定義:Rにおける位相概念間の関係 

内点・外点・境界点の関係/内部・外部・境界の関係
点集合の内部・外部・境界と、その補集合の内部・外部・境界との関係

触点と内点・外点・境界点との関係/閉包と内部・外部・境界との関係


内点・外点・境界点と集積点



触点・閉包と、集積点・孤立点





【無限集合・有限集合と集積点】


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内点・外点・境界点の関係 / 内部・外部・境界の関係 


【特定の点集合の内部・外部・境界の関係】

・《R部分集合E》に対して、Int E , Ext E, ∂E は互いに交わらない(互いに素)
 つまり、Int EExt E = φ かつ  Int E∂E = φ かつ  Ext E∂E = φ 

・《R部分集合E》に対して、Rは、int E , Ext E, ∂E に直和分割される。     
 つまり、
  R=Int E Ext E E 

【特定の点集合の内点・外点・境界点の関係】

・《R部分集合E》に対して、
  あらゆる実数は、《E内点》《E外点》《E境界点のいずれか一つに該当する。

【文献】
 ・de la Fuente,2.4(a)(p.60):intA∪extA∪Aの境界=R
 ・松坂『解析入門3』12.1-C(p.53):「Rの部分集合Aを与えると、Rは、《Aの内部》《Aの外部》《Aの境界》の三つの集合の直和に分割される」
 ・松坂『集合・位相入門』第4章§1B(p.142)「Rnは、Mi,Me,Mfの直和となる。」
 ・黒田『微分積分』8.1.4(8.1.5)(p.272):Rn一般
    「intA,extA,Aの境界は互いに交わらず、 R=intA∪extA∪Aの境界がなり立つ。」
         だから、R=intA + extA + Aの境界 と直和分割される、ということ。

 


位相概念間関係
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特定の点集合の内部・外部・境界と、その点集合の補集合の内部・外部・境界との関係

Int E = Ext (Ec )    [松坂『解析入門3』12.1-C(p.53);黒田『微分積分』8.1.4(8.1.6)(p.272):Rn一般]
Ext E = Int (Ec )  [de la Fuente:2.4(a)(p.60);松坂『解析入門3』12.1-C(p.53);黒田『微分積分』8.1.4(8.1.6)(p.272):Rn一般]
E  =  (Ec )  [松坂『解析入門3』12.1-C(p.53);高木『解析概論』第1章12(p.29);黒田『微分積分』8.1.4(8.1.6)(p.272):Rn一般]




位相概念間関係
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触点と内点・外点・境界点との関係、閉包と内部・外部・境界との関係

【閉包-内部関係】


・《R部分集合E》に対して、 Int E E [E] 

・《R部分集合E》に対して、すべての《E内点》は、E触点。 

[文献]
 ・de la Fuente:2.4(a)(p.60);
 ・松坂『解析入門3』12.1-C(p.52;53)]


【閉包-境界関係】


・《R部分集合E》に対して、[E] = E E 

・《R部分集合E》に対して、
 すべての《E触点》は、Eに属す点か、《E境界点》か、その両方。 

[文献]
 ・黒田『微分積分』定義8.5の直前(p.273):境界との合併;
 ・小平『解析入門I』1.6-b(p.56):R2;
 ・松坂『集合・位相入門』第4章§1C(p.143)
 ・高橋『経済学とファイナンスのための数学』1.1U注1(p.5)「A−《Aの閉包》は、Aの境界」とあるが、これは「《Aの閉包》−A」の間違い?

【閉包-内部・境界関係】


・《R部分集合E》に対して、 [E] = Int E E    

・《R部分集合E》に対して、
 すべての《E触点》は、《E内点》か、《E境界点か、その両方。 

[文献]
 ・de la Fuente2.4(a)式(3)(p.60)
 ・一楽『集合と位相―そのまま使える答えの書き方』問題3.3.18(p.109)
 ・黒田『微分積分』問8.1.3(p.275):Rn一般

【閉包-外部関係】


・《R部分集合E》に対して、 [E] = (Ext E)c = R Ext E      
・《R部分集合E》に対して、
 すべての《E触点》は、《E外点》でない実数。 
    
[文献]
 ・黒田『微分積分』問8.1.3(p.275):Rn一般


位相概念間関係
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