ニュージーランド
旅行記
旅行記
■ 最南端の島へ
10/2(月)
■ 荒れるフェリー
朝7時に起きる。二人ともしっかり眠れた。日課にしている体操を済ませ、外に出ると朝の空気が気持ちいい。支度をととのえ、宿周辺の撮影をおこなう。出発前に鍵を返そうとしたらレセプションが開いておらず、ブザーを押しても出てこない。仕方がないので部屋に鍵を置き、宿のホストにスマホからメッセージを送る。

宿の中

宿の庭
今日は隣町のブラフまでマイクロバスに乗り、そこからフェリーでスチュアート島に渡る。バスは8時15分出発の少し前に来てくれた。運転手は女性の方で、道中いろいろと話しかけてくれるものの、言葉が聞き取りづらく、何を言っているのかよくわからない。
美しい海岸線を見ながら進むと、30分ほどでブラフに着いてしまった。運転手さんが僕らに何かを伝えており、相変わらず聞き取りづらいのだが、時間があるので海岸まで行って休み、そこで景色を見ていればいいということらしい。海岸でバスを降りると遊歩道があり、そのあたりは確かにきれいだ。
お互いに写真を撮り合い、運転手さんにも二人一緒の写真を撮ってもらった。それから遊歩道をしばらく歩く。不思議な花がたくさん咲いている。海岸に出ると小さな鳥がいくつか飛んでいるが、双眼鏡を見てもよくわからない。そのうち運転手が呼びに来たので戻る。
美しい海岸線を見ながら進むと、30分ほどでブラフに着いてしまった。運転手さんが僕らに何かを伝えており、相変わらず聞き取りづらいのだが、時間があるので海岸まで行って休み、そこで景色を見ていればいいということらしい。海岸でバスを降りると遊歩道があり、そのあたりは確かにきれいだ。
お互いに写真を撮り合い、運転手さんにも二人一緒の写真を撮ってもらった。それから遊歩道をしばらく歩く。不思議な花がたくさん咲いている。海岸に出ると小さな鳥がいくつか飛んでいるが、双眼鏡を見てもよくわからない。そのうち運転手が呼びに来たので戻る。


ふたたびバスに乗り、フェリー乗り場に到着した。荷物置き場にスーツケースを置く。近くにスーパーがあるので、水だけでも買おうと僕一人で向かう。水とピザを買って戻ってくると、あでりーがいない。探していると、道の向こうから慌てた様子でやってきた。なかなか戻らない僕を探しに行き、僕は店に向かった道とは違う近道で戻ったため行き違いになったようだ。お互いに少し焦ってしまったが、なんとかなった。あでりーが乗船手続きを済ませてくれていたので、チケットを受け取る。
フェリーに乗り込むと、雨が降って来たせいもあり、船内の席からは外の景色はあまり見えない。船が走り出すと、思った以上に揺れる。激しく揺れる。これはなかなか大変だ。僕は水平線を眺めながら頑張る。これが1時間続くのかと思うと不安になる。なんとか半分を過ぎたが、途中で早めに袋を取り、少し吐いた。船のスタッフが来てくれて、首や顔を冷やすためのウェットタオルをくれた。そこからは目をつぶり、とにかく頑張った。島が見えると揺れは収まったが、到着する頃にはへとへとになっていた。あでりーは全く大丈夫な様子だった。
フェリーに乗り込むと、雨が降って来たせいもあり、船内の席からは外の景色はあまり見えない。船が走り出すと、思った以上に揺れる。激しく揺れる。これはなかなか大変だ。僕は水平線を眺めながら頑張る。これが1時間続くのかと思うと不安になる。なんとか半分を過ぎたが、途中で早めに袋を取り、少し吐いた。船のスタッフが来てくれて、首や顔を冷やすためのウェットタオルをくれた。そこからは目をつぶり、とにかく頑張った。島が見えると揺れは収まったが、到着する頃にはへとへとになっていた。あでりーは全く大丈夫な様子だった。

