行・ 作品・日本






 Arc/アーク 
[SF & HUMAN DRAMA]
2021.06:日本映画(ワーナー・ブラザース映画)
監督:石川慶   原作:ケン・リュウ
出演:芳根京子倍賞千恵子
寺島しのぶ岡田将生中川翼井之脇海
風吹ジュン小林薫中村ゆり清水くるみ/他
新型コロナウイルスのせいで、作品の公開が滅茶苦茶になっている
常にネットでチェックしていないと、思わぬものを見落としてしまいそう
今回の「ARC」なんて、全然情報は言っていませんでしたからね…
和製SF(人間ドラマ)映画!なかなか面白そう!
危ない危ない!見落とすところでした
といったところ…ムビチケ、ギリギリ間に合いました!

STORYは…
そう遠くない未来
17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送るリナ
19歳で師となるエマと出逢い、彼女の下で「ボディワークス」を作る仕事に就く
エマは最愛の存在を亡くした人々の依頼を受け、遺体にプラスティネーションと呼ばれる施術…
故人を在りし日の姿のまま永久に保存する「ボディーワークス」製作の第一人者
エマの弟・天音はプラスティネーション技術を発展させ…「不老不死」を完成させる
リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の体のまま永遠の人生を生きていくこととなるが…


不老不死を扱ったSF?ヒューマンドラマである
タンタンと生命を取り扱う内容
考えさせる内容だが、原作(読んでいないけど)の100%を引き出しているか、チョット疑問
やはり、不老不死では、精神が保てないと思う
子供が追いついてきてしまうなんてね…
私は、子供の頃、そのような新興宗教環境の中で育ったが
一人脱会して出てきた…これで当たり前の人類となったので、助かったんだけど
人間死期があるからこそ平衡感覚が保てるんだろうと思う
永遠の命を生きられる人生だなんて…
しかも成人が平均というが、永遠の命の平均とは何?
あっ、大分話がそれました!映画の話だったよね!
原作と少々変えた内容だが、多分2時間に合わせた展開に
上手く話を削いでいると思われる
ちょっと強引ではありますがね、時間的には致し方ないかな?
公開2日目の第1回(11:05)、100席の映画館で3~4割程度の入り(TOHOシネマズ日比谷 SCREEN2)
2011.09format



 アイ アム ア ヒーロー/I AM A HERO 
[HORROR & COMEDY]
2016.04:日本映画(東宝)
監督:佐藤信介
出演:大泉洋有村架純長澤まさみ片瀬那奈
マキタスポーツ塚地武雅片桐仁風間トオル村松利史
吉沢悠岡田義徳徳井優大迫一平/他
TOHOシネマズ6回行ったので、1回タダを行使
ちょっと怪しげな映画を観に行ってまいりました

STORYは…
鈴木英雄、35歳、漫画家アシスタント、彼女とは破局寸前、そんな平凡な日々、ある日突然終わりを告げる
徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の異形の姿、一瞬にして世界は崩壊
仕事場に辿り着いた英雄、血だらけのバットを持つ三谷
謎の感染によって人々が変貌を遂げた生命体ZQN〈ゾキューン〉、パニックに陥る日本
漫画家がアシスタント女性と不倫していたことへの怒り、全て破壊した様子
標高の高いところでは感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄
タクシーの争奪戦
その道中で知り合った女子高生・比呂美と元看護師・藪と共に生き残りをかけた極限のサバイバル
果たして彼等はこの変わり果てた日本で生き延びることができるのか
そして英雄は、ただの英雄〈ひでお〉から本当の英雄〈ヒーロー〉になれるのか?


海外のゾンビは暗闇の中を蠢き…太陽の下では安全だが
日本のZQNは真昼間から全力疾走!頭府っ飛ばさない限り、どこまでも追ってくる
しかしだからと言って何故に爆発的に感染したのか…噛まなきゃいけないんだよ
対策も一瞬で判明しているし…標高の高いとこへ行けばよいだけなんて
TV局なんかのメディア、航空会社なんかも何故に大丈夫なのだろうか
女子高生・比呂美は何故に発症しないのか、相手が赤ちゃんだから?
主人公も主人公だったな…甘噛みなら問題ないのか…
アウトレットモールの力関係の滅茶苦茶さはなんだ?
まああ、あれもこれも謎だらけ…
ああ~、これもコミックの映画化なんだ…しかも決着ついてない、いつものパターンらしい
あんな終わり方では何の結論にもなっていないではないかか
なんか、どうにかならぬものかな…
まあ、まあまあ笑えたので良しとしよう、タダだったし!
ままあそれはさておき14年間「あ」のトップを守っていた「AIKI」を抜いて、1番目が変わりました
公開8日目の第1回(10:45)、119席の映画館でほぼ満員(TOHOシネマズ新宿 SCREEN6)
2011.09format



 AIKI 
[YOUTH]
2002.11:日本映画(日活)
監督:天願大介
CAST-1:加藤晴彦ともさかりえ石橋凌
CAST-2:火野正平原千晶桑名正博木内晶子
CAST-3:ミッキー・カーチス田口トモロヲ菅田俊小木茂光余貴美子神戸浩佐野史郎永瀬正敏
     深浦加奈子我修院達也角替和枝田中要次松岡俊介三上寛鈴木一功/他
デンマークでの実話をベースとした映画、不慮の事故で下半身麻痺、ボクサーの夢を断たれた青年、自暴自棄な生活、ある事件をキッカケに知り合った人々、そして大東流合気柔術… 強く立ち直っていく青年の姿を描く映画

STORYは…
ボクシング新人王決定戦・準々決勝で劇的勝利を飾った芦原太一、帰り道、太一と恋人チカを乗せたバイク、突っ込んできた車、不慮の事故…入院する太一とチカ、(警察の取調べを受ける加害者、保険未加入…慰謝料、警察のトイレで首吊り自殺)、医師の説明を聞く太一と姉・民子[たった一人の身内]…脊髄損傷による下半身麻痺、一生、車椅子の生活と宣告、断たれたボクサーの夢、励ますチカ(足の骨折、松葉杖)や仲間の見舞いもはねつける…「障害者になると、そうやって世間が狭くなっていく」辛辣な言葉をかける同室で脊髄損傷の先輩(?)・常滑…入退院の繰返し、アレコレ理由を付けて退院を引伸ばす(故意に火傷)、自宅に戻らないのが家族の幸せ、男性器も使いものにならないと笑う常滑… 毎夜の睡眠薬を飲まずに集める太一、励ましに来るチカに一方的な別れの言葉、民子とチカの会話「私は家族…一生逃げられないが、あなたの人生まで…」、加害者の妻と子供の見舞い…一生を掛けて償うと土下座、無視していた太一、子供に向かい「お前の父親はクズだ!」と…、苦しいリハビリ、車椅子の練習の日々、睡眠薬自殺を試みようとする太一、薬を取上げる常滑(高く売れる)「あと一年だけ生きてみな…それでも面白いことがなきゃ、俺は止めねえよ」と… 一年後、退院して車椅子の生活を送る太一、見つからない仕事、姉・民子の結婚が自分のために延期…自暴自棄の生活、酒を飲みに行っては荒れる、次々と解雇するヘルパー、姉に当り散らす、加害者の妻からの送金はパチンコ代に消える…、ある晩の繁華街、酔って蛇行する車椅子の太一、路地、チンピラに絡まれている若い女性、強姦〈やっちまえ!〉の騒ぎ、割って入る太一、自らの力ないパンチに愕然、容赦なくボコボコにされる太一、救ってくれた男、バーの一角、太一の勇気を褒め称える男・権水、太一の身上を知って…仕事の誘い、テキヤの親分だった権水、露店商の仕事、初仕事は神社のお祭り、慣れない露店の仕事…子供相手のクジ、閑古鳥、見かねて客集めを手伝ってくれた「イカサマのサマ子」と名乗る不思議な女性…この神社での巫女のアルバイト、実は日本中を放浪している非合法カジノ専門のギャンプラー???博打好きの宮司と気が合っての長期滞在、2人の会話「人生はクソだ!夢とか希望も、所詮は全部汚ねえクソの中…」と吐き捨てる太一、「…ひねくれてる暇があったら楽しいことしたいな」と笑みを返すサマ子…、度々会うようになった2人、少しだけ素直になった太一、自分の人生を再び燃やし&打ち込めるものは[格闘技]しかないと考えていた太一、世話になったボクシングジムを訪問、まともに叩けないサンドバック…「車椅子で出来るスポーツをやれ」との言葉、様々な道場を訪ねる太一、受入れ先なし、畳が傷むの言葉に激怒、ある日の神社…古武術の奉納演武、眺めていた太一、合気柔術?座ったまま門弟を投げ飛ぱす師範の鮮やかな技に興味…出口で師範・平石を待つ太一、道場に行ってみたい、急ぐ平石との短い会話、道場がない?電話番号を聞いて立ち去る平石、あの先生は良い人…日頃は只のサラリーマンだと言うサマ子、どうせ断わられると思う太一、後日、平石からの電話…入門OK!公共施設の道場、自ら車イスに乗って合気柔術を試していた平石…受入れ可能と判断、平石の指導のもと修行を始めた太一、基本の合気上げに合気下げ(手の回転運動)、朝のロードワークを再開、修行後の飲み会も楽しい、露店の仕事にも弾み、兄貴のように付き合ってくれる権水、いつも自信をくれるサマ子に対する想い、表情に以前のような自信…が、それを打ち砕く事件が発生…


