春季彼岸会

平成20年3月20日の記録

霊廟・霊園・納牌堂・各地域墓地

合同大法要

今年も多くの御参拝を頂戴し、共にご先祖に額ずきました。彼岸は元来仏教經典に示される行事ではありませんが、昼夜が同じとなる自然の神秘と恩恵に対し、日本人として古来から崇拝する心をご先祖と繋ぎ併せ合掌する大切な一日です。この聖日を尊びながら読経、お焼香をさせて頂くという役割を担う寺として、檀家各家よりの御参詣を基とし、お題目をお唱えしました。此岸と彼岸の心で一週間六波羅蜜を実践し、ご供養に努めましょう。       山首 佐野前延

今年の法要を掲載します。広報 前臣

 

スナップ

信徒会館が無く、励光閣もまだ無い為、境内にテントをはり受付をする役員の方々と婦人会。 

    

ご参拝の皆さんも御理解頂き、受付をされていたました。

 

厨房でお供え団子を作る前尚さんと婦人会     御宝前には焼香を五組準備し粗行ないよう対応

  

 

午前11時

彼岸中日大法要

まずは、昨秋のお彼岸に綿をお掛けした日蓮聖人のお側にマスクをして……、真綿を外す。

大聖人がご法難に遭われた折、額の傷が冬場疼かれた故事より続けている行い。

 

大本堂は参拝の方々で一杯でした。共に法華経をお唱えしました。

  

堂外でも沢山の参詣者が合掌しておられました。

 

自我偈行堂から提婆品を讀誦し、追善供養。

 

檀徒お焼香

 

今年は、御参詣が多い為、堂外に出て頂き、欄干内の廻り廊下に行列して頂きました。

  

大本堂を囲む檀徒の方々の様子。

 

焼香を終えると、お弁当を婦人会から頂き再度、堂内へと入って頂きました。

    

凡そ、一時間の焼香を終え御回向、御前様挨拶と続きました。

 

山首謝辞

 

今年も、沢山の御参拝を賜り有難うございます。お陰様で励光閣も着々とその大伽藍を見せようと切り込み

作業を進めております。皆様から頂戴しております大切な浄財でありますから慎重に取り組んでおります。

何卒御理解下さい。さて、私共日蓮宗は来年、京都国立博物館で「日蓮と法華の名宝」花開く町衆文化と題

して展覧会を開催します。これは立正安国論奏進750年を記念しての開催ですが、何故今京都で開くのかと

いう疑問について少し申し添えます。昨今、シキタリ、躾或いは文化について各方面で取り上げては「日本

人の心」を取り戻そうという展開になっております。実は私達日蓮宗こそが、これを強調し続けている事柄

ですが、更に証の一つと位置付けての開催であります。京都町衆文化の根幹をなした信仰の原点は法華経で

ございます。7〜8割以上の信徒で溢れていた京都では、その信心をベースとして沢山の文化人が生まれまし

た。例えば本阿弥光悦、長谷川等伯、尾形光琳達でして、今も京都の法華関係の御寺院には文化財として、

彼等の遺品が所藏されております。荒行が開堂される皆さん周知の千葉法華経寺の「正中山」の額や案内版

などは本阿弥光悦の手によるものです。それは立正安国論(国宝)24枚目を加筆された日通上人に帰依した

事に依る行いですが、当時の日蓮聖人信仰が如何に盛んであったかも示しております。その史実とからめて

此度開催する運びとなりました。是非来年10月からですので貴重な文化財をご覧頂き往時を偲んで頂きたく

存じます。さてさて何故、本日このようなお話をするかと言いますと、私達は先祖あっての今なのです。特

に今日はご家族連れが多いようですのでお話したのです。お墓の前や納骨堂で、子供さん達に聞かせて下さ

い。「おじいちゃんはこんな人物だった。おばあちゃんはこんな事を伝えた」などなど語り継ぐ日なのです

よ。最近はそれが出来ない為に歪んでいるのではないでしょうか。京都で信心した先師達、それすら伝わっ

ていない。同じように家庭に於ける先祖の生き様も伝わっていない。何が文化ですか、何が日本人の心です

か?簡単なことから始めて頂きたい、ただそれだけです。(中略) 御参詣誠にありがとうございました。

 

   

聞き入る檀徒の方々、境内や堂外でも真剣に法話を聞かれる姿がありました。

 

皆さんお疲れさまでした。

 

その後、各御堂へと移動される参詣者。

 

  

納骨堂へ向かうご家族          仏舎利塔で礼拝するご家族              参道を登るご家族

 

 

仏舎利塔の中に祀られるご先祖を拝むご遺族の方々

 

 

 

参詣を終え、境内のブランコで遊ぶご家族

 

 

ご参詣、誠にありがとうございました!  

来年も健康に留意され、参拝されて下さい。

ご覧頂き感謝申し上げます。

広報 前臣

 

昨年を見る 

18年を見る  17年を見る   16年を見る