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シリーズ「先進国って何?」

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■ 動物ジャーナル80 2012 冬  

先進国って何? (五)

英国篇 その五  ダークナイトときつね狩

青島 啓子


 前回は、英国における実店舗での生体販売の問題点と、犬を供給するバタリーファーム=パピーミル(仔犬工場)の現状を報告しました。更に犬へのいたわりや優しさ のないブリーダーに対して「行政は何をやってるのか! 何でライセンスの取上げをなどの指導しないのか!」とテレビ番組や愛護団体・愛護系市民からバッシングされ、ようやく犬に対する知識啓発やマイクチップ装着などの法の強化を打出した行政の動きとブリーダーたちの反発について述べました。そしてRSPCAのような巨大で裕福な愛護団体に比べて遥かに小さい愛護団体が「生体販売店やブリーダーから子犬を買わないで/愛護団体から譲渡してもらって」とビデオをつくり、インターネット の動画サイトYouTubeで公開し、孤軍奮闘している姿を紹介しました。こういう有様は日本の状況と全く同じと申していいでしょう。読者諸兄姉がこれを確認なされば「英国は動物福祉の国」と安易に宣伝するいわゆる愛護団体の欺瞞に気付かれるはずです。
 本稿の目的はまさにその点にあります。「英国は動物福祉の先進国」とは言えない実情に直面することは、これまでの認識を変更させられ、それ以上に動物の悲惨さを突きつけられて心を傷めることになります。が、そこを乗越えて「動物に優しい人々」をたぶらかす(多くはお金集めのため)いわゆる愛護団体の餌食にならないよう、その宣伝内容を見抜く眼力を蓄えなければなりません。本稿は、その材料を提供するものと理解していただければ幸いです。(これらの材料は、毎回申す通り、誰でも入手可能・検証可能のものです。)
 オイディプスではありませんが「真実を知ることは悲痛」、けれども真実を基盤に、英国から学ぶべきことは学び、日本の動物福祉を考えましょう。そうすることが本当の意味で動物にも人にも幸が訪れる第一歩となりましょう。
 さて前回冒頭で触れたサー・ジミー・サビル氏のことを覚えていらっしゃるでしょうか。テレビやラジオで活躍、孤児院や障害を持つ子供のための病院などへの慈善事業活動でも知られた人ですが、長年にわたってハンデを持つ女の子や男の子に性的虐待を加えていたことが一民放テレビ局の調査で発覚しました。彼は二〇一一年他界、しかし事の重大さに警察も動き、先ごろ、二〇一三年一月十一日に英国の全国児童虐待防止協会(NSPCC)とロンドン警視庁捜査当局がまとめた調査報告書が公表されました。
 動物とは直接関係ない、このおぞましい事件を取上げるのは本意ではありませんが、前回「人への虐待は動物へも」とし、初回で勉強した奴隷制度の延長線上にあると考えますので、しばらくご容赦下さい。同時に、サビル氏が慈善活動で有名だったことが犯罪を摘発しにくくし、そればかりか地位ある人々が祭り上げに手を貸したという構図が、日本での愛護活動(という慈善活動)分野の様相と同一であると見なされますので、他山の石とすべく注目することにしました。
 今回は、この爵位を与えられた慈善家ときつね狩を並べて論じますが、一見ちぐはぐ・ばらばらのテーマとお叱りを受けそうです。が、私どもの考えでは充分共通点のあること、すなわちサビル氏の犠牲となった人の痛みは長年放置されていた、片方の狐さんは恐怖と苦しみの末に命を奪われるという虐待を何百年も受けてきた、双方当事者の立場には全く目が届いていない点です。ご理解をお願いいたします。

THE DEATH OF THE FOX  Richard Barrett Davis
(1782〜1854) 作 『The life of a fox』(1920 )より

ダーク ナイト(Dark Knight 汚れた騎士)

 英国史上類を見ない性犯罪と言われている通り、当局発表の内容は予想を遥かに超える悪行、あまりにおぞましい内容でした。
 前述の通り或る民放テレビ局の調査報道を発端に明るみに出た事件ですが、このレイプ犯に爵位を与えた英国王室・政府とローマ法王庁はそれを剥奪できないのかとの声に対し、すでに本人が他界しているので取消す爵位はないとの見解を示し(一休さんみたいですね)キャメロン首相と内閣報道官は「与えた名誉を取消すことを協議できる委員会(Honours Forfeiture Committee)」で十日以内に話し合う可能性があると、今年一月中旬にコメントを出しました。
 しかし二月十二日現在、内閣府ホームページに取消しを協議した模様は掲載されていませんでした。同ホームページには爵位受賞者を書込んで回答を得るクロスワードパズルがあるのですが、サビル名を要求する回答欄は消去されていません。これまで善行者だと祭り上げてきた著名人たちもだんまり状態で、レイプ犯を野放しにしてきた人々は責任をとるつもりもないようです。