「障害者」を扱った“お涙頂戴”だとか“道徳的”な映画ではありません、デンマークでの実話をベースとした、どちらかといえば青春映画といったほうがよい内容の映画です、確かに障害者の苦労や悩みも当然出てきます、ボクシング新人王決定戦で勝ち進むだけの実力を持ちながら、一瞬で夢を断たれたうえに下半身麻痺、車椅子生活…精神的ショックや悩み・大変さも描かれています、離れていく人、邪魔者扱いする人、からかう人もいる、「生きているだけで、めっけもん!?」と言われて 「ただ生きているだけじゃダメなんだ!」と返す主人公、悩み荒れる日々…、そしてある事件をキッカケに人生が変わる、よくありそうな話ですが…この映画が面白いのは彼を取巻く人物と展開、イカサマ・ギャンブラーの女、テキヤの親分、ビデオ店の変人店長、博打好きの神社の宮司、怪しい外科医、薬物を売りさばく車椅子の先輩、力こそ全てと思う男… そして彼を受入れてくれた格闘技(?)…古武術の「大東流合気柔術」…しかも師範はサラリーマン、なんてみんな怪しいのだろう(失礼)、合気道の経験が無いのでいつも不思議に思う、彼らはなぜあのような動きだけで投げられ、押さえ込まれるのか?不思議…、でも映画としては面白い展開に…気持ちよいくらい“力”を制する、そして自信!なんか晴れ晴れとした気分で映画館を出ました(外は土砂降りでしたが)、ただ雨の中を帰りながら…世の中、全員が強いわけではない、仲間に恵まれているわけではない、映画の冒頭のように自殺してしまう人だっている、仲間に恵まれない人だっている… などと思うのであった、で、いろいろ書いたけど映画は面白かった、加藤晴彦もナカナカ頑張っているとは思うが、合気柔術師範・平石役の石橋凌が随分持ってっちゃった!?感も…
※実話ベース→(パンフより)デンマーク人のオーレ・キングストン・イェンセン氏、スポーツ・格闘技好きの少年時代、16歳の時にバイクに乗っていたところを車にはねられ下半身麻痺、退院後の一人暮らし、様々な格闘技にチャレンジも、足を使わずには成立しない…、刑務所入り寸前の自暴自棄な生活、友人がしてくれた“大東流合気柔術”の話、入門、乱れた生活に終止符、徐々に健康的な生活へ、現在、大東流合気柔術・岡本氏の海外の門弟としては最高段位を持つ…とのこと
※どうでも良いことですが、当ホームページ・日本映画「あ」のトップが1年半ぶりに変わることになります、それから今回の映画館、始めて行ったけど探すのが大変でした、途中で映画館に電話をしてやっとたどり着く始末でした…
(シアター・イメージフォーラム:渋谷)
2000-2009format



 I.K.U. 
[CYBER SEX]
2001.05:日本映画(UPLINK)
監督:シュリー・チェン
CAST-1:時任歩夢野まりあ佐々木ユメカ有賀美穂麻生みゆう土田悦世TSOUSIE
CAST-2:Zachery NATAFMASHAjaAkiraエミ・エレオノーラ
     MARGARETTE明智伝鬼森本みう奈良太一清流華藤巻由起美
     梅宮さやか/海津義孝/蹄ギガ/寺島雅彦/BARRON Cathy/
     Brian COLLINS/後々田寿徳/他
サイバー・セックス映画(?)、エクスタシー・データを集めるために製造されたレプリカント… 怒涛の1時間強、全編SEX絡み、全体の60%位はSEXシーン、20%位も裸で何らかの行為、その他10%

STORYは…
■20××年、宇宙開拓事業、レプリカント、資金難、撤退、高階と海洋の2人、株式会社ゲノム・コーポレーション設立、溢れるレプリカントを利用…老人介護事業、そしてSEX産業へ ■IT&バイオ・テクノロジーを融合した新事業”I.K.U.プロジェクト”…Xジェネレーション・レプリカントが収集したエクスタシー・データ…携帯端末ネット・グラス・フォン&自販機で売られる各種 I.K.U.チップ(デコーダ:暗号解析)、ゲノム社サーバにアクセス、ダウンロード…ヴィジュアル(モザイクに興奮する日本人)と音声、脳に直接送られるデータ、肉体の摩擦行為なしに得られる性的興奮・快楽…中毒性なし、インポテンツ、不感症も関係なし… ■そして新たなデータ収集に向けて開発されたXXXジェネレーション、女性型オーガズムコーダ・REIKO(男性型はササキ)、相手の欲望に合わせ七変化、データ収集用に片手がペニス化、相手に挿入(何処に?)… 製造されたばかり、無垢、I.K.U.ランナーのディジー、SEXイニシエーション、必要情報取得、XXXの刻印、ニュートーキョーに歩み出すREIKO-1…


一体何を見てきたのかと言われそうですが、こういう映画を見てしまいました、上記の内容表示部分は冒頭5分位でして、特に最初の7行は…「字幕」での説明、いきなり…「製造されたばかり…」のREIKOが教育されるシーンでスタート…怒涛の1時間強、全編SEX絡み、全体の60%位はSEXシーン、20%位も裸で何らかの行為、10%はゲノム社CM…他、バック・グラウンド・ボイス?の”あえぎ声”、処理された音声…、デジタル処理しまくられたXXXにXXXX、XXシーン、明滅する光、XXXXから見たXXX、3D映像、“プッシー・ポイント・オブ・ビュー”だそうで…、グルグルと回るカメラ(映像)…乗り物酔いする人には辛いと思う、商業的映画というより実験的である、服従、ストリップ、イメージ・プレイ、SM、ホモセクシャル、ドラッグ…集めて行くデータ、そしてウィルス… もう何でもありです、そこそこに人は入っていました、女性客やカップルも多いので御心配なく…ただ、レイト・ショー(21:10~22:30)ですので…時間調整を!
この映画のタイトルは「アイ・ケイ・ユー」と読みます(「イク」でもかまわないそうですが)…、正式名表示しましたので…当サイト・日本映画データベースの「あ行」1番目の作品となりました… まあ、らしいと言えば、らしいかなっ…て!?(先頭は1年半の期間で…上記のAIKIとチェンジ)
(渋谷シネバレス)
2000-2009format



アヴァロン    は、別ページとなります



 AKIRA/アキラ 
[SF&PSYCHIC WAR、ANIMATION]
1988.07:日本映画(東宝)
監督:大友克洋
言わずと知れた「大友克洋」の超大作「アキラ」の劇場版映画です