スチュアート島の船着き場
■ 宿でゆっくり、のはずが
船を降り、スーツケースをピックアップする。今日の宿はすぐそこだ。小雨が降るなかを歩きだす。風が強い。カモメが飛び交い、浜辺にはミヤコドリが休んでいるが、じっくり観察する元気はない。とにかく宿へ向けて歩を進める。
宿は木造の大きな建物で、フロントスタッフが温かく迎えてくれた。14時のチェックインまで3時間ほどあったが、部屋に入ることができた。ようやくここで数日を過ごすことができる。今日はゆっくりしようと決めていたので、まずはベッドにもぐり込む。二人ともすぐに寝入り、2時間ほど眠った。これでいい休息が取れた。
一階にパブがあったので覗いてみる。食事サービスはあるが、やはり料金が高い。地図によると島に一件、フィッシュアンドチップスの店があるので、まずはそこを目指すことにする。
宿の玄関を出て折り畳み傘を開くと、強風で傘の骨が2本折れた。一瞬のできごとだった。傘はあきらめ、まずは食材を買おうと島に一軒だけのスーパーに入る。思っていたよりいろんなものが置いてあり、値段も意外に高くない。あでりーの好きな牛乳がインバーカーギルより安く売られていたので買う。水、デザートのケーキ、夕食用の即席パスタなどを購入し、いったん宿に戻る。
買ってきた食材を部屋に置き、ふたたび外に出る。今度はカッパを着て歩き始めたものの、本当に風が強く、ときおり体を持っていかれそうになる。フィッシュアンドチップスの店は、昼の営業時間を過ぎていた。
2日後のウォータータクシーの予約確認のため、旅行会社のオフィスに赴く。予約はOKで、目的地のウルバ島の本が3NZDで売っていたので買う。ペンギンのいる場所を尋ねたが、運しだいだ、とだけ言われた。インフォーメーションに行こうかと思ったが、場所がよくわからず断念し、宿に戻る。
昼食は、バナナやこれまでのサラダの残り、パン、ブラフで買ったピザなどで軽く済ませる。これだけでも本当においしい。宿の公共スペースにインスタントコーヒーがあったのでいただく。あでりーは牛乳を混ぜてカフェオレにしている。これまでのクッキーの残り、それから大量に買ったカシューナッツと共にいただく。こちらも美味しい。あでりーは牛乳がいたく気に入り、全部で750mlあった牛乳を一気に飲んでしまった。
その後は宿のwi-fiにつなぎ、いくつかの連絡を済ませる。それから二人してこれまで書けなかった日記を書く。久しぶりにゆっくり過ごす時間を二人とも満喫していた。僕は新しく買ったスーツケースの上下を間違えて使っていたのに最初のうちに気づいたのだが、ようやく詰め直すことができた。部屋は使い勝手がよく、ここで数日を過ごすことを考えるだけでわくわくしてくる。部屋の外からは、いろんな鳥たちのきれいな声が聞こえてくる。
夕方、早めのシャワーを浴びてさっぱりする。その後、買ってきたものなどで夕食。昼食からそれほど時間がたっておらず、動いてもいないので、ごく軽く済ませる。それでも、食後のデザートにと買っておいたマフィンはフルーツティーと共にしっかり頂く。けっこう美味しい。
宿は木造の大きな建物で、フロントスタッフが温かく迎えてくれた。14時のチェックインまで3時間ほどあったが、部屋に入ることができた。ようやくここで数日を過ごすことができる。今日はゆっくりしようと決めていたので、まずはベッドにもぐり込む。二人ともすぐに寝入り、2時間ほど眠った。これでいい休息が取れた。
一階にパブがあったので覗いてみる。食事サービスはあるが、やはり料金が高い。地図によると島に一件、フィッシュアンドチップスの店があるので、まずはそこを目指すことにする。
宿の玄関を出て折り畳み傘を開くと、強風で傘の骨が2本折れた。一瞬のできごとだった。傘はあきらめ、まずは食材を買おうと島に一軒だけのスーパーに入る。思っていたよりいろんなものが置いてあり、値段も意外に高くない。あでりーの好きな牛乳がインバーカーギルより安く売られていたので買う。水、デザートのケーキ、夕食用の即席パスタなどを購入し、いったん宿に戻る。
買ってきた食材を部屋に置き、ふたたび外に出る。今度はカッパを着て歩き始めたものの、本当に風が強く、ときおり体を持っていかれそうになる。フィッシュアンドチップスの店は、昼の営業時間を過ぎていた。
2日後のウォータータクシーの予約確認のため、旅行会社のオフィスに赴く。予約はOKで、目的地のウルバ島の本が3NZDで売っていたので買う。ペンギンのいる場所を尋ねたが、運しだいだ、とだけ言われた。インフォーメーションに行こうかと思ったが、場所がよくわからず断念し、宿に戻る。
昼食は、バナナやこれまでのサラダの残り、パン、ブラフで買ったピザなどで軽く済ませる。これだけでも本当においしい。宿の公共スペースにインスタントコーヒーがあったのでいただく。あでりーは牛乳を混ぜてカフェオレにしている。これまでのクッキーの残り、それから大量に買ったカシューナッツと共にいただく。こちらも美味しい。あでりーは牛乳がいたく気に入り、全部で750mlあった牛乳を一気に飲んでしまった。
その後は宿のwi-fiにつなぎ、いくつかの連絡を済ませる。それから二人してこれまで書けなかった日記を書く。久しぶりにゆっくり過ごす時間を二人とも満喫していた。僕は新しく買ったスーツケースの上下を間違えて使っていたのに最初のうちに気づいたのだが、ようやく詰め直すことができた。部屋は使い勝手がよく、ここで数日を過ごすことを考えるだけでわくわくしてくる。部屋の外からは、いろんな鳥たちのきれいな声が聞こえてくる。
夕方、早めのシャワーを浴びてさっぱりする。その後、買ってきたものなどで夕食。昼食からそれほど時間がたっておらず、動いてもいないので、ごく軽く済ませる。それでも、食後のデザートにと買っておいたマフィンはフルーツティーと共にしっかり頂く。けっこう美味しい。

