配置集合

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  ・定義:配置集合
  ・定理:配置集合の元の数 
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定義:配置集合 Belegungsmenge

意味

・「Aの上のBの配置集合」とは、
  集合Aから集合Bへの写像をすべてあつめた集合のこと。

[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§2.F(pp.38-9);
 ・『岩波数学辞典(第三版)』項目162C(p.430)

記号

・F(A,B) 
・ BA  

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定理: 配置集合の元の数(写像の個数)

定理

・集合Aの個数がm、集合Bの個数がnならば
  Aの上のBの配置集合F(A,B)=BAの個数
   (つまり、集合Aから集合Bへとり得る写像の個数)は、
   nm 個。

[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§2.F(p.39);
 ・『岩波数学辞典(第三版)』項目162C(p.430)

なぜ?

写像f:ABを考える。集合Am個のを、A1,A2,…,Amであらわすことにする。
   f(A1), f(A2), …, f(Am) のそれぞれに、集合Bのどのを対応させるかを決めれば、写像fは、定まる。  
    f(A1)に対応させる、集合Bの決め方は、nとおり。(集合Bの個数がnだから)
    f(A2)に対応させる、集合Bの決め方は、nとおり。(集合Bの個数がnだから)
    ・
    ・
    ・
    f(Am)に対応させる、集合Bの決め方は、nとおり。(集合Bの個数がnだから)
   だから、写像fの決め方は、全部で、nm通り。

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reference

 ・日本数学会編集『岩波数学事典(第三版)』 岩波書店、1985年。項目162A(pp.428-429), 163(p.432)
 ・松坂和夫『集合・位相入門』岩波書店、1968年、第1章§4.F(pp.1-11)。

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