山岳ノンフィクション
(山岳評論・ルポルタージュ等)

 「ヴァーチャル クライマー」はあくまで山岳フィクションを中心としたサイトですが、山岳ノンフィクションも読まないわけではないので、一応コーナーを設けてみました。この分野には多数の著作があり、私GAMOが読んだ作品も限られていますが、それでもそこそこの冊数になります。そこでこのページでは、山岳ノンフィクションのうち、登山家・冒険家の伝記、登山や自然破壊等に関するルポルタージュ、山岳救助の記録、登山家の家族や遺族の手記など、第三者的な立場から、山や自然、登山家などについて記した書籍について紹介します。

 
↓下記作家にジャンプします
あ 行
 石原 きくよ (1)
 大蔵 喜福 (1)
か 行
 加藤 ハナ (1)
 岐阜県警察山岳警備隊 (1)  国松 俊英 (1)
小泉 弘 (1) 近藤 泰年 (1)
さ 行
 佐瀬 稔 (5)
た 行
 武田 文男 (3)
 寺林 峻 (1) 富山県警察山岳警備隊 (1)  
な 行
 長尾 三郎 (5)  中川 博樹(1)
新田次郎記念会 (1) 根深 誠(2) 野口 冬人(1)
は 行
 福島 功夫 (2)
 
ま 行
松本 理恵 (1)  丸山 直樹 (2) 三俣山荘撤去命令を撤回させる会(1)  
や 行
 山際 淳司 (1)
ら・わ行
 
(注)・カッコ内は登録作品数です。
   ・「評価」の意味については、「用語解説」をご確認下さい。

 
 
 あ  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
石川 徹也日本の山を殺すな!(破壊されゆく山岳環境)宝島社新書
1999年
登山者に痛めつけられ、破壊される山々の実態を、取材に加え、自ら足で歩いた体験を踏まえて描く。
石原 きくよ 山を思えば人恋し 郷土出版社
1993年
北ア開拓初期に大町の対山館で登山者を支援。登山案内者組合組織化にも尽力した百瀬慎太郎の生涯。
泉 康子いまだ下山せず!宝島社
1994年
遭難したメンバーの属する山岳会一員として救助に携わった筆者が、内側から描く山岳遭難ドキュメント
井ノ部 康之 雪炎 富士山最後の強力 山と渓谷社
1996年
富士山最後の強力で21年間登り続けた男。強力としてではなく、1人の男としての生き様に焦点を当てる
上村 信太郎富士山の謎ワニ文庫
1994年
日本の象徴・富士山。知っていそうで意外と知らない富士山のマメ知識、雑学がいっぱい詰まった1冊。
瓜生 卓造 谷川岳 中公新書
1969年
数多くの若者の貴重な命を飲み込んだ魔の山・谷川岳。その初登攀記録や遭難のドラマを再現する。
大蔵 喜福彼ら挑戦者東京新聞出版局
1997年
山野井泰史、平山ユージら(当時の)新進クライマー列伝。飽食の時代に、彼らはなぜ山に向うのか。

