「ヴァーチャル クライマー」はあくまで山岳フィクションを中心としたサイトですが、山岳ノンフィクションも読まないわけではないので、一応コーナーを設けてみました。この分野には多数の著作があり、私GAMOが読んだ作品も限られていますが、それでもそこそこの冊数になります。そこでこのページでは、山岳ノンフィクションのうち、登山家・冒険家の伝記、登山や自然破壊等に関するルポルタージュ、山岳救助の記録、登山家の家族や遺族の手記など、第三者的な立場から、山や自然、登山家などについて記した書籍について紹介します。 |
↓下記作家にジャンプします |
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あ・い |
有坂 蓉子 (1) |
池田 常道 (1) | 伊沢 正名 (1) |
石川 徹也 (1)
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石原 きくよ (1) |
泉 康子 (1) | 伊藤 薫 (1) | 井ノ部 康之 (1) |
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う〜お | 上村 信太郎 (1) | 瓜生 卓造 (1) | 大石 明弘 (1) | 大蔵 喜福 (1) | |
か |
柏 澄子 (1) |
加藤 ハナ (1) | 加藤 久晴 (1) |
川嶋 康男 (1) |
河村 正之 (1) |
き | 菊地 敏之 (1) | 菊地 俊朗 (3) | |||
く | 工藤 隆雄 (1) | 国松 俊英 (1) | 久保 博司 (1) | 久保田 淳 (1) | |
こ |
小泉 武栄 (2)
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小泉 弘 (1) |
小林 誠子 (1)
|
金 邦夫 (1) | 近藤 泰年 (1) |
今野 保 (1) | |||||
さ 行 |
斉藤 一男 (1) |
佐瀬 稔 (5) | 沢木 耕太郎 (1) |
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た 行
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鷹沢 のり子 (2) | 高野 亮 (1) | 武田 文男 (3) | 竹谷 靱負 (2) | 田澤 拓也 (1) |
田中 康弘 (1) | 田中館 哲彦 (1) | 谷 有二 (1) | 田畑 真一 (1) | 寺林 峻 (1) | |
な 行
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内藤 成雄 (1) |
長尾 三郎 (5) |
中川 博樹 (1)
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中村 浩志 (1) | |
新田次郎記念会 (1) | 布川 欣一(2) | 根深 誠 (2) | 野口 冬人 (1) | ||
は 行 |
萩原 浩司 (1) |
羽根田 治 (4) | 原山智・山本明(1) |
樋口 明雄(1) |
福崎 剛 (1) |
福島 功夫 (2) |
福田 宏年 (1) | 藤木 高嶺 (1) |
本多 勝一 (4) |
本田 靖春 (2) |
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ま 行
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松本 理恵 (1) | 丸山 直樹 (2) | 三俣山荘撤去命令を撤回させる会(1) | 宮本 常一 (1) | |
や 行 |
安川 茂雄 (1)
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柳原 修一 (1) | 山際 淳司 (1) |
山崎充哲 (1) |
山と渓谷社 (1) |
山本 茂実 (1) | 横山 厚夫 (1) | ||||
ら・わ行 |
渡部 由輝 (1) |
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(注)・カッコ内は登録作品数です。 ・「評価」の意味については、「用語解説」をご確認下さい。 |
あ 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
有坂 蓉子 | ご近所富士山の「謎」 | 講談社+α新書 |
2008年
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C
