#167 パソコンの更新(選定編)

2001/05/23

<前目次次>


 このページを始める直前に、友人から安価にて譲り受けたWindowsパソコンも、かれこれ3年近く使い続けたことになる。OSは無印Windows95で、通信やWebページ作りや画像処理に大いに活躍してくれたものの、さすがに最近では、職場のパソコンなどと比べると処理速度の遅さが気になるようになってしまった。人間とは罪なもので、一度快適な環境に慣れてしまうと、それより悪い環境にはなかなか戻れないものだ。

 このたびADSLが苦難の末ようやく開通し、自分のパソコンで常時接続通信ができるようになったが、いかんせんCPUがノーマルペンティアムであるためか、通信速度というよりは、Webの画像表示速度などの部分でパフォーマンスを落としている様子である。Web作成のためによく利用する画像処理についても、凝った処理をやろうとすると結構時間がかかる

 加えてこのパソコンは、かなりDOS/V寄りになってきているとは言えNECのPC-9821で、USBなどもなく、バスもCバスとPCIバスの混成型で、機器の拡張にはかなり苦労を強いられてきた。最近はスキャナやカードリーダなどはほとんどUSB接続のものになっており、欲しいと思っても自分のパソコンには接続できず、ずっと我慢を強いられてきていた

 一方、私が今のパソコンを使っていたこの3年間のハードウェアの進歩と価格の下落には目を見張るものがある。今やCPUは1GHzなどという馬鹿っ速いものが当たり前になりつつあるし、それよりちょっと遅いものなら数千円で売っている。メモリも128MbyteのDIMMが5000円以下になっている。HDDは数10Gbyteなどという大容量のものが2万円以下で売っていたりするし、プリンタは2万円以下、スキャナは1万円以下、マウスやネットワークカードなんてものは1000円以下で買えてしまう。

 パソコン本体にしても、デスクトップなら10万円以下で本体が買えるどころか、モニタにCD-RにDVD付きでも10万円以下で売られているものもある。10万円という金額だって大金には違いないが、それでもパソコンの値段としては随分と安くなってきたものだ。もう今さら遅いマシンで我慢する時代ではないのかも知れない。

 よし、決めた。今度こそ新しいパソコンを買うぞ。

 が、さていざ買うとなると、いくら安くなってきたとは言え、まだまだ高い買い物である。どんなパソコンを買うかについては、なるべく慎重に選びたいところである。あまたある選択肢の中から、どんなパソコンを買ったものか。

 たとえばノート型パソコン。場所をとらないし、いざとなれば持ち運べるので便利である。(いつでも持ち運べる、とまでは言わない。それなりの性能のものになれば、重量やバッテリ容量的に制限が大きくなり、とても常時持ち歩いて使えるとは言えない。)ただ一般的には画面が小さいし、機能拡張にもいろいろと制限が残る。それなりの機能を求めれば、デスクトップの倍の予算は考えなくてはならない。よって、却下。

 デスクトップなら、やはりメーカー品にするか。しかし(ノートより安いとは言え)デスクトップとしては割高だし、余計な機能やソフトが多すぎる。これらのためにすぐに調子が悪くなる機種も多々あるし、できれば遠慮したいものだ。

 ならばいっそ自作にするか。うまく部品を選べば安くつくし、必要な機能のみを選択できるのもいい。しかしある程度知識がないと無駄な買い物をしそうだし、うまく動かなかったときにサポートがないのもちょっと不安である。

 といった、とてもアバウトな選定基準の結果、機能についてある程度選択肢があり、値段も比較的割安で、余計なソフトも少なく、とりあえずサポートもある、メーカ直販のものから適当な機種を探してみようという結論に落ち着いてきたのであった(続く)。


<前目次次>