STORYは…
1988年7月16日・東京…新型爆弾の爆発により一瞬にして壊滅、これを機に第3次世界大戦に突入、やがて和平交渉が成立、復興の動き…政治体制の一新、東京湾を埋め立てた人工都市ネオ東京を建設、新たな繁栄に向けて再出発…、31年後(2019年)、オリンピックを翌年に控えたネオ東京、繁栄の裏側に危機と頽廃が渦巻く状況…失業者の増大、反体制派のテロが横行、はびこるドラッグ、怪しげな新興宗教… ■職業訓練学校の生徒・金田が率いるチーム…仲間の鉄雄や山形たちと改造バイクで夜のネオ東京を駆け回る毎日、その夜もライバルのクラウン達と一戦、市街ではデモ隊と機動隊がぶつかり大混乱、そんな中、アーミー(軍)管轄下のラボから実験体の子供(26号)を連れて逃げるテロリスト側のスパイ、26号…体格は子供、その顔は完全に老人のもの、非常線、一斉射撃に倒れるスパイ、同じテロリスト竜とケイの目の前でかき消すように姿を消した26号、同時刻…バトルしながら旧市街の方へ向かっていた金田達、先頭を走る鉄雄の前に、突然出現した26号、転倒する鉄雄のバイク、降下してきたアーミーのヘリ、金田達は逮捕、負傷した鉄雄はヘリに乗せられてラボヘ連れ去られる ■超能力を研究するラボ、その中心には厳重に管理された「アキラ」と呼ばれるもの…かつて東京を壊滅に至らせたのも「アキラ」の力と関係があるよう、そして運び込まれた鉄雄にもその力があると指揮官(大佐)に報告する医師、続けられる薬物投与、実験のためラボを出された鉄雄…金田のバイク、カオリを乗せて走り去る鉄雄、クラウンの襲撃、組み敷かれる鉄雄、強姦されそうになるカオリ、間一髪、飛び込んできた金田達(逃走中)、倒れたクラウンに執拗な仕返しを続ける鉄雄、金田が止めた時…鉄雄の内部で何かが起きる、アキラ?…誰かが呼ぶ、鉄雄を襲う衝撃、足元の地面が割れる、鉄雄の力が覚醒を始める、アーミー出動、再び金田の前から連れ去られる鉄雄、実験体の子供の一人25号・キヨコの予知夢…「アキラ」が復活し街は再び滅亡にさらされるという、大佐は爆心地地下の秘密墓地に向かう、絶対零度に保たれたカプセルの中に「アキラ」が眠っていることを確認する大佐 ■爆弾テロが頻発する街、金田達はテロリストのケイを救ったことから、竜達のラボ潜入計画に加わることになる、テロリストを操る政治家の根津…「アキラ」を使って革命を画策、その為にも新しくラボが手に入れた鉄雄のデータが必要、一方で大佐は「アキラ」を理解しない最高幹部会から査問にかけられようとしている、「アキラ」を目覚めさせてはいけない…そう考えた実験体の子供達、鍵を握る鉄雄へ幻覚攻撃を仕掛けるが、それは逆に鉄雄の覚醒を早めてしまう最悪の結果に…、攻撃者を探しラボの中を俳廻する鉄雄、既にアーミー達も覚醒した鉄雄を止めることができなかった…


この映画の内容に説明はいらないでしょ?とは言っても知らない方のために…大友克洋氏の超大作「アキラ」の劇場版映画です、大友克洋が大好きな私としては見に行かなければならないでしょう、あれだけの長さと規模の内容をどうするのか興味津々… ん?コミックと異なる展開に戸惑い、でも時間の制約の中ではいたしかたがない、だけど…うーん、まあ、こんなラストもありかなと納得することにした私であった…
-1999format



悪夢探偵       は、別ページとなります
悪夢探偵2     は、別ページとなります



 悪霊島 
[MYSTERY]
1981.10:日本映画(東映)
監督:篠田正浩     原作:横溝正史 「悪霊島」
CAST-1:鹿賀丈史室田日出男古尾谷雅人
CAST-2:岩下志麻岸本加世子佐分利信中尾彬多々良純
CAST-3:伊丹十三石橋蓮司大塚道子
CAST-4:中島ゆたか二宮さよ子宮下順子原泉竹内亨嵯峨善兵氏家修草間正吾鷹瀬出浜村純
     根岸季衣/他

STORYは…
■ジョン・レノン暗殺のTVニュースを見ながら…、三津木五郎は1967年の恐ろしい事件を思い出していた、当時の日本は異常な繁栄期にあった、高度成長、公害、ヒッピー、蒸発…ココ岡山県下津井港にも石油コンビナートが林立、垂れ流し公害のために、海は汚れ&魚は奇形と化していた ■そんな頃…大学を出たばかりの五郎はヒッピー姿で放浪中、ビートルズの“ゲット・バック”が流行、五郎のトランジスタ・ラジオからもよく流れていた ■<7月2日>瀬戸内海の下津井港、金田一耕助と出会った五郎、刑部島出身の金田一、アメリカ帰りの億万長者・越智竜平の依頼…人探し、そんな時…汚れた海に漂っていた1人の男…甲板に引き上げる、男は既に仮死状態、しかも顔は無残にも崩れていた、瞬時、息を吹き返した男が謎めいた言葉を残して逝く…「あの島には悪霊が取り憑いている…、鵺の鳴く夜は気をつけろ!」、金田一は別の事件で来ていた旧友・磯川警部と出会い、死体の男が金田一の探している男と同一人物であると判明、磯川の目的…浅井はるという市子(神ががり)でもぐりの産婆の殺人事件、事件前にはるからの手紙…20年以上も昔、赤ん坊を取り上げたことで恐喝をしていたが、それが原因で誰かに狙われていると…、はる殺しの目撃者はうす汚い風体の男を見たと言う、偶然にも彼女の家の御神籤に用のあった金田一 ■<7月3日>島に渡った金田一、かつて平家の血を引く刑部家が支配していた島、もう一方の雄である越智家は没落、島を捨てて渡米、成功した越智竜平が凱旋帰郷する日が近い、金田一達は、島の実力者刑部大膳の経営する島で唯一の宿・錨屋に宿泊、大膳…かつて相思相愛の仲だった刑部神社の娘・巴と越智竜平の仲を引き裂いた男、壮絶な美貌を持つ巴御寮人には、ふぶきという双生児の娘がいるが、彼女は脳を患って“離れ”に住んでいた、巴御寮人には、やはり双生児の真帆と片帆という美しい娘達がいる ■<7月4日>巴御寮人の婿である刑部守衛、黄金の矢を神社の拝殿に安置、矢は越智竜平が寄進したもので…神社のご神体となった、金田一は神社の裏にある“離れ”でふぶきの影を見かける、日傘をさした、その女人を姉の巴御寮人が抱えるようにして林の中へ消えていく ■<7月5日>越智竜平が盛大な歓迎を受けて帰郷 ■<7月6日>祭礼の夜、神社の神楽堂から出火、鎮火後…神官姿の守衛が黄金の矢で胸を刺されて死んでいるのが発見される、第一発見者は越智竜平 ■<7月7日>更に人の通わぬ陰亡谷で…行方不明となっていた双生児の片帆も絞殺死体で見つかる、その頃…はる殺しの目撃者の見た男が…五郎と判明、五郎によると、死んだ母に自分は貰われた子であり、はるによって取り上げられたことを聞いていた、そして…はるの手帳に自分の生まれた年に巴が子供を生んでいるのを見つけ、彼女が母親かもしれないと思い、再度はるを訪ねると彼女は殺されていたという… ■<7月8日>越智本家に出向く金田一、巴と竜平の過去の話を聞き出す、二人の逢引きの場所が、千畳敷の近く、七人塚のすぐそばであったこと、お互いを呼び出す合図が鵺〈トラツグミ〉の泣き声であったこと、二十数年前…巴は竜平の子を産んでいたこと ■〈7月9日〉、五郎は一連の殺人事件の容疑者として逮捕される、浅井はるの家から事件直後に出てきたヒッピー風の青年に酷似していた理由、祭礼の夜…彼は守衛殺しの犯人を目撃したと告白、狂気の只中にある…“ふぶき”、逮捕の瞬間、ふぶきは断崖から身を躍らせて、自らの命を立った、だが犯人がふぶきとすると、片帆を殺したのは誰だったのだろうか?納得いかない金田一…


