MELLOW        お勧め度★★★★★

 氷室京介8thアルバム
 今回、セルフプロデュースも手掛けていて、アルバムの印象としてはコンピュータを駆使しているなというの感じる。これほどまでに処理を施された作品は、過去に記憶がない。(あくまで素人の感覚なので、信用しない方がいいかも・・・)
 前回の作品のインタビューで、バラードだけの作品をいつか作りたいと言っていたのを思いだした。全てがそうではないが、今回はそんな気持ちで作られたのだと思う。
 サウンド的には、妙に懐かしさを感じるようなメロディーが多かった。また、半分近い曲を自身でも演奏に加わっていて、詞も数曲ではあるが共作している。どの曲にも共通していることなのであるが、大人の雰囲気を感じるし心地よいサウンドだと思う。アルバムのコンセプトでもあるいなたさが、十分に作品に反映している。少しコンセプトからは外れているが、最後の二曲も良い曲でラストの曲には感心させられた。
 ビート系の傑作アルバムがI
DEAなら、バラードはこのMELLOWではないかと思う。Memories of Blueと並び、とても良い作品であろう。
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  beat haze odyssey        お勧め度★★★★

 氷室京介9thアルバム
 氷室が、年に二枚もアルバムを出すことなど異例のことである。ただ、氷室自身はミニアルバムとして位置づけしているらしいが・・・。(笑)
 アルバムのコンセプトとしては、ライブ用の曲を作るためでもあったとか。(笑) コンセプトという、堅苦しい型にはめているわけではないらしいが・・・。前回の、あまりにも自己満足的なアルバムに対して、ファンに対するお詫びの気持ちも込めたアルバムに仕上げたということを、何かの雑誌で読んだ気がする。スティーブと仕事をするようになって、リリースする度に作品のレベルが高くなっている。
 アルバムの全体的な印象としては、前回のアルバムMELLOWより軽快さはあるが中盤から後半にかけてはミディアムテンポの曲が占めている。バランスとしては良いと思うが、どうも前回からミディアムテンポな曲を作るのに快感を覚えたような気がするのは私だけであろうか・・・。(笑)
 ツアー開始日に発売という、これも今までにはない異例のリリースである。また、今回ラジオでリミックスバージョンが三曲流れていたのだが、ボーナストラックとして8cmシングルとして収録されている。
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  Case of HIMURO DISC-1        お勧め度★★★★★

 氷室京介ベストアルバム第四弾(15th anniversary記念)
 氷室がソロになってから、はや十五年の月日が流れた。今回のベストアルバムは、その節目としてリリースされたアルバムである。そして、このベストアルバムを中心とした十五周年のスペシャルライブが催される。本当は、ニューシングルとニューアルバムが先にリリースされる予定であったらしいが、段階としてはある程度仕上がっていた作品を全て一からやり直すことにした為、つなぎとしてリリースされたという経緯らしい。
 今までのベストアルバムとは違い、構成としてはファーストアルバムから順に数曲ずつセレクトされていて、まさに集大成と呼ぶにふさわしいものとなっている。長年の氷室ファンにも、これから氷室京介という人物とその音楽を知りたいという人にもお勧めの一枚である。
 ベストアルバムの全体的な印象としては、音質もとても良く全曲24bitデジタル・リマスタリングされている。音質が良いと、不思議と昔のナンバーも新鮮に感じてられる。
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  Case of HIMURO DISC-2        お勧め度★★★★★

 氷室京介ベストアルバム第四弾(15th anniversary記念)
 毎回、氷室はベストアルバムを出す際にファンに対して感謝の気持ちを込めてリリースしてくれる。今回も、単に良いとこ取りの寄せ集め的なベストではなかった。BOOWYの頃のナンバーが3曲と、ANGELがリテイクされて収録されている。中でも、CLOUDY HEARTは他にも、BOOWYのナンバーがいくつかリテイクされたが、納得がいかなかったらしくお蔵入りである。(笑)
 リテイクされた四曲は、全てスティーブがギターを弾いていると思われる。わかっているのはANGEL2003のみだが、多分間違いはないと思う(と言っておきながら、違った場合はすみませんということで・・・)。また、その他の収録されている曲の中にはアルバム等で収録されている形とは少し違う曲もあるが、基本的には変わってないのでリテイクされている四曲をメインに感想を書いていきたいと思う。BOOWYの曲に関しては、今回出来る限り当時の楽曲をリセットして、新しいナンバーとして聴いてみて感じたことも時折感想として述べている。
 全く関係ない話であるが、これほどCDを取るのに苦労したのは初めてで、取り方の説明書があるんですよ・・・。(笑)
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