ロンドン市の官報(1990.6.16号)より。サビル氏の爵位受賞を伝える紙面。
官報・右下に記載されたサビル氏のプロフィール

レイプ犯は国家を手に入れていた

 この報告書によると、サー・ジミーサビル(故人)の調査を行なったロンドン警視庁小児愛者対策課グレイ責任者は「サビル氏は四六時中暴行の機会を狙っており、チャンスがあればどんな時でも犯行に及んだ」と話しています。また、同じく調査に加わった全国児童虐待防止協会の担当者は、犯罪のスケールの大きさに驚き、恐らく同協会発足以来類を見ない性犯罪だと述べました。同協会はロンドン児童虐待防止協会を祖としており、一八八四年に活動を始めて既に百二十四年の歴史があります。
 以下、ロンドン警視庁スピンドラー署長をして「サベルが国家を手に入れていた」と言わしめた調査報告書の概要を記します。
NSPCC(全国児童虐待防止協会)とロンドン警視庁捜査当局がまとめた調査報告書
 
[調査報告書の概要]
(1) 性的暴行は一九五五年にマンチェスターを手始めに二〇〇九年までの五十四年間行なわれた。
(2) 報告されている問題のピークは一九六六年から一九七六年まで、サビル四十〜五十歳の間。
(3) 警察当局に四百五十件の情報が寄せられた。
(4) 寄せられた情報のうち、立件可能の犯罪行為は二百十四件であった。
(5) 二百十四件の内訳は、わいせつ行為百二十六件、強姦三十四件、その他は住居侵入。
(6) 強姦三十四件中二十八件は子供が被害者だった。
(7) 被害者の最年少は八歳の男の子、最年長は四十七歳女性で、それ以外は十三歳から十八歳の女の子が主に被害を受けた。
(8) 性的暴行の場所は自ら番組出演で昵懇関係にあったBBC(英国放送協会)の局舎や駐車場と、寄付等の慈善活動でかかわり、出入りが容易だった病院。一回目のロンドンオリンピックから始まったパラリンピック開催に尽力したストーク・マンデビル病院を含む十三箇所。
性的犯罪が行われた地域
性的犯罪が行われた年代と主な場所
 ところで、何故このような事が五十四年もの間、見過されてきたのでしょうか? 理由はいろいろあるでしょうが、この事件では警察や検察の動きが緩慢だったとの批判があり、確かそうかもしれません。
 しかし、このレイプ犯は当時誰が見ても恵まれない子供たちに尽す善行者でした。ここに王室やローマ法王からの爵位がプラスされるわけですから、レイプされたと名もなき女性が訴えても「そんな事はありえないだろう」「疑わしいけど慈善活動で有名だし…」となり、捜査が及び腰になることは十分有り得ると想像できますし、数々の報道や検察トップの会見やこの調査報告書からも垣間見られます。
 この構図は、大体どの国でも同じですし、偽善者を祭り上げていくきっかけをつくっているのが我々市民であることも同じです。これは、身近な例で言えば、すばらしいと思っていた愛護団体などや政治家を支援したが、実は中身は違っていたなどが該当すると思います。
 もう一つ、この事件に影響していると考えられるのは、昨今日本でもみられる「小さな政府」や「新しい公共」を目指す動き、それとご存じNPO制度の云わば本家と言えるサッチャー首相が進めた政策です。(実は、これも昨今の動物愛護団体を巡る問題とも全く無関係と言えません。後述)

ゆりかごから墓場まで

 第二次大戦後、有名な「ゆりかごから墓場まで」を合言葉に英国(与党は労働党)は福祉政策の充実を図ってきました。しかし一方で、搾取をほしいままにした植民地を失い始めます。以前、近代史を学ぶ一学生から聞いたことですが、資源を求めてアジアを侵した日本も酷いが、ヨーロッパの其れは比較にならないほど惨く、学ぶのが嫌になったというのです。例えば、これまでグレートブリテンの巨大な力と富を支えた綿工業に関して、英本国の利益にならないからとインドの綿職人の目をつぶし、腕を切り落すなど悪業を繰返し、 インドの綿工業を葬り去りました。その植民地インドの独立は英国にとって大きなダメージでした。その後、国情は変化を迎え、諸種の要因が相まって、税金が上がる、国民は働く意欲をなくす、とどまる気配のないパワフルな労働紛争など、世界の名士であった英国は俗に言う英国病という病にかかり、力も富も失い始めた時、どん底の経済を立て直すべく登場したのが、強い意志を持ち、鉄の女と言われたサッチャー首相です。サッチャー首相は、BP(英国石油。先般のアルジェリア人質拘束事件で襲撃された企業の一つ)や、水道、ガス、電話、空港およびBOAC(現ブリティッシュ・エアウェイズ)などの公有企業の民営化、規制緩和も実行し、小さな政府を目指しました。同時に福祉関連の歳出削減をおこない、削減した部分を補うために、市民・団体(今でいうNPO)・企業などが政府と共に働くというスタイルをとり、合せて企業が慈善活動にお金を出しやすい税制も活用しました。

