超電磁バリア

   EI−08、12や、ZX−04巨脚原種が得意とし、コントラフォールの第一層として用いられた強力な電磁波を充満させた空間のこと。超電磁とは「機械類の活動をほぼ完全停止させるほどの強力な電磁波」をさすと考えられる。
   現在機械類の殆どが電気によって稼動していたり、情報伝達を行なったりしている。これらの機械類も微弱ながら電磁波を発しているが、より強力な電磁波はこれらに作用して機械類に作動不良や情報の伝達不良を引き起こすばかりか、強力すぎる電荷によって機械類の破壊をも引き起こす事がある。GGG機動部隊もその例外ではなく、迂闊にこの空間に接近すれば、四肢、諸感覚の自由は奪われ、AIの記録が消失する危険性も在る。サイボーグ・ガイも電磁波を遮断する特殊装甲服アルティメットアーマーを着用していたにもかかわらず、EI−08の超電磁バリアによって生命維持機能の殆どを破壊され、マモル少年アジャストを受けてなお完治に14時間を要するほどのダメージを受けている。更に電磁波が密な地域では電波による通信も不可能となり、目標をその内部に置けば、その目標を周囲の電子的情報網から隔絶する事も出来るのである。勿論強力な電磁波は生物体にも有害である以上、人間自身の手による攻略は可能な限り避けたいところである。ちなみにかつてこの「超電磁」を用いて戦う五体合体のスーパーロボットアニメが放映されていたのだが、今更になってあの五人のパイロットの健康が危ぶまれる。
   閑話休題。
   EI−08はこの電磁バリアで以って周囲の電子機器を破壊しつつ、自らをGGGサテライトシステムをはじめとする電子的情報網からも隠蔽しつづけ、GGGによる所在の確認をされないままに完全体への成長を企図したもので、たとえ発見されたとしてもその強力な電磁波によって、ガオガイガーをも作動不良に陥れ得ると判断されていた。またEI−12および19はGGG機動部隊をこのバリア内部に閉じ込める事で、その機能停止を画策したし、EI−14は広範囲の電磁バリアと霧によってマモル少年とGGGを一時的にではあるが、情報的に隔離する事に成功している。
   この超電磁バリアは超竜神専用メガトンツールイレイザーヘッドで消去が可能なほか、ミラーコーティングを施すことで無力化が可能であるため、GGGに対する絶対的な効果を得る事は出来なかった。が、通常のミラーコーティングは持続時間が4分から5分と短いために、バリア内での長時間の活動を行なえるのは内臓ミラーコーティングを装備した諜報部所属のビークルロボボルフォッグ、またそのサポートを務めるガンマシンのみということになっている。