Khyber Pass |
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カイバル峠 |
部族地区 |
ペシャワールから西に向かうと部族地区に入ります。ここは完全な自治区域のため、パキスタンの法律は通用せず、部族の掟によって治められています。外国人が入域するには、あらかじめ部族長の許可を得た上、自治軍の兵士に警護してもらわなければなりません。 |
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カイバル鉄道
かつてペシャワールとアフガニスタンの首都カブールを結んでいたカイバル鉄道。ときどきチャーター列車が走ることがあるそうですが、基本的には運行が中止されています。
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アフガン難民キャンプ
アフガン内戦から逃れてきた人々の一時の宿だった難民キャンプ。戦争の長期化に伴い、テントだった家は泥に、次いで土壁となり、今では定住集落となっています。
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カイバルゲート
この門を越えると完全な自治区域に。パキスタンの法律が通用しない、ということは文字通りの「無法地帯」に突入するわけで、これは覚悟が要ります。うう〜、緊張する〜っ。
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パシュトゥン人
このあたりに住んでいるのはパシュトゥンと呼ばれる人々。情に厚く曲がったことが大嫌い。最初はとっつきにくいけど、一度仲良くなったらこれ以上の友人はいません。
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ギンギラバス
♪いーなっかーのバスはーオンボロぐっるっまー♪のボンネットバスが走っていました。天井の飾り付けがあまりに大きいので、最初は霊柩車かと思いました。
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満員御礼
座席が一杯になったら通路に立つ。それも一杯になったら出入り口の取っ手に掴まる。それでも一杯なら屋根に乗る。ところで、料金はどうやって徴収するんだろう。
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イギリスの道 |
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薬莢
部族地区では自分の身は自分で守るのが当たり前。そのため人々はみな当然のごとく銃を持っています。峠の途中のこのあたりにも地面のあちこちに薬莢が落ちていました。「現在のアフガニスタンは日本で言えば戦国時代に当たる」とガイドさんが言っていましたが、なるほどそうか。
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レリーフ
帝国主義の時代、イギリスはインドを掌中に収め、さらに西進を続けていました。当時のイギリス軍は部隊ごとに異なるシンボルマークを持っており、その土地を支配した記念としてレリーフを残しました。つまり、レリーフの数が多いということは、それだけ多くの部隊に入れ替わり立ち代わり支配された証明でもあるのです。
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イギリス軍の砦
カイバルゲートをくぐると、バスはいよいよ本格的な山道に入ります。うねうねと曲がりくねった坂を登っていくと、目の前に次から次へと丘が現れます。ところどころの丘にはイギリス軍が築いた砦が当時の姿のまま残っています。銃眼だけが開けられた典型的な山城。軍事以外に目的がないことが一目瞭然です。
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イギリス軍参上!
砦の下の斜面になにやら英語で大きな文字が描かれていました。変な例えですがハリウッドみたいです。これも当時のものなのかな。妙に新しくも見えるけど。
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バス停
さすがにここまで来るとバスもそんなに混んでないな。座席に座った人が窓越しに、珍しそうにこちらを見ていました。そりゃ、外国人もあまり来ないだろうしな。
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密輸入
自転車に自転車を括り付けて運んでいる人々に出会いました。アフガニスタンからカイバル峠を越えて持ち込んで売るそうです。どこからどう見ても密輸入なんですけどね。
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国境の町、ランディ・コータル |
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国境の街
ペシャワールから走ること約1時間、アフガニスタンまであと数kmの本当の「国境の街」がランディ・コータルです。ここから先は土漠ばかりで人家は一切ありません。
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住宅街
建物はすべて平屋、建材は泥。自然条件を考えると当然の帰結です。でも意外に車は数多く、高級セダンもよく見かけます。さては密輸で相当稼いでいるな。
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商店街
日本でも田舎に行くとよくあるじゃないですか。駄菓子屋のような小店が軒を連ねる通りって。この光景に限っては外国に来た気がしませんでした。
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カイバル峠 |
およそ世界史上これほど重要な峠もないでしょう。カイバルを制するものは中央アジアを、あるいはインド世界を支配するのみならず、ここを通じて交流するヨーロッパ文明と中華帝国をも間接的に支配することを意味したのです。 |
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アフガニスタン
展望台からアフガニスタンの大地を見下ろしたときはさすがに感動しました。もしこの峠が人間が通れないほど険しかったら、世界の歴史はまったく違っていたのです。ちなみに国境は峠の最高点ではなく、アフガン側にしばらく降りた中腹。頂上には検問所がぽつんと建っていました。
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マザー牧場?
何の変哲もないように見えますが、内戦中の隣国と接する国防上の最前線だけに、独特の緊張感が漂っていました。と思ったのもつかのま、峠の向こうから羊の大群が押し寄せてきました。これじゃまるでマザー牧場のショーじゃないですか。せっかく感慨に浸ろうとしていたのに。
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