のんのんさんの みんなでハワイ島2004
その4
ハワイの天然温泉と溶岩
私達は義妹家族と一緒に温泉プールへ行くことになりました。
後で、ガイドブックを確かめてみると、アイザック・ハレ・ビーチパークの中にある天然温泉プールでした。
場所は、ヒロを南に下っていったポホイキという町をどんどん奥に進んだところにあります。道は一本道で、大きな木が両側に続いていて、まるでジャングルの中を通っていくようでした。
温泉といっても日本の温泉とはイメージが違っていて、ちょっと温かめのプールという感じでした。プールには、更衣室というような施設は無く、みんな駐車場の車の陰でこそこそっと水着に着替え、プールへ移動しました。
プールといっても、天然の海の水なので、塩辛いし、海の生物もたくさんいました。なんだかちょっと、どよ~んとした緑色の水で、あまりきれいとはいえないんじゃないかなぁ・・。大丈夫なのかなぁ・・と思いつつも、周りのアメリカ人の家族連れの皆さんは、とても楽しそうに赤ちゃんなどをぷかぷか浮かせて遊ばせていらっしゃるので、思い切って入ってみました。すると、あったかいのです。本当に、ちょうどいい湯加減とでもいうのでしょうか?いつまでもつかっていたい気持ちでした。というのも、プールの水が温かい分、出ると、風の冷たさが身にしみるのです!
子供達はおおはしゃぎで、持参した水中眼鏡で水の中の魚たちを追いかけていました。
「なんだか、へびみたいのがいるよ。」と長男が言うので、「え!海蛇??まさかね。」と私。
アメリカ人の義弟の話では、「ここで、何ヶ月かまえ、メインランドからの観光客が足の小指をうつぼに噛まれた!というのがニュースになったよ。」というのです!
ちょっと怖いな!と思ったのですが、彼は「そんなに気にしなくても、大丈夫だよ。」と言うことでした。しかしやはり出来るだけ地面には足をつけないようにして、浸かっていました。
そういうちょっとした心配ごとを除けば、魚は見られるし、温かいし、波もほとんど無いし、家族で遊ぶにはちょうどいい場所でした。他の家族の方たちも比較的小さい子供達を連れて来ている人たちが多かったように思います。皆、のんびりと温泉に浸かって気持ちよさそうでした。
ただ、ほんとに、何も無いので、飲み物、食べ物は持参していった方がいいです。車の陰でこそこそっと着替えるのも、なんかハワイらしくてよかったですよ。
その帰りにカイムという町に10年前に溶岩が流れてきて、町が無くなってしまったという場所に足を伸ばしてみました。道も溶岩で寸断されていたようなのですが、途中までは整備されていて行くことができました。ただし、4WDでないと通れないような凸凹の道でした。
ところどころ小さな椰子の木が生えていましたが、見渡す限り真っ黒な溶岩で埋め尽くされています。山の方から、海の方まで、真っ黒な溶岩が続いていました。この溶岩は軽いようでも結構鋭く、足を切ったりすると、深く切れるそうなので、転ばないように注意が必要です。でも、ハワイ島でしか味わえないダイナミックな景色を見ることができました。
サウスポイントへ
別の日、サウスポイントにも行ってみました。ヒロから11号線をひたすら南下していきました。道は比較的綺麗な道でしたので、楽しくドライブできました。
11号線を左折してからサウスポイントまでの道は、狭くて、舗装もきちんとされていないような道で、これがとても長いのです。
道の左右には、牧草地がひろがっているばかりで、もうすぐ着くかな?そろそろ海が見えるかな?と期待しては裏切られる!ということを、何回か繰り返しているうちに、やっとグリーンサンドビーチに続く道と、サウスポイントに続く道との分かれ道に来ました。
それがちょっとどっちがどっちに行く道なのか最初わからず、左の道に進んで行くと、行き止まりに駐車場があって、そこから徒歩でグリーンサンドビーチに行くようになっていました。
一応、車を止めて、グリーンサンドビーチまで行ってみようかなと思ったのですが、あいにくの小雨模様でしたので、徒歩で40分かかる道のりを、子供連れでは無理かな?ということで、今回はあきらめました。
また来た道をもどり、今度こそ、サウスポイントに向かいました。そこからは、4~5分で着きました。
そこは、もう絶壁!本当に端っこということを実感する場所でした。でも、ちょっと怖い!子供たちは、無邪気に端っこまで走っていこうとするのですが、うっかり落ちたらどうしよう!なんて気が小さいことを私が思ってしまい、「端から5m手前までしか、行っちゃだめ!」なんてつまらないことを叫んでしまっていました。
次男は、海水が手前の岸壁まで巻き込むように入り込んでくる様子を、飽きずに眺めては、「すごい、すごい!」と叫び、海の動きの激しさに圧倒されていたようです。
雨も少し強くなってきたので、そこにいたのは、20分ほどでしたが、あの、鋭い刃物のようなもので、切られたような岸壁は、心に残りました。
おまけのエピソード
義妹宅に帰って、サウスポイントの話をしたら、義妹が一言。
「私、学生時代、あそこから海に飛び込んだんだよ。」
主人と私「絶句!」
ハワイ島で生活するには、このくらいの大胆さが必要なんだなぁ、と、私はちょっと気が小さいので、羨ましく思ったエピソードでした。