• 脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)とは?
  • 脳血管攣縮とは、くも膜下出血を起こしてから3日目から2-3週間までの間に起こる現象で、脳の血管が収縮して血液の流れが悪くなることです。攣縮とは、血管が縮んで細くなることで、スパスムとも呼ばれます。その結果、意識状態が悪くなったり、手足のマヒや言語障害が悪化したりします。
  • 脳血管攣縮の治療
  • 一般的な治療としては、まず十分な量の栄養と水分を与えて血管内の血液成分の量を十分に保つことが重要です。さらに、血圧をやや高めに維持して、脳血流を増やすことも効果があります。
  • 水頭症とは?
  • 脳内で作られ脳および脊髄を循環している水(脳脊髄液)の流れや吸収が、くも膜下出血によって障害されて、脳内(脳室)に脳脊髄液が過剰に溜まる状態です。
  • 水頭症の治療
  • 急性水頭症に対しては、脳室ドレナージといって、頭蓋骨に直径1cm程の穴をあけて、脳室に細い管を入れ、余分に溜まった脳脊髄液を体外に排出する処置を行います。通常は、クリッピング術と同時に行います。