２００４年度は予算額が１３億9,724万円と前年比７０％も増額されました。その主な原因は、吹田市としては初めてとなる本格的な耐震補強と大規模改造が千里たけみ小学校で実施されたためです。
　千里たけみ小学校は、千里ニュータウン開発整備の中で１９６７年に開校した竹見台小学校と児童急増のため隣接して１９７８年に開校した南竹見台小学校が、児童減少のために統廃合して２００３年誕生しました。市議会の論議では予想外の耐震性の無いことが明らかになり、年度を分けて耐震補強工事と大規模改造工事が行われることになりました。
　耐震補強を含む施設整備費の比率は、古江台小学校の体育館工事と合わせて小学校施設整備費全体の７０％になるかつて無い高い水準になりました。
　それでも老朽化した膨大な施設の機能維持の課題は重く、以前に比べ計画的執行を進める努力が伺えますが、良好な維持管理・補修業務のためには、だまだ資金不足は否めませんし、予算を効率的に執行するために不可欠な人員も不足しています。
　小学校施設整備費は、２０年前の大規模改造事業以来の高い水準になったことは、画期的な変化となりました。