根城館 ねじょうだて

1467年に大井義久が築いた丘城で、矢島氏代々の居城。矢島満安の代に新荘館に居城を移した。現在は雑木林で、東端に八幡神社が祀られている。

▼遺構や見所

■ 主郭跡の石列 ■

荒沢川と田沢川に挟まれた舌状台地に城は位置しており、丘の頂上の主郭跡は今は雑木林と化している。内部には謎の石列が縦横に走っており、区画がいくつかに別れていた可能性がある。


■ 主郭の切岸と二の曲輪跡 ■

主郭より北側の一段低くなった場所に二の曲輪があり、こちらも主郭同様に雑木林となっている。内部には井戸跡があるらしいが見つけられなかった。


■ 馬場跡の土塁 ■

主郭より東側の一段低くなった場所に馬場跡があり、今は開けた広場になっている。ここの南側には土塁が残っており、土塁の上には桜が植えられている。


■ 二重堀 ■

主郭の南と西側、二の曲輪の西と北側には横堀が設けてあり、少なくとも南側は二重堀の構造になっていた。資料によれば南以外の部分でも二重堀が確認されている。


■ 八幡神社(出丸跡) ■

馬場より東側の丘の突き出た場所に八幡神社が鎮座しており、この神社の本殿は県指定有形文化財となっている。神社は由緒によれば大井氏(矢島氏)が城内に祀ったもので、今の本殿は江戸時代に建てられたものだという。本殿のある場所は出丸跡で、外側には横堀と竪堀が設けてある。


■ 虎口跡? ■

二の丸と馬場の間に虎口跡と思われる一角があり、北から山道を真っ直ぐ登ってきた場合、又は矢越の集落からのつづら折り山道を登ってきた場合にここにたどり着く。また、この付近は石積みで補強されていたようで、今も残骸が残っている。

▼歴史

▼詳細情報

最終訪城日 2019年4月28日
別名 -
前身 -
前身の築城年代 -
築城・普請開始 1467年
築城完了 1467年
築城者 (設計者) 大井義久
分類 中世丘城
規模 東西300m×南北200m
標高 標高:132m、比高:約70m
文化財指定 市指定史跡
現存建造物 -
復元建造物 -
模擬・復興建造物 -
遺構 空堀、石積み、土塁、曲輪跡
標柱・説明板 案内標柱はあるが城址碑と説明板は無い
現状 雑木林、八幡神社
イベント -
注意事項 -
場所 秋田県由利本荘市矢島町荒沢字根城館

▼アクセス

 矢島駅から徒歩で

由利高原鉄道「矢島駅」から徒歩12分で城跡の丘の麓の入口。

 駐車場

馬場跡付近に小さな駐車場あり、そこまで車で登れる。

| HOME | 一覧へ戻る |

■地域別の城
■特集
■その他