ビートルズの“レット・イット・ビー”を主題曲と「鵺の鳴く夜は恐ろしい!」のCMガンガン流してたのはよく覚えているのですが、内容は今一だったような…かすかな記憶があります
-1999format



 朝が来る 
[HUMAN DRAMA]
2020.10:日本映画(キノフィルムズ)
監督:河瀨直美
出演:永作博美井浦新佐藤令旺
蒔田彩珠浅田美代子利重剛青木崇高
中島ひろ子駒井蓮平原テツ田中偉登
山本浩司山下リオ/他
コロナウイルスで上映スケジュールが無茶苦茶になり…
ジブリの嵐で復活からの夏休みの子供向け映画
そろそろ通常メニューに戻ると思ったら…まだ様子を見るようだ
目玉映画は12月下旬からスタート?
で…今はどう?どこの劇場も、まさかの「鬼滅の刃」だらけ!
いい加減にしてほしい!
で、面白い映画はやっていないのか?
どれもこれもどこかで観たような映画だらけ?
まあ已む無く選んだのが「朝が来る」なんだけど…
朝9時15分始まりはないよな!
これは昼飯をあそこで食べろということなんだろうな!
しょうがない日本橋へ行こう!

STORYは…
栗原佐都子は夫の清和と来年から小学校に通う息子・朝斗と3人暮らし
タワマンの高層階に棲む、満ち足りた生活
そんなある日、幼稚園からの電話
朝斗がお友達の大空くんをジャングルジムから突き落としたというもの
駆けつけた先生達の話を聞くと、朝斗はやっていないと言っているという
待っていた朝斗、今まで見たことのない曇った目(いつもは澄んだ目をしているのに)
朝斗を抱きしめる佐都子…信じるよ!と耳元で伝える
大空のママに電話をかけて話し合おうとするが…
「うちの大空が嘘を言っているってこと?治療費も払わないってこと?そんな人だと思わなかった!」
乱暴に切られる電話
さらに翌朝から大空ママは佐都子を無視、マンション中に言いふらしている
朝斗が手を握りしめ…「僕押したって行った方がいい?」と問う
佐都子はかくごを決め…「朝斗は本当のことだけを言えばいいよ」と!
数日後、再び幼稚園から電話
大空くんがジャングルジムから自分で飛び降りたことを母親に打ち明けたと言う
大きく安堵する佐都子、朝斗を信じてよかった
謝る大空ママ、もう過ぎたことを責める気なし
朝斗は大空くんと仲直りして動物園に行けることになって大はしゃぎ
平穏な日常が戻ったと思われたたが、そこに1本の電話がかかってくる
「子供を返してください!それが嫌ならお金を払えば諦める」と脅迫」!?
6年前…実は佐都子と清和は共働きで子供のことを考えるのが遅かった
周りからのプレッシャーもあり、そろそろと思って病院で診てもらったところ…
清和が「無精子症」と判明した!
それ以来、不妊治療を受けて何度かの顕微授精を行うが陰性が続く
まるで永遠に明けない夜の中を彷徨っているようだった
「…もう、やめよう」そう言い出した佐都子
清和は「もっと早く辞めたいって言えなくて…ごめん」と肩を震わせる
2人は夫婦で生きていこうと決めた
そんな折、旅先で偶然NPO法人「ベビーバトン」のドキュメンタリー番組を見た2人
「特別養子縁組」の制度を知る
2人とも子供に対して強い執着心があるわけではない
だが「これは親が子供を探すためではなく、子供が親を探すための制度」だという言葉に感銘
子供をあきらめた自分達が役立つならと「ベビーバトン」の説明会に参加する
そこで、血のつながりのない「家族」を築いている人達を目にして…
2人は養子を迎える決意を固めた
「ベビーバトン」の代表を務める浅見静恵からの連絡、病院に駆けつける2人
佐都子が震える手で赤ん坊を抱くと、清和が「かわいいな」と微笑む
その言葉を聞いた瞬間、佐都子は「朝が来た」と思った
明けないと思っていた夜が、今明けた…「朝斗」と名付けられた男の子
「この子のお母さんに会いますか」と浅見に問われ…とっさに「会いたいです」と答える佐都子
待っていた「お母さん」はまだ14歳のあどけない少女だった
彼女は我が子あての手紙を佐都子に託し、「ごめんなさい、お願いします」を繰り返す
そして今、電話口で朝斗の実の母親・片倉ひかりだと名乗る女が…
「子供を返してください、それがダメなら、お金をください」と要求している
実際に会っても、荒んだ表情の女性があの時の「少女」だとは思えない
清和は彼女をまじまじと見つめ「あなたは誰ですか?」と尋ねた…


うーん、どこかで観てきたような内容の焼き直しなんだな…
だからダメって訳じゃないが…何か目玉が欲しかったな
さいしょから眠いのはいつものことだが
途中から時計が気になって気になって仕方がなかった
あと1時間、あと45分、あと30分…なかなか進まない
もうアラ還の私にはチョット、現実味に薄かったかもしれません…スイマセン!
出演者達は良いですね
でも目新しさはありませんでしたね!
このページに書くのも大変だし、気を使います…
公開2日目の第1回(9:15)、130席の映画館で16人の入り(TOHOシネマズ日本橋 SCREEN1)
2011.09format



 浅田家! 
[HUMAN DRAMA & COMEDY ]
2021 日本アカデミー賞[最優秀助演女優賞]:黒木華 
2020.10:日本映画(東宝)
監督:中野量太
出演:二宮和也妻夫木聡平田満風吹ジュン黒木華野波麻帆
菅田将暉渡辺真起子北村有起哉
池谷のぶえ駿河太郎松澤匠篠原ゆき子後藤由依良/他
コロナ禍の影響はまだ続く
公開されるのは中小規模の作品の順番待ち?
上映スケジュールは滅茶苦茶
早く、元の世界に戻って欲しいものだ!
ちなみに今回の「浅田家」は興味はあったが
観るかどうかは悩んでいたが
ふたを開けてみれば、これしかない状況!
しかもTOHOシネマズのシネマイレージデイで1200円!
というわけで観に行きます!

STORYは…
三重県津市、父親の葬儀、消防士姿の遺影を用意した政志
葬儀中、泣き崩れる母…
写真好だった父親、幼い兄弟を題材にした年賀状用の写真
そんな父からカメラを譲ってもらった政志!昔から写真を撮るのが大好きだった
憧れの彼女・若菜の写真を撮影!
大きくなって、専門学校に通うも…中途半端!卒業制作で良い作品を提出するのが卒業条件
何を撮る?兄がなりたかった消防士!それ貰った!
消防署との交渉役を兄に任せきりにして…コスプレで撮影した1枚が学校長賞を獲得
卒業後、家に戻るも定職に就かず…パチスロと釣りの生活
3年後、もう一度写真に向き合うようになった政志
見るに見かね?若菜が個展開催を仕掛ける
家族全員を巻き込んで…「極道」「レーサー」「疲れたヒーロー」「選挙」「バンド」「大食い選手権」…の写真
それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレ
出版業者の社長との出会い、写真集の販売
その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞!
受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき…
東日本大震災が起こる…
かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿
「家族って何?」 「写真家の自分にできることは何?」 シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志
ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む男々と出会う
彼と共に《写真洗浄》を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れ…
次第に《写真の持つチカラ》を信じられるようになる
そんな時、一人の少女と出会う… 「私も家族写真を撮って欲しい!」
それは、津波で父親を失った少女の願いだった…


実話ベースの映画化作品
浅田家の家族写真は笑える、ご苦労様ですお兄さん
そして政志を支える周囲の方々…良い人ばかりだな
これは結果を残さないではいられないだろうな!
東日本大震災の写真のシーン
しかしだ…
パンフが1冊1100円!!!鑑賞料金が1200円なので100円しか違わない
なんか写真集っぽく作っているが、高すぎないか?
しかもあらすじなんか何も書いてないし…
公開9日目の第1回(11:40)、217席の映画館で50人程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN6)
2011.09format



ASSAULT GIRLS/アサルトガールズ    は、別ページとなります



 明日の食卓 
[HUMAN DRAMA]
2021.05:日本映画(KADOKAWA/WOWOW)
監督:瀬々敬久
出演:菅野美穂外川燎和田聰宏
高畑充希阿久津慶人藤原季節烏丸せつこ山田真歩
小野真千子柴崎楓雅大東駿介山口紗弥加真行寺君枝菅田俊
大島優子水崎綾女渡辺真起子
川瀬陽太吉岡睦雄宇野祥平/他
いよいよ新型コロナウイルスによる映画館の自粛が終わりそうだ!
これで大作・話題作が出てくるようになるだろう!
まあ前祝い?自粛対象外だった単館系・ミニシアターに行きましょう!
同じ「石橋ユウ」の名の小学校5年生の息子を育てる3人の母親達
そして、事件が起きるのは誰?

