
西館 にしのたて
築城に関しては不明だが、根城館の西の支城と伝わる。幕末には鳥海山を越えて攻めてきた庄内藩に占領された。現在は森林で、東端に諏訪神社が祀られている。▼遺構や見所
■ 諏訪神社(東曲輪跡) ■
城は山から東に伸びた尾根の先にあり、一番東の末端部に物見台と思われる土塁で半分囲まれた東曲輪がある。現在ここには諏訪神社が祀られているが、築いた大井氏も信州出身のため当初から守護神として祀られていた可能性がある。
■ 堀切 ■
東曲輪と西の尾根の間は堀切で遮断されているが、堀切の脇を山道が通っている為、通路にもなっているように見える。
■ 腰曲輪 ■
尾根の上の標高150mの箇所に主郭があり、東側には切岸と腰曲輪が何段か設けられている。腰曲輪には取りついたが、結局主郭までは登れなかった。なお、東曲輪以外の曲輪は全て植林の森林だった。
■ 東曲輪からの景色 ■
東曲輪からは眼下に矢島の町が一望出来て絶景だった。
▼歴史
- 年月日出来事城主・城代・持分・守備
- 15世紀頃信州国からやってきた大井氏は根城館を築き、西の支城として西館を築いたとされる。大井氏家臣の高橋氏が置かれたと伝わるが定かではない。高橋氏?
- 1868年7月戊辰戦争では庄内藩が鳥海山を越えて急襲をかけて西館を占領し、寿慶寺に籠った矢島藩の兵と激しく撃ち合った。結局、矢島藩兵は持ちこたえられず陣屋へと撤退した為、寿慶寺は焼き払われた。庄内藩
▼詳細情報
最終訪城日 | 2019年4月28日 |
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別名 | - |
前身 | - |
前身の築城年代 | - |
築城・普請開始 | 15世紀頃 |
築城完了 | 15世紀頃 |
築城者 (設計者) | 大井氏又は家臣の高橋氏か? |
分類 | 中世山城 |
規模 | 東西300m×南北180m |
標高 | 標高:150m、比高:約80m |
文化財指定 | - |
現存建造物 | - |
復元建造物 | - |
模擬・復興建造物 | - |
遺構 | 堀切、土塁、曲輪跡 |
標柱・説明板 | 無し |
現状 | 森林、諏訪神社 |
イベント | - |
注意事項 | 諏訪神社まで山道があるが一部崩れている |
場所 | 秋田県由利本荘市矢島町城内字西ノ舘 |