ギムレット・アンプルーレ

 ギムレット・アバン・アンプルーレを中核とし、Qパーツのパワーを利用して自律型戦闘ロボット群と融合して完成する白亜の巨大AT。アバン・アンプルーレが機動性を重視した軽装甲軽武装仕様だったのに対し、重装甲重武装を旨とした重量級ATとなっている。
 バイオネットゾンダーの生機融合とゾンダーロボの戦闘力に着目し、機界四天王東京最終作戦の最中、密かにゾンダーメタルを入手、その変幻自在な変形を分析、研究してきた。無論目的は軍事利用である。彼らはゾンダーの生機融合を実現すべく研究と実験を繰り返した。当初は人類の手でゾンダーメタルの機能を解析、複製し、それを人類独自のマスタープログラムの管理下におくことが目的とされた。すなわちゾンダーとそれを統べるマスタープログラムの支配系統を地球の技術で複製しようとしたのである。しかし実験は悉く失敗し、拾得したゾンダーメタルは日々消耗されていった。そしてGGG機界31原種を殲滅するに至り、ゾンダーメタルはその機能を完全に失ってしまった。だが、ゾンダーメタルの研究で培われた技術とノウハウは残り、それはメタルサイボーグ開発の系譜となっていく。一方で変幻自在の巨大ロボットの開発も一つの可能性を見出していた。すなわちゾンダーのように自在にかつ効率的に変形を行なうのは無理だとしても、それに近い形を実現できはしないか。それは巨大ロボットの身体を無数に分割し、各々のパーツを自律運用させることで、小規模の破損を自在に修復し、状況や用途に合わせたスムースな変形を可能にする、ということであった。ギムレット・アンプルーレはQパーツをエネルギィ源としてこれを実現し(当初動力源として想定されていたのはフェイクGSライドであったが、ギムレット・アンプルーレの最大の特徴である機体分割システムとの相性の悪さが問題となっていた。このシステムは個々のパーツひとつひとつが自律稼動することが求められる為、パーツごとに小型動力炉を搭載するか、外部からの強力なエネルギィ供給が可能となるシステムが必要となる。そしてフェイクGSライドはそのいずれにも適していなかったのである。そのため、予定出力が得られず開発は頓挫しかかっていたがセルン中央研究所より奪取したQパーツを急遽、動力源として組み込み、そのエネルギィ特性を利用して各パーツへのエネルギィ供給をも可能としたのである。)パーツの順列組み合わせによって23の特殊攻撃を可能にしている他、その変形プロセスも究めてスムースである。実際に確認されている能力は集積型荷電粒子砲「エクスプロジオン・レオン」、指向性放電装置「コロッサル・コンビュスティブル」、機体の一部をミサイル状に変形させ発射する「シュプスタンス・エクスキュゼ・モワ」の三つである。また不発に終わったものとして右腕に装備された「バルドン・アターク・ソウデーヌ」があるが、これが如何なる効果を持っているのか、知ることは永遠に出来ない。
   パリ市街におけるQパーツ争奪戦に投入され、そのパワーはガオファーをも圧倒したが、結局はガオファイガーハンマーヘル・アンド・ヘヴンによってコックピットを摘出され、消滅した。
   噂によるとゲッター合金製(笑)