無限攻撃

 ZX−16・翼原種の唯一にして強力無比な能力。ZX−02・鉄髪原種のニードル連続発射能力を基礎に、改良を加えたものではないかと推測できる。鳥の羽根の形状を模したミサイルを間断なく発射することで目標を完全に破壊する。ミサイルの素材は機界31原種固有の能力である周囲の物質を際限なく吸収、融合する能力により補われるため、この能力を惑星上で使用した場合、論理的には惑星の全てをミサイルに変換することも可能である。この能力によって翼原種は機界31原種の中でも特に優れた攻撃力を発揮することができるのである。実際はどのような空間であれ、物質は常に有限であるために、文字通り「無限」の攻撃を行うことはできないし、そうしてしまっては全宇宙の知的生命体の「ゾンダー化」という機界文明の目的は果たされなくなってしまう為、事実上「無限」の攻撃は不可能である。だが、過去の戦場の多くの局面で多大な戦果を挙げて来たであろうことも容易に想像できるだろう。唯一の欠点は能力自体が単調で応用範囲に乏しいことで、空間湾曲制御などでミサイル自体を無力化されるような事態に対して、翼原種自身は全く対処することができない。この欠点が機界最強原種の一員となれなかった最大の要因ではないだろうか。
 だが戦闘能力としては掛け値なしに機界31原種トップクラスであり、木星決戦においても木星第2衛星・イオと融合した翼原種はその攻撃でJアークGGG連合艦隊を追い詰め、強襲偵察艇ムラクモを撃墜するなど、多大な戦果をあげたが、最終的には「ザ・パワー」を得たスターガオガイガーゴルディオンハンマーによってミサイルごと光の粒子へ変換され、マモル少年の手により浄解されている。