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6月17日にある定例議会での私の一般質問を発表します


定例議会は年4回ございます。
この度初当選なので6月が初定例会になります。その一般質問を以下に申し述べます。
今後は私の3つの公約について一般質問をしていくつもりですのでご期待下さい。

一 般 質 問 論 旨



本日は、町長始め、助役、収入役、教育長ほか、役場の幹部職員、並びに町議会議員の皆様、傍聴席の皆様方のご出席のもと、私の考えを述べる機会に恵まれましたことを感謝いたします。
私は、新米議員で右も左もわかりません。それ故に、礼儀を弁えず多々失礼を申し上げるかと存じます。何卒ご寛容の程、よろしくお願いを申し上げます。

先ず私の所信を申し上げます。そして町長の所信表明並びに施政方針の文章表現についてご質問いたします。

本来ならば、私の公約である 財政再建 議員定数削減 地域密着型の高齢者福祉と青少年育成教育の3点について、ご質問すべきところでしたが、
施政方針からは町長の所信が見えないこと。また、施政方針の文章表現には形容詞が多くて、方針の主旨が伝わってこないこと。 そこで、急遽質問を変更しました。

新人議員としての所信表明を致します
わずか持ち時間30分内では、再々質問など私の技量からして出来ませんので、私の一方的な質問に終わってしまう可能性があります。
私は今後、新聞を発行してまいりますので、町長始め町当局の皆様、私の真意を汲み取って頂いて、ご答弁をお願い申し上げます。

先ず、私の議員としての姿勢ですが、

私は、常に「誰のための町づくりか」を考えながら行動して参ります。
私は、「所信・理念なくして町づくりは出来ない」と捉えておりますので、それに照らし合わせますと、気付くことも多々あります。時間をかけても、正さねばならないものは正すという姿勢を貫きます。
私の意見は、町民のためにプラスになるとの思いから、議論を深めるものですから、町長始め町当局の皆様、何卒建設的で誠意を持ってご対応のほどよろしくお願いし上げます。

1年生議員の正直な感想から申しますと、

政治の世界に入ってまだ1ヶ月少々ですが、中でも「まあまあ」と言う言葉の多いことや「駆け引きの多い世界」に驚いています。
私のように純粋な人間は、瞬く間に駆逐されてしまいそうです。民間から出た私には驚きの何ものでもありません。
「まあまあ」と言う言葉は、少なくとも企業においてはタブーとされているからです。「まあまあ」で仕事は出来ないし、企業は存続できないからであります。
裏を返せば、民間では、それほど必至で物事を捉えているからなのであります。
「まあまあ意識」が先行しますと、議論や論議は深まりませんので注意すべきだと思います。
「時間の制限」も気になります。重要案件も、報告程度のものも、限られた時間内で処理されているように思われます。改善すべきでしょう。

特に「駆け引きの世界」は怖いですね。
「誰のための町づくりか」を忘れて、駆け引きで「数の論理」を優先させたならば、一歩あやまると大変なことになり兼ねません。
町長派、反町長派、どうしてこのようなレッテルを貼って仕舞うのでしょうか。仕舞われるのでしょうか。悲しいですね。そして大変残念でなりません。
そのような論理から申しますと、さしづめ私は反町長派とみられるやもしれません。誤解のない様にお願いいたします。私は町民のために良かれと思って行動していると言うことを理解して頂きたいのであります。

「誰のための町づくりか」を念頭に置けば、そんなことに固執して居れないはずです。
町民のために何が出来るか、どうしなければならないかなど、建設的な意見に終始するはずです。
企業のリーダーの一人として思うのですが、リーダーというのは、会社のこと、仕事のことが四六時中、頭から離れないものです。町長も同じだと思います。それ故に心身共に疲れて判断が膠着することがありますが、その時必要になるのが所信であり、信念であり、理念なので有ります。
私は「誰のための町づくりか」を念頭において行動し「是は是、非は非」を貫く所存であります。
それでは
私の1人会派の町づくり所信(理念)を申し上げます
町議会には、幾つかの会派があります。この度、どの会派に入るべきか本当に迷いました。ところが入りたくても、どの会派にも「町づくりに対する理念」が明文化されていません。仕方なく判断の仕様が無くて、私は1人会派にしたという訳です。

1. 私は、未来永劫に繁栄する利府町を築くため、明確な目的を持ち行動します。
未来永劫に繁栄する町とはどんな町か?  明確な目的意識を持って、議員たる者は誰のために何をし、何をもって行動しなければならないか? と言う戒めが込められています。

1. 私は、町民の幸せを築くため、安心、安全、安定のある町づくりに努めます。
町民が願っているのは、安心・安全・安定である事を知らねばなりません。      
安心とは風通しの良い行政であり、安全とは万全な防犯・防災対策であり、安定とは豊な財政であります。この3つのどれを採って見ても、まだまだ不完全であります。議員自身の見識すなわち、物事を正しく見分けることの出来る能力と自覚を戒めております

1. 私は、歴史に裏打ちされた町民主体の町を築き、次代を担う青少年に、現在各界に活躍している人々を尊敬する教育を施し、育成に努めます。
郷土愛を育むとはどういうことか。他人を尊敬する教育とはどういうことか。
夢を持つということはどういうことか。次の世代を担う青少年育成の教育に私たち大人が、かけねばならないことを唱っております。

以上が、私の議員としての所信表明です。この姿勢を持って、町政に全力投球いたします。ちなみに、会派名は三栄利府の会としました。町民の願い「安心・安全・安定」の頭文字を採ったものです。

