1200年以上の歴史文化を持つ奈良や京都。400年以上の歴史文化を持つ金沢。 いずれの町も共通して言えることは、歴史に裏打ちされた文化財を保護し、伝統工芸を持ち、現在も繁栄し続けていることです。
例えば金沢の場合、 世界に誇る兼六園を持ち、九谷焼に加賀友禅、金箔工芸に加賀仏壇、十指に余りある伝統工芸品を持っております。
観光客は憩いを求め、本物を求めて、交通網は不便であっても金沢へと足を運んで呉れるお陰で栄えているのです。 至便な交通網を持つ利府町に、広大な「利府庭園」を築造し、観光客に憩いと安らぎの場を提供し、芸術家や工芸家を全世界から利府町に招き永住させる。
利府町に行かねば国際的な芸術作品や工芸作品は買えないとなれば、観光客は集まってきます。 より広域的に捉えるならば、多賀城市、松島町をも視野に入れた観光ルートを作るべきではないでしょうか。それ程遠くない時期に実現できるかも知れませんね。
これはインターネットにより、全国や全世界に情報発信することがなお効果的です。 私は石川県の出身ですから、金沢を例に挙げるのですが、藩主前田家は、代々文化を尊重する姿勢を貫いたことに有ります。
特に第三代利常は、明確に「文化立国」を掲げ、軍事・政治は徳川に任すが、文化はこちらに任せて欲しいと、政治の根本に文化を置いたのです。
金にあかして、物を買い入れたり、建物を建てたりするのではなく、武士・町人にいたるまで、一人一人の教養、振る舞いを大事にし、高い眼識と品性を持つことに力を入れたのです。
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