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東京・神奈川を中心に、富士塚36基について、フォルムや色など美術家の視点で語る。面白いです。 | ||||
池田 常道 | 現代ヒマラヤ登攀史 | ヤマケイ新書 |
2015年
|
C
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ヒマラヤ8000m峰14座の登攀史を1座ずつ紐解く、元「岩と雪」編集長・池田常道氏による力作。 | ||||
伊沢 正名 | くう・ねる・のぐそ | ヤマケイ文庫 |
2008年
|
B
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野糞をすること1万数千回。ウンコを見つめ続けた男が綴る天下の奇書。とにかくスゴイです。 | ||||
石川 徹也 | 日本の山を殺すな!(破壊されゆく山岳環境) | 宝島社新書 | 1999年 |
B |
登山者に痛めつけられ、破壊される山々の実態を、取材に加え、自ら足で歩いた体験を踏まえて描く。 | ||||
石原 きくよ | 山を思えば人恋し | 郷土出版社 | 1993年 |
D |
北ア開拓初期に大町の対山館で登山者を支援。登山案内者組合組織化にも尽力した百瀬慎太郎の生涯。 | ||||
泉 康子 | いまだ下山せず! | 宝島社 | 1994年 |
B |
遭難したメンバーの属する山岳会一員として救助に携わった筆者が、内側から描く山岳遭難ドキュメント | ||||
伊藤 薫 | 八甲田山 消された真実 | 山と渓谷社 |
2018年
|
C
|
残された報告書や当時の新聞記事、生存者の証言から真実を解明していく。著者は元自衛隊員。 | ||||
井ノ部 康之 | 雪炎 富士山最後の強力 | 山と渓谷社 | 1996年 |
C |
富士山最後の強力で21年間登り続けた男。強力としてではなく、1人の男としての生き様に焦点を当てる | ||||
上村 信太郎 | 富士山の謎 | ワニ文庫 | 1994年 | C |
日本の象徴・富士山。知っていそうで意外と知らない富士山のマメ知識、雑学がいっぱい詰まった1冊。 | ||||
瓜生 卓造 | 谷川岳 | 中公新書 | 1969年 |
C |
数多くの若者の貴重な命を飲み込んだ魔の山・谷川岳。その初登攀記録や遭難のドラマを再現する。 | ||||
大石 明弘 | 太陽のかけら | 山と溪谷社 |
2019年
|
A
|
2015年12月に亡くなった世界的に有名な女性クライマー・谷口けいの評伝を、クライマー仲間が綴る | ||||
大蔵 喜福 | 彼ら挑戦者 | 東京新聞出版局 | 1997年 |
B |
山野井泰史、平山ユージら(当時の)新進クライマー列伝。飽食の時代に、彼らはなぜ山に向うのか。 |
か 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
柏 澄子 | 彼女たちの山 | 山と渓谷社 |
2023年
|
C
|
山野井妙子、野口啓代ら5人のクライマーと、山ガール、山小屋などのキーワードで、平成の登山を語る。 | ||||
加藤 ハナ | エベレストに消えた息子よ | 山と渓谷社 | 1984年 |
C |
天才クライマー・加藤保男の母・ハナが語る息子への想い。天才の知られざる一面を垣間見れます。 | ||||
加藤 久晴 | 傷だらけの百名山 | リベルタ出版 | 1994年 |
C |
八ヶ岳、白馬岳・・・。百名山ブームの陰で、林野庁や心ない登山者により、山が痛め付けられている。 | ||||
川嶋 康男 | いのちの代償 | ポプラ文庫 |
2006年
|
C
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1962年、北大パーティ11名が遭難。ただ1人生き残ったリーダーが45年の沈黙を破り真実を語る。 | ||||
河村 正之 | 山書散策 | 東京新聞出版局 | 2001年 |
B |
独自の視点で山書、あるいは山書収集について語る。いわゆる山書本とは一風変わった1冊。 | ||||
菊地 敏之 | 我々はいかに「石」にかじりついてきたか | 東京新聞出版局 | 2004年 |
B |
菊地氏独自の視点を交えた「日本フリークライミング小史」。独特の語り口で、読み物としても面白い。 | ||||
菊地 俊朗 | 北アルプス この百年 | 文春新書 |
2003年
|
C
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山小屋、山案内人、遭難など北アの歴史を、地元民の視点から捉えた地元愛に溢れた登山史本。 | ||||
菊地 俊朗 | 白馬岳の百年 | 山と渓谷社 | 2005年 |
C |
日本初の営業小屋である白馬岳の山小屋の歴史と、白馬岳周辺をめぐる歴史をまとめた情報満載の本。。 | ||||
