新進ファッション・デザイナーのメラニーはニューヨークでの成功目前。私生活も大富豪の恋人アンドリューと熱々。ファッションショーの終わった夜、とうとうアンドリューから求婚される。それも5番街のティファニーを借りきってのプロポーズ。お姫様のようだ。ティファニーを丸ごと買ってくれたわけではなく、プレゼントされた指輪はたった一個だけだったがそんな事はどうでもいいのよ。気持ちが嬉しいのよ。7年前に故郷のディープサウスを後にしてとうとうここまで来た。
ただし魚の骨のようにひっかかっている問題がひとつだけある。片づけなきゃいけないものは縦約180センチ、幅約50センチの大きさ。つまり故郷アラバマに残してきた夫。しばらく秘密にする筈の婚約をすっぱぬかれたメラニーは故郷に文字どおり飛んで帰る。離婚届けを手に持って。早く片づけなきゃー。
感想
ふーん。そうか、深層心理の話だったのか。うっかり忘れた訳ではなく心の底では望んでいたって訳なのか。なるほど。
あまりにもメラニーのえじきがかわいそうで「どこへなと行ってまえ!」と言いそうですが、あの場で決心できるなんてなかなかできませんよ、普通の神経をもった人間には。すごいやつ>メラニー。周りの人間の気持ちなんざ考えていた日にゃ
アタシはシアワセにはなれないのよ、
私が幸せならみんなも幸せなのよ、
私が不幸ならあなたも不幸になるから別れた方がいいのよ。・・・・・納得できるかどうかはともかくなかなかの理屈ですな。現代版スカーレット・オハラ物語と思えば痛快だ。