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あくも はりきゅう治療院 香川県丸亀市の鍼灸院  鍼灸治療  美容鍼灸  小児鍼灸  ボディーケア・リフレクソロジー 

鍼灸治療の歴史は中国から始まるのは有名な話。

三国志の時代(200年頃)には既に鍼灸治療の形態は存在し、華佗(かだ)という医師が曹操の頭痛・めまいの治療に鍼灸を使っていたとされています。ちなみに初めて麻酔を使った手術をした人としても有名な方で、現在「華佗夾脊点」とツボの名前にまでなっております。(華岡青洲は華佗の麻酔調合法をまねたとも言われています)

 

実は鍼灸が始まったのは正確な時代は解っていません。

中国の春秋時代(紀元前700年頃)には灸の治療法を書いた本(足臂十一脈灸経など)が存在しており、鍼よりも灸治療の方が誕生は早かったようです。

その後、鍼(最初はメスみたいに切るもの)が使われる様になり、紀元前200年頃に現在でも活用される世界最古の医学書「黄帝内経」がまとめられるのですが、この頃には灸よりも鍼が主になります。(黄帝内経は一度バラバラになってしまい762年に王冰が書きまとめたものが現代に伝わっています)

中国の広大な土地の各地方で灸・鍼・生薬・按摩が発達し、中国古来の思想である陰陽論・五行論と融合して、現在の東洋医学に発展していきます。

 

さて、日本ではどうなのかと申しますと、遣隋使・遣唐使により鍼灸治療が伝わったと言われており、日本書紀に鍼灸に関する記述がみられます。日本最古の医学書「医心方(丹波康頼)」が書かれたのはこの時代。ただ、この当時の鍼灸治療は特攻穴治療が主であったと言われ、腰が痛い時はこのツボ、鼻水が出る時はこのツボといった状態で体質改善を目的とした治療では無かったようです。

 

その後、室町時代から江戸時代に鍼灸は大きな発展を遂げます。

様々な書物が中国から持ち込まれ、それを日本で注釈・解説したものが出版・発表され、優れた鍼灸治療を行う臨床家が多数現れたのはこの時代です。

打鍼術の御薗意斎(1557〜1616)、管鍼術の杉山和一(1610〜1696)は現代の鍼灸の教科書に未だに登場する偉人です。

中国で生まれた東洋医学が、日本の中で独自発展をとげ、現代日本鍼灸の基礎を作られたのはこの時代なのです。

 

明治時代になると、西洋医学の導入とともに鍼灸治療は衰退します。

ですが、大正時代から昭和初期には日本伝統医学の復興がさけばれ、国の研究機関でも鍼灸・漢方治療が盛んに行われるようになります。鍼と交感神経の関係を提唱した大久保適斎、内科医でありながら鍼灸の効果を研究した三浦謹之助、ヘッド帯を提唱した後藤道雄、鍼灸師として初めて医学博士をとった芹澤勝助が活躍したのはこの時代です。

同時期に、上記の現代西洋医学的な神経反射でなく、古典的な陰陽・五臓六腑の考え方を深く考え直す流派が発生します。柳谷素霊(古典的な治療方法を提唱)、澤田健・代田文誌(太極療法という身体全体の治療を提唱)、藤井秀二(小児はりを考案)、赤羽幸兵衛(留置鍼・皮内鍼を考案)、深谷伊三郎(名家灸選釈義を書き、深谷灸法を確立)など現代でも大きな影響力を与える人たちが登場するのです。

 

その後、日本は太平洋戦争に敗戦し、鍼灸業界に激震がはしります。

GHQは「鍼灸は非科学的で医学的根拠が無い」とし鍼灸を廃止しようとします。

ですが、京都帝大教授(後・三重大学医学部長)の石川日出鶴丸らによって、全国鍼灸存続運動が展開されます。

当時の化学力では鍼灸の効果を解明することなど不可能であり、国の機関で研究を続けることによって現代医学の発展にも協力できると訴え、鍼灸・按摩の存続を認めさせるのです。

 

同時期、中国では古典鍼灸を「中医学」として整理され、これが現在の国際的な東洋医学の基本となってます。

 

現在、欧米諸国は中国の「中医学」を基本とした東洋医学の研究が行われ、代替医療(健康を維持し、病院にかからないようにすること)として鍼灸は盛んに行われています。

鍼灸・漢方治療が、世界の健康をサポートしているのです。

 

世界的には鍼灸が盛んになりつつあるなか、日本ではどうなのかと申しますと、鍼灸を受けたことがある人は日本国民の7%前後と、認知度は有っても受けたことのある方は少ないのが現状です。

ですが、日本でも鍼灸の研究がすすみ、医療機関での鍼灸治療採用をしているところもあり、少しずつではありますが、医療の中に鍼灸が組み込まれつつあります。


  

 

一般の方にはとてもマニアックな話を長々と書いてきました。

ですが、効果の無い治療がこれだけの長い歴史の中で残っているでしょうか。

日本でも健康を維持し続けるため、より強い身体にするため、美しく生きるために鍼灸治療が盛んになってくれることを願い、あくも はりきゅう治療院はあります。

 

 

〜おまけ〜

1991年にアルプスで発見された約5300年前のミイラ・通称アイスマン。

腰から足にかけて刺青が施されているのですが、これが経穴(ツボ)と一致したそうです。

この方を検査してみたところ腰椎すべり症を患っており、強度の腰痛持ちだったと言われ、刺青に何かを何度か刺した切り傷が残っているそうです。

腰痛治療にツボを使っていたとするならば、東洋医学のルーツはヨーロッパにあったのかもしれませんね。

 

ちなみにこの時の日本は縄文時代です。

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