春季彼岸会
平成26年3月21日
霊廟・霊園・納牌堂・各地域墓地合同法要
今年は晴天の恵まれました。不安定な天候ではありましたが、支障なくご加護を頂きそれぞれのご先祖をご供養することが出来ました。東日本大震災被災者や主管様の御回向も致しましたが、復興を祈願するものであります。 合掌
恒例です!今年の法要の模様をスナップで掲載致します。
スナップ
午前11時 大法要開始
読経の中、檀信徒お焼香でした。今年から全員、立焼香でした。
延々と続くお焼香の列。廻廊から内陣へ入っていく檀信徒。
御回向
御前様謝辞
今年は、主管様がおられません。もう二度とお座り頂けません。昨年暮れから本葬に至るまで、皆様には大変ご迷惑をお掛け致しました。
お葉書にてお知らせさせて頂きましたように、十五日に納骨を済ませました。遺族遺弟も少し落ち着きを取り戻して来たところでございま
す。さて、そんな中、一本の電話がありました。「御前様!私を覚えていらっしゃいますか。東京の○○です。いつかは、母を送って頂い
たものです。いま京都まで来ております。」というのです。ああ、たしかに品川にお住みのお方で、過日の葬儀も覚えておりました。そこ
で、どうしたのですか?とお尋ねすると、実は私は癌です。しかも末期でございます。医者から余命一週間と宣告され、退院致しました。
これから、そちらへ向かいます。今はホスピスですので、その時が来たら、霊安室で一泊し、骨になって本佛寺に伺いますので、どうぞ、
私を送ってください。とのこと。驚きましたが、私は、「かしこまりました。本佛寺の大本堂に祭壇をつくりますので、少しの安堵をお願
い致します。仏様のもとへ導かせて頂きます。」こう申し上げました。そうお伝えするしか言葉がみつかりませんでした。そして、今月の
十三日。かすれたお声で再度の電話、正確には最後の会話でした「宜敷お願いします!」この一言。次の日14日にお亡くなりになられまし
た。私共は、約束通り16日にこの大本堂で葬儀を致しました。寂しくないよう寺の者達、職員もお焼香に並び手向けました。複雑ですね。
しかし、このように、寺と檀家とは彼岸を約束しております。深い関係であり、強い絆で結ばれております。私は、皆様方のご先祖を送って
参りましたし、これからも続けます。本日の御供養は、確認をしあうものとも言えるでしょう。当然、責任が私にはあります。此度の一連は
私達、寺のあり方を示されたようにも感じております。○○様がそれを教えて下さいました。これからも、本佛寺は、皆様の目線に立って、
法華経を布教していきます。(中略)御彼岸にあたり、渡るあの世と現世のこの世をお伝えし、法話と謝辞に代えさせていただきます。
ご参詣ありがとうございました。尚、師父への浄財お香典は、ご案内の通り、祖師廊建設費とさせて頂きます。ご了承願います。合掌
お題目三唱
こうして、法要を終え、昼食となり、皆さんそれぞれにお弁当を召し上がりました。
仏舎利塔法要
1年に一度、共に納牌を拝みます。
穏やかな御中日。ゆっくりご先祖様にお参りされている参詣者を見ながら私達も心が洗われました。
ご覧頂きありがとうございました。
編集部
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