パジェロ

SUPER EXCEED

GDI V6 350０

リアビュー・カメラ（バック・モニター）取り付け

●市販のリアビュー・カメラを装着

　メーカー・オプションのリアビュー・カメラは、見た目はキレイに収まっているし、バックに入れると自動でMMCSの画面が切り替わるというのがいい反面、好きな時にバックにできないという使い勝手が制約されてしまう。パジェロの買い換えをするにあたり、モニター付き室内ミラーを導入し、リアビューカメラ画像を室内ミラーと同じ目線で見られるようにしたいと考えていたので、市販のカメラを後から付けることにした。もちろん価格も、ミラーモニター＋CCDカメラでも純正を装備する値段までいかないので、経済的にもgood！

バックモニター・カメラ
パナソニック
TW-CC180B

●カメラ選びのポイント

　多少高くついても、最新のものが小さくていい。リアビュー・カメラは、ワイドに見えて夜、明るくて後ろから光りを受けても画像が飛ばないというものがいい。ということで、当然CMOSとCCDでは、絶対CCDカメラを選択。CMOSは安目で小さいが、暗くなると全然ダメなのでススメられない。今回選んだのは、小さいし、ボディーの色とマッチするパナソニックTW-CC180Bを選択した。

・広角鏡像：リアビューは鏡像にできないと反対に見えてしまう
・ボディーにマッチするできるだけ小さなもの：目立たない方がいい
・防水カメラ：社外に設置する場合、雨風にさらされるし、洗車する
・CCDカメラ：夜あかるくないと、リアビューの効果が半減してしまう
・配線しやすい：12Ｖで動作し、ケーブルが途中せ切り離せたりする

●配置場所

　パジェロは、リアの近接視界はすこぶる悪い。おまけに背面に背負ったタイヤのために、どうしてもリアの視界が悪く、ミラーまたはカメラがないと大きな死角が生まれる。取り付け位置として考えられるのは、右のような位置だろう。

　前のパジェロでは、金属のリアバンパーにあった穴に両面テープで内側から固定していたが、こんどのパジェロのバンパーには、埋め込む以外に収まりそうなところはない。そこで、雨風の侵入を防ぎ、目立たないところということで、ナンバープレートのライト下に設置することにした。ハッチバックにしろ、ナンバープレート近くにしろ、背面タイヤが邪魔をして、タイヤ下を見ることはできず、完全に死角をなくすことはできないが、まあ満足できる位置とした。

・室内に設置
　これが一番楽だし、防水とか雨の侵入とか考えなくてもいい
　（最近はプライバシーガラスなので室内設置はちょっと暗い）

・ハッチバックの上部に付ける

・純正のようにナンバープレートの近くに付ける

・リアバンパーに埋め込む

●配線方法

　今回は、気合いを入れて配線が見えないように装備することにしたため、かなり大がかりになってしまった。まずは、三菱でコピーさせてもらった整備マニュアルを見て、取り外す順序と、ネジの位置、それにフックの位置を確認してから、作業開始。

�@リア扉の内張を外し、ナンバープレートのライトからケーブルを出す

　内張は、まずハイマウントストップランプ下の２つのネジを外してカバーを取り、さらにハイマウントストップランプ本体を留めてあるネジ２本を外して取り外す。そしてドアのインナー・ハンドルの両脇のカバーにあるネジを外してハンドルを取れば、他にネジはない。
　まず、内張の上半分をひっぺがす。ストップランプのネジ以外はフックになっている。上部は斜め下にほどほど強く引っ張るとフックが外れるだろう。次に下側を外すわけだが、こちらは道具箱のところのフックを先に外し、あとはとにかくひっぺがす。

