#188 2001年個人的電脳重大ニュース

2001/12/31

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 というわけで、2001年ももう間もなく暮れようとしている。国内外では今年もあれこれいろいろな事件やニュースがあったわけだが、個人的には今年もお蔭様で平穏無事に一年を過ごすことができた。今回はそんな一年を振り返って、個人的な電脳関係の出来事を振返ってみる。と言っても大した出来事があったわけではないので、いきなり第1位から始めることにする。

第1位 フレッツADSL導入

 今年4月に都内に引っ越したことで、当時早々にサービスを展開していたフレッツADSLに早速加入。3月末から申込んで、4月末にはとりあえず開通。当初は思った通りの速度が出ずあれこれ苦労したが、最終的にはほぼスペック通りの速度が出るようになり、約1年半ぶり自宅に高速回線が戻ってきた。

 その後ADSLは、各社がホールセールを展開するようになり、7月にYahooBBが8MbpsのADSLサービス開始を発表してからは、既存のサービスもどんどん値下げをするようになり、普及率も急上昇。まさにADSL元年となった。一方で、そのYahooBBは現在でもまともなサポート体制が敷かれておらず開通遅延等のトラブルが各所で起きていると聞く。パソコンの世界は本当にデタラメがまかり通る世界だなあと思ってしまう。

 来年早々には私の住まいでもフレッツの8Mbpsのサービスを開始するそうで、そちらに移行するか、現状維持とするか、はたまたもっと安いホールセールのADSLの方に乗り換えるか、今もあれこれ悩んでいる

 ちなみに、インパク開始当時の担当大臣である堺屋太一は「ADSLの普及はインパクのおかげだ」なんて言ってるようである。勝手に言ってなさい、という感じである。

第2位 デスクトップパソコンを更新

 3年前に友人から安く譲り受けたPC-9821Xaから、AT互換機のデスクトップに今年5月に更新した。直接のきっかけは、ADSLのパフォーマンスが充分に得られなかったことであるが、さすがに9821では拡張性や性能に限界を感じながら使っていたのも事実である。新しいパソコンはそれまでのものよりも断然速く容量も大きくなり満足しているのだが、プレインストールされていたWindowsMeは、それまで使っていたWindows95よりも安定していないのが困りものである。また新しいパソコンに合わせて、スキャナやMOやカードリーダなど、各種周辺機器もいろいろ購入した

 今やパソコン市場もデフレが進み、デスクトップパソコンは5万円、ノートパソコンでも10万円で買える時代となった。まさにデフレさまさまではあるが、本来製品寿命が短いパソコンは、このくらいの値段でも一般消費者にとってはまだまだ高いものだと言えるかも知れない。

第3位 ウィルス大襲来

 昨年もLoveLetterやらMatrixやら強力なウィルス(と言よりワームと言うべきなんだろうが、面倒なのでウイルスで統一する)が蔓延したが、今年もNimdaやSircumなど、Microsoft製品の脆弱性をつくウィルスが次から次へと出てきた。そして今年11月末に流行しだしたBadtrans.Bは、Web閲覧のキャッシュにあるメールアドレスもサーチして送ってくるものらしく、私のところにも大量に送られてきた。最近こそだいぶ減ったものの、それでもまだ一日に1通くらいのペースで届いている。幸い私は感染しなかったものの、身近な友人知人にも感染したという人が出てきた。

 これだけ日本でもインターネットが普及すると、もはや誰一人としてウイルスと無関係ではいられないと言える。最近のパソコンショップのソフト販売コーナーでは、ワクチンソフトが平積みされているという状況である。しかし、次々に新種のウィルスが出てくる昨今の状況では、ワクチンソフトを入れてさえおけば100%大丈夫というわけではない。(入れないよりははるかに安全にはなるが。)

 人間の病気にも万病に効果のある薬がないのと同様、コンピュータウィルスについても、過剰に脅えることなく、情報を収集し不断かつ迅速に有効な対策を取ることが最も大事なことだと思う。


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