２００７年度は、南山田小学校の増築工事と体育館耐震補強工事が４棟実施されたために施設整備費の総額が１２億７,１9０万円となりました。２００５年の１４億円弱には達していません。

　耐震補強工事は、これまでの２校整備から４校整備となりましたが、耐震化工事費用は２００６年の２億8,000万円から8,637万円に減少しました。大規模改修工事を行わずに、耐震化のみの工事を実施したためですが、同じ予算規模ならばもっと多くの耐震化工事を実施できたことを証明する結果となりました。南山田小学校の増築は、無計画な巨大開発がもたらしたもので、開発業者が用地を提供することで増築が可能となりました。小学校施設整備費の執行内容を見ると、施設設備の老朽化との戦いが深刻で小学校に重点配分されていることが伺えます。

　中学校の施設整備予算も前年同様に低い水準に抑えられました。

　耐震補強・大規模改造工事費は組まれず、２００５年度から耐震化に伴う工事費の支出はありませんでした。

　吹田市は２００９年春、吹田市耐震改修促進計画に基づいて２０１５年度に学校耐震化を完了するとしましたが、２００７年度教育予算の執行では、小学校優先の整備となりました。

　１９８０年前後に行われた大規模改造工事は、築後２０年を対象としていましたが片山中学校は創立３０年になり、遅い目の大規模改造工事を３年間で終えました。綺麗になった片山中学校で映画「ホームレス中学生」の撮影が行われました。改修工事内容を見ると、どの学校の工事も何年来の懸案となっていたものばかりです。