�A扉からボディへは配線ホースを通す

　リア扉から室内へは、配線を極力目立たないようにするため、扉とボディを結ぶゴムホースの中を通すことにした。このため、こんどは両ヨコ面をはがすことになるのだった。ゴムホースを通すのは、グニャグヤして曲がっていたりするのでちょっと面倒だが、こういう場合私は、自転車のブレーキ用ワイヤーを利用して通している。まずは、ゴムホースの扉側を抜き、そこからカメラのケーブルをひっぱり出しワイヤーをゴムホースに通して、その端をケーブルと絶縁テープで固定して引っ張り出し、ホースを通してから、リア扉を元通りにもどした。本当は全部配線してからもとに戻す方が、トラブルを考えるといいのだが、ネジなどをなくさないようにということで元通りに内側をはめ込んだ。

�B内張内にカメラの配線を隠す

　次に、右側の内張を外して、ホースに通したカメラ・ケーブルを内側に持ってくる。内張の上側は、サードシート上のとってを固定したネジを外せば、あとはフックになっているだけだ。サードシートのところのガラス扉を開いて、上から斜め下方向に引っ張れば外せるだろう。
　他のドアからのケーブルを追いかけて、同じように内側へとカメラのケーブルを持ってきたが、この時もワイヤーを使ってホースが接続されていたボディの穴から斜め上を目指してケーブルを通した。絨毯素材のようなもので内張されているところを少しはがし、そこからケーブルを取り出せる。中はちょっと入り組んでいるようで、手探りで通す必用がある。
　床にケーブルをはわせ、さらに左側の内張を外して中に納めることにした。床面は、サードシートを収納するところにかかるカバーをひっぺがし、サイドのパネルを留めるネジを外して、少しだけ持ち上げられるようにすれば、簡単にケーブルを通すことができる。

●電源をとる

　リアビューカメラの電源は、通常、バックに入れると光るバックランプから電源を取ることで、バックの時だけ電源が入るようにできる。しかし、これはけっこう問題で、バックにシフトして電源がカメラに入り画像が安定するまでに数秒を必要だったりするので、バックと前進をくりかえす時などはモニターが嵐になりまくる。それにバック以外で見られなくなってしまう。そこで、ACCから電源を取り、つねに電源オンの状態にしておくか、手元のスイッチで電源をオン／オフできるのがいい。

●コントローラーは助手席下に設置

　リアビューカメラのケーブルは、助手席下までがギリギリだったので助手席下に設置した。ここには、ＭＭＣＳのナビコントローラーがあるので、そのカバーを外し、ケーブルをその中におさめ、カメラのコントローラーはその横に置いた。そこまでのケーブルひきまわしは、保護チューブに入れてきれいにおさめるように心がけた。グランドとカメラからのケーブルは、助手席の下をくぐらせ、電源はセンターコンソール側から引き込んだ。
　コントローラーからのビデオケーブルは、電源ケーブルといっしょに保護チューブにいれ、センターコンソールにもぐりこませ、フロントへとのばした。

●購入したルームミラーのAV２に入力

　ルームミラーを使ってバックを見る感じで、バックモニターを見たいと思い、購入したルームミラーモニターのAV２に信号を接続。そしてバックランプからのケーブルを緑のライン（リバースライト入力）に接続した。これで、ギアをバックに入れると、自動でバックモニターの映像が出る。背負っているタイヤ’（カバーつき）でどうしても右後ろはケられてしまうが、それは右サイドミラーでカバーするとして、後ろはバッチリ見られるようになった。

＜感想＞

　これは付けて正解、後ろの確認がしっかりできてとても重宝している。残念ながらリアのスペアタイヤでケられてしまう部分があるが、それでも後方確認には必須。特にバックする時は重宝。バックへギアチェンジすると自動でバックモニターに切り替わるようにしたことと、バックミラー内蔵のディスプレイを採用したので、バックミラーだけでたいてい事足りてしまう。
　夜の走行の場合、リアビューカメラをオンの様態で走れば、とても明るく後方が映し出されるのでとても確認しやすい。ただし、広角なのでバックミラーでの確認とは距離感が大きく違うので、慣れが必用だ。また、荷物をたくさん積んだ場合、それとカーテンを閉めて走行する場合に有効だ。
　問題は、雨の日の泥ハネによって汚れがすぐ付着してしまい、だんだんと見えなくなってしまう。こまめに拭いてあげる必用がある。