菊地 俊朗 | 槍ヶ岳とともに | 信濃毎日新聞社 | 2012年 |
C |
槍ヶ岳山荘グループ95周年を記念してまとめられた、穂苅家三代の物語。貴重な資料が詰まってます。 | ||||
工藤 隆雄 | 山小屋の主人の炉端話 | 東京新聞出版局 |
2001年
|
B
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著者があちこちの山小屋から聞き集めたいろいろなエピソード集。タイトルもいい感じです。 | ||||
工藤 隆雄 | 新編 山のミステリー | 山と渓谷社 |
2016年
|
C
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「山の幽霊話」「人智を超えるもの」「自然の不思議」「ひとの不思議」で構成されるミステリー集。 | ||||
国松 俊英 | 星野道夫物語 | ポプラ社 | 2003年 |
C |
アラスカに生き、アラスカで死んだ写真家・星野道夫氏について、若き日々を中心に描いた伝記物語。 | ||||
久保 博司 | 双星の輝き | 山と渓谷社 | 1988年 |
B |
初代今田重太郎と二代目英雄。小屋を開拓し発展させた個性。物語としても面白いノンフィクション。 | ||||
久保田 淳 | 富士山の文学 | 角川ソフィア文庫 |
2004年
|
C
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万葉集・古今和歌集から戦前の文学まで、富士山が登場する文学を網羅し解説。凄いです・・・。 | ||||
小泉 武栄 | 日本の山はなぜ美しい | 古今書院 |
1993年
|
B
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「山の景色」を研究対象にし、日本の山の特殊性や多様性について、学術的にかつ分かり易く解説する | ||||
小泉 武栄 | 登山の誕生 | 中公新書 |
2001年
|
A
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古代ギリシャや万葉集の時代からの登山の歴史を探る異色の登山史本。著者の豊富な知識も素晴らしい | ||||
小泉 弘 | 装丁山昧 | 山と渓谷社 | 2012年 |
C |
ブックデザイナーの小泉氏が、自らが手掛けた山岳書への想いや、思い出・エピソードなどについて語る | ||||
小林 誠子 | ラストシーン | バジリコ(株) | 2007年 |
C |
池田拓、鈴木紀夫、上温湯隆・・・etc.夢に生き夢に散った冒険者たちの生き様を描くノンフィクション。 | ||||
金 邦夫 | すぐそこにある遭難事故 | 東京新聞 |
2015年
|
C
|
青梅警察署山岳救助隊副隊長などとして長年救助活動に携わった著者が語る遭難の実態と警鐘。 | ||||
近藤 泰年 | 傷だらけの神々の山 | 山と渓谷社 | 1996年 |
C |
“開発という名の暴力”に蹂躙される立山・白山の実態を描く。日本全国が同じ危機に瀕している。 | ||||
今野 保 | 羆吼ゆる山 | 中公文庫 | 1990年 |
B |
20世紀初頭から戦後にかけてのヒグマと人間の関わりを自分史のような形態で描く力作。 |
さ 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
斉藤 一男 | 山を読む | アテネ書房 | 1993年 |
D |
山に関連した様々な名著を紹介する1冊。ですが、紹介されている本が古すぎるのが難点。 | ||||
佐瀬 稔 | 狼は帰らず アルピニスト森田勝の生と死 | 中公文庫 | 1980年 | A |
孤高のアルピニスト、一匹狼・森田勝の激しくも切なく哀しい生涯を描いた佐瀬氏渾身の力作。 | ||||
佐瀬 稔 | 喪われた岩壁 第二次RCCの青春群像 | 中公文庫 | 1982年 |
A |
奥山章、長越成雄、円山雅也・・・。登山界をリードし、一時代を画した第2次RCCの面々を描く秀作。 | ||||
佐瀬 稔 | ヒマラヤを駆け抜けた男 山田昇の青春譜 | 中公文庫 | 1990年 | A |
人間としても、登山家としても、誰からも好かれ、愛された男・山田登。こんな男がいていいのか! | ||||
佐瀬 稔 | 長谷川恒男 虚空の登攀者 | 中公文庫 | 1994年 |
B |
アルプス三大北壁冬期単独登攀で有名な長谷川恒男。かれは果して幸せだったのか。その生き様を描く。 | ||||
佐瀬 稔 | 残された山靴 | 山と渓谷社 | 1999年 | B |
小西政継、難波康子、植村直己・・・。8人の登山家、冒険家たちの夢と挫折。佐瀬氏の遺稿集でもある | ||||
沢木 耕太郎 | 凍 | 新潮文庫 | 2005年 |
A |