そこで町長の所信についてお尋ね致します。
この度、2期目の4年間を付託されましたこと。改めてお祝い申し上げます。
しかし、利府町が何処へ向かっているのか、何を目指しているのか、施政方針を見る限りにおいて、全く見えてきません。
私がこの選挙を通じて、叱咤激励を受けた中で、町民が関心を寄せている問題は、大きく分けて3つ有ると感じました。

1. 地域社会と子ども達とのかかわり、教育の問題であります。
次代を担う、健全な子どもを育てるには「家庭」と「学校」と「地域社会」との有り方を究明しなければならないこと。

2. 財政が逼迫していて町は大丈夫か
このまま行ったら借金ばかり増えて、隣の政令都市に吸収されてしまうのではないか。

3. 利府町は何処へ向かおうとしているのか
福祉対策、青少年教育、産業活性化対策、個性ある町づくりどれ一つとってみても夢が無い、ビジョンがないのであります。

これらの問題が出てくると言うことは、町長の町政に対する所信が見えないからであります。初めての議会ゆえに、町長の議会でのご発言や活動が解からないので、ここで所信を具体的にお示し戴きたいのであります。
このままでは羅針盤を持たない船舶であり、舵のもがれた船に等しいのであります。

■質問 所信と施政方針と財政計画が科学的に、社会的に、そして歴史的に裏打ちされた町長の所信表明をお伺いいたしたいのであります。

次は、施政方針の文章表現についてのご質問です。


私は、この施政方針を5回拝読致しました。
しかし読めば読むほど、理解出来なくなりました。
よい文章とは、解かり易く簡潔な文章のことを言いますが、施政方針の文章は、読めば読むほど理解できないのであります。

「個性豊な魅力ある」とか「心豊かで創造性に優れた」と表現されても、では、どのようにすれば達成できるのか、具体的に説明できる人は何人居るのでしょうか。施政方針ですから、具体性の無い形容詞はできる限り避けるべきです。方針の主旨が伝わってきません。
簡潔に表現したら、どのような文章になるか、この場でお聞かせ願いたいものです。

また、主要な方針の施策を20項目ほど掲げていますが、「考えております」「思います」「図ってまいります」「検討してまいります」「努めてまいります」と言う表現が22箇所もあります。そのうちどれが、検討項目なのか、見直し項目なのか、実施項目なのか、判然としないのであります。このような曖昧な表現を避けて、文章を作成して欲しいと切に願います。

施政方針と言うのは、行政に携る全ての人が、理解できるような文章表現で無ければならなりません。そして出来る限り具体性を持たせなければなりません。
皆さんもご存知だと思います。先日11日でしたが、高松市の施政方針の文章が、カタカナ文が多くて書き直すことになりましたね。わが町の施政方針にも「パークアンドライド及びキスアンドライド」と言うカタカナ文字がありますが、私には解からないのです。
施政方針は、皆が理解できて、初めて方針に沿った仕事が出来るのであります。
所信に基づいて施政方針を立てるならば、決して抽象的な表現にはならないはずです。

1例を挙げて見ましょう
施政方針の2ページでは、次のように書かれています。
「図書館についてですが、平成15年度から図書館建設基金を設置し、平成20年ごろを目標として財政状況の許す範囲で積立てるよう努力して参りたいと考えております」とあります。

「基金を設置し、」とあるのは、断言ですから良いのですが、「平成20年頃を目標として」というのは、あくまでも目標ですから平成25年になるかもしれないし、平成30年かもしれないととれます。
しかも「財政状況の許す範囲で積み立てるよう努力したい」と言うのは、財政が厳しくなったら積み立てないと言うことでしょうか。すでに239億円の借金を抱えている現状を鑑みれば、努力したって財政状況は既に逼迫しているのだから、積立は不可能だろうと思ってしまいます。

さらに追い討ちをかけるように、「考えております」と言うのですから、考えるのなら誰だって出来るさ。逆に実行しないと言うことだろう?と諦めの心境にさえなってしまいます。

結論として、町長のお考えは取り敢えず図書館については、「基金を設置する」にとどめて置く、という事なのでしょうか。このように疑問が残ってしまう文章の表現です。

私なら次のように表現します。
「図書館についてですが、平成15年度から図書館建設基金積立事業として、平成15年度から平成20年度までに図書館建設のための基金を積立てます。
総事業費5億5千万円を予定しており、初年度5千万円。16年度1億円、17年度1億円の実施計画を現在立てております」と具体的に書き表します。
これらの数字は、平成15年度〜17年度の利府町総合計画の実施計画書に明記されているものです。もしも各年度の予算配分が間に合わなかったならば、判る範囲でより具体的に、そして明確に方針を立てるべきだと思います。如何でしょうか?

どんなに文章を飾っても真意の伝わらないこともあります。飾らなくても真意の伝わる表現も有ります。真意が伝わるのであれば、私を含む議員各位、町議会、そして町民も賛同し、町長の人気は更に高まることでしょう。

■質問 町長ご自身がこの文章表現に疑問も持たず施政方針を立てられたのか、それとも故意なのか、そしてまた、次年度から文章表現を解かり易く、簡潔に改める意志があるか、有るとすればいつ頃から実施する積りかお伺い致します。

以上、20数分の長きに渡って、私の議員としての所信と町長にご質問を致しました。
私の質問は、この選挙活動を通じて、町民の声としてヒシヒシと感じたこと。この声に応えることが私の使命であると受け止めております。率直に町長の方針をお示しください。論旨に外れることなく、ご答弁をお願いして質問を終わります。ありがとうございました。