尾瀬の花 コース案内A23
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 尾瀬ヶ原:見晴(下田代十字路)起点
  


A23:見晴(下田代十字路)〜六兵衛堀〜竜宮沼尻川橋〜竜宮十字路

このコースの見所・撮影ポイントは、

竜宮小屋付近のヤマオダマキ、キクザキイチゲ、ザゼンソウ、マムシグサ、
竜宮沼尻川橋手前のショウキラン、
六兵衛堀のミズバショウと右岸(見晴側)のザゼンソウ、右岸のシラカバ林、
下田代C地点の池塘、C地点からの光景、至仏山を入れた風景
竜宮沼尻川橋と下田代C地点との間のニッコウキスゲの大群落、ウワミズザクラの群落、
下田代ロータリーと弥四郎清水の間のホタル(ヘイケボタル)などです。

このコースには、ベンチが竜宮小屋前と下田代C地点に、公衆トイレ・水場が竜宮小屋横にあります。

見晴(下田代十字路)の尾瀬銀座通りを進み左手に弥四郎清水を見送って

弥四郎清水

右手に赤田代方面への木道:燧裏林道を見送り直進すると、やがて弥四郎小屋玄関前からの木道と合流して、間もなく下田代ロータリーに到着します。

下田代ロータリー

この辺りにはニッコウキスゲの咲く7月中旬にはヘイケボタルが乱舞します。7月中旬頃のニッコウキスゲの最盛期にはニッコウキスゲが多く、ニッコウキスゲに混じってコオニユリコバギボウシも数多く咲いています。ロータリーを進むと前方に六兵衛堀が見えてきて、木道は下り坂となっていきますが、5月下旬を中心として足元にはザゼンソウ(座禅草)が咲いています。

木道と座禅草

六兵衛堀、6月初旬のミズバショウは見事です。

六兵衛堀のミズバショウ

六兵衛堀を渡って緩やかに登っていくと、ズミの潅木状の群落の中を木道は通り、やがて前方左手に見晴〜竜宮小屋の間での唯一のベンチがあり、隠れた見所ともなっている下田代C地点に行く周遊路があり、その先には3つのベンチが設置されていて、ベンチから眺めると、池塘に映るシラカバ、至仏山は見事です。池塘の中、浮島にはヒメシャクナゲが多く生えています。

宮小屋〜見晴にある唯一のベンチ

下田代C地点から沼尻川に架かる竜宮沼尻川橋までの間も、7月にはニッコウキスゲが見事です。やがて前方に竜宮沼尻川橋が見えてきますが、雪解け水で橋が破損したため'06年の春先も架替工事中でした。

'06.06.04 橋は架替中

沼尻川は福島県桧枝岐村と群馬県片品村の県境となっていて、渡った先の拠水林の中の木道横、特に右手(北側)には、数多くの山野草が季節に咲いています。5月下旬〜6月上旬のエゾエンゴサク、7月・8月のショウキランは、尾瀬でもなかなかお目にかかれない花です。

深い沼尻川拠水林

やがて左手に黒い色の山小屋:竜宮小屋が見えてきますが、そこに到達する前に左手前に分岐する道があり、その先に公衆トイレがあります。トイレの脇にはミネザクラ、キクザキイチゲ、ニリンソウ、ギョウジャニンニク(アイヌネギ)などが咲いています。

ニッコウキスゲと小屋 晩秋の竜宮小屋

竜宮小屋は尾瀬ヶ原入山者の大半が引き返すポイントとなっているためゴッタ返しており、ベンチは多いもののシーズンの土日には時間によってはなかなか座れません。水場は小屋の南側の影になっていますが自由に使えます。

竜宮小屋を後にして竜宮十字路に進むと、左側に尾瀬ヶ原では珍しい巨岩が見えます。この巨岩は景鶴山の噴火で飛んできた火山岩といわれていて、上にはネズコ(クロベ)などが生えています。この巨岩は皮籠岩と呼ばれ、尾瀬大納言の皮籠が岩に化けた物との伝説が伝わっています。

皮籠岩

7月中旬頃のニッコウキスゲの最盛期には、竜宮小屋〜竜宮十字路にもニッコウキスゲが多く、ニッコウキスゲに混じってコオニユリコバギボウシも数多く咲いています。

ミズバショウ時期の竜宮十字路付近

先に触れましたようにシーズン中の土日の竜宮小屋前のベンチは人で溢れているため、多くのハイカーはベンチが13もある竜宮十字路付近のベンチで休むことが多くなっています。


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