 
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 か  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
加藤 ハナ エベレストに消えた息子よ 山と渓谷社
1984年
天才クライマー・加藤保男の母・ハナが語る息子への想い。天才の知られざる一面を垣間見れるます。
加藤 久晴 傷だらけの百名山 リベルタ出版
1994年
八ヶ岳、白馬岳・・・。百名山ブームの陰で、林野庁や心ない登山者により、山が痛め付けられている。
川嶋 康男 いのちの代償 ポプラ文庫
2006年
1962年、北大パーティ11名が遭難。ただ1人生き残ったリーダーが45年の沈黙を破り真実を語る。
河村 正之 山書散策 東京新聞出版局
2001年
独自の視点で山書、あるいは山書収集について語る。いわゆる山書本とは一風変わった1冊。
菊地 敏之 我々はいかに「石」にかじりついてきたか 東京新聞出版局
2004年
菊地氏独自の視点を交えた「日本フリークライミング小史」。独特の語り口で、読み物としても面白い。
菊地 俊朗 白馬岳の百年 山と渓谷社
2005年
日本初の営業小屋である白馬岳の山小屋の歴史と、白馬岳周辺をめぐる歴史をまとめた情報満載の本。。
菊地 俊朗 槍ヶ岳とともに 信濃毎日新聞社
2012年
槍ヶ岳山荘グループ95周年を記念してまとめられた、穂苅家三代の物語。貴重な資料が詰まってます。
岐阜県警察山岳警備隊 編 山靴を履いたお巡りさん 山と渓谷社
1992年
山岳警備隊シリーズ第2弾。今回も身につまされる話が多いと同時に、警備隊の方々には頭が下がります
工藤 隆雄 山小屋の主人の炉端話 東京新聞出版局
2001年
著者があちこちの山小屋から聞き集めたいろいろなエピソード集。タイトルもいい感じです。
国松 俊英星野道夫物語ポプラ社
2003年
アラスカに生き、アラスカで死んだ写真家・星野道夫氏について、若き日々を中心に描いた伝記物語。
久保 博司 双星の輝き 山と渓谷社
1988年
初代今田重太郎と二代目英雄。小屋を開拓し発展させた個性。物語としても面白いノンフィクション。
小泉 弘装丁山昧山と渓谷社
2012年
ブックデザイナーの小泉氏が、自らが手掛けた山岳書への想いや、思い出・エピソードなどについて語る
小林 誠子 ラストシーン バジリコ(株)
2007年
池田拓、鈴木紀夫、上温湯隆・・・etc.夢に生き夢に散った冒険者たちの生き様を描くノンフィクション。
近藤 泰年傷だらけの神々の山山と渓谷社
1996年
“開発という名の暴力”に蹂躙される立山・白山の実態を描く。日本全国が同じ危機に瀕している。
今野 保 羆吼ゆる山 中公文庫
1990年
20世紀初頭から戦後にかけてのヒグマと人間の関わりを自分史のような形態で描く力作。

 
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 さ  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
斉藤 一男 山を読む アテネ書房
1993年
山に関連した様々な名著を紹介する1冊。ですが、紹介されている本が古すぎるのが難点。
佐瀬 稔狼は帰らず アルピニスト森田勝の生と死中公文庫
1980年
孤高のアルピニスト、一匹狼・森田勝の激しくも切なく哀しい生涯を描いた佐瀬氏渾身の力作。
佐瀬 稔 喪われた岩壁 第二次RCCの青春群像 中公文庫
1982年
奥山章、長越成雄、円山雅也・・・。登山界をリードし、一時代を画した第2次RCCの面々を描く秀作。
佐瀬 稔ヒマラヤを駆け抜けた男 山田昇の青春譜中公文庫
1990年
人間としても、登山家としても、誰からも好かれ、愛された男・山田登。こんな男がいていいのか!
佐瀬 稔 長谷川恒男 虚空の登攀者 中公文庫
1994年
アルプス三大北壁冬期単独登攀で有名な長谷川恒男。かれは果して幸せだったのか。その生き様を描く。
佐瀬 稔残された山靴山と渓谷社
1999年
小西政継、難波康子、植村直己・・・。8人の登山家、冒険家たちの夢と挫折。佐瀬氏の遺稿集でもある
沢木 耕太郎 新潮文庫
2005年
A
日本を代表するアルパインクライマー・山野井泰史と長尾妙子夫妻のギャチュン・カン行。壮絶です。

