日本だけを特別に愛してくれていた訳じゃあないんだよね、うん。そんなの考えてみたら当然なんだろうけれど。日本だけを特別に好きになってくれたのかなぁなんてうっすら誤解してた部分があったのだ。……だからこれは誰も悪くないんだけどね。私の勝手な思い込みでした、ってだけです。

固定リンク / 2015.11.14


今年も加湿器のシーズンですねえ

 以前もちらっと書いたのですが、加湿器、何が一番自分にはいいのかなぁとずーっと模索が続いていて、ここ最近は自然気化式で落ち着いています。

 スチーム式はお手入れが大変なのと音がかなりするので、特に睡眠中がちょっと辛い。
 USB給電の超音波式、しばらく使ってはいたのですが、案の定、デスク周りに白っぽい粉がつくようになってしまい(水道水に含まれるミネラル分もミストの中に混ざって放出される仕組みなので必要悪)、思ったよりそれが目立つようになって来てやっぱり挫折。というか、怖いのは電化製品に対する影響なのですが。幸い、明らかにそれが原因で壊れたっていうのはなかったのですけれども。

 ……で、自然気化式にスイッチしたのであります。
 正直見くびってました。本当に気休め程度のものだろうとタカをくくってたので、おみそれしました、って感じです。あるのとないのとでは雲泥の差がありますねえ。
 ただまあ、スチーム式や、ストーブの上のヤカンとかに比べると見劣りはしますけれども。それでも、部屋の自分のいる場所周辺だけどうにかなればいいんだ、と考えると、このくらいでも良かったのか、と目からウロコです。別に部屋中の湿度上げる必要はないんだ。うん。そう割れ切れば良かったのだ。

 最初に使い始めたのがミクニのちょこっとオアシスシリーズの折りたたみタイプ。会社で同僚の女の子がデスクに置いていて、あの謎の扇形の物体は何だろうとは思っていた。で、お店で見つけて自分も使ってみた。
 持ち運び易いし、タンクがスライド式で入れた後にこぼれにくいのはグッドだけど、個人的には水の残量が見え辛いのがちょっと悩みだった。いちいち開けて見ないとならないっていうのが。

 で次に使ってみたのが、プラスチックのコップ型ケースに紙のフィルターを挿して使うやつで、タンクがコップ一杯分という大容量(自然気化式にしては)で、長時間放置していてもいいのが便利そうだなと思って使ってた。当然、透明プラスチックのコップは残量も一目瞭然だし。
 けど、フィルターが汚れて来たので交換フィルターを探しに販売店に行ったら、もう売ってなかった……。どーやら販売終了間際のやつを買ってしまったらしい。

 今は3つ目、ミクニのミスティベビーツリー。サイズ小さい割に加湿能力が(自然気化式にしては)高めなのと、タンクのフタが透明で水の残量が見え易いのと、ここ数年店頭に並び続けていて定番化してそう(替えフィルターの調達に困らなくて済みそう)、辺りで決めました。
 容量少ないのがちょっと難点ですが、今まで使った中では一番使いやすいと思ってます、ミスティベビーツリー。しばらくお世話になります。替えフィルターが調達出来る限り。どうかなくなりませんように(笑)。

固定リンク / 2015.11.7


通勤ノベルゲーム その27

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから

 名は体を表すというかなんというか。アプリ説明にもありますが、病んでます。猟奇です。見つけた途端、Google様に削除食らう前にやっとかないと! みたいな焦りで即ダウンロードですよ。やーいざまーみろ!(←何と戦ってるんだ…)

 主人公の弥鈴(みすず)は、火事で家を失って引っ越し、1月から新しい高校に通い始めます。
 事情により独り暮らしとなったみすず。クラスで友人も出来て、学校生活は順調に行っていました……のに。
 仲良くなった友人たちを何故か次々と殺害し始めるみすず。被害者たちは「行方不明」という扱いになっていて彼女は捕まらない、つまり完全犯罪。
 そしてある日から、誰にも知られていないみすずの殺人を知っていて、非難したり、止めようとしたりする少女たちが現れます。が、みすずは意に介さず自分のしたいことを淡々と続けています。
 何故彼女は「狂った」のか。どうしてこんなことをしているのか。何故逮捕されないのか。そして鍵となる「BABYシステム」の謎。物語が進むうちに少しずつ明らかになって行きます。

