２００６年度は、豊一小学校西校舎の建て替え工事があったために施設整備費の総額が１１億3,594万円と前年の８億3,594万円から回復しました。一昨年の１４億円弱には達していません。

　耐震補強工事は、吹二小学校と津雲台小学校の体育館耐震補強・大規模改造の２校２億８,600万円が実施になり、耐震化を伴う整備費の比率は、22.7％に落ち込みました。

　２０年ぶりにアスベスト対策費が復活し、廊下天井に吹きつけられた石綿含有物の除去工事が石綿障害予防規則の規定に沿って４校で行われました。

　小学校施設整備費の水準は、依然と老朽化の後追いの事態から脱却していません。

　中学校の施設整備予算も前年同様に低い水準に抑えられました。

　耐震補強・大規模改造工事費は組まれず、２００５年度に続いて耐震化に伴う工事費の支出はありませんでした。

　吹田市はこれまで通りのゆるやかな方針と取り組みを変えていません。耐震化工事を含まない大規模改造工事が片山中学校ですすめられましたが、片山中学校はここ数年間サッシの改修工事を連続して行われてきたもので、今回で本来の大規模改造にふさわしい工事を終えることになりました。

　１９８０年前後に行われた大規模改造工事は、築後２０年を対象としていましたが片山中学校は創立３０年になり、遅い目の大規模改造工事を３年に分散して行ったといえます。

　アスベスト除去工事が、小規模ながら７校で行われました。