日本を代表するアルパインクライマー・山野井泰史と長尾妙子夫妻のギャチュン・カン行。壮絶です。 |
た 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
鷹沢 のり子 | 女たちの山小屋物語 | 山と渓谷社 |
1998年
|
C
|
さまざまな形で山小屋の経営・運営に携わることになった10人の女性。山小屋に行きたくなる本。 | ||||
鷹沢 のり子 | 芦峅寺ものがたり | 山と渓谷社 |
2001年
|
C
|
佐伯宗作、佐伯文蔵、佐伯富男など、芦峅寺のガイドたちを軸に、芦峅寺の登山史を綴る。 | ||||
高野 亮 | クライマー | 随想舎 | 1999年 |
C |
戦後の日本登山界をリードし、数々の登攀史を塗り替えてきた第2次RCCのクライマー・吉尾弘の伝記 | ||||
武田 文男 | 山で死なないために | 朝日文庫 | 1987年 |
C |
「山で死なないために」、そして「山が死なないために」どうすればいいのかを考える警鐘の書。 | ||||
武田 文男 | 続・山で死なないために | 朝日文庫 | 1996年 |
C |
前作同様の内容。個々のエッセイは面白いが、全体としての統一感という点でやや難がある。 | ||||
武田 文男 | 冒険物語百年 | 朝日文庫 |
1999年
|
C
|
50人以上の登山家・冒険家を取り上げた伝記集。入門編、豆知識には向いているのではないか。 | ||||
竹谷 靱負 | 日本人は、なぜ富士山が好きか | 祥伝社 |
2012年
|
C
|
文学や絵画で描かれてきた富士山像を通じて、日本人がなぜ富士山を好きなのかを明らかにしていく | ||||
竹谷 靱負 | 富士山文化 | 祥伝社 |
2013年
|
C
|
参拝(富士塚、浅間神社)、遥拝、登拝、お胎内、八海巡りなど、富士山に係る歴史について解説。 | ||||
田澤 拓也 | 空と山のあいだ | 角川文庫 |
1999年
|
C
|
昭和39年1月に起きた青森県岩木山での高校生5人の遭難事件を描く。開高健賞受賞作品。。 | ||||
田中 康弘 | 山怪 | 山と渓谷社 | 2015年 | C |
猟師を始めとする山に暮らす人々が語る、山で起こった不思議な出来事の数々を集めた一冊。 | ||||
田中館 哲彦 | 未踏への挑戦 | 汐文社 | 1983年 |
A |
エベレスト三冠王・加藤保男の生涯。登山家として、また1人の男としての生き様を感じて欲しい。 | ||||
谷 有二 | 山名の不思議 | 平凡社 | 2003年 | B |
山の名前がどういう風にして付けられたのか、その由来を解き明かしていく。純粋に興味深く、面白い。 | ||||
田畑 真一 | W・ウェストンの信濃路探訪 | センチュリー | 1993年 |
D |
日本アルプスの父、W・ウェストンを偲び、日本における足跡と英国におけるゆかりの地を訪ねる旅。 | ||||
寺林 峻 | 富士の強力 | 東京新聞出版局 | 1998年 | C |
富士山とともに歩き続けて50年。富士の強力・小俣彦太郎の半生は、そのまま日本の歴史でもある。 |
な 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
内藤 成雄 | 新田次郎の跫音 | 叢文社 | 2003年 | C |
新田次郎の作品を今に伝える、新田次郎を知る格好の一冊。著者は「富士こぶしの会」の会長です。 | ||||
長尾 三郎 | エベレストに死す | 講談社文庫 | 1984年 |
B |
天才クライマー加藤保男の伝記。陰での努力・苦労など、加藤保男の魅力が余すところなく描かれている | ||||
長尾 三郎 | マッキンリーに死す | 講談社文庫 | 1986年 | B |
世界五大陸最高峰登頂や北極圏犬ゾリ単独走行などを成し遂げた冒険家にして登山家・植村直己の伝記。 |
||||
長尾 三郎 | 精鋭たちの挽歌 | 山と渓谷社 | 1989年 |
B |
運命の1983年10月、くしくもエベレスト直下に集結した日本登山界の精鋭たちの姿を追う。 |
||||
長尾 三郎 | 激しすぎる夢 | 山と渓谷社 | 2001年 | B |
「鉄の男」小西政継。登山家だけでなく人間・小西政継のの生涯を描く。小西氏の著書を併せて読みたい |
||||
長尾 三郎 | 無酸素登頂8000m峰14座への挑戦 | 講談社 | 2003年 |
C |
山野井泰史や平山ユージと並ぶ現在の日本を代表する登山家・小西浩文。その早過ぎるドキュメント。 | ||||
中川博樹・泉久恵 | 文豪が愛した百名山 | 東京新聞出版局 | 2008年 | C |
深田久弥の百名山が登場する、古今の名作を紹介。必ずしも“登山”というわけではありません。 | ||||
中村浩志・小林篤 | ライチョウを絶滅から守る! | しなの書房 |