 元はPC版で配布されていた連作ノベルで、「1月編」「2月編」…と月ごとに章が進んで行きます。Android版は「13月編」までの全13本が1本になっています。かなりボリュームあります。
 最初は主人公であるみすずの行動原理が全く見えないままなので混乱します。が、3月編ですね、そのくらいから他の少女に視点が切り替わっての話が出て来るので、「謎」の輪郭が少しずつ見えて来て先が気になるようになって来ます。
 これ、リアルタイムでリリース待ちながら読んでたら、かなり悶々としそうな気がします。完結してて良かったです(笑)。

追記 : …あ。GooglePlayから追い出されてしまった模様です。納得。公式から野良アプリとしてapk直インストは可能ですよ。

固定リンク / 2015.10.31


iOS9にしてみた

 もちろんiPod Touchです。
 某アプリが「iOS9で表示に不具合あり」って告知したっきりアップデートが1ヶ月近く来なくて、とりあえず待ち続けてはいたけどいい加減待ちくたびれてアップデートしたであります。9.1になってから。
 8にアップデートした時も某Webアプリの対応待ちで8.1になってから入れてるし、なんかもー、私の使っているアプリの皆様は新OSへの対応が遅いぞーみんな。ぷんぷん。
 結局その「不具合あり」の某アプリは、確かに表示がちょっと変にはなるけど、利用するのに致命的な問題はなかったので、この程度ならさっさとやっちゃえば良かったなぁと。
 ほどなくしてアプリ側の対応アップデートも来たので一安心。でも同じ会社が作ってる他アプリに比べて1つだけ遅かったのは何だったんだろう。何か別の問題があってAppStoreに蹴られでもしたのかな。これだからネイティブアプリって不便。

 で。新機能であるWalletは日本だとまだ恩恵が少ないような気がする(というか日本ではFeliCa強過ぎだからね…)ので、あー変わったなーくらい。「友達を探す」は位置情報の共有アプリらしい…けど、私は普段からGPSをオフにして使ってるのでこれも使い道なし。日本人だとLINE HEREの方がメジャーもね。
 一番大きく変わったのはメモでしょうかねえ。テキストメインだったけど手書きの図や写真やWebサイトなんかも保存出来て、iCloudと同期すればマルチデバイスで……ってそれEvernoteやdropboxでいいんじゃないのか!? Appleが新機能紹介ページでメモの変化を大々的に宣伝してるの超違和感ある……内容的には明らかに後進サービスなのに……。
 私はメモ機能はテキストだけでいいかなぁ。チェックボックス作れるようになってるけど、色変えられない上に黄色って。コントラスト弱い組み合わせでチェックリストはちょっと見づらい人もいそうです。文字自体もそうなんだけど、図とか写真とか手書きとかの前に文字やチェックボックスの色変えられる方が先じゃないかね。むむむ。
 他も色々細かい所が変わってますが、自分じゃ使わないとそもそもその違いが判りませんわねー。

 で。私にとって一番大きかった変化はWi-Fiが安定したこと。
 ググるとたくさん出て来ますが、iOS7からiOS8になった時にWi-Fiが不安定になった人かなり多いです。私も当たっちゃいました。ハードの問題なのかソフトの問題なのか切り分けも出来てなかったですが、iPod Touch 5thから6thに買い換えても、不安定さ加減が寸分違わず一致したので、これはiOS8の問題なのだなと理解しました。
 私の場合はいったん機内モードにして解除がそれなりに効いてたので地味にやっておりました。
 で、iOS9になって、私の場合は嘘のように安定……したのですが、何のことはない、iOS8で新しいドライバにしたけど、不具合多過ぎだから、iOS7以前に使っていたドライバに戻したよってことらしいです。おいおい。単なる切り戻しかよー!(笑)
 ただ、iOS8でもApple製のWi-Fiルータではちゃんと安定していた模様なので、単に試験不足・想定不足だったような気がするのですが……しかし切り戻しとはねえ。なんかIT企業らしからぬ究明放棄というか開発放棄というか、そんな感じに思えてしまいます。
 新しいドライバに変える時にはそれなりにメリットや必要性があったはずなのにねえ。私の中のイメージではAppleって、前進あるのみ! とか思ってそうで、切り戻しなんてしないイメージだったんだけれど。安全策を取ったってことなのかなあ。もちろん安定した、というか、iOS7に戻ったのはありがたいんだけれどね。