 
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 た  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
高野 亮 クライマー 随想舎
1999年
戦後の日本登山界をリードし、数々の登攀史を塗り替えてきた第2次RCCのクライマー・吉尾弘の伝記
武田 文男 山で死なないために 朝日文庫
1987年
「山で死なないために」、そして「山が死なないために」どうすればいいのかを考える警鐘の書。
武田 文男 続・山で死なないために 朝日文庫
1996年
前作同様の内容。個々のエッセイは面白いが、全体としての統一感という点でやや難がある。
武田 文男 冒険物語百年 朝日文庫
1999年
50人以上の登山家・冒険家を取り上げた伝記集。入門編、豆知識には向いているのではないか。
田中 康弘山怪山と渓谷社
2015年
猟師を始めとする山に暮らす人々が語る、山で起こった不思議な出来事の数々を集めた一冊。
田中館 哲彦 未踏への挑戦 汐文社
1983年
エベレスト三冠王・加藤保男の生涯。登山家として、また1人の男としての生き様を感じて欲しい。
谷 有二山名の不思議平凡社
2003年
山の名前がどういう風にして付けられたのか、その由来を解き明かしていく。純粋に興味深く、面白い。
田畑 真一 W・ウェストンの信濃路探訪 センチュリー
1993年
日本アルプスの父、W・ウェストンを偲び、日本における足跡と英国におけるゆかりの地を訪ねる旅。
寺林 峻富士の強力東京新聞出版局
1998年
C
富士山とともに歩き続けて50年。富士の強力・小俣彦太郎の半生は、そのまま日本の歴史でもある。
富山県警察山岳警備隊 編 ピッケルを持ったお巡りさん 山と渓谷社
1985年
山岳警備隊シリーズ第1弾。なんといっても、遺族の言葉が胸に響く。やはり遭難してはいけません。

 
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 な  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
内藤 成雄新田次郎の跫音叢文社
2003年
C
新田次郎の作品を今に伝える、新田次郎を知る格好の一冊。著者は「富士こぶしの会」の会長です。
長尾 三郎 エベレストに死す 講談社文庫
1984年
天才クライマー加藤保男の伝記。陰での努力・苦労など、加藤保男の魅力が余すところなく描かれている
長尾 三郎マッキンリーに死す講談社文庫
1986年
世界五大陸最高峰登頂や北極圏犬ゾリ単独走行などを成し遂げた冒険家にして登山家・植村直己の伝記。
長尾 三郎 精鋭たちの挽歌 山と渓谷社
1989年
運命の1983年10月、くしくもエベレスト直下に集結した日本登山界の精鋭たちの姿を追う。
長尾 三郎激しすぎる夢山と渓谷社
2001年
「鉄の男」小西政継。登山家だけでなく人間・小西政継のの生涯を描く。小西氏の著書を併せて読みたい
長尾 三郎 無酸素登頂8000m峰14座への挑戦 講談社
2003年
山野井泰史や平山ユージと並ぶ現在の日本を代表する登山家・小西浩文。その早過ぎるドキュメント。
中川博樹・泉久恵文豪が愛した百名山東京新聞出版局
2008年
深田久弥の百名山が登場する、古今の名作を紹介。必ずしも“登山”というわけではありません。
長野県警察山岳遭難救助隊 編 ザイルをかついだお巡りさん 山と渓谷社
1995年
山岳警備隊シリーズの第3弾。山・自然の恐ろしさ、遭難救助の厳しさが、ひしひしと伝わってきます。
新田次郎記念会編新田次郎文学事典新人物往来社
2005年
作品一覧から年譜、ゆかりの地紹介まで、新田次郎を網羅した文字通り文学事典。ファン必携です。
根深 誠 シェルパ ヒマラヤの栄光と死 山と渓谷社
1998年
ヒマラヤ8000m峰登山史を支えたシェルパの生の声を集めた資料的にも貴重な1冊。根深誠ならではの本
根深 誠ヒマラヤのドン・キホーテ中央公論新社
2010年
副題は「ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦」。ホテル・エヴェレスト・ビューの宮原氏の一代記
野口 冬人 冬人庵書房 山と渓谷社
2013年
山岳書を1万3,000冊も集め、ついには山岳図書館まで作ってしまった奇特な趣味人の半生記。

