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Japanese allspice

蝋梅

蝋梅の出てくる俳句、小説をご紹介しています。

松

ロウバイ科の落葉低木

〔別名〕唐梅・南京梅 〔花期〕1〜2月頃

〔花言葉〕愛情

中国原産で日本へは江戸初期に渡来した。1〜2月頃香りのよい半透明の黄色い花を咲かせvる。中国では雪中の四花として、梅、椿、水仙と並び称されている。

 

<俳句>


蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ (芥川龍之介)

<小説>


夏目漱石 「懸物」(『永日小品』収録) 岩波書店など

亡くなった妻のために石碑をたててやろうと大刀老人は決心したが、金がない。そのため、先祖伝来の大切な一幅を売り払おうと決心するのだが……。

売り払った懸物が気にかかるから、もう一遍見せて貰いに行ったら、四畳半の茶座敷にひっそりと懸かっていて、その前には透き徹るような臘梅が活けてあったのだそうだ。

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青空文庫で読むことができます。

「透き通るような」という形容はこの花に実にぴったりですね。