2018年
|
B
|
絶滅の危機に瀕しているライチョウ。その保護活動の第一人者が、その生態と活動実態を伝える1冊。 | ||||
新田次郎記念会編 | 新田次郎文学事典 | 新人物往来社 | 2005年 |
C |
作品一覧から年譜、ゆかりの地紹介まで、新田次郎を網羅した文字通り文学事典。ファン必携です。 | ||||
布川 欣一 | 明解 日本登山史 | ヤマケイ新書 |
2012年
|
B
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エピソードベースで面白く読める登山史と詳細な年表をセット。是非とも手元に1冊置いておきたい。 | ||||
布川 欣一 | 山岳名著読書ノート | ヤマケイ新書 |
2016年
|
B
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山岳名著60冊を通じて、登山史を知ることができる、布川氏らしい1冊。登山家列伝としてもおもしろい | ||||
根深 誠 | シェルパ ヒマラヤの栄光と死 | 山と渓谷社 | 1998年 |
C |
ヒマラヤ8000m峰登山史を支えたシェルパの生の声を集めた資料的にも貴重な1冊。根深誠ならではの本 |
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根深 誠 | ヒマラヤのドン・キホーテ | 中央公論新社 | 2010年 |
C |
野口 冬人 | 冬人庵書房 | 山と渓谷社 |
2013年
|
C
|
山岳書を1万3,000冊も集め、ついには山岳図書館まで作ってしまった奇特な趣味人の半生記。
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は 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
萩原 浩司 | 写真で読む 山の名著 | ヤマケイ文庫 |
2019年
|
B
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ヤマケイ文庫約130作品の中から、選りすぐりの17冊+33冊を紹介。山岳書入門として最適かも。 | ||||
羽根田 治 | 空飛ぶ山岳救助隊 | 山と渓谷社 | 1998年 |
B |
遭難者のために、ヘリによる遭難救助の方法を手探りで作り上げ、多くの命を助けた篠原秋彦の物語。 | ||||
羽根田 治 | 生還 山岳遭難からの救出 | ヤマケイ文庫 | 2000年 |
C |
山で遭難し、生死の境から生還した登山者の実例から学ぶ。初心者はもちろん、ベテランにも役立つ1冊 | ||||
羽根田 治 | ユージ★ザ・クライマー | 山と渓谷社 | 2004年 |
B |
日本最強クライマー。フリークライミング世界チャンピオン・平山ユージの半生記。天才は進化し続ける | ||||
羽根田 治ほか | トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか | ヤマケイ文庫 |
2010年
|
B
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8名の登山者が亡くなったトムラウシ山の事故。原因を多方面から分析し警鐘を鳴らす、登山者必読の書 | ||||
原山智・山本明 | 「槍・穂高」名峰誕生のミステリー | ヤマケイ文庫 | 2014年 |
C |
地質探偵ハラヤマとワトソン役の山本氏が、北アルプス名峰誕生の仕組・歴史を分かりやすく解説する | ||||
樋口 明雄 | 北岳山小屋物語 | 山と渓谷社 |
2020年
|
C
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山岳小説家・樋口明雄が、北岳にある5つの山小屋を訪れ、小屋主を語らい、その魅力を綴る。 | ||||
福崎 剛 | 山を買う | ヤマケイ新書 |
2021年
|
C
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山林購入の目的別事例集、購入から管理までの実務、山林関連の最新事情まで幅広く紹介する。 | ||||
福島 功夫 | 山の名著30選 | 東京新聞出版局 | 1998年 |
C |
国内外の「山の名著おすすめ30冊」、「読んでおきたい山の本50冊」を紹介する山書本です。 | ||||
福島 功夫 | 新・山の本 おすすめ50選 | 東京新聞出版局 | 2004年 |
C |
1994〜2004年出版の山の本に絞って紹介するオススメ本。最近の名著が揃っており、新しさが嬉しい | ||||
福田 宏年 | 山の文学紀行 | 沖積舎 | 1960年 |
D |