STORYは…
子供を揺さぶり壁に叩きつける女性、死んでしまった子供(顔は見えない)

①「神奈川県在住、43歳のフリーライター、石橋留美子、夫はフリーのカメラマン、息子は「悠宇」10歳」
石橋留美子は2人の息子を抱え、仕事に復帰したばかり
育ち盛りの兄弟は隙あらば喧嘩を始め、しつけに手を焼くあまり、長男・悠宇には…
「お兄ちゃんでしょ!」と強く当たってしまう
戦場のような毎日をブログ「鬼ハハ&アホ男児Diary」に綴ることが、せめてもの息抜き
そんな折り、フリーランスのカメラマンであめ夫・豊が、大きな収入源だった仕事を打ち切られる
自分が大黒柱として一家を養うべく、ライター稼業に励む留美子だったが
豊は家事にも育児にも協力する素振りすらない
家計を支える責任、母親業との両立、夫への苛立ち
自らの手で虐待してしまうことを恐れつつも、ストレスの矛先はどうしてもやんちゃな子供達へ
母の仕事を応援していたはずの悠宇もまた、留美子から向けられる怒りの感情を内心で恐れるようになった
ある時、自宅で唯一の聖域だった仕事部屋を荒らされた留美子は、思わず悠宇に掴みかかる

②「大阪在住、30歳のシングルマザー、石橋加奈、アルバイト掛け持ちする毎日、息子「勇」10歳」
大阪に住む30歳のシングルマザー・石橋加奈はコンビニやクリーニング工場の仕事を掛け持ち
昼夜を問わず我武者羅に働いてきた、家計は苦しく…お洒落に気を遣う暇もなし
楽しみと言えば一人息子である「勇」と過ごす僅かな時間のみ
(あと、食事しながら読むブログが楽しみ)
離婚してから女手一つで育ててきた勇、加奈の生きる糧であり、誇りだった
そんな母の苦労を目の当たりにしてきた勇、文句も言わず、親子で助け合いながら…
ささやかながらも、かけがえのない暮らしを守ってきた
勇にはやりたいことをさせてあげたいと、そのためにもお金を稼がなくては…
息子の将来を願うあまり、加奈は目の前の勇が胸の内に抱える寂しさや悩みに気付けない
そして借金の完済を間近にしたある日、加奈は仕事の一つであるクリーニング工場でリストラに遭う
さらに勇が留守番中に訪ねてきた叔父の正樹に通帳と印鑑を奪われてしまう
問い詰められた勇の口から「オカンはほんまは僕のことも嫌いなんや!」という言葉に
思わず頭に血が上り…

③「静岡在住、36歳の専業主婦、石橋あすみ、夫・太一は東京に通うサラリーマン、息子「優」10歳」
36歳の専業主婦・石橋あすみ、遠距離通勤の夫・太一を毎朝車で駅まで送る
太一の地元の静岡(の実家の隣)に家を建て、息子の優は恵まれた環境で健やかに成長
ところがある夜、優の同級生レオンの母から突然の電話
優がレオンに暴力をふるっているというのだ…優を問いただすと涙を流して否定
一度は濡れ衣であったかに思えたが…後日衝撃の事実が判明する
優は別の同級生・光一に命じてレオンを殴らせていた
少しも悪びれることもなく「実験だよ」と言い放つ優
率直で優しくて天使みたいな「いい子」だったはずの優
物事を自分の都合よく解釈して、現実から目を背けるあすみや、そんな妻を支配しようとする太一に失望…
世の中を冷めた目で見ていた
うろたえるばかりのあすみに太一は「お前のしつけが悪い」と追い打ちをかける
書道教室で知り合った友人の菜々に助けを求めた帰り
同じ敷地内に住む姑の雪絵を踏みつける優を目撃したあすみ
咄嗟に優を引き剝がそうとして…


あれれ…そういう展開なの?
それは掟破りでしょ
髪の長さ、服装から事件が発生したのは…などと想像していたのにな
しかしこれ以上書くとネタバレしまくるので書けない
まあ誰もミステリーとは言ってないって?
まあそうか…
ちなみに映画のタイトルは「明日の食卓〈アシタノショクタク〉」です
公開2日目の第1回(11:00)、78席の映画館で30人程度の入り(新宿シネマカリテ SCREEN2)
2011.09format



あずみ                    は、別ページとなります
あずみ2/Death or Love  は、別ページとなります



 アズミ・ハルコは行方不明/A GIRL HAS GONE 
[YOUTH]
2016.12:日本映画(ファントム・フィルム)
監督:松居大悟
出演:蒼井優高畑充希太賀葉山奨之
石崎ひゅーい菊池亜希子落合モトキ芹那
花影香音
加瀬亮山田真歩柳憂怜国広富之/他
予告CMで面白そうな映画が出てきたぞと、チェックしていました
蒼井優演ずるアズミ・ハルコが行方不明になることにより発生する事件
楽しみです

STORYは…
とある地方都市に住む27歳の安曇春子、独身、恋人なし、実家で両親と祖母と同居
老齢の祖母を介護する母のストレスが充満する実家は、決して居心地の良いものではない
会社に行けば社長と専務に「女は若いうちに結婚するべきだ」とセクハラ三昧の言葉を浴びせられる日々
春子はふと自分の年齢を実感する…まだ27歳ではなく、もう27歳、若くはないということに…

20歳の愛菜はとある地方都市の成人式の会場で…
大学進学のため名古屋に行った中学時代の同級生のユキオと再会
程なく大学を中退、地元に帰ってきたユキオと、なんとなく遊んだり、なんとなくSEXする間柄になっていく
ある日、ユキオの誕生日プレゼントを買いにレンタルビデオ店に行った2人は…
そこでアルバイトしていた同級生の学と再会し…

ある日の仕事帰り、運転する春子の車の目の前を制服姿の女子高生達が駆け抜けていく
興味を覚えた春子は後を追って公園へ
するとそこには、誰かに暴行されて倒れている男の姿が
それは少し前に再会したばかりの同級生の曽我だった
曽我を送り届けたその夜、2人は互いの虚しさを埋め合うように体を重ね
付き合うという言葉はないまま、食事をしたり、買い物に行ったりする仲になっていった
久しぶりに心浮き立つ春子とは裏腹に、しばらくして曽我からの連絡が途絶えるように…
そしてコンビニでバイトをする噂好きの同級生から衝撃の事実を聞かされ…

ユキオと学はグラフィティアーティストのドキュメンタリー映画を観て…
映画に登場する覆面アーティストのバンクシーに憧れ、グラフィティ・アートを始める
チーム名は、アメリカに実在する有名な落書きからとって“キルロイ”と決定
キルロイは“28歳・安曇春子の行方を探す張り紙”をモチーフに…
春子の顔とMISSINGの文字を合わせてグラフィティ・アートにし、街中に拡散していく
自分そっちのけで楽しむ2人に愛菜は怒り心頭
強引に割って入り、アズミ・ハルコのグラフィティ・アートを一緒に広めていくのだった
一方その頃“少女ギャング団”による男性のみを襲う暴行事件が巷を騒がせていた
インターネット上ではその事件と、アズミ・ハルコのグラフィティ・アートの関連が噂され…