日本では…

 日本でもこの一連の流れを参考にすべきとして、国鉄、電話公社を民営化しました。市民活動の分野でも出来ることはなるべく市民団体などにしてもらい、その活動費用を集めやすい仕組み(寄付者への税金還付制度など)が推進されています。しかし行政が市民団体やその活動をしっかりチェックする仕組みが不備で、この点では英国に大きく遅れています。
 英国には慈善活動に力を注いできた長い歴史があり、慈善団体の情報公開は当然のこと、公的指導力を持つ組織(チャリティー委員会など)もあり、さらに、あれこれ出現する問題点に対処すべく、06年にはいわゆる「チャリティー法」の改正もしています。その英国でさえ、慈善活動の陰に隠れたサビル氏の犯罪を阻止できなかったのです。
 これはひとり英国の問題ではありません。一体誰がどの様な形で慈善活動を評価し査定するか、その難しさが今更ながら明らかになったわけで、日本でも、信用して団体に寄付したのに思っていたのと違う! 何をやってるのか!など、 社会全体を巻き込む騒動に発展することがあるかもしれません。
 すでに、大騒動にはなっていないものの、2011年の東日本震災において公益社団法人日本愛玩動物協会、公益社団法人日本動物福祉協会、公益財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本獣医師会という錚々たるメンバーで構成された動物救援本部に対して寄付金の返還を求める人々が出ています。
 本来「慈善活動をおこなう団体に寄付した」「少しだけど自分は良いことした」と思って終りにしてしまうのではなく、その使途や活動の実態などを寄付者自身がしっかり見つめ、必要があれば質問したり、モノを言ったりすることが慈善活動団体を育てていくために必要なはずです。しかし日本人は昔からその様な思考を身に着けているとは言い難く、そこに似非慈善活動がはびこる下地があります。これは、 厳しい財政ながらコツコツと活動を行っている人々が「アンタのところも同じようにいかがわしいのでないか」と同一視されるなど、真の慈善活動の足を引っ張ったり阻害したりすることにもなります。以上、動物事案でない事件ですが、日本にとっても決して対岸の火事でなく、この構図から学ぶことは少なくないと考えて、いささか詳しく述べました。
 なお、この「愛護団体とそれを支援する市民」については、昨年末から寄付金を無駄にしていると批判されているRSPCAの問題を通して、いずれ詳細に触れる予定です。

きつね狩 前編

 寒さ厳しい雪国に暮らす兄妹が森で白いきつねと出会い、きつねたちの幻燈会(げんとうえ=電動の紙芝居のようなもの)に誘われます。『雪渡り』は宮沢賢治初期の作品で、人間の子どもと、私たちは嘘なんかつかないよと主張するきつねとの交流を茶目っ気たっぷりに表現しており、いくつかの絵本やアニメでも紹介されています。

 また、アメリカにも三十年ほど前のディズニー長編アニメ映画で、母きつねをハンターに撃ち殺されたトッドと、彼の友だちでありながら、自分が猟犬であることに悩む犬のコッパーとの友情を描いた『きつねと猟犬』※という作品があります。このDVDなども是非ご覧いただきたい作品です。
(※原作は、ダニエル・P・マックス著 The Fox and the Hound 因みに彼の作品には世界史を通して、人はいったいどこまで残虐になれるのかと問いかけた著作があります。)

 今回は、英国の動物愛護を語る上で避けては通れない「きつね狩」について述べることにしました。すでに禁止されたという報道もありましたが、検証の価値は充分あり、歴史の古さ・資料の多さから、二回に分けて掲載します。
1 はじめに
 日本人には、きつねは親しみの持てる動物というイメージがあります。民話や文芸作品に数多く登場し、『動物ジャーナル』作品紹介の欄でもあれこれ取上げてきました。狐の嫁入りとよばれる天気雨、新潟県津川町(現阿賀町)に残る祭事の狐の嫁入り行列から、いなり寿司など日常的な用語にまで、狐さんは人間の傍らに出没してきました。今、近代文芸の愛すべき掌編を一つ、確認のため紹介します。

雪渡り(岩崎書店刊)
「凍み雪しんしん、堅雪かんかん。」と云いながら、キシリキシリ雪をふんで白い狐の子が出て来ました。(宮沢賢治『雪渡り』)
 寒さ厳しい雪国に暮らす兄妹が森で白いきつねと出会い、きつねたちの幻燈会(げんとうえ=電動の紙芝居のようなもの)に誘われます。『雪渡り』は宮沢賢治初期の作品で、人間の子どもと、私たちは嘘なんかつかないよと主張するきつねとの交流を茶目っ気たっぷりに表現しており、いくつかの絵本やアニメでも紹介されています。

