その2

8/10(火)

今井峠からの爽快な下りを楽しむ。交通量も少なく、思いっきり下れた。15kmかけて上った標高から、5kmで下りきる。下りきった所の標高は、スタート地点の中之条よりも少し低い。


坂を下りきると、R145とR17との交差点「下川田町」に出た。けっこう大きな交差点。


信号を渡ってすぐ、鷲石橋で利根川を渡る。この橋沿いに歩行者用の橋も並んであったが、そこは階段を下らないといけなかったので、車道の方を走っていった。


ここからはR120を進むが、いき堪えるなり急な坂が待ち受けていた。ダンシングでなんとか上っていく。今井峠を越えたので、後は赤城山までは大した坂はないと思っていたので、この不意打ちの急坂が堪えた。


坂の中腹で小休憩と写真撮影。一気に高度を上げたので、辺りの景色が一望できて、とても気持ちいい場所だった。沼田市街を眺める。


JR上越線の上を走る。すぐ近くに沼田駅がある。この辺りではけっこう栄えている町だなぁと感じた。


改めて今上ってきた方向を振り返ると、雲の中から大きな山が顔を出しているのに気付いた。最初は雲が山頂付近まで覆っていたので気付かなかったのだ。


「あれは何て言う山だろう」とそのときは思ったが、子持山という山のようだ。標高は1296m。あの山の麓を通って来たのだ。

再び急な坂を上り出す。10%はある坂で、ダンシングでないと上っていけない。ここは歩道があるので車に気を遣うことなく走っていけるが、木の枝などが散乱していて、やや路面状態がよくない。学校へ向かう途中であろう制服を着た女子高生の脇を通る。なぜかいつも以上にがんばってしまう。

坂を登り切ると、街中になった。なんとなく、久しぶりに栄えた町並みの中を走った気がした。一旦左、右と曲がり、R120を進む。関越道の下を通ると、すぐにローカルな県道へと曲がる。ここからは赤城山へ向かっていく。


そこからは、なんと下り坂。かなり急で、どんどん高度が下がる。さっきあんなにがんばって上ってきたのに……。これからまた標高1400mもある赤城山へ上るのだから、素直に下りを楽しめなかった。下りきったところは細い道のT字路で、微妙にどっちへ行くのか分からなかった。最初は別の道へちょっと進んでしまったが、地図をよく見返し、反対側へ進んだ。片品川に架かる橋を渡る。

ちなみに、沼田で急な坂を上り、この今の坂を下る様子も、S720iのデータから読み取ることができる。標高の茶色の線で、最初の山が今井峠、その後下った後に急に高度が上がる。その後緩やかに上って再び下がっている。この辺りが対応している。


橋を渡ると、いよいよ赤城山への上りが始まる。まだ勾配はさほどきつくないが、なにしろ気温が高い。すでに体温と同じくらいまで上がっているので、汗が際限なく流れ続ける。しばらく上ったところの日陰で小休憩したが、頭から汗が水道の蛇口を閉め忘れたときのようにポタポタと絶え間なく流れ続けるのがすごかった。


赤城山ヒルクライムの最初の10kmは平均勾配5.38%だった(後でデータを見てから知った)。あくまで平均であり、所々はけっこうきつい上りもたくさんあった。暑さと上り坂で、かなりしんどい。日陰が少ないので、木々の影になると本当に助かる。


しばらく走っていくと、木漏れ日の差し込む、木々の間を抜ける雰囲気のいい道になった。勾配もやや緩くなり、とても気持ちよく走って行けた。これからずっとこんな道だったら最高だなぁ…なんて思ってしまったが、この区間はすぐに終わった。それから日なた地獄が始まったのであった。

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