ペチュルオン

 ソール11遊星主の一人。素体状態はマントで全身を覆っているためその風貌は知られていないが、パーツキューブフュージョンすることによってメカノイドとなることが出来る。メカノイド状態は幾何学模様の刻まれた、一本足で立つ胴体の両側面にシールドを備え、それぞれの先端に巨大な磁石とスクリューを装備した浮遊する二本のアームを持つ特異な形状をしている。この他、両側面に装備されたシールドからは細長いアームが各三本展開しているが、これらの用途は不明である。本来は再生した三重連太陽系において、各惑星の気象や地磁気を調整することを目的としたプログラムであったが、複製地球の中国・三峡における戦闘ではその機能を十全に発揮し、正しく気象兵器として撃龍神に対して猛威を振るった。
 左アームの先端に装備された磁石は強力な電磁波発生・制御能力を有し、空気中における放電現象はもとより、巨脚原種と同様に分子運動への干渉による状態変化も可能であると考えられる。発生する放電攻撃はもちろん指向性を有し、目標に対して落雷による直接被害と電磁波による二次的被害をもたらす。また電磁バリアの展開も可能であり、雷龍の雷楯(レイドゥーン)と同様の攻防一体の装備といえよう。一方、右アームには強力な空力作用能力を有するスクリューが装備されており、これを高速回転させることで惑星規模の空気流動を引き起こすことが出来る。この能力をごく狭い範囲で解放すれば、それは即座に竜巻と化して殆ど無差別な破壊をもたらす。これらの双方を同時使用すれば、その破壊力は加速度的に増大する。ペチュルオンは惑星全土を気象災害で覆うことも可能な、広域破壊兵器なのである。しかも自身が起こす電磁竜巻の中で、ペチュルオン自身は装備された二枚のシールドによって一切の被害を免れることが可能である。このシールドはプラヌスが装備しているものと同様のものと思われ、実体弾、光学兵器の双方に対して、高い防御能力を有している。ただし、ペチュルオンは気象制御、地磁気調整を主目的としており、その戦闘力はあくまで付加的能力でしかない。そのため、破壊兵器として機能したときのペチュルオンは圧倒的な広域破壊能力ゆえに、あらゆるものを無差別に破壊してしまうという欠点がある。
 撃龍神の双頭龍、そして最終装置「自己自自暴弃請一蓮托生」により二度にわたり大破するも、そのたびにピサ・ソール再生波動によって復活し、撃龍神を戦闘不能に陥れたのみならず無数に増殖を開始した。しかし、ジェネシックガオガイガーゴルディオンクラッシャーによってピサ・ソールが消滅したことにより物質再生波動、および構造維持エネルギィの供給が途絶し、機体構造を維持できずに再生・増殖した全てが最終的には消滅した。最後のその瞬間まで決して言葉を発することがなかったために、その人となりを知る機会は永遠に得られなかった。
 ちなみにメカノイド状態では、ピア・デケムを除いては遊星種中最大の全高を誇る。

 分類 Brave Robot type Mechanized Weapon
   型式 メカノイド
   所属 ソール11遊星主
 管轄 パルス・アベル(推定)
 製造 不明
 構成 ペチュルオン/パーツキューブ
   全高 42m(推定)
 全幅 25m(推定/両シールド突端まで)
 重量 不明
   主動力 ラウドGストーン仕様GSライド(推定)
 動力源 ラウドGストーン
 搭載AI型式 ペチュルオン
   出力 over15000000kw(22500000馬力以上) (推定)
 最大出力 不明
 動重比率 不明
 推力 不明
 最大走行速度 不明
 最大飛行速度 不明
 巡航速度 不明
 稼動範囲 不明
 武装 なし
 防御システム Gパワーバリア
 探知装置 不明
 航法システム 不明
 データリンク 不明
 通信装置 不明
 操作方式 フュージョン・システム
 フュージョン総所要時間 不明
 特殊装備 気象制御用旋回翼/地磁気調整用電磁波発生装置
   備考 ペチュルオンがパーツキューブとフュージョンすることで完成するメカノイド。三重連太陽系の各惑星における気象制御と地磁気調整を行うべく建造された。