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 あずみ 
[ACTION]
2003.05:日本映画(東宝)
監督:北村龍平     原作:小山ゆう 「あずみ」
CAST-1:上戸彩小橋賢児成宮寛貴金子貴俊石垣佑磨小栗旬佐野泰臣鈴木信二瑛太山口翔悟
      原田芳雄榊英雄佐藤慶
CAST-2:オダギリジョー北村一輝竹中直人松本実伊武雅刀遠藤憲一清水一哉坂口拓
CAST-3:岡本綾りょう黒田勇樹/他
小山ゆうの同名漫画の映画化です、監督は「VERSUS」の北村龍平、あずみ役は上戸彩、その他豪華出演陣、もし見るのならスクリーン・サイズでどうぞ、TVサイズではもったいないと思います

STORYは…
■関が原の戦、見渡す限りの惨状、息子の屍を前にした小幡月斎、2度と戦が起こらぬよう…徳川に仇なす大名暗殺の命を下す家康側近・南光坊天海 ■見込んだ子供…「刺客」を育てる月斎、その中には母と死に別れた少女「あずみ」の姿 ■数年後・山中、月斎の指導により刺客として並外れた能力を持った少年達…下界を見下ろし語り合う10人、山を降りる時が来たと言う月斎、遂に!楽しい夕餉のひと時、誰が強いか?1番は総合力で“なち”、2番はスピードの“あずみ”、3番は… ■翌日、仲の良いもの二人一組になるよう指示、“なち”と組んだ“あずみ”(互いに恋心)、驚きの指示…「互いに殺しあえ!」「刺客は殺す相手を選べない…」 戸惑い、爺の命令!斬り合いが始まる、生き残ったものが使命を果たす…“なち”の剣が動く、瞬間の反応…“なち”を切り裂く“あずみ” 返り血を浴びた顔、あずみにお守りを渡し絶命する“なち” ■なち、ゆら、あわ、ひえい、こもろ…5つの墓、火が放たれた小屋、月斎と共に山を降りるあずみ、ひゅうが、うきは、あまぎ、ながら ■野盗に襲撃されている村、手出しを禁じる月斎…「野盗を百人殺しても世の中は変わらない!」 目の前で殺される母子、納得いかない“あずみ” ■山門、降って来た影…忍びの者・長門、天海からの指令…「浅野長政」「加藤清正」「真田昌幸」を暗殺せよ! ■釣りに興じる浅野長政、近づくあずみ、優しい応対に戸惑い、待ちきれずに襲撃する4人、長政を刺し殺す“あずみ”…疑念「この人、悪い人に見えなかった」 ■長政暗殺の情報を得た加藤清正、家康の仕業?家臣・井上勘兵衛の刺客対策…甲賀忍者の配備 ■山道を行く清正の行列、“あずみ”達の襲撃、数十人の護衛を葬り去る、“飛猿”率いる甲賀忍者も壊滅(飛びクナイで負傷した“あまぎ”)、清正暗殺… ■初めて見る祭りに興奮気味の“あずみ”達、旅芸人達の出し物、一座の少女“やえ”に恋した“ひゅうが” ■清正そっくりの死体、影武者を使った勘兵衛の策、攻撃に転換、雇われた追手…佐敷(バカ)3兄弟、アバウト…それらしきもの全てを殺す、巻き込まれた旅芸人達、次の行き先を聞くために追って来た“ひゅうが・あずみ・ながら”、辛うじて“やえ”を救出 ■同刻、勘兵衛の命で牢獄から解放された男…最上美女丸? ■同刻、“あまぎ”の様子がおかしい?腕の傷が化膿…飛くないに塗られていた毒、外で物音…確認に向かう月斎、長門の報告…清正は生きている!蒲生の街に向かっている、船でどこかへ向かう?戻ってきた“あずみ”達、出立を急ぐ月斎、“あまぎ”をどうするかの疑問、刀を抜く月斎、止める“あずみ”、命令に従わない“あずみ”は 「もはや刺客ではない」と宣告、“うきは”と“ながら”を連れ出発する月斎、直後に自害した“あまぎ”、彼を葬る“あずみ”、故郷(丹後)に帰る“やえ”を送る“ひゅうが”…二人の前に現れた飛猿、そして最上美女丸…純白の衣装、化粧、女言葉、片手にバラ、鍔なしの長刀(受け太刀の必要なし)、“ひゅうが”を挑発、ニ刀流の“ひゅうが”、一方の刀が折れているのを見て…飛猿の剣を投げ渡す美女丸、圧倒的強さの美女丸、嬲殺し…