 また、アメリカにも三十年ほど前のディズニー長編アニメ映画で、母きつねをハンターに撃ち殺されたトッドと、彼の友だちでありながら、自分が猟犬であることに悩む犬のコッパーとの友情を描いた『きつねと猟犬』※という作品があります。このDVDなども是非ご覧いただきたい作品です。
(※原作は、ダニエル・P・マックス著 The Fox and the Hound 因みに彼の作品には世界史を通して、人はいったいどこまで残虐になれるのかと問いかけた著作があります。)

 今回取上げることにした英国のきつね狩問題は、同じきつねにまつわる話ながら、伝統という名の業、また先般のアルジェリア人質事件への対応に露呈した考え方など、歴史や文化の違いを強く感じざる得ないものです。
(なお、きつね狩に関する法律については、日本のテレビ・新聞・愛護団体などが使っている「きつね狩り禁止法案」という表現をあえて使います。)

2 暴動
 二〇〇四年九月十五日、ロンドンにあるパーラメント広場でロンドン市警の警官と一万人近い市民グループが争い、両者一歩も引かない状況下、殴り合いや流血はもちろん、誰が見ても暴動といえる状態になりました。
 パーラメント広場の近くには時計台(ビックベン)で有名なウェストミンスター宮殿があり、この宮殿を英国政府議会は議事堂に使っています。この日は議会の下院で、きつね狩禁止法案が審議されており、暴徒化した市民の内、有名ロックシンガーの長男を含む六名※が議場に入り、「こんなやり方、民主的じゃない!」と自分たちの主張を展開しました。もちろん議事堂の警備をすりぬけ、不法に侵入した上での行為でした。(※2004年9月15日ロイター、2009年5月30日テレグラフ)

これらの騒ぎは、英国病(どん底の経済状)が蔓延した時の先鋭かつハードな労働紛争や二年前に同じロンドンで起きたメーデーでの暴動を彷彿とさせる凄まじい有様で、ロンドン市警の警官隊と対決した市民たち、更に議場にまで不法侵入した市民は「平等な権利が侵されている!」「そもそもEU法にも違反している!」「世論調査の結果59%が俺たちの主張に賛同している」「納得がいかない!!」と声を荒らげました。
 さて、この暴徒化した市民たちは何を怒っていたのでしょうか?
 「平等な権利」「EU法」これらのキーワードは、日本が動物福祉後進国だと主張する政治屋や愛護系団体などがよく使いますから、英国上院でこの法案が否決されたなど、成立までモタモタしているのに対して、英国の愛護団体などが怒ったのだと、「日本は動物福祉後進国」論者の若い人から当時解説してもらった覚えがあります。「59%の賛同」も当然「禁止法案」賛成者だとのことでした。
 なるほど、さすが英国は動物福祉の国と言いたいところですが、実は全く逆で、 流血戦もいとわず実力行使に及んだ市民は、きつね狩が法で禁止されると困る、 つまり法案の成立に反対する人々だったのです。
 彼らの主張の「平等な権利が侵されている=きつね狩をする権利が侵されている」 「EU法=EUの人権保護に関する法」「59%の賛同=きつね狩を容認する人の数」。全て、きつねを擁護するのではなく、自分たちを擁護する主張でした。
 この様な主張をする理由は単純、収入が激減もしくは廃業・失業に追込まれることを危惧してのこと。要は自らの生活を脅かされると考えたからですが、きつね狩が禁止されると困る人々は、どのような職についているのでしょうか?