本日の昼食

本日の夕食
食後、島の情報を得るため宿のフロントに出向く。ペンギンのいる場所を尋ね、近くで見られるポイントを教えてもらう。ついでにキウイの見られる場所を訊くと、「昼間はだめだ、夜に行ったほうがいい」との返答。つまり、今から行ったほうがいいということらしい。もう20時を過ぎており、当初はそんなつもりはなかったのだが、「この島のキウイの数は人間より多いよ」などと聞くうち。その気になってしまった。
防寒対策をし、カッパを着て夜の闇に繰り出す。歩き始めてしばらくすると街灯が途切れ、真っ暗闇になってしまった。地図を部屋に置き忘れていたこともあり、いったん宿に引き返す。スマホのライト機能をインストールし、地図を持って出直す。教えてもらったポイントまで歩き、茂みのあたりを二手に分かれて探すが、なかなか見つからない。1時間近く探したが見つからず、あきらめる。ただ、途中で雲が晴れ、見上げた夜空がすごくきれいだった。南十字星も見えたので、これで満足し、宿へと引き返した。
防寒対策をし、カッパを着て夜の闇に繰り出す。歩き始めてしばらくすると街灯が途切れ、真っ暗闇になってしまった。地図を部屋に置き忘れていたこともあり、いったん宿に引き返す。スマホのライト機能をインストールし、地図を持って出直す。教えてもらったポイントまで歩き、茂みのあたりを二手に分かれて探すが、なかなか見つからない。1時間近く探したが見つからず、あきらめる。ただ、途中で雲が晴れ、見上げた夜空がすごくきれいだった。南十字星も見えたので、これで満足し、宿へと引き返した。