なんじゃこりゃ?
バラバラに切り取ったシーンを時間軸無視して並べているので
気分的にはアズミ・ハルコはいつになっても行方不明にならない!
前日の酒が残っていて眠たいがため思考能力が働かない
ゆえに事件の関連性も良く分からない
お恥ずかしいしだい…なのだろうか、何か構成をミスってないかな?
単純な青春ラブ・ストーリーを切り刻んで複雑化させただけのような気がして仕方がない
ちなみに公開8日目の第1回(10:25)、86席の映画館で3~4割程度の入り(新宿武蔵野館3)
2011.09format



 映画版 熱海殺人事件 
[COMEDY]
1986.06:日本映画(JOY PACK FILM)
監督:高橋和男     原作・脚本:つかこうへい
CAST-1:仲代達矢風間杜夫志穂美悦子竹田高利
CAST-2:岩切多鶴子大滝秀治隆大介高橋かおり川上夏代大西多摩恵中村たつ江藤潤野村昭子
     重松収
CAST-3:平泉成掛田誠石丸謙二郎モロ師岡益岡徹小柳みゆき野中マリ子
CAST-4:高橋悦史岡本富士太早川純一三谷昇/他
つかこうへい作の舞台「熱海殺人事件」の映画版です、舞台に興味ない私が興味を持って見に行ったわけですが…

STORYは…
■警視庁、うだるような真夏の午後、熱海警察署から送致されてきた男…工員の大山次郎、白昼のブス女工殺し(幼馴染・山口アイ子…絞殺)!あまりにマイナー過ぎて…静岡県警がサジを投げた“熱海殺人事件”の容疑者 ■拘置所内…アホ面の為に世間に公表できない三億円事件の犯人、逆噴射パイロットの自殺を目のあたりにして…不安になる大山、彼を励ます鬼島作二…女房殺しで20年…たった一度の取調べ…放置されて牢名主、「まあ私にまかしておきなさい!しかし二階堂君か…」曇る顔 ■警視庁前、一台のジャガー、三ツ揃いのスーツ&粋なコート、外国煙草…目一杯にキメた男が降り立つ!彼こそ警視庁にその人ありとうたわれた捜査一課の鬼…二階堂伝兵衛、人呼んで“くわえ煙草の伝兵衛”部長刑事、警視庁内へ、謹慎を解かれたばかり、ハデな事件を外され…マイナーな“熱海殺人事件”を押しつけられた伝兵衛、飯山長官にくってかかる…「たかだか熱海で工員が女工しめ殺したチンケな事件、オレにどこ捜査しろってんだ!?」「大山の殺意を一級の文学作品に仕立ててみせる!」…と見得をきる ■富山駅、雪がちらつくホーム、何事か決意したような男の姿、富山署から警視庁に転任する熊田留吉刑事、見送る母親・梅&憎々しげに彼をにらむ女・美由紀…「あたし、絶対あんたから離れんずら!子供は生むずら!」すがりつく美由紀をなぐり倒し…列車に乗り込む留吉、一部始終を観察していた男…富山の薬売りの扮装をした伝兵衛!留吉…伝兵衛の父と女中の間にできた異母弟、そうとは知らぬ留吉、車中で薬売りに“意地悪な東京の異母兄”の話 ■捜査室、田舎の母親と電話中の水野朋子刑事、最近10年来の伝兵衛とのオフィス・ラブを精算、明後日に結婚を控える身、改めて口説く伝兵衛に呆れ顔の朋子、そこに入り来る留吉、伝兵衛と顔を合わせ…薬売り…色を失う留吉!さらに伝兵衛の鬼気迫る捜査方法…証拠隠滅&公文書偽造、何でもあり、動揺する留吉、「私、嫌いなんですよ、真昼間に人が殺されるのは…」 ■原宿、大山を心配した鬼島が連れ出した(?)喫茶店、フルーツパフェを食べる2人、家族の面会にも動ぜず、自分の殻に閉じ込もる大山、鬼島が“事件とは何か”を説く…「誰でも人は殺せる、でも誰もが犯人にはなれない…」 ■尋問開始、大山を取り囲む伝兵衛、留吉、朋子、熱海に行った理由…アイちゃんが“海を見たい”って言ったから!「熱海が海かよ!ブス殺して感謝状でももらおうっていう魂胆か!?」の暴言…ブスに対して異常なまでの憎悪を抱いている留吉、酔った上での犯行が妥当だと…勝手に納得!「わかりました、お酒飲んだってことでいいですよ!でも、僕お酒飲めないんです」と大山の開き直り、頭に来た伝兵衛…大山を押さえ込み、デスクから取り出した白い粉と注射器、腕にブスッ!大山をシャブ中毒に仕立てる作戦、弁護士を要求する大山、「オレは弁護士に頼るような弱虫はキライだ!」と伝兵衛、やることが滅茶苦茶!その上…訳の分からないヒステリー裁判長・高倉が乱入!一人娘を嫁にやってから様子が変!「ウチの娘、アイ子っていうの!それと同じ名前の人が殺されたら、かなり死刑の確率高いよ」と大暴れ、挙句の果てに…大山を置去りして見場のいい過激派人質事件に三人揃ってしゃしゃり出て行ってしまう… 熊田と妊娠中の愛人・美由紀の痴話喧嘩、伝兵衛と水野の別れ話に延々つきあわされたり…酷い目ばかり ■熱海海岸、現場検証中の鬼島と息子・小太郎、大山に同情した鬼島、司法試験に合格したばかりの小太郎に大山の弁護を依頼、「あいつは人を殺せるような男じゃないんだ、なんかあったはずなんだよ!あいつを殺人に追い込むようなことを、山ロアイ子がしたはずなんだ」… ■捜査室、水野の結婚式まであと…6時間という早朝・午前4時!伝兵衛オリジナルの事件再現!机の引き出しに仕掛けられたスイッチをON!一瞬にして捜査室は事件当時の現場となる、舞台中央で開幕を待つ…山口アイ子に扮した朋子、そして大山、最後の幕が開かれる!果たして“くわえ煙草の伝兵衛”は…この事件を一級の文学作品に仕立て上げることができるのか?チンケなブス殺し大山次郎は…希代の殺人犯として犯罪史上に名を残すこととなってしまうのだろうか…?


舞台って…特に好きでも嫌いでもなし、映画は好きです、でも舞台の題材を劇中劇ありの映画化?なんだん中途半端でしかたがない…というかあまり面白くない、これなら舞台でちゃんと見たほうが面白いだろう~なと!監督はいるけど…製作現場の陣中見舞いに訪れた女優さんが監督に向かって…何してんの?と問われ「監督してます」というほど存在感なし、原作者つかこうへい氏には勝てないようだ…
まあ「蒲田行進曲」ヒットの2匹目のドジョウ狙いだったのでしょうが…失敗だったと思う私、でも演劇好き、つかこうへい好きの方の中には大絶賛の方も居られるのでしょう…かね!?
ともかく既に20年から昔に見た映画ですが…つまんないな~と思って映画館を出たことはハッキリと覚えてます(2008.07)
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 アドレナリンドライブ 
[ESCAPE & ACTION,COMEDY]
1999.06:日本映画
監督:矢口史靖
CAST-1:石田ひかり安藤政信松重豊ジョビジョバ角替和枝
CAST-2:上田耕一徳井優真野きりな諏訪太朗鈴木卓爾田中要次/他
成功報酬方式で作製されたコメディ映画(監督がどれだけの収入を得たかは不明)、優柔不断で不器用な2人、事件に巻き込まれ…気付けばその手に2億円の現金が…追手、一体どうしたらよいのか?