3 きつね狩関連産業
 英国において、きつね狩は歴史あるスポーツとして行われてきたことはご存じと思います。また、あり得ないことですが、仮にあなたが、きつね狩をしたいと思った場合、どのような流れになるか説明します。
まず、あなたが伝統的形式美のきつね狩をするには
1
きつね狩を行う広大な土地(郊外の田園地帯)が必要
2
自分が所有する馬が必要
3
馬術を習得し、馬を自由に乗りこなせる能力が必要
4
きつね狩に欠かせない複数頭の血統が良く、調教された獣猟犬が必要
5
日ごろ馬や犬を預けておく農家やブリーダーなどとの契約が必要
6
あなたが、きつね狩を仕切るハントマスターなら、世話人として関係者の指導や気遣いが必要
7
以上を満たすために当然お金が必要
 ざっとこのようになります。きつね狩のクラブにより差はあるようですが、あなたが伝統に則り、礼儀正しく極めるなら、女性は黒か濃紺の乗馬ジャケットに、やまぶき色のズボンを。あなたがきつね狩を仕切るハントマスターなら、炎の色(スカーレット・レッド)の 乗馬用ジャケットに白のズボンなど、服装一式や狩猟笛なども必要です。仮に広大な土地がない場合やきつね狩反対運動家などが押し寄せ、自分の土地を使えない場合は、一時的に他人の土地で、地主へ丁重に挨拶した上できつね狩を行うこともあります。
 また最近は、きつね狩に親しんでもらうため、ハントマスターという世話人やきつね狩愛好家グループの各地区役員などの尽力により、初心者を門前払いにすることなくサポートをしていますが、いずれにしても金銭的余裕がなければとても行くことが出来ません。十七世紀の形式美を今も受け継ぐスポーツなのですから。
 本題に戻ります。ロンドンで実力行使をおこなった市民は、主にきつね狩関連産業といわれる世界で働く人々、すなわち馬や獣猟犬のブリーダー、ふだん馬や獣猟犬を預り、訓練などをする人、きつね狩一行が泊る宿泊施設関係者などです。
 これら関係者は当時の報道では一万人を超えるとされますが、きつね狩禁止に反対するグループ中最強の「カントリーサイド・アライアンス」というパワフルな団体は、もし禁止されたら一万六千人が路頭に迷うと声を荒らげつつ、 この法案を提出した与党・労働党に対して、次の選挙では協力しないぞと脅し、この伝統的スポーツが禁止されたら、 他の狩りや釣りなどの禁止にもつながると主張しています。
 また他方、三百近い猟犬の犬舎とそこに暮す獣猟犬も同様に路頭に迷い、多くが安楽死されると言われていました。獣猟犬たちはお役御免となればさっさと片付けられるわけで、追われるきつね同様、単にゲームの材料としか考えられていないことがよく分ります。
 さすがに英国ケネルクラブ(『動物ジャーナル78』で「大英帝国犬繁殖業界の頂点に立つ」と紹介)も懸念を示していました。が、繁殖によって犬の美を追求する基本姿勢を併せ考えれば、猟犬の福祉は望むべくもないでしょう。
 こういう状況下、「動物福祉に関する議員連盟(APGAW)」は対応策を話し合いました。
この連盟の委員長イアン・クルージー議員(労働党)は動物福祉に関心が深く、きつね狩禁止法案にも熱心に働いた人ですが、数百年続いたきつね狩、それに不可欠の獣猟犬となればその処遇も容易に解決するはずがありません。その上、ブリストル大学(『動物ジャーナル77』で紹介)の獣医学部講師レイチェル・ケーシー女史は「イングリッシュ・フォックスハウンドは、だれにでも飼育できる犬ではない」とコメントしており、それはこの犬種が大型犬で気性が荒いことを指すようです。
 確かに長い歴史の中で、馬と共にきつねを追い回すスタミナ、嗅覚、群れとして集団作業に順応できる性格などを要求され、人間の手で改良を重ねられてきた犬種ですから、簡単に家庭で暮せるようになるとは考えられません。
イングリッシュ・フォックスハウンド
『A Century of Foxhunting With the Warwickshire Hounds 』(1891)より
 この禁止法案で影響を受けるイングリッシュ・フォックスハウンドは二万頭と言われ、当然RSPCAも対応を迫られて、動物福祉担当の責任者は自らの経験をもとに「家庭で共に暮すことは不可能ではない」とコメントしましたが、この犬種を知り尽くしている陣営から「そんなに簡単に譲渡できるはずがない」と批判され、中には、もともと使役獣なのだから、ペットとして生きていくことが幸せとは言いきれないという意見も出ました。
 そして「動物福祉に関する議員連盟」は、新しい飼い主探しをすべきだが、最悪の場合の安楽死も否定できないという結論を出しました。しかし今日まで、多数のイングリッシュ・フォックスハウンドが安楽死処分になったという事実・報道は見受けられません。
ハンターの目を晦ませて逃げ出す赤きつね。
『Hunting』(1886)より
やれやれですが、追われる狐さんにとっては、冗談じゃない! 気遣われる現実がありますが、次回にゆずります。