監督は、あの(どの?と言われそうだが)「VIRSUS」の北村龍平…長編第2作、楽しみに待っていた映画「あずみ」を公開初日第2回上映で見てまいりました、「VIRSUS」でハリウッドからもオファーが来ていると…まだ具体的作品がないけど、そのうちには…(しばらくは国内作品が続きそうですが) で、「あずみ」ですが…ビックコミック・スペーリオール連載、小山ゆう氏の同名漫画「あずみ」の映画化作品です、原作はチョット読んだ程度で詳しくはないのですが、背景は同じで、映画用の独自ストーリー、全編血飛沫が舞う 怒涛の142分… そして、アイドル上戸彩が演じる「あずみ」もナカナカ頑張ってます(「修羅雪姫」の釈由美子同様)、演出もはまり、彼女が仲間を助けに戻ってくるシーンなどは鳥肌モノ、ラスト50分の200人切りは壮絶…本音はモットやって欲しかった…無理を承知の500人位、北村監督独自のチャンバラ演出は見事、ワイヤーアクションがもっと美しく撮れればもっと良いのだが(チョット辛いかも)、それから大回転カメラは面白い…戦闘シーンが斬新に見える、ただし絶叫マシンに弱い方には辛いかも?
出演者も良い(知るひとぞ知るの面もあるが)、特に、あずみの最大の敵“最上美女丸”を演じるオダギリジョー(仮面ライダー・クウガ)のキレっぷりは見事というしかない?(笑えるとも言える)、それを含めケッコウあちらこちらにお笑いもちりばめられてるのでお楽しみください、いろいろと悩ましい点もあり、評価は多少は悩んだうえ、あえてです…
で…、一つ確実に言える事…見るなら映画館のスクリーンサイズで!
「あずみ」を見た映画館、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ(気にいったもので)、今回は、前日にインターネットで席をキープしてみました、自分の最も見やすい席を確保、映画館到着は上映開始15分前、専用端末でチケットをプリントアウト、そのまま着席…楽チンでした
(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ2)
2000-2009format



 あずみ2/Death or Love 
[ACTION]
2005.03:日本映画(東宝)
監督:金子修介     原作:小山ゆう 「あずみ」      録音協力:野村みき
CAST-1:上戸彩石垣佑磨遠藤憲一小栗旬伊藤俊増本庄一郎根岸季衣前田愛
CAST-2:神山繁宍戸開栗山千明
CAST-3:平幹二朗永澤俊矢高島礼子北村一輝坂口拓謙吾野村祐人/他
金子修介監督にチェンジしての続編です…

STORYは…
■山中を駆ける「あずみ」と「ながら」、主君の仇と執拗に追跡する井上勘兵衛、苦戦の「あずみ」達、崖から海へ ■廃屋、怪我した「ながら」を看病する「あずみ」、食事の手配、絡んで来る「金角(あずみに一目惚れ)」率いる野党…「なち」ソックリの男「銀角」、心乱れる「あずみ」、彼女が相当の腕前と見た銀角が制止…見送り、廃屋に何者かの気配…味方 ■南光坊天海を前にする「あずみ」達、浅井長政・加藤清正暗殺を労う言葉、以後は戦争でと天海、まだ昌幸が残っている…最後まで使命を遂行させて欲しいと願う「あずみ」…死んでいった仲間達のためにも、了解する天海、道案内を請負う伊賀忍者の「こずえ」 ■九度山、真田屋敷、主戦論の昌幸&お抱えの甲賀衆忍者の頭(兼愛人)の空如、徳川(天海)との戦いに向けた準備、客分として迎えられた勘兵衛、浪人・野党を集める、刺客には空如配下が動き出す、慎重論の息子・幸村…情報収集のため大坂へ ■「こずえ」の案内、「あずみ」達を待ち受ける兵、多勢に無勢…中にはアノ金角一味、寝返り、「あずみ」達を手助け、敵を壊滅、金角達のねぐら、孤児を集めて育てている…金が必要=野党、子供達の世話をする「よね」と「千代」…戦いを憎み「あずみ」達の生き方を否定、出て行く「あずみ」達 ■山中、なぜ弓矢に当たらないか?質問する「こずえ」、8歩以上なら避けられる…実践する「ながら」、「あずみは6歩」とも、昔話…みんな「あずみ」が好きだった、彼女を守る決意の「ながら」、「あずみ」を銀角達(の生き方に)に預けたら?と「こずえ」の提案、「ながら」の決断 ■九度山を目前、追いつく金角一味、(襲撃者を撃破)、九度山は蛻の殻の情報、自分の目で確かめると「あずみ」、突然(誰のためか分からない使命のための)刺客を辞めると「ながら」、別の道…「あずみ」を先回りすべく道を急ぐ…


何だこれは?ツ、ツマラナイ…前作とは雲泥の差ではないか!北村龍平監督から、今回は「平成ガメラ・シリーズ」の金子修介監督へ、なのだが…一体どうした?ゴジラ1回で燃え尽きたか?
盛り上がりそうで盛上らない、今度こそと思っても、盛上らない…、全く笑えない、空しくフーッと息を吐くのみ、敵キャラが弱過ぎる、そして魅力がない…(ブーメラン状に飛ぶ剣を除く)、今作のボスキャラ…高島礼子の空如…キレると「極妻」ではないか、ただし滅茶苦茶に弱いけど…もしかして、ココは笑うところだったのだろうか?美女丸が懐かしい…、それから何故に井上勘兵衛の出番が少ない?これでは北村一輝が暴れられないではないか
ストーリーも、その後の展開モロバレ状態、演出も?演技指導も???戦闘シーンは、足運びがペッタン、ペッタン、ズルズル、上体だけ頑張っても…統一感のない映像、そうだ…触れれば切れるワイヤー、落下する葉が真っ二つ、で…どうして竹林に張り巡らせるのか?せめて、葉っぱのシーンさえ無ければ、その程度のワイヤーですむのに…余計なシーンを入れてしまったものだ
少女刺客が戦国大名を次々と暗殺していくのだ…元々の設定が凄いのだから、前作同様(北村監督と同じである必要は無いが…)もっと破天荒にやって欲しかった!無理して時代劇する必要なんかなかったのに…、こんなんだったら栗山千明に、鉄球を振回させればよかったかも(タランティーノ監督なら笑って許すかもしれない)
最後に「ガメラ」でも出てこないかな(などと思ってしまったのは私だけだろうが)、東宝だから「ゴジラ」なんだろうけど、北村監督で「GODZILLA FINAL WARS」やったばかりだし…、金目教と戦う「赤影」でもあるまいし…って、古過ぎて誰も分からないか…?そんなこと、真剣に考えてもありえない話、あたりまえだけど…「あずみ」なわけだし
まあ良かった点は、あずみ役が今回も上戸彩であったこと(超当たり前)、ブーメラン状に飛ぶ剣の映像、前作の回想シーン、高島礼子演じる空如の衣装(鎧は唯一笑える)
プロデューサーは「あずみ3」やりたがっていて…「500人斬り」だとか…物凄い映画にしたいと述べている、ということは、やっぱり今回は、凄くなかったのね!プロデューサーお墨付き?
この映画で言いたくないが…スタッフに従姉妹の名前を発見しました
公開8日目、第1回(11:00〜)、245席の映画館に30人のお客でした(渋谷シネフロント)
2000-2009format