アンダルシア満喫!個人旅行で行く

南スペイン/アンダルシア&モロッコ日記

CONTENTS

1.はじめに
2.初日:出発そして夜のマドリッドでバル(BAR)のはしご
3.2日目:いよいよアンダルシアへ セビーリャでフラメンコを観る
4.3日目:セビーリャからグラナダへ
5.4日目:憧れのアルハンブラ宮殿
6.5日目:ついにアフリカ大陸上陸
7.6日目:ジブラルタル半日観光〜アンダルシアドライブ紀行
8.7日目:太陽の海岸/コスタデルソル周遊
9.8〜9日目:帰国&あとがき

はじめに

今回は完全な個人旅行で、エアーチケットは一緒に行った会社の同僚工藤君がアメリカ出張で貯めたアメリカン航空のマイレージを使ったのでフリーチケット。僕は市場価格で工藤君から購入(と言っても7万円)。スペイン国内線等のフライトスケジュールは、都市コードや空港コードを入力して月日を指定すると便名や使用機材が検索できるホームページ(Internet Travel Networkを活用して調べまくりました。これはヴァーチャルトラベルにも使えて便利ですよ。
ホテルはスペインの
パラドール(国営ホテル)に泊まることを第一優先に手配しました。特にグラナダのアルハンブラ宮殿内にある「パラドール・サン・フランシスコ」は1年前から予約で一杯になる人気のパラドールで、ここは日本にある代理店で手配しましたが、2ヶ月前でも一杯で、結局アンダルシア第2の都市マラガの丘の上の古城に隣接して建つ海を望む古城風の「パラドール・ヒブラルファロ」を手配しました。

準備段階ではピラミッドを一目見たくてカイロ経由も考え、フライトスケジュールやカイロ市内のホテルの検討をしましたが、スケジュールに無理があること、カイロ−マドリッド間の航空料金が716US$(検討当時は約10万円)もしたので断念しました。寄り道代が成田ーマドリッド間のチケット代より高いのでは話になりません。
カイロを断念した後は、今度はモロッコ国内の周遊を検討し、カサブランカ経由で内陸の歴史的都市=マラケシュやフェズに行くことや、サハラ砂漠に近づくプランも検討しましたが、やはりスケジュールに無理がありこれも断念して当初のプランに戻りました。

あまりにもあれもこれも盛り込もうとしたので、工藤君から「行きたければその為だけに行けばいいんです、あれもこれもじゃ何もかも中途半端になりますよ」と呆れ気味で言われてしまいました。
しかし、プランするだけで十分楽しいのです。バーチャルトラベルだけで充分楽しめる自分の性格を結構気に入ってます。なにしろお得です。
事前の準備が旅の楽しみの30%位は占めていると思っている僕は、今回も準備をたっぷり楽しもうとしました。
アルハンブラ宮殿を紹介した
TBSの「世界遺産」(日曜日23:30〜24:00)のビデオ、ガイドブック、スペイン関係のエッセイ、「世界の車窓から〜スペイン編CD-ROM版」を2.5万円分も買い込み、9月下旬からスペイン料理を食べたり、モロッコ料理をモロッコ経験者で会社の女性を囲んで神楽坂まで行って写真を見ながらモロッコの代表的料理のクスクス、カバブ、タジンを試食しました。
また、スペインとモロッコを舞台にした映画、例えばヘミングウェイ原作で1937年当時のスペイン内戦を描いた「誰がために鐘は鳴る」(For Whom The Bell Tolls /主演:イングリッド・バーグマン)や、モロッコを舞台にしたイギリス映画「シェルタリング・スカイ」(主演:ジョン・マルコビッチ、音楽:坂本龍一)、超大作「アラビアのロレンス」(物語の舞台はアラビア半島になっていてもロケはモロッコでやった)を観ました。
参考書としては、ジブラルタルから時計回りに1年半かけて地中海を一周した旅行記「ポール・セローの大地中海旅行」(THE PILLARS OF HERCULES)、スペイン物を得意としているイギリス人作家ジェラルド・ブレナンの「素顔のスペイン」(THE  FACE  OF  SPAIN)が参考になりました。サン・テグジュペリの処女作でフランスのツールーズからモロッコのダカールまでジブラルタル海峡経由で郵便を運ぶ飛行士を書いた「南方郵便機」も読みましたが、これは印象的でも旅行の参考にはなりませんでした。
ガイドブックも当然買って持って行きましたが、毎週美しい写真で楽しませてくれる「週間地球旅行」のアルハンブラ、マドリッド、モロッコを特集した3冊は薄いので現地にも持って行きました。

あまりにも早くから盛り上り過ぎて、工藤君から「ちょっとセーブしないと息切れすると思うけどなー」といなされてしまい、9月末から〜11月中旬までは特に大騒ぎすることはなく。むしろすっかり落ち着いてしまいました。
さらに、本来であれば出発のカウントダウンが始まり、旅気分がいやでも盛りあがる出発1ヶ月前前後に、よりによって忙しくなってしまい、残念な事にすっかり頭から今回のツアーの事が消えてしまいました。
9月27日に予約していた飛行機のチケットを工藤君と2人で日比谷にあるアメリカン航空の事務所に受け取りに行ったのも、仕事がようやく落ち着いた出発2週間前の11月18日になってからで、行く前もじっくり楽しむのをモットーにしている僕としては、はなはだ不本意な状態になってしまいました。

ホテルやマドリッドーセビーリャ間のスペイン国鉄の新幹線=AVEを予約したのは、同じく出発2週間前になってからで、出発のちょうど2週間前の土曜日に大慌てで予約しました。
ホテルはユーテルとAMEXのメンバーシップトラベルデスクを比較したらAMEXのメンバー料金の方が安かったので、マドリッド、セビーリャ、グラナダはAMEXで予約。ジブラルタル海峡を渡るフェリーが発着する海峡の街アルヘシラスのホテルは
ユーテルで予約。 AVEは鉄道の手配が得意な郵船トラベルに電話して予約しました。レンタカーはハーツもエイビスも土日祝日はそろって休みだったのでこの日は断念。
出発2週間前の土曜日の午前中から午後にかけてに工藤君と連絡を取り合って予約していたら、頭が旅行モードになってしまい、気持ちがすっかり高揚して収まりがつかなくなってしまい、池袋にカメラのフィルムや電池を買いに行きましたが、それでも収まらなくて寝る前に早々と荷物までパッキングしてしまい、もう他にやることが無くなってからようやく安心して寝ました。もう遠足の前の日の小学生状態でした。

今回は完全な個人旅行なのでA4で4ページにわたる日程表を作成しましたが、見た人は今回行った都市や地域の名前は、マドリッドは知っていてもアンダルシア地方や太陽の海岸という意味のコスタ・デル・ソル、アンダルシア地方の中心都市セビリヤ(セビーリャ)、アルハンブラ宮殿で有名なグラナダは聞いた事がある程度。アルヘシラス、タンジール(モロッコ)、マラガに至っては聞いたことも無いので「いいなーいろんな所に行けて、でも知らない場所ばっかり.....」という反応が多かったです。
かく言う僕もアルヘシラス、タンジール、マラガは今回のツアーで始めて知ったのですから無理もありません。


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