4 赤きつね
 きつね狩の対象となるのは赤きつね(レッド・フォックス)ナショナル・フォックス・ウェルフェア・ソサイエティ※によると、雄の体長67cm、尾の長さ45cm、体重6.7kg、雌は体長63cm、尾の長さ38cm、体重5.4kg。主に小さな哺乳類やカブトムシ、ミミズ、時にはブラックベリーなどを食べ、妊娠期間は51〜53日、産仔数4〜5頭。平均寿命は、飼育されている場合の12〜15年に対して、野生のきつねは2年ということです(一年乃至三年という主張もあり)。きつね狩は野生の赤きつねを狩るのですから、きつね狩によって寿命が短縮されているのか、もともと二年しか生きられない過酷な環境なのか、よく判りません。
 ※疥癬の治療など、きつねのサポートを行っている英国の慈善団体。
赤きつね (Wikipediaより)
 近年赤きつねがロンドンにも生息すると話題になっており、昨11年十一月、建設中の超高層ビル「シャドー」の七十二階で保護されました。現場作業員からロメオと呼ばれ、残り物などを与えられていたようです。ロメオはロンドンのバーモンジーで放されたとBBCは伝えました。
 ちなみに、BBCのドキュメンタリーチャンネルBBC─TWOでは、田園地帯での赤きつねの生態はもちろん、大型トラックやブルドーザーが使われているゴミ集積場で食べ物を漁る姿も動画で見ることができます。また、きつね狩情報や、賛成反対双方の主張も取上げられています。
 このような背景からか「ロンドン・フォックス・ドットコム」というインターネットサイトも登場し、都会に住む人間として赤きつねとどのように向き合うべきか、写真やビデオで紹介しながら、車にはねられるなど厳しい都会の環境に生きる赤きつねたちについて、風評に惑わされることなく、正確な現状と知識を基に、銘々がしっかり考えて下さいと訴えています。
 さらにブリストル大学にも、赤きつねに関する専門サイトがあり、パンフレット「Livinng with urban foxes」も発行、赤きつねが庭を荒らすなど不安の声に応じる相談ダイヤルを設けるなどして、ロンドン市内といっても西方に位置する大学らしい、また獣医学部が活発な大学らしい取組みを見せています。
 このような取組みがある一方、無責任な餌やりや家庭ゴミの出し方が原因か、体重15?にもなった巨大なきつねが捕殺されたことがありましたし、自分の飼っている子犬・子猫が襲われるのではないかとか、感染症を媒介するから危険だとか、デマに近いネタを元に騒ぐ向きもあるようです。
 実は英国のきつね狩には「ペスト・コントロール」と言われる害獣駆除の側面があり、地方農家の作物を荒らす、畜産農場の羊を襲う、さらに、疥癬やエキノコックスなど感染症の原因となる等の害が、禁止反対を叫ぶ人々の常套句になっています。そして彼らは、どこから来たのか、どのように死んだかも判らない子豚を使ってショッキングなビデオを作成し「やっぱり赤きつねは危険だ!」と主張しています。
 これに対し、きつね狩禁止運動をする人々は、逃げ惑う赤きつねを圧倒的多数の犬で追いたて、文字通り八つ裂きにする残忍なかたちで命を奪うことが何故スポーツなのか、仮に害獣として駆除するにしてもこの方法では効率が悪いと、追求の手を緩めません。当然ながら、両者の意見は平行線のままです。
 英国では一九九〇年代初頭から発生したクロイツフェルト・ヤコブ病の原因が牛にもあると疑われ、その後BSEの人への健康被害を防ぐため多数の牛が殺処分されました。その上肉牛の出荷には検査料が今まで以上にかかるなど、地方農家にとって踏んだり蹴ったりの状況が続き、とうとう一九九八年三月に二十八万五千人がロンドンに集結、BSEで大変な思いをしている! ブレア首相は都市の住人だけ相手にしている! 我々地方農家の声を聴いてくれない! と、気勢を上げました。
 このデモに参画したきつね狩禁止に反対するパワフルな団体「カントリーサイド・アライアンス」は、疲弊する農家の声を代弁しつつ、ついでに「動物福祉の面から問題だと言ってきつね狩禁止を叫ぶ者がいるが、彼らの本音は階級に対する偏見だ。これは階級闘争だ!」と断じました。

5 階級社会
 一九六三年十一月四日、王室主催のチャリティーコンサート(ロイヤルバラエティーパフォーマンス)が行われました。今回ステージに上がったのはビートルズ、ロックバンドとしては初めての登場で、当時米国では爆発的ブームには至っていませんでしたが、英国ではヒットチャートのトップに立っていました。ラストナンバーを歌う前に会場に向ってメンバーの一人が話し始めました。「次の曲では皆さんのご協力をお願いします。安い席の方は手拍子を、その他の方は宝石をジャラジャラ鳴らして下さい。」
 これがいわゆる〈宝石ジャラジャラ発言〉で、この様子はビートルズのDVDで見ることができますが、ティアラその他の宝石を身につけた女王は笑ってごまかすのが精一杯のように見えます。
 この発言は、後に英国政府が戦争に手を貸したことなどに抗議※して、王室から授かった勲章MBEを返したジョン・レノンによるものでした。
 ※一九六〇年に独立した旧植民地ビアフラの石油利権を巡る問題で介入したこと。ベトナムに侵攻する米国を支援したこと。自己の楽曲がドラッグソングとしてBBCで放送禁止曲になり、チャートがさがったこと。など。
 いわゆる労働者階級の家に生れ、両親の離婚を機に中流階級の親族(母方のおば)に育てられた彼は、厳密に言うと労働者階級ではないとする向きもありますが、米国で、反進化論州法※のあった地域の保守的キリスト教徒から大バッシングを受けたキリストに関する発言など、レノンは、世の中の動きや昔からの仕組に疑問を感じた時、率直に発言してきましたから、「その他の方は宝石をジャラジャラ」には階級に対する自分の想いや痛烈な皮肉が込められているとして、語り草になっています。
 ※「人は猿から進化したのではなく、神様が神様に似せて造られた」(創世記)に拠り、公立学校で進化論を教えることを禁じたフロリダ州などにあった州法。60年代後半に廃止されたが、今でも根強い復活運動がある。
 この階級社会も、昨今階級層に変化があり、上流層に対して怒る者は少なくなっているとか、いずれにしても、英国民には簡単な問題ではないようです。