STORYは…
優柔不断な2人の主人公。始まりは、ヤクザ黒岩の車に追突。逃げ腰の社長、単身連れていかれる鈴木悟。ヤクザの事務所、ノミ行為でうなる現金、脅迫中、給湯室、ガス器具の不調…爆発。要領の悪い(人間的に)看護婦の佐藤静子…後輩に買出しに行かされた所に爆音、現場へ。生存者…悟、黒岩と静子と荷物を乗せた救急車。警察の事情聴取の話…開いてしまった後部ドア、落ちる悟と静子、ハンドルに手を伸ばす黒岩…川に落ちる救急車。駆け寄る2人の前に…トランクから飛び出した2億円、出来心、お金を助け、沈んでいく救急車を見守る2人。警察の事情聴取を乗り切る。血だらけの2億の洗濯と山分け。生きていたターミネーター黒岩、ICUから部下のチンピラに指示、2億円を取り戻せ!職を辞し夫婦を装い逃げるが…


頑張ってます、面白いです、でもあともう少しなんだな~…まあ私が持つ個人的不満ですから読み流してくださって結構ですが…映画に対する他国との違い…撮影許可がおりないのでしょう、公道でのカーチェースが成立しない、ドタバタに成らざるをえない(筒井康隆氏の短編を思い出してしまった)、車の炎上シーンはお約束の造成地(建設残土処分地、採石場…)、周囲への安全性の配慮等々解らないではないが、急に萎んじゃう…悲しい、まあソレは置いといて…他の大部分は面白かった、細かいとこでも…かなり笑いを拾ってました!お札洗いでマネーロンダリングのネタは古い?浴槽は○○○○ですよ、でも、いつ?まあ、難しく考えなくてもいいか…
ちなみにこの映画「成功報酬方式」だそうです、単館系だし…結果はどうだったのだろう?:結果は公表されていないよう…
(シネ・アミューズ・イースト:渋谷)
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APPLESEED                      は、別ページとなります
APPLESEED SAGA/EX MACHINA  は、別ページとなります



 ALIVE 
[VIOLENCE&ACTION]
2003.06:日本映画(クロックワークス)
監督:北村龍平     原作:高橋ツトム「ALIVE」
CAST-1:榊英雄りょう杉本哲太小雪國村隼ベンガル菅田俊坂口拓小田エリカ
CAST-2:BOBA(田中要次)石橋蓮司小沢仁志松岡俊介
CAST-3:金澤大朗/他
「VERSUS」「あずみ」の北村龍平監督作品、高橋ツトム氏の同名漫画の映画化、バイオレンス系の内容…弱肉強食、生き残るための圧倒的な殺意の映画です

STORYは…
■刑務所・独房、窓外の暗雲を見上げる男・八代天周、廊下を行く看守(響く鍵音)、慄く囚人達…誰が死刑?開けられた天周の部屋 ■処刑室、電気椅子に固定される天周…「明日は晴れるかな?」の一言、スイッチ、電流、うめき倒れる天周、「お前は死んだ」と所長の声?生きている?書類上は死亡、2つの選択肢…生きるか?本当に死ぬか?生きる道を選んだ天周、死ぬより辛い生もあると所長、麻酔銃の発射 ■広々とした(閉鎖)空間、目覚める天周、もう1人の男・権藤、スピーカーから流れる2人の罪状(権藤:14年間で9人の女性を殺害、死姦…判決は死刑、天周:恋人を強姦した男6人を殺害、4ヶ月の逃亡後に恋人みさ子も殺害、判決は死刑)、説明の始まり…①実験が行われること、②部屋からは出られない、③出入りは護衛のみ、④武器以外望むものは何でも与える、新しい服と食事の要求 ■5日目、動き出す研究員、食事制限、室温UP、イラツク権藤が天周を挑発も…逆襲、殺そうとして思い止まる天周、彼に敵意を抱く権藤、恋人との忌まわしき過去を思い出すようになる天周 ■髪の毛を切りたいと権藤、モヒカン ■過酷になる環境…30分毎に耳障りなブザー音、思考力喪失、不眠状態 ■9日目、開かれた目隠し壁、ガラスの向こうにも部屋…女が1人、「魔女」ゆえ隔離されている?興奮気味の権藤に…「そいつを殺して!そうすれば、こちら側に入れてあげる」と言う女、誘惑にのる権藤、女が殺した恋人・みさ子に見え始めた天周、権藤の汚らしい言葉がみさ子に向けられたように錯覚、権藤を攻撃、執拗に殴り続けるが…殺す寸前に思い止まる ■研究施設の外、数台の車が到着、国家安全顧問機関の徳武と部下・松田、管制室内へ、責任者・小島に高圧的態度で研究の成果を問う、「国家はこれ以上…資金を出せない、今すぐ女を…拘束する」と宣言、研究員・三枝明日香が研究の延長を懇願、「魔女」を名乗るのは実姉・百合華、取り付いた“異次物”が姉の人格を蝕み始めている、より強大な殺意を持つ生命体に移動する“異次物”、どうしても姉を助けたい!…1週間の猶予 ■12日目、目覚める天周、ガラスの向こうにいる権藤(扉が開いていたと)、昨日とは別人のように怯えている百合華、襲い掛かる権藤、閉じてしまう壁、向こう側…人格が変貌する百合華、無数の手に締め付けられる権藤 ■数分後、再び開く壁、首が捻じ曲がった権藤の死体(失望の研究員)、天周を呼び寄せる魔女、天周の目前で魔女から百合華へ…自分に起きている事態を語る百合華、生物学の教授だった父に取り付いた“異次物”、妹を殺そうとした父と戦い、結果“異次物”に取り付かれたと…助けを求める百合華、再び魔女の出現、天周の心の闇を覗こうと…幻覚を見せる、天周が殺した男達が蠢く、死んだみさ子が語る「…本当は汚れた私を許せなかったんでしょう?」、封印していた記憶・感情の復活、頂点に達した殺意、喜び叫ぶ“異次物”…大きな衝撃波と共に天周へと移動する…


実は2001年9月公開の「VERSUS」直後に撮影され、やっと今回の公開、どうしてかは不明? 「VERSUS」を評価され、メジャー資金で初めて撮影した映画で、有名どころの出演者、内容的にも北村監督一番の思い入れのある作品だとか…上記にもあるように、高橋ツトム氏の同名漫画の映画化であり、バイオレンス系の映画です
北村監督…「VERSUS」&「ALIVE」で海外の評価は高く、ハリウッドからもオファーがあり、作品に関してエージェントと交渉中とのこと、それが公開されるまで、まだまだ日本ではマイナー状態が続くのか?
実は…、シネマスクエアとうきゅう(新宿)公開初日第1回上映直後に「舞台挨拶」あり、ダメもとで2回目に並び…入れてもらえました、北村龍平監督、榊英雄、坂口拓の3名(舞台下には原作者の高橋氏も居られたようですが…私の位置からでは確認できませんでした)…映画好きの悪ガキ達?軽いノリの裏に映画が好きで好きでタマラナイ感じが聞き取れました、またいろいろな裏話も聞けて、私的にはナカナカ楽しかった… 「VERSUS」を見た“りょう”から、当時、次回作未定状態のなか…北村映画に出演したいとの申し出があったこと(この後に撮影した「あずみ」でも顔を出しています)…「ALIVE」撮影にあたり、まず「りょう」の魔女役が決定し、主演の八代天周に…色のついていない&天周の殺意を理解してくれそうな榊英雄、ゼロスには「チョット演技が出来る格闘家」と呼ばれていた坂口拓のVERSUS組が…等々(話題にはならなかったが田中“BOBA”要次もチョイ役で出演…なんかウレシイ)、それからゼロスのボディスーツに関する話…コレを聞いてしまってはツッコミづらいのだが、もうチョットどうにかしてもらいたかった…
そして、上記にあるように、次回作以降に関しての情報が語られ…「VERSUS2」?「ALIVE2」の構想も披露…楽しみにしてます、でも、まずは「荒神」を見にいかなければ… ↓:2003.10追記
(シネマスクエアとうきゅう:新宿)
2000-2009format



 荒神 
[BATTLE]
2003.10:日本映画(ザナドゥー)
監督:北村龍平
CAST-1:大沢たかお加藤雅也
CAST-2:魚谷佳苗榊英雄坂口拓
DUEL=対決、決闘の意、“限られた空間で2人の対決”という同じテーマ、同じ製作条件のもと「堤幸彦 監督」vs「北村龍平 監督」が中篇映画でバトル、ネット上での事前対決、そして上映へ