固定リンク / 2015.10.24


こらーアイデア料よこしやがれー!

 って言いたくなる変化を遂げたSENSYたんにちょっと動揺してます(笑)。

 こっちの記事で書いた、AIでファッション提案して来るアプリ「SENSY」ですが、記事で「せめて最初にユーザーの嗜好をざっくり尋ねてから服を選んでみてはどうか」の提案がアップデートでまんま実装されててどうしようかと。
 あと、アプリの基本インターフェイスがSENSYたんとのチャット風(吹き出しで話しかけて来る)になってしまって。前回は「スタイリスト」とは言ってもここまで「擬人化」はされてなかったけど。しかも名前つけられるようになっちゃってます。おいらは相変わらず「SENSYたん」呼ばわりですけれども(笑)。
 まあ、うん。それならそれで。出来れば「コンサバ一点賭けー!」とかやりたかったけど、最低3つ選ばないといけないので、コンサバ・クール・ナチュラルを指定して試しています。

 で、予想はしたけど、ジャンル絞るとそもそもアイテム全然出て来なくなっちゃって。うん、なんかそんな気はしてた(遠い目)。何を頼んでも「ありませんでしたーてへ☆」で終わっちゃうSENSYたん(※実際はそんな言い方してません)。
 色んなブランドと提携してるとは言っても、コンサバ系弱過ぎませんか。それともサイズのせいなのかな? 前バージョンだって提案して来るのGUとかすんごく多くて、ああなんかカジュアル系の方が強いんかなぁとは思ってたですよ。あえてイヤな言い方しますけど、東京ガールズコレクションとか喜ぶ層しか見えてないんじゃないの? って感じるんやけど。
 前回も書いたけど、一般人で、服を提案するスタイリストが欲しいって切実に感じているのは、服を探すこと自体が難しい人間(私みたいな)とか、そもそも服を探すことに時間や手間をかけたくない人間だと思う訳ですけど。なんかマルキューとかフツーに歩いてれば買える系のカタログだったらいらなくないか? アプリ起動するより渋谷歩いた方がよくないか。試着も出来るし。

 たとえば白いシャツみたいなのだって、フツーに買えば1000円2000円で事足りる世界だけど、私みたいな人間だと最低でも5000円6000円の世界なんだよな。でもそこでカネに糸目なんかつけねーんですよ。だってハダカで仕事する訳にゃいかない限り、いくら高くても買うんだもん。買わざるを得ないんだもん。
 で、そういうニッチ需要なアイテムって、たいていの店では売れなくて困ってる部類でしょう。それを私がお買い上げしたらどんなに喜ばれるか。私も喜ぶし。
 そういう橋渡しをSENSYたんにしてもらえたらすごく嬉しいのだがなぁ。
 ……ぶっちゃけ、主義に反するかもだけど、洋服の青山とかAOKI(紳士服の青木)とか、そういうのに並んでそうなタイプのブランドを、コンサバ対策の一端にちょっと押し込んでみてはどうだろ。売る売らないは別として「ユーザーの好みを学習する」材料としてだけでも。そうじゃないと取りこぼす層が出そうな気がするんだ。私なんか代表だけれど。相変わらず「好き」押せないよーSENSYたん。

 あ、好き嫌い指定がスワイプじゃなくてボタンタップになっちゃったのはちょっと残念ね(笑)。こうなってみると、あのスワイプで吹っ飛ばす感じ、ちょっと面白かったのだ。なくなって気づくさみしさ(笑)。

固定リンク / 2015.10.17


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