6 国勢調査
 英国の国勢調査は、質問の細かいことにびっくりしました。いわく車の所有台数・寝室の数・各部屋が仕切られているか・等々です。また職業を参考に階級として分類されているなど、好むと好まざるを問わず階級社会を成立させられているようです。
 階級の分類は、アッパークラス(上流階級)、ミドルクラス(中流階級。これを上中下に分けている)と続き、最も下に置かれるのがワーキングクラス(労働者階級)。そして、どの仕事はどのクラスと決められ、当然収入にも開きがあります。また与えられる教育も貧富の差即ち階層の違いで大きく異なり、イートン校・ケンブリッジ大学の例をもち出すまでもなく、上流の子弟が贅沢な教育を受け、エリートコースを歩み、政治の中枢に進出できることになります。なお、ケンブリッジ、オックスフォードなど二十余の有力大学は政府にモノを言うため「ラッセル・グループ」と呼ばれるパワフルな団体をつくって、影響力を保持しています。ちなみにこの名称は、設立の会見がラッセルホテルで行われたからとされ、立派なホテルでありながら(あるからこそ?)その近辺はミュージカル「キャッツ」の舞台となり、美しさも消え失せた娼婦ねこグリザベラが天に昇っていく時、Up up up past the Russell Hotel と歌われました。余談に及びました。
 付け足しますと、映画では間々階級を題材にするものがあります。「マイ・フェア・レディ」で、がらっぱちな町娘イライザ(オードリー・ヘプバーン)に正しい英語の発音や立居振舞を教えて、上流階級のお嬢様に仕立てたヒギンズ教授(レックス・ハリスン)の奮闘、また低所得者向け公営住宅に住む不良少年少女(俗称チャヴ)を描いた「キダルトフッド」などからも、階級問題の根の深さが察せられます。
 さて、細かい質問に嫌気がさして、調査票を出さないと、どうなるか。先ず「期日が過ぎています」と案内があり、これを放置した場合は警告状が届き、最悪のケースでは起訴され、千ポンド(約十四万円)の罰金が課せられるとのこと。(日本の総務省統計局「諸外国の国勢調査の実施状況」より)
 というわけで調査票は出さざるを得ず、「信仰する宗教は?」の問いに対して「映画スターウォーズのジェダイ」と答えた人が、01年に三十九万人、11年には少し減って十七万人だったそうです。英国一流のジョークか、それとも、やりきれない日常を銀河系の自由と正義を守護するジェダイに託したかったのでしょうか。
 前章で、「きつね狩禁止を叫ぶのは階級への偏見だ、これは階級闘争だ」と断じた保守陣営をみましたが、階級差イコール貧富の差とすれば、つましい生活をする人々がふんだんにお金を使ってスポーツに興じる上流層に反感を抱いても不思議でなく、階級闘争とは言い当てて妙と言えます。
 このことは、私たち日本人が英国のきつね狩を考えるとき、押えておかねばならないポイントと思われます。階級闘争であれば狐さんの命の問題は二の次で当然、禁止法案賛成の人が全て動物への慈しみから行動を起したと理解するのは早計だとわきまえなければならないでしょう。