STORYは…
■遠い昔の日本…嵐の夜、戦、敗走する侍2名、深手の傷、山奥の古寺、助けを求める声、、開かれた扉、出迎えた女性、倒れこむ2人… ■目覚めた侍、混乱、いつの間に?背後に女性、そして回復を喜ぶ男、丸2日間の眠り、もう1人は死亡…別室、取り敢えず…振舞われる酒と食事、ウマイ!…貪り食う侍、感謝の言葉…早速出かけると言う侍、自分には戻る場所はないが…、相棒には家族がある…遺体を届けたい、外は嵐、道には残党狩り、別方向は崖、さらに…この山には天狗が出ると…一晩待てと笑う男、酒の用意を!男の話…長く世界を旅、人付き合いが苦手…この荒寺に落ち着いた、でも…たまには酒の相手が欲しい、ワインを用意した女(彼女は分け合ってココにいたと)、仏像は男が彫った物…時間だけは無駄にある、そして天狗の話…別名“荒神”、今までに何人殺したか?と問う男、覚えていない侍、怒る男…七百数十名、全ての顔と声を覚えている、自分は強くなりたかった…強い者を求めて旅、斬り殺すことは…そいつの人生を負うこと、気付けば相手になる者がいなくなった(名前も有名になり過ぎた)、自分が“荒神”だと自覚、だが…このような生活にも疲れてきた…俺を殺してくれ!男の依頼、冗談?有名?いったい誰?「宮本武蔵」と名乗る男、爆笑、「武蔵」は熊本で死んだハズと侍、偽者の横行と…大真面目&微動だにしない男、殺気…ともかく只者ではない、戦って勝たねば寺を出られないと理解、半信半疑のまま戦闘が開始される!


「DUEL(=対決、決闘の意)」と題された企画、同じテーマ・同じ製作条件のもと…、堤幸彦監督の「2LDK」vs北村龍平監督の「荒神」、試写会、ネット上、興行収入…TV視聴率(多分スカパー)まで多面的に対決する(らしい)、ネット上のページに「DUEL 10カ条」なるものが掲載されているが、よく分からない部分を除くと以下のようになる(順不同&一部略)、③主演2人の対決、⑥予算は同額、②ワンセットのみ、①60分(±10分:荒神はOVER)、R-18は避ける、④片方が男優対決、片方は女優対決(ネタふりの“巨乳対決”?言ったもの勝ち?堤氏が女優対決)、⑤必ず共通の小道具を画面に登場させるなどの「謎」を持つ(何?酒と刀以外に何があったのだろうか?)、⑦ビジネス面で負けた方には罰(何らかの受賞は評価対象外)、⑧TV放送で視聴率が高いほうに褒美、⑨黒字になるとボーナスを支給する場合がある、⑩2本立てが1本立てとなっても苦情を言わない… まあこんなとこです
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相変わらず独自のチャンバラ映画を見せてくれます、年配の時代劇ファンには理解不能かもしれないが…圧倒的迫力とスピード、今回も見ものです、内容も様々なネタを足して掛けてスクランブル…見事に再構築、良い!今回はDUELの企画で時間に制限があったが、できれば製作会社様には予算を頑張っていただいたうえで…是非、長編作品として見てみたいものです、ちなみに北村監督の映画は諸般の都合で?撮影した順に公開されてません、確かこの映画も2002年の作品で、「あずみ」の前に撮影されていたと記憶しています
で、DUELとしてですが、私は「荒神」に1票!です(ちなみに、もう一方の映画→
「2LDK」
公開8日目の1&2回目、162名収容の映画館で20%位の入り、東京&東京近郊では「テアトル池袋」の単館、「2LDK」と「荒神」を交互に上映、どちらか1本なら1,000円、2本とも見るなら1,800円です(テアトル池袋)
2000-2009format



 アルキメデスの大戦/The Great War Of Archimedes 
[WAR]
2019.07:日本映画(東宝)
監督:山﨑貴
出演:菅田将暉柄本佑浜辺美波
舘ひろし國村隼山崎一小日向文世
小林克也橋爪功田中泯石田法嗣
笑福亭鶴瓶波岡一喜矢島健一角替和枝木南晴夏奥野瑛太飯田基祐/他
数学で戦争を止めようとした天才数学者の物語
戦艦大和のの建造をめくぐる“机の上の大戦”が始まる!
監督は山崎貴!予告編の戦艦大和の映像がなかなか迫真の出来!
(ムビチケ購入して待っておりました!)
これは大スクリーンで観なければと…TOHOシネマズを調べまくったが…何?
みんな120~150席程度の小スクリーンばかり
力入っていな~い!最初から諦めてるの?
実は、面白くないとか…不安だ!

STORYは…
昭和20年4月7日、坊ノ岬沖を航行中の大和、米国海軍戦闘機の集中攻撃
戦闘機の攻撃を考慮していない戦艦の悲劇、ミサイル・魚雷の被弾
爆発炎上、傾く大和!徐々に水没、投げ出される船員、爆煙、立ち上がり沈み行く大和
何年か前
新造空母で戦闘機の発艦訓練に喜ぶ山本五十六!
昭和8年
欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本
老朽化した戦艦・金剛の代替、海軍省は世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた!
計画を推し進める海軍少将・嶋田繁太郎!
それを支える造船中将・平山忠道…巨大戦艦の設計と見積額…異常に安い?
しかし「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持つ海軍少将・山本五十六が反論
巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか!
会議の場、まさかの自分が推し進める空母より巨大戦艦の見積もりの方が安い!?
陸軍との予算折衝で大変な海軍大佐・大角岑生、安い方を選ぶ?と
証拠を求めるも…一切の情報は建造推進派により秘匿
次の会議は2週間後!どうする?
必要なのは軍部の息のかかっていない協力者
作戦会議の料亭…芸者がいない?
東京帝大を中退した学生が有り金全部使っての豪遊!
数学界100年に1人の天才・櫂直!帝大中退者
造船産業・尾崎財閥の令嬢の家庭教師(恋仲?)、有能すぎる彼を海軍に紹介した父親
海軍少将・嶋田の前で戦艦の主砲の命中率の低さを笑った櫂、即クビ!娘にも会わせない!と
芸者を融通しろという山本五十六、時間の無駄!と櫂、その計算能力に舌を巻く山本
彼に目を付けた山本
この男、数学を偏愛し、大の軍隊嫌い、一筋縄ではいかない変わり者
頑なに協力を拒む櫂に山本の衝撃の一言
「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」!
この言葉に意を決した櫂、帝国海軍という巨大な権力の中枢にたった一人飛び込んでいく
天才数学者VS海軍
かつてない頭脳戦が始まった
同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂


原作のコミックを読んでいませんでしたので…こういう展開の映画だったのですね!
山﨑貴監督と白組を持ってきたものですから、少なくとも特撮は目玉だと思ってましたが…
最初の数分だけでしたね!あと空襲された東京のシーン数十秒か…
なるほど大きなスクリーンというより、スクリーン数を稼ぐ方だったのですね!なるほど納得です!
軍なんて大嫌いな天才数学者(菅田将暉)が、大型戦艦建造騒動に巻き込まれていく!
美しいものが大好き、美しいものは測らねばならない性分(法則性の探求)
しかし嫌で嫌でしょうがないのに、日本が戦争に突入しないように(好きな女性が巻き込まれるのは嫌)…
軍に協力することになってしまう!
そして与えられた2週間で、機密事項で守られた建造費の不正を暴く!
かなり無茶な展開を天才が通り抜けていく!
まさか東京帝国大学中退のいきなり少佐、それに従わねばならない少尉(柄本佑)の人間関係は笑える
あと唯一女性の出演者、浜辺美波は良いね!
まあ海軍幹部は重鎮が並ぶが…なんか軽いというか、苦笑
舘ひろしの山本五十六はありなんだろうか?ちょっとイメージではなかったな…
そんな中で、田中泯さんはカッコよいな!である!
巨大戦艦“大和”とは…!
彼に語らせ…主人公が!おっと!余計なことは言えないな!
えっ!ラストはそれだけ?実にアッサリ終わったな…
ちなみに…
角替和枝さん最後の出演作品です!
公開2日目の第2回(11:50)、156席の映画館で8割程度の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN1)
2011.09format



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