山岳小説好きにはたまらない1冊、と言いたいところであるが、出版が1960年とあまりに古い。残念! | ||||
藤木 高嶺 | ああ、南壁 | 中公文庫 | 1974年 |
C |
1973年、エベレスト南壁初登頂に挑んだ第2次RCC隊の苦闘・苦悩を、同行新聞記者が克明に描く。 | ||||
本多 勝一 | 冒険と日本人 | 朝日文庫 | 1958年 |
C |
「真の冒険とは何か?」を問う1冊。それは、日本社会に向けられた辛辣な批判でもあるのかもしれない | ||||
本多 勝一 | 憧憬のヒマラヤ | 朝日文庫 | 1986年 |
― |
( 未 読 ) |
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本多 勝一 | 新版 山を考える | 朝日文庫 | 1993年 |
C |
パイオニアワークとは・・・?本多氏らしい鋭い切り込みが冴えるが、ややニヒリスティックかも? | ||||
本多 勝一 | リーダーは何をしていたか | 朝日文庫 | 1997年 |
B |
山での遭難事件について、リーダーや引率者の責任に焦点を当てて、その実態を暴くドキュメント。 | ||||
本田 靖春 | K2に憑かれた男たち | 文春文庫 | 1979年 |
C |
日本山岳協会K2登山隊。K2登頂のために全てを捨て、全てを賭けた男たちの登頂までの壮絶な記録。 | ||||
本田 靖春 | 評伝 今西錦司 | 講談社文庫 | 1992年 |
C |
登山家にして、探検家、生物学者、自然学者、そして稀代リーダー・今西錦司。その生涯を解き明かす。 |
ま 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
松本 理恵 | 山小屋ごはん | 山と渓谷社 |
2008年
|
C
|
ふんだんに盛り込まれたカラー写真が、食欲をそそる。山小屋に行きたくなること間違いなし。 | ||||
丸山 直樹 | 死者は還らず | 山と渓谷社 | 1998年 |
B |
山岳遭難の実態に迫るドキュメント。良くも悪くも「丸山直樹」という人物が色濃く出ている著書。 | ||||
丸山 直樹 | ソロ 〜単独登攀者 山野井泰史 | 山と渓谷社 | 1998年 | A |
日本を代表するソロ・クライマー山野井泰史を、「丸山直樹」という眼鏡を通して描いたドキュメント。 | ||||
三俣山荘撤去命令を撤回させる会 | 山小屋はいらないのか | リベルタ出版 | 1995年 |
C |
林野庁vs伊藤正一、とも言えるバトル。林野行政に対する挑戦状である。負けるな、山小屋! | ||||
宮本 常一 | 山に生きる人々 | 河出文庫 |
1964年
|
C
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マタギや木地屋、炭焼きなど山に生きてきた人々のルーツを探る、民俗学者・宮本常一の代表作 |
や 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
安川 茂雄 | 穂高に死す | ヤマケイ文庫 |
1965年
|
B
|
近代登山黎明期から戦後間もなくの時期までの間に、穂高で亡くなった登山家11人を取り上げる。 | ||||
柳原 修一 | 北アルプス山小屋物語 | 東京新聞出版局 | 1990年 |
C |
北アルプスにある山小屋の歴史を紐解いてゆく。山小屋がより身近に感じられる1冊です。 | ||||
山際 淳司 | みんな山が大好きだった | 中公文庫 | 1983年 | B |
内外の著名な登山家の生き様、あるいは死に様を描く。1人当りの分量が少ないものの、幅広くカバー。 | ||||
山崎 充哲 | タマゾン川 多摩川でいのちを考える | 旬報社 |
2012年
|
A
|
多摩川に増えている外来魚の数々。知らなかった今の多摩川の本当の姿を知ることができます。 | ||||
山と渓谷社 編 | 植村直己 冒険の軌跡 | 山と渓谷社 | 1979年 |
C |
冒険家・植村直己氏の一生を辿る伝記。執筆は植村氏と明治大学山岳部で同期だった中出水氏。 | ||||
山本 茂実 | 喜作新道 −ある北アルプス哀史− | 朝日新聞社 | 1971年 |
C |
大正時代に生きた希代の名猟師にしてガイドの牧の喜作。喜作の死因を探るサスペンスタッチは見事。 | ||||
横山 厚夫 | 山書の森へ 山の本−発見と探検 | 山と渓谷社 | 1997年 |
C |
山で読む本、極地探検など、さまざまな角度から山書について切り込む。やや懐古主義的過ぎか? |
ら ・ わ 行 |
著 者 | 著 作 | 出 版 社 | 年 | 評価 |
渡部 由輝 | 永遠の未踏峰 | 山と渓谷社 | 2005年 |
C |
「なぜ山に登るのか」を数学者として導き出そうとする野心的な試み。面白くもありつまらなくもある。 |