7「禁止法案」反対派の姿

 「これは階級への偏見だ」といきまいた「カントリーサイド・アライアンス」という団体は、公爵、王室顧問弁護士を始め、例えばオックスフォード大学ハートフォード・カレッジに学び、ドイツ銀行英国支店取締役、財務省へのオブザーブ経験あり云々華麗な経歴をもつ人などが幹部を務めていますので、彼らの言う「階級」とは「上流階級」と解してよく、この主張は「上流階級への偏見だ」ということになります。
 この団体の主張は「田園生活を愛する」つまり自然を愛し、昔ながらの環境や伝統を守るべしというもので、きつね狩も伝統スポーツである故に愛し守るべき対象であると思われます。
 そして彼らの「田園生活を愛する」は、日本人が知る英国でのガーデニングや田園生活への憧れという範疇では収まりきれず、これは、ほぼ同じ主張で発行されている雑誌『カントリーライフ』を見ると一目瞭然です。
 この雑誌には一八五七年に産声をあげ、すでに百年を超える歴史をもっています。内容は、郊外の不動産情報や自然溢れる地での暮しなど、私たちが印象する田園生活に関する情報が掲載されてはいますが、不動産情報と言っても日本円にして軽く億を超える物件が並び、そこに何故か超高級スポーツカー、バッグ、宝石、時計などの記事や広告、王室の写真が並んでいます。
 もちろんきつね狩に関するものもあります。ウェブ版では伝統にのっとったきつね狩りの様子を伝える写真等も販売しており、また、クリスマス翌日のボクシングデーには必ずきつね狩を行うのが三百年来の伝統とされています。
 本来、祝日のボクシングデーとは、クリスマスの翌日に余った物などを貧しい人に分け与える日とされ、スポーツのボクシング(拳闘)とは関係なく、貧しい人のために集めた募金の箱(box)を開けた、プレゼントの箱を開けたなどが起源とされているようです。恵まれない子たちや地元の幼稚園などへの寄付を募るためにチャリティイベントも行われ、年末の寒さにもめげず、自動車型その他それぞれアイディア満点の筏レースや寒中水泳大会をおこなっている市民グループもおり、いかにも昔から人の福祉を重視してきた英国らしい光景です。
 このような心温まる市民の取組みに対して、貴族層など超裕福な人々が伝統とは言え悠々ときつね狩を行うなど、日本人の感覚からは理解し難いものがあります。 
 少々調べてみましたが、なぜボクシングデーのきつね狩が伝統なのか、単純に祝日だからなのか、理由は判りませんでした。
 他国の伝統についてとやかく言うのは控えますが、「ボクシングデーのきつね狩」を考えるとき、英国の伝統ある田園生活が、単にガーデニングなどの庭いじりや環境を愛することにとどまらず、スポーツと称して動物の命を無慈悲な形で奪うということとセットになっているのは退廃の極みとしか言いようがありません。
 また、次回以降になりますが、不法侵入での破壊行為、他者を殴るなどの傷害行為、放火、爆弾作りなどにたまりかねた米国が、テロと規定し、法制化した過激な動物運動や、一見その 対極に見える穏健という衣を身にまとって金を集めるが、動物たちには殆ど使わない巨大な偽愛護団体など、そのルーツは全て英国にあることを記しておきます。日本でもそれらの影響を受け、公安事件を起すなどして、地道に活動している人々の名誉を毀損しかねないことを鑑みれば「伝統? どうぞご自由に」とはとても言えません。
 次回「きつね狩・後編」では、社会全体から見て賛同が得られにくい、反対賛成両派の抗争に近い実態を述べます。そのことは、当会が以前から主張している安易な法律がどれだけ無意味か、命を守ることができないかを証明することになるかもしれません。

参考資料

ダークナイト(Dark Knight 汚れた騎士)
報道
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http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/crime/jimmy-savile/9800403/Jimmy-Savile-White hall-honours-committee-could-apologise-for-knighthood.html
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http://www.surrey.police.uk/Portals/0/pdf/operation_ornament_report_11.01.2013.pdf
・財務省財務総合政策研究所フィナンシャル・レビュー 2002年10月
・ヨーロッパ経済史?(中川洋一郎著)
・産業革命の群像 (角山 栄著)
・大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会(マンチェスター関連資料)
・日本のファンド・レイジングに関する調査結果(東京財団・インディアナ大学共著)
・新公益法人制度行政刷新(内閣府)
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・特定非営利活動法人の会計の明確化に関する研究会報告書(内閣府) ・国民生活審議会総合企画部会NPO法人制度検討委員会(内閣府 第1〜16回)
・国民生活審議会総合企画部会報告 特定非営利活動法人制度の見直しに向けて(内閣府)
・特定非営利活動法人の実態及び認定特定非営利活動法人制度の利用状況に関する調査報告書(内閣府 2008〜2011年)
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〔きつね狩〕前編報道
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http://www.faz.net/aktuell/gesellschaft/fuchsjagd-verbot-demonstranten-stuermen-das-britis che-unterhaus-1180052.html
http://www.faz.net/aktuell/gesellschaft/tierschutz-britisches-parlament-will-treibjagd-endgue ltig-verbieten-1114058.html#Drucken
http://www.telegraph.co.uk/news/celebritynews/
5236443/Kate-Winslet-dont-call-me-middle-cl ass.html
・Fox Forestホームページ
・London Fox.COM ホームページ
・CH4 Fox Live ホームページ
・きつね避け網戸について英ウインドウスクリーン社編
・Living with urban foxes ブリストル大学編
・Hassocks Pet Centre ホームページ
・きつねと猟犬 スペシャル・エディション [DVD]
・キダルトフッド(邦題 狼たちの処刑台)[DVD]
・ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月[DVD]
・人間はどこまで残虐になれるか 拷問の世界史 ダニエルPマニックス、吉田誠一訳
・英国の田園地域 財団法人自治体国際化協会編
・ローカルインパクト 財団法人自治体国際化協会編
・英国の農村振興政策JA総合研究所編
・Hunting without harassment 2006〜2007
The Countryside Alliance and Council of Hunting Associations 編
・Hunting with Dogs-PastPresent but NoFuture League Against Cruel Sports編 League Again Cruel Sports