無いはずの
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尼崎市の旧クボタ尼崎工場周辺の住民被害が明らかにされアスベスト被害の大きな広がりが社会問題化する中で、学校をはじめとする公共施設のアスベスト使用が緊急調査されてきました。 |
青山台小学校
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事実上の再調査になった今回の緊急調査の結果、多くの自治体で学校での除去工事から漏れていた事例が報告されてきました。9月27日に文部科学省がまとめた中間結果では、全国の公立学校807校で使用が確認され144校で飛散していた可能性が報告されました。10月中旬を過ぎて、吹田市でも、青山台小学校で15教室と廊下の天井1000以上が白石綿を含む吹きつけ材が残っていることが明らかになり普通教室に使っていた5クラスが10月18日に緊急に移動する事態が発生しました。過去の撤去工事では、含有率が5%を下回っているとして除去の対象にはされなかった部分でした。 |
アスベストは身近に存在 |
アスベスト汚染の深刻さは、アスベストが建築資材として広範囲に使われてきたことにあります。 |
混ぜられて老朽化
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アスベストは、その持っている特性から断熱性能や耐火性能を上げるためだけでなく、耐久性を与えるためにも産業界では重宝されセメント、珪酸カルシュウム、塩化ビニール樹脂等に混ぜられ多くの製品となっています。シール材等では、価格の安価なことと性質の安定性からパウダー状にしたアスベストを増量材としても使われてきました。 |
ガラス窓に使われたパテ 昔は、ボイル油や乾性油でアスベストと珪酸カルシュウムを練って使いました。40年経てば写真のようにひび割れボロボロになります。 |
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化学床タイルは、塩化ビニール樹脂にアスベストと珪酸カルシュウムで製造していました歩行による研磨と樹脂の劣化に伴う飛散汚染が問題です。 床用接着剤には、増量材としてアスベストが入っていました。 |
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土壌改良材
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園芸用の土壌改良材として広く市販されているバーミキュライトにも、アスベストが含まれアメリカでは1990年代に園芸農家や園芸家が汚染被害を受けたと問題になりました。 |
アスベスト輸入量と規制の推移 |