岐路のパキスタン〜ハラッパ
 
Harappa
 
 
ハラッパ
 

 
ラホール←道路→ハラッパ
 


       
 
ドライブイン
トイレ休憩で立ち寄ったドライブインで焼き立てのナンをもらいました。これが素朴な味なから香ばしくてとても美味しいのです。おもわず「お代わり」をせがんでしまいました。
 
農業機械
ドライブインの駐車場に堂々と停まっていたのは、乗用車ではなくトラクター。しかもピカピカの新品。ショールームでもやっているのかと思いました。誰が乗ってきたんだろ。
 
記念写真
道の向こう側を歩いていた人たちが突然立ち止まって動かなくなりました。もしやと思い、首から下げていたカメラを指差すとコックリ頷きます。撮ってもらいたかったんだね。
 

       
 
トラック
幹線道路らしく、ドライブインには大型のトラックもよく休憩にやってきます。それにしても大きな荷台。しかも深い。積載量制限なんかないんだろうな。
 
ランチボックス
お昼はホテルで作ってもらったランチ。パンにフライドチキンとポテト。マクドナルドとケンタッキーを合わせたようなメニューでした。ボリュームあったぞ。
 
大動脈
この道はラホールからムルターンを通りカラチへと続く陸の大動脈。日本で言えば国道1号線です。道端に立つと地平線の果てまで延々と伸びているのがわかります。
 

 
ラホール←鉄道→ハラッパ
 


       
 
貨物輸送
ハラッパの街の踏切で10分以上足止めに。延々とコンテナが続く長い貨物列車です。最初は車両の数を数えていましたが、そのうちキリがないのでやめました。
 
戦車輸送
いいかげん貨物にも飽きてきた頃、なんと戦車が現れたではありませんか。みんな遺跡を見に来たことなど忘れてシャッターを切りまくっていました。
 
軍人輸送
長い長い戦車輸送の最後尾には2両だけ客車がついていました。乗っていたのはもちろん軍人。そりゃ、戦車と一緒に乗れと言われたら一般の乗客はビビるでしょうからね。
 

 
ハラッパ遺跡
 


  南のモヘンジョダロとともにインダス文明を代表する遺跡として有名ですが、19世紀の鉄道建設時代に大量の煉瓦が持ち去られ、現存する遺物はあまり多くありません。しかし、のどかな田園と美しい夕陽は、4500年前と変わらぬ表情で私たちを迎えてくれます。  

       
 
城砦
世界史の教科書でその名を知って以来、ハラッパはずっと憧れの地でした。しかし、いざ来てみると意外なほど遺物が少ない。かえって往時の姿へと想像が膨らみます。
 
ハラッパツリー
遺跡エリアのところどころに、日本では見たこともないモジャモジャの葉っぱをつけた木がありました。その名もハラッパツリー。まるで鳥の巣かラーメン小池さんだ。
 
街並
と言ってもねえ。この景色から往時の姿を想像するのはかなり厳しいものがあります。せめて復元想像図くらい掲げてくれないかな。あ、専門家も想像できないのか。
 

     
下水道
5000年前とも言われるこの下水道は水路の上に煉瓦でふたをしてあります。これにより汚水や汚臭を防ぐわけです。大規模な建築を残さなかったインダス文明ですが、ヨーロッパ近代に匹敵するこの衛生観念は、四大文明の中でもとりわけ群を抜いたものです。しかし、世界史上いかに貴重な遺跡といっても子供たちにとっては日々の遊び場にすぎません。彼らが大きくなったとき、ここが人類の文明においてどれほど重要な場所なのか学ぶことでしょう。というか、きちんと保存するためにもぜひ教えてほしいんですが。
     

       
 
商店街
商店街の跡だそうです。考古学者の先生方がこぞってそう言うのだから、きっと間違いないのでしょう。でも、これを見て商店街と思えって言われても困っちゃいますよね。
 
作業場
インダス文明の作業台はなぜか円形をしています。この謎はまだ未解明なのですが、私としては「多くの人が一度に作業できるから」という説を唱えたい。どう思います?
 
穀物倉庫
収穫した穀物を保存しておく倉庫は、古代世界の都市においては最も重要な施設でした。これにより経済の基盤が確立し、さまざまな市民活動が可能になったからです。
 

       
 
野次馬
遺跡を見ている間に子供たちが次々と近寄ってきました。自分たちと違う外見の人は珍しいよね。帰ったら「遺跡で外人に会ったよ」なんて話すんでしょうね。
 
ハラッパ小学校
見ると子供たちはみんなハラッパ小学校の名札をつけています。遺跡エリアの隣に学校があるので、ここは彼らの校庭のようなもの。せっかくなのでみんなで記念写真。
 
帰路
夕焼け小焼けで日が暮れて。私たちも子供たちと一緒に家路につきましょう。遠足の帰りみたいな気がして、訳もなく充実感がありましたね。楽しかったな。
 

 
夕陽
 


   
郷愁
遺跡を見終わる頃にはすっかり夕暮れに。ハラッパの夕陽は幼い頃の記憶を呼び覚ますような、どこか懐かしい感じがしました。でも、せっかくカメラを持っていながら一番美しい夕陽を撮ることはできませんでした。なぜかって? あまりの感動に見とれてしまっていたからです。
   

 
街角の風景から
 


 

 

農作業
ハラッパがあるパンジャブ州はパキスタンきっての穀倉地帯。複数のインダス支流によって運ばれる水と肥沃な土に恵まれた広大な平原に、一面の畑が拡がっています。サトウキビを山ほど積んだトラクターとすれ違いました。荷台からはみ出したサトウキビに道がふさがれて大変でした。
     


   

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