2007年1月に発刊された「平成17年・吹田市一般会計特別会計歳入歳出決算に係わる主要な施策の成果及び基金に関する報告書」から教育費関係をまとめました。報告書の内容をこれまでの年度の分と比較すると、2005年度の教育費は、対前年比９％少ない127億5606万円となり、減額された12億5,000万円の内学校施設整備費は8億7,500万円が占め、前年度の「画期的な」予算編成もわずか1年で終えんを迎えることになりました。

　吹田市の学校施設の延べ床面積は450,000を超え、良好な維持管理を図るには必要なライフサイクルコストを支出しなければなりませんが、豊中市政研究所が作成した学校モデルをあてはめ試算すると、吹田市では、学校施設整備予算を毎年40億円組む必要があります。

　２００５年度の9億６千万円という予算規模は、必要額の四分の一程度の絶対的に低い額と言え、今後老朽化の深刻化はさらに悪化することになります。