 
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 は  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
羽根田 治空飛ぶ山岳救助隊山と渓谷社
1998年
遭難者のために、ヘリによる遭難救助の方法を手探りで作り上げ、多くの命を助けた篠原秋彦の物語。
羽根田 治 生還 山岳遭難からの救出 ヤマケイ文庫
2000年
山で遭難し、生死の境から生還した登山者の実例から学ぶ。初心者はもちろん、ベテランにも役立つ1冊
羽根田 治ユージ★ザ・クライマー山と渓谷社
2004年
日本最強クライマー。フリークライミング世界チャンピオン・平山ユージの半生記。天才は進化し続ける
羽根田 治ほか トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか ヤマケイ文庫
2010年
B
8名の登山者が亡くなったトムラウシ山の事故。原因を多方面から分析し警鐘を鳴らす、登山者必読の書
福島 功夫山の名著30選東京新聞出版局
1998年
国内外の「山の名著おすすめ30冊」、「読んでおきたい山の本50冊」を紹介する山書本です。
福島 功夫 新・山の本 おすすめ50選 東京新聞出版局
2004年
1994〜2004年出版の山の本に絞って紹介するオススメ本。最近の名著が揃っており、新しさが嬉しい
福田 宏年山の文学紀行沖積舎
1960年
山岳小説好きにはたまらない1冊、と言いたいところであるが、出版が1960年とあまりに古い。残念!
藤木 高嶺 ああ、南壁 中公文庫
1974年
1973年、エベレスト南壁初登頂に挑んだ第2次RCC隊の苦闘・苦悩を、同行新聞記者が克明に描く。
本多 勝一冒険と日本人朝日文庫
1958年
「真の冒険とは何か?」を問う1冊。それは、日本社会に向けられた辛辣な批判でもあるのかもしれない
本多 勝一 憧憬のヒマラヤ 朝日文庫
1986年
( 未 読 )
本多 勝一新版 山を考える朝日文庫
1993年
パイオニアワークとは・・・?本多氏らしい鋭い切り込みが冴えるが、ややニヒリスティックかも?
本多 勝一 リーダーは何をしていたか 朝日文庫
1997年
山での遭難事件について、リーダーや引率者の責任に焦点を当てて、その実態を暴くドキュメント。
本田 靖春K2に憑かれた男たち文春文庫
1979年
日本山岳協会K2登山隊。K2登頂のために全てを捨て、全てを賭けた男たちの登頂までの壮絶な記録。
本田 靖春 評伝 今西錦司 講談社文庫
1992年
登山家にして、探検家、生物学者、自然学者、そして稀代リーダー・今西錦司。その生涯を解き明かす。

 
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 ま  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
松本 理恵 山小屋ごはん 山と渓谷社
2008年
ふんだんに盛り込まれたカラー写真が、食欲をそそる。山小屋に行きたくなること間違いなし。
丸山 直樹 死者は還らず 山と渓谷社
1998年
山岳遭難の実態に迫るドキュメント。良くも悪くも「丸山直樹」という人物が色濃く出ている著書。
丸山 直樹ソロ 〜単独登攀者 山野井泰史山と渓谷社
1998年
日本を代表するソロ・クライマー山野井泰史を、「丸山直樹」という眼鏡を通して描いたドキュメント。
三俣山荘撤去命令を撤回させる会 山小屋はいらないのか リベルタ出版
1995年
林野庁vs伊藤正一、とも言えるバトル。林野行政に対する挑戦状である。負けるな、山小屋!

 
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 や  行

著 者
著   作
出 版 社
評価
柳原 修一 北アルプス山小屋物語 東京新聞出版局
1990年
北アルプスにある山小屋の歴史を紐解いてゆく。山小屋がより身近に感じられる1冊です。
山際 淳司みんな山が大好きだった中公文庫
1983年
内外の著名な登山家の生き様、あるいは死に様を描く。1人当りの分量が少ないものの、幅広くカバー。
山と渓谷社 編 植村直己 冒険の軌跡 山と渓谷社
1979年
冒険家・植村直己氏の一生を辿る伝記。執筆は植村氏と明治大学山岳部で同期だった中出水氏。
山本 茂実喜作新道 −ある北アルプス哀史−朝日新聞社
1971年
大正時代に生きた希代の名猟師にしてガイドの牧の喜作。喜作の死因を探るサスペンスタッチは見事。
横山 厚夫 山書の森へ 山の本−発見と探検 山と渓谷社
1997年
山で読む本、極地探検など、さまざまな角度から山書について切り込む。やや懐古主義的過ぎか?

 
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 ら ・ わ 行

著 者
著   作
出 版 社
評価
渡部 由輝 永遠の未踏峰 山と渓谷社
2005年
「なぜ山に登るのか」を数学者として導き出そうとする野心的な試